ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Arnold Dreyblatt、2枚のアルバムより

Arnold Dreyblattは、Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んだアメリカの作曲家です。1984年よりドイツのベルリンを拠点に活動しています。エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を展開するArnold Dreyblattのこの1,2年でリリースされた素晴らしいアルバムを入手しました。

 

Arnold Dreyblatt / Choice(LP)

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Arnold Dreyblattの沿革を簡単に聴くことの出来る1977年から2007年までの未発表音源集がLPレコードでリリースされました。未発表音源といっても侮ってはいけません。メイン・プロジェクトであるThe Orchestra Of Excited Stringsのストリングス類がミニマルに鳴り響く80年代初期楽曲の再録音源を始めとして、オルガンのドローン、スネアドラムのソロ・パフォーマンス、そして最後はArnold Dreyblatt自身のウッド・ベースで終わる、まさにArnold Dreyblattの魅力を満載したアルバム。素晴らしすぎる!

 

 

Arnold Dreyblatt & Megafaun / Appalachian Excitation(CD)

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そして、もう1枚が2013年にリリースされたアメリカのサイケ・フォーク・ロックバンドのMegafaun とのコラボ作。Arnold Dreyblattの新機軸でありますが、Arnold Dreyblattらしさは遺憾なく発揮されています。作曲はArnold Dreyblatt、アレンジは双方、プロデュースはMegafaunが担当しています。そして、ライナーノーツがJim O'Rourukeです。クラウト・ロックあるいは、ポスト・ロック色に染まったArnold Dreyblattの世界。これまた素晴らしい。