ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

孤高のギタリストSteven R. Smithの叫びを聴け!新作「Ending/Returning(2xLP)」より

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Steven R. Smith / Ulaan Khol Ending/Returning2xLP

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孤高のギタリストSteven R. Smithの新作がリリースされました。今回は本人名義とUlaan Kholによる2枚のLPレコードをカップリングしたのであります。EndingがSteven R. Smith、ReturningがUlaan Kholになっていて、同じ楽曲をそれぞれの名義に合せた作品に仕上げています。

 

Endingがピアノから始まるアンビエントな感じで、伝統的な東欧音楽にオマージュを寄せた彼の別ユニットHala Stranaの様な雰囲気です。そして、ヴァージョンを変えたReturningでは、Ulaan Kholの特徴である轟音ギターノイズ炸裂であります。この2枚の精と動のレコードからは、ひたすらスタジオに籠って、ストイックに演奏されるSteven R. Smithの悲痛な叫びを感じる。

 

Steven R. Smithについては、昨年もこのブログで取り上げていました。前回のブログで、ライブ活動やバンドMirzaの再活動を願望していた私であります。でも、そんなことは有り得ないことをこのレコードを聴いて再確認した。ライブよりもこのレコードの方が、彼の音楽をより的確に表現していると思えてしまう。昨年のThe Quietus誌のインタビューで、ライブ活動を促した質問をしている。それに対して、必ずしもするのが簡単でないと言った発言をしています。彼が人前で演奏するのは、まだ先のこととなりそうですね。

 

このアルバムには、Steven R. SmithのPrintworkを載せた8ページの小冊子も付いて来た。この小冊子は彼の手作りである。限定200部とのことでナンバリングもされている。因みに私は114であった。このPrintworkからも彼の孤高さが伝わってきます。

 

Steven R. SmithのPrintwork 

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昨年書いたブログです。簡単に彼のバイオグラフィーについても紹介しています。