ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

スウェーデンの男女デュオTreasury of PuppiesのLo-Fiベッドルーム・ミュージックからアンビエントまで網羅した不思議な世界!

スウェーデン、ヨーテポリを拠点とする男女デュオTreasury Of Puppies。ジャケット・アートワークも行っているCharlott Malmenholtとソロユニットでも活動しているJoakim Karlssonの2人によって結成。2020年にアルバム・デビューして、今年2ndアルバム “Mitt…

カルト的な人気を誇るニュージーランド発のThe Garbage & The Flowersが満を持してリリースしたインディーズ・ギターバンドとしての新作!

ニュージーランド、ウェリントン出身のYuri Frusin、Helen Johnstoneの2人により80年代後半に結成されたThe Garbage & the Flowers。サポート・メンバーを加えて活動を行い、1992年のデビュー・シングルから5年も経った97年に1stアルバム “Eyes Rind As If B…

80年代に活躍した フランスのエスノ・インダストリアルバンド Vox Populi!のアーカイブ音源集!

80年代に活躍した フランスのエスノ・インダストリアルバンド Vox Populi!は、1981年にパリ在住のAxel Kyrouによって結成。その後、彼のパートナーとなるイラン・テヘランからの移住者である女性シンガーMitraとその弟Arash Khalatbariらが参加します。カセ…

2022年5月のディスカホリック

5月13日にオーディオメーカー “オンキヨー” が自己破産しました。昨年上場廃止になった時にこうなると思っていた。応援の意味も込めて株価20円の頃、一発逆転に賭けて株を買った。結局15円で何とか売り逃げ出来ました(笑) オーディオマニアじゃないけど、2…

ウクライナ、ロシア、エストニアとソ連の3カ国を渡り歩いてきたヴァイオリン奏者Valentina Goncharovaのアヴァンギャルドなアーカイブ音源!

ウクライナのキエフ(キーウ)出身の音楽家Valentina Goncharova。16歳からレニングラード(現サンクトペテルブルク)で、ソ連のクラシック音楽研究に没頭しヴァイオリンを学ぶ。1984年にエストニアに移り、この頃よりクラシックのみならず、フリージャズ、…

P.E.のセカンド・アルバム! バブルガムポップやニューウェーブ、ノーウェーブといった雰囲気を醸し出しながらダンサブルで新感覚のポップさを体感!

解散したポストパンクPillの3人Benjamin Jaffe、Jonathan Campolo、Veronica Torresとロック、ジャズ、ノイスなど様々な音楽を実践しているコラボレーション・ユニットEaters のBob Jones、Jonathan Schenkeが合体して結成されたNYブルックリンのP.E. 。彼ら…

フォーク、アンビエント、ドローンをアパラチアン音楽の雰囲気で纏め上げた男女デュオMagic Tuber Stringband

フォークやアンビエントを中心としたアメリカのカセットレーベルGarden Portal。毎回限定150本のカセットを、アメリカ、カナダを中心に販売していた。日本からの直接注文はカセット1本で送料で20,000円以上取るので、フィジカルに拘ると厳しい状況であった。…

2022年4月のディスカホリック

4月22日にフジロックの第2弾ラインナップ発表されました。今回はVampire Weekend、Jpegmafia、 The Hu、Bloodywoodの4組です。これでヘッドライナー3組が、Vampire Weekend、Jack White、Halseyに決定しました。第1弾発表の時に地味な感じがすると書きまし…

サックス奏者でSunwatchers、Modern Nature、TheeRepsのメンバーでもあるJeff Tobiasの初ヴォーカル・アルバム!

サックス奏者でありマルチ・インストゥルメンタリストとしてSunwatchers、Modern Nature、TheeRepsなどのメンバーでもあるJeff Tobias。サックスを基本としたアルバムもあるのですが、何と彼のヴォーカルによるソロ・アルバムがリリースされました。 Jeff To…

Kreidlerの新作は、クラウトロックの雰囲気を活かしつつ、よりポップへと進化した傑作!

