ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

フジロックフェステバル2012、7月29日(日)観戦報告 その2(Radiohead編)

 

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さあ、最後はRadioheadであります。その前にアヴァロン・エリアで食事を済ませてグリーン・ステージに向かう。グリーン・ステージでは、Elvis Costelloがライブをやっていた。ただ、Explosions in the Skyの素晴らしいライブで一杯だった私には、何も入ってこなかったのであります。

 

時刻は2130分。いよいよRadioheadの登場です。グリーン・ステージは身動き出来ないぐらいの観客で一杯。ヤバい、ちょっと前の方に来すぎたかな?と思っていると、歓声が叫びとなって、アルバム「King Of Limbs」のLotus Flowerで始まった。また、さらに押されてしまい、気が付くと背の高い外国人が数人居て、ステージが何も観えない状況になってしまった。モニタースクリーンを観ても、細切れに分割されたライブ映像がフラッシュ・バックして映し出されている。これじゃ、各メンバーがどの立ち位置で何をやっているのか分らない。後方の方が観易かったかな?

 

まあ、ライブでステージがよく観えないことは、よくあることだし、それならば、

大音量のサウンドに酔いしれてやれ~ ところが、酔いしれるというよりも、腕を組んでじっくりと聴き入ってしまった。繊細で複雑なサウンドをクールに決めてやろうとしているのが伝わってくる。The Stone RosesGallagher兄弟の大合唱でのお祭り騒ぎとは、一味も二味も違うのである。ロックンロールだぜーベイビーイェーイ、とは、別の方向である古典的なロック・フォーマットを捨てて、常に進化している感じ。

 

これは彼らのアルバム「Kid A」以降、エレクトロニカ、ジャズ、現代音楽などのテイストを組み合わせて、いい意味でのリスナーを裏切ってきたことの表れである。今回のライブでは、そのKid A」すらも、簡単にアレンジを変えて演奏してしまうのである。早くRadiohead号に乗らないと時代に取り残されてしまうぜ!という彼らのメッセージの様に思える。ただ、急激な進化に付いていけない私には、どこで盛り上がったらいいのか分らなくなってしまった。たから腕を組んでしまったのかな?

 

そんなことを考えているうちに、急に疲れがドッと押し寄せて来た。このまま最後まで観たら、ホテルに着くのは、2時か3時といった感じ。しかし、どうにも、この大観衆を押しのけて帰る勇気は無かった。その時、私の前に立ちはだかっていた外国人の集団が動き始めたのである。よし、これに付いて行くしかない。やっとの思いで大観衆を抜けだしたが、それにしても、グリーン・ステージの観客は半端じゃないぐらいに多いことを改めて実感した。

 

ホテルには、12時少し過ぎに着いた。これで私のフジロック2012が終わった。Radioheadのライブについては、自分の中では、多少消化不良の部分があった。家に戻ってからは、Radioheadフジロック、フル音源のYouTubeを見つけたので、こればかりを聴いている状況であります。ラスト曲が「Paranoid Android」だったので、最後まで観たかったなあと、途中で帰ったことに後悔もしている。もし、次Radioheadの単独公演があるのなら、必ず観に行きたい思いだけは、強くなりましたね。まあ、次のアルバムが出てからだと思うけど・・・

 

 

最後に拙い文章に付き合ってくれた皆さん有難う。もちろん来年もフジロックは、絶対に行きますよ!!!!

 

http://www.youtube.com/watch?v=2ONY6jCh7mQ&feature=youtu.be