ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

My Bloody Valentine リマスター盤

今や大人気のMy Bloody Valentineでありますが、昔からそんなに人気があったのかというとちょっと疑問かな?当時のリリース元であったクリエーションは、このMy Bloody Valentineの「Loveless」で、資金難に陥って倒産に追い込まれた経緯がある。商業的には、完全に失敗だったのである。それでも、シューゲイザーなる新たなるスタイルの中心バンドとして、コアなロックファンからは、絶大なる支持を受けていた。

1991年の「Loveless」リリース後は、新作やリマスター盤、ライブ活動再開の話が度々話題に出てくるものの、それらが実現したことはなく、長い期間沈黙していた。もはや、伝説バンドとしてのアイデンティティを高める狼が来たぞ~的な展開になっていた。それが、2008年に突如としてライブ活動を再開したのである。その流れで、フジロック2008にも出演して、グリーン・ステージのトリを務めるという快挙を成し遂げたのです。

それから4年近く経って、やっと「Isn't Anything」と「Loveless」のリマスター盤と、入手困難になっていたEP盤などに未発表音源を追加したコンピレーション盤「EPs 1988-1991」がリリースされました。最初、リリースされると聞いても、大方のファンは、本当に出るまでは騙されないぞ!と思っていたに違いない。でも、こうしてリリースされると、本当に感慨深いものがあります。

 

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  ●EPs 1988-1991(2CD)
4枚のEP盤と「Isn't Anything」の初回限定のボーナス盤、そしてプロモ盤などの21曲に未発表音源の3曲を入れたコンピレーション盤。「Glider(Full Length Version)」を入れるのなら、Soon (The Andrew Weatherall Mix)も入れて欲しかったなと思う。

やっぱり、冒頭の1曲目「You Made Me Realise」です。思わずフジロック2008のライブを思い出してしまった。フジでのラスト曲のノイズ垂れ流しは、これだったのだ!

 

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 ●Isn't Anything
1988年リリースの「Isn't Anything」。改めて聴くと、非常に新鮮さを感じる。1988年当時、こんなサウンドをやっているバンドなんて、他にいなかったのでは。音の感触としては、「Loveless」ほどの統一感は無いが、多彩な方向性と可能性を秘めたアルバムであったことを、再確認してしまった。

 

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Loveless(2CD)
2種類のリマスター盤による2枚組。CD1は、オリジナル・テープのリマスター、そして、CD2はハーフ・インチ・アナログ・テープによるリマスターとのこと。技術的なことはよく分からないが、CD1を聴いた時は、ちょっと違和感があった。個人的にはCD2の方が、しっくりくる感じである。

インダビューなどで「CD1の方が、91年当時に僕が求めていたサウンドに近い」といった発言をKevin Shieldsはしている。だた、リマスター制作しているうちに、Kevin Shieldsは選べなくなって両方を入れたようである。これだけ時間を掛けても、1枚に纏め切れずに2枚にしてしまうところが、Kevin Shieldsの拘りというか、厄介なところですね。

 

さて、My Bloody Valentineは来年2月に日本でライブを行います。私は2月7日の新木場スタジオコーストでのライブを観に行く予定で、既にチケットは入手しています。90年代から取り組んでいる新作も完成させるといっていますが、はたして、どうなのかな?