ドイツのデュッセルドルフを拠点とするKreidlerは、1993年にAndreas Reihse、Detlef Weinrich、Stefan Schneider、Thomas Kleinの4人で結成されます。Andreas ReihseとThomas Kleinの2人はKlaus DingerのLa! Neu? のメンバーとして1996年に来日したこともあ…

Reynols Japan 2022

「レイノルズ」 の展覧会&ドキュメンタリー映画の上映ツアー!2022年4月5日 東京DOMMUNEより開幕!アルゼンチンのアバンギャルド/ノイズ/サイケデリックバンド「レイノルズ」の神髄ここに! *dommune.comより 最近になって、このライブフライヤーをReynol…

フジロック出演者第1弾発表!

フジロック出演者第1弾発表になりました。今日は諦めていましたが、まさか夕方になるとはね。Dinosaur Jr.、Altın Gün、Fontaines D.C、あたりが楽しみです。ただ、海外勢が個人的に地味な感じがするけど。まあ、これからですよ。早割は落選したので、これか…

2022年3月のディスカホリック

2月のディスカホリックの時に、ウクライナを拠点に活動しているシンガー・ソング・ライターSvitlana Nianioのレコードを首都キーウのレコード店GRAM Record Storeで購入していたことに触れた。そのレコード店のFacebookでの最新投稿によると店舗は大丈夫のよ…

MV & EEの2009年から2021年のライブ音源6枚セット!

2000年代初期からフォークからサイケデリック・ロックまで奏でるアメリカ・バーモント州の夫婦Matt ValentineとErika ElderによるMV & EE。彼らのライブ音源6枚セットが昨年末にリリースされました。今回も自身のレーベルChild Of Microtonesからのセルフリ…

フィンランドの前衛音楽家Pekka Airaksinenとヴォーカリストでマルチ奏者Ka Bairdとのコラボレーション作 "Hungry Shells"

Pekka Airaksinen(1945ー2019)は60年代後半に伝説バンドThe Spermで音楽活動を始めます。名前のごとく猥雑なライブ・パフォーマンスで、メンバーが逮捕されるなどで1970年に解散してしまう。その後は、ジャズ、アンビエント、ニューエイジ、インプロビゼー…

スウェーデンのピアニストAlex Zethsonが奏でる室内楽アンサンブルによるガムランやクラウトロックの世界とは

スウェーデンのピアニストでコンポーザーでもあるAlex Zethson。Trondheim Jazz Orchestra、Fire! Orchestra、Angles 9などのメンバーであり、レーベルThanatosis Produktionも主宰しながら様々な活動を行っている。彼を中心に実験的ジャズ、現代音楽、民族…

2022年2月のディスカホリック

毎月のディスカホリックではフィジカルとして購入した音源を備忘録として書いています。それと合せて音源紹介以外の事も書いていますが、今月は色々と書きたいことが多くて、いざ、書き始めると収拾が付かなくなってしまった。なので、ツイッターの様に取り…

Play The Red Krayola Live 1967

Spiritualizedの2人、J. SpacemanことJason Pierceと John Coxon によるデュオ・アルバムがリリース。2019年10月にNYで行われたArt & Language展のために制作された音源が、 John CoxonのレーベルTreaderよりレコード・オンリーでリリースされました。何とア…

アヴァンギャルドからオルタナまで飲み込んでしまう厄介なミュージシャンEugene Chadbourneに嵌まっています!

70年代からジャズ、カントリー、フォーク、ブルース、ロックなど自由奔放にジャンルの垣根をぶっ壊しながら独自の音楽を構築してきたアメリカのギタリストEugene Chadbourne。これまでにDerek Bailey、Han Bennink、John Zorn、Jimmy Carl Black、Sun City G…

ロンドンを拠点とするJack Cooper率いるオルタナティブバンドModern Nature。フリーミュージックの巨匠たちを迎えた新作Island Of Noiseが素晴らしい!

