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ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Daevid Allen最後のアルバム

CDレビュー

Daevid Allen Weird Quartet / Elevenses

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去年3月13日に宇宙へと旅立ったDaevid Allen。まもなく1年を迎えようとしている。そんな中、Daevid Allenの最後のアルバムDaevid Allen Weird Quartet  「Elevenses」がリリースされた。元々はWeird Biscuit Teatimeのセカンド・アルバムとしてリリースするのを、Daevid Allen Weird Quartetにバンド名を変更したのである。録音時期は不明であるが、自身のソロ・アルバム「Soundbites 4 Tha Revelation」(2012年リリース)やGongのラストアルバム「I See You」(2014年リリース)の前後に録音されたのかな。

 

Daevid Allenは2012年にGongとして日本でライブをしている。その後、2013年には映像作家でサックス奏者でもあるJames HarrarのユニットCinema Soloriensに、The Sun Ra ArkestraのMarshall Allenと共にゲスト参加してライブ活動を行っていた。そしてYumi Hara、Chris CutlerとYou Me & Usとしても活動している。You Me & Usは2013年に来日。2014年も来日したが、残念ながらDaevid Allenは病で来日出来なかったのであります。2012年、2013年は今思うと、忙しく活動していた。「Elevenses」がこの辺りの録音だとすれば、一番乗っていた時期だったのでしょう。

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Weird Biscuit Teatimeは2005年にアルバムDJDDAYをリリースしている。Daevid Allen、Don Falcone、Michael Clare、Trey Sabatelliの4人のメンバーは、今回も基本的に変っていない。Don FalconeとTrey Sabatelliはスペース・ロック・バンドSpirits Burningのメンバーとして90年代後半から活動している。このバンドにDaevid Allenは、色々とゲスト参加している。Gong Familyの一員バンドでもあります。Don FalconeはDaevid Allenとのコラボレーション名義で「Glissando Grooves」というアルバムもリリースしている。一方、Michael ClareはDaevid Allen's University Of ErrorsのメンバーとしてDaevid Allenを支えてきた人であります。

 

今回のアルバム「Elevenses」を制作している時は、まさかDaevid Allenのラストアルバムになるとは思ってもいなかったはず。Daevid Allenが亡くなったことで、プロデューサ―でもあるDon Falconeは、すべて一からやり直すことになったと推測される。Daevid Allen Weird Quartetへのバンド名の変更やアレンジも含めてより完成度の高いアルバムにする必要があったと思う。そして、その思いがしっかりと伝わってくる素晴らしいアルバムに仕上がっているのです。2012年のソロ・アルバム「Soundbites 4 Tha Revelation」のように新たなチャレンジではなく、シンプルでオーソドックスにDaevid Allenのヴォーカルとギターが堪能出来るアルバムです。彼のラストアルバムに相応しい集大成を表しています。Don Falcone、Michael Clare、Trey Sabatelliの3人のメンバー、そして、このアルバムに係った多くのスタッフに感謝したい。

 

3月13日はDaevid Allenが亡くなって一周忌です。彼の末息子Ynys Allenが、Daevid Allenの亡くなる前にこんなメッセージを残しています。Daevidが行くときには、皆さん、どうか泣かないで、そのかわり祝福してください・・・と。一周忌は祝杯して騒ぐしかないですね。