Pixies / Indie Cindy
新作がリリースされるなんて、思いもよらなかったPixies。Kim Dealが脱退したことでジ・エンドだと思っていた。その後の新メンバーを巡ってのゴタゴタ、そんな状況での新作「Indie Cindy」なのであります。しかし、Kim Dealの重しが取れたのか、この10年の想いを一気にふっ飛ばしてくれる好盤です。
今回のアルバムは、昨年よりリリースしていた3枚のEP盤を1枚にしたのである。アルバムがリリースされた時点では、すでに発表済みといったことで、リリース形態も今までには無かった感じである。雑誌のインダビューでは「音楽の流通方法として、ルールなんて無いし、これがベストだという証明もない」といった発言をしている。EP盤の全曲を収録したのは、現時点での自分達のすべてを吐き出したかったのかな?
私が買ったのはCD1枚ものであるが、限定3,000枚の 2CDもある。それには、最近のライブ音源が収録されている。本篇の内容が素晴らしかっただけに、ケチらずに2CDにすれば良かったと後悔している。EP盤がリリースされた時には、YouTubeでほぼ全曲アップされていたけどね。単曲で聴くよりも、アルバム全体で聴いた方が、この「Indie Cindy」の良さが理解出来ると思う。目新しさはないが、復活作としは納得の1枚である。
尚、プロデューサーがPixiesの全盛期を支えたGil Nortonである。90年代初期のオルタネイティブ・シーンを知るものにとってはやはり感慨深いものがある。
Pixies - What Goes Boom (new song 2013) - YouTube