ロンドンを拠点とするJack Cooper(Ultimate Painting、Mazes)率いるオルタナティブバンドModern Nature。2019年のデビュー時はWill Young (Beak>)、Aaron Neveu (Woods、Herbcraft)、Jeff Tobias (Sunwatchers)、Rupert Gilletの5人組でスタートします。そ…

2022年1月のディスカホリック

毎度、フィジカルメディアに拘っているのですが、そろそろ部屋で保管する場所も限界に来ています。家の中でこんな状況ですから、外の物置にCDの入った段ボール箱が30箱、20年近く放置されています。紙ジャケCDはボロボロになっているでしょうね。毎年どうに…

米国のコントラバス奏者Devin Hoffによる60年代英国フォーク界のカルト・レジェンドAnne Briggsのトリビュート・アルバム!

米国のコントラバス奏者でコンポーサーでもあるDevin Hoff。これまで様々なバンドやプロジェクトで活動を行っていました。ソロ活動でもコントラバスを中心としたアルバムをリリースしています。今回、60年代英国フォーク界のカルト・レジェンドAnne Briggsの…

L.A.F.M.S.オールスターズ・ノイズ・オーケストラAirwayの 2019年ライヴ音源!

L.A.F.M.S.(Los Angeles Free Music Society)は、Le Forte FourのメンバーであったJoe Potts、Rick Potts、Chip Chapmanらによって1974年に Captain BeefheartやFrank Zappaなどに影響を受けたアヴァンギャルドなアーティストの集団として結成されました。…

2021年アルバム・ベスト10

年明け最初の投稿はいつものようにアルバム・ベスト10です。毎度の拙い文章ですが、毎回読んで頂いている皆さんに感謝です。今年もよろしくお願いします。 渋谷陽一の著書に「ロックはどうして時代から逃れられないのか」というのがある。昨年はまさにその言…

2021年12月のディスカホリック

12月のディスカホリックは14タイトルの購入実績です。今月は年間ベスト10の選出で色々と聴き直しを行っているため、購入したアルバムをあまり聴けていません。まあ、ディスカホリックは購入履歴ということで。年間ベスト10については、次の更新で発表出来る…

Richard Youngsの今年リリースされた2枚のレコードより

毎年多くのアルバムをリリースしているイギリスのエクスペリメンタル系アーティストRichard Youngs。今年も私の知る限りでは、コラボレーションも含めフィジカルとして5タイトルリリースしている。デジタルなどでも公開になっているので、すべて購入する必要…

Dave Ruderの新作 ”not Great”、ギターポップソングから管弦楽器を駆使したコンテンポラリーな曲まで纏めた傑作!

ギタリスト、クラリネット奏者、そしてヴォーカリストとマルチプレイヤーとしてブルックリンを拠点に活動しているDave Ruder 。4年振り5作目となる新作がリリースされました。コロナ渦での制作で彼自身の様々な思いが伝わってくるアルバムとなっています。 D…

Lowの新作 ”Hey What” 異次元の世界へと達した最高傑作!

USミネソタ出身のAlan SparhawkとMimi ParkerによるインディーズバンドLow。13作目となる凄いアルバム “Hey What” がリリースされました。彼らの20年前の2001年初来日を今は無き原宿アストロホールで観ています。思入れもあるバンドですが、このブログでは取…

2021年11月のディスカホリック

日本でのコロナ感染が減少傾向の中で、やっと海外アーティストの公演が行われるようになりました。11月27日からKing Crimson日本ツアーが始まっています。日本国内において実質的に最初の単独ツアーがKing Crimsonというのも凄い。まだまだ、様々な制約があ…

GongおよびDaevid Allenの好きなアルバム10選

はてなブログ10周年企画として、前回の記事で特別お題キャンペーン「はてなブロガーに10の質問」に答えてみました。今回も特別お題キャンペーンとして上がっている「好きな◯◯10選」にチャレンジします。音楽ブログなので、自分のはてなid “hiroshi-gong” に…