ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

英国インディーズバンドPiano MagicのメンバーだったAngèle David-Guillouのポストクラシカルな世界!

Angèle David-Guillou / En Mouvement

英国インディーズバンドPiano Magicのメンバーであったフランス人作曲家Angele David-Guillou。Piano Magic時代はリーダーであるGlen Johnsonと共にヴォーカルとしてもその存在感を示していた。Piano Magicについて少し補足をすると、90年代中頃から活動していて、60年代後半に活動していた伝説のフォーク・シンガーVashti Bunyanを2002年の自分達のアルバムにゲスト・ヴォーカルとして参加させ、30年振りに音楽シーンに復帰させたバンドでもあります。

 

Angele David-Guillouは自分の音楽を極めたいということで、2013年にPiano Magicを脱退します。その後、彼女が取り組んでいったのがポストクラシカルの世界なのでした。今年リリースされたセカンドアルバム「En Mouvement」を紹介します。タイトルのEn Mouvementはフランス語で”動いている状態” という意味で本作のテーマとなっている。ピアノ、管楽器、ストリングスを中心として、ミニマルに鳴り響くオーケストレーションは、躍動感溢れるEn Mouvementの世界なのであります。

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Piano Magic時代のヴォーカル曲です。

 

Angele David-Guillouはシンガーとしての魅力よりもポストクラシカルな世界を選んだことに彼女の壮大な信念を感じます。歌物では伝えきれない感情の混乱や興奮、様々な国の文化や宗教までもサウンドによって美しくエレガントに構築しようとしています。シンガーの魅力も捨てがたいけど、今は新たなる才能を開花させたAngele David-Guillouを応援していくしかないですね。