ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Led Zeppelin(リマスター・デラックス2CD・エディション)を聴く!

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CDプレーヤーを修理に出していた為、買った初期アルバム3作品のCDを聴いてないことを前回のブログで書いた。私は2003年のバンド結成35周年を記念したオリジナル紙ジャケもすべて持っているが、別に慌てて聴く必要もないなと思っているうちに、聴くタイミングを逸してしまったのである。当時は転勤のある会社員だったので、引越しの時に段ボール箱の中に未開封で入れてしまった。その段ボール箱は今も封印されたままで物置の一番隅の方で墓場化となっている。

 

その中には、80年代に初CD化になったものや、90年代初期のBOXの4枚組と2枚組、BBC Sessionsなどが入っているはず。このあたりまではちゃんと聴いていました。あっ、思い出したMothershipも未開封のままで持っていた。割と律儀に買っていたことを実感。聴かないのなら買うなと言われそうですが、Led Zeppelinの場合、買わないと落ち着かないものでして。ただ、2年前にリリースされたCelebration Dayは、しっかりと聴いており、すぐに聴ける様に手元に置いてあります。

 

さて、CDプレーヤーの方は7月の初めに戻って来た。最初に聴くかと思いきや、他のCDを聴いてしまった。ヤバい、このままだと墓場行きに成りかねないので気合を入れて一気に聴いた。各アイテム2枚組で三つ折りの紙ジャケを使っている。デジパックでないことが嬉しい。CDの盤面はアトランティックのロゴを入れた昔のデザインになっている。私が買ったのは輸入盤であるが、ライナーノーツ的な文面は一切ない。今更、解説も必要ないけどね。国内盤はわかりきったことをくどくどと書いているのだろうか。

 

オリジナル盤をCDで聴くのは20年振りかな。まず、音がクリアーなのには驚かされた。Jimmy Pageは40年以上前の録音物を現代の技術を駆使して蘇生させたのである。Led Zeppelinを知らない若い人に今のロックだぜ!と言っても通用するお化けサウンドに仕上っている。このサウンドならライブツアーに出たいと言うのも頷ける。ただ、個人的にはクリアーな分、スカスカに聴こえるし、60年代、70年代のノスタルジックな雰囲気は感じられないかな。ここまでのリマスターは要らないと思うが。

 

曲が時代を越えても支持されるのは、その曲が持っている普遍的な魅力だと思う。Jimmy Pageが時代を捨てて、現在に焦点を当てたとするのなら、今のロックに対する挑戦状である。勝算ありと思ったのでしょう。プロモーションの為に様々なメディアに登場した。NHKの朝のニュース番組でインタビューを受けていたのには驚いた。やはり策士だね、Jimmy Pageは。でもRobert Plantを取り込められなかったのは策に溺れたのでしょう。

 

この3作品には、ボーナスCDが付いている。ファーストはパリのオリンピア劇場で行われた1969年10月10日のライブ音源である。これが聴きたくてデラックス2CDにしたのである。この時代のライブ音源をこれだけクリアーに聴けるのであれは、リマスターも大歓迎である。ⅡとⅢはコンパニオン・ディスクとして、レコーディング・セッションによる別MIX音源やスタジオ・アウト・テイクなどが収録されている。内容的には特にどうってことはないけど、コンパニオンですね。英語で仲間、連れ、付き添いなどを意味するので納得しました。

 

このリミックス作業は、すでにCodaまで終わっているとのこと。今後も時期を見てリリースしていくのでしょう。やはりPresenceが気に成ります。リリースされれば、もちろん買う予定です。その前に段ボール箱に封印されたCDを墓場から引っ張りだしてこないと、ちゃんと聴き比べも出来ませんね。あ~これが結構難儀なのですよ。