ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2017.12.12  Slowdive@マイナビBLITZ赤坂

Slowdiveの単独公演に行って来ました。彼らは過去2回来日していますが、いずれも再結成した後のフジロックであります。今回が初の単独公演です。私はフジロックでの来日を2回とも観ています。特に今年のフジロックのライブが素晴らしく個人的にベストアクトに選んだので、これはもう行くしかないといった感じです。

 

当日、飛行機で東京へ行く予定でしたが、空港に着くと大雪のため、飛行機が飛ぶかどうか分からない状況でした。急遽、飛行機をキャンセルして新幹線で東京へ向かった。赤坂BLITZには何とかギリギリ間に合いました。PAのある後ろの方で観ることになったけど、段差がある分、ステージからは遠いけど観やすかったです。

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ライブは19時を少し過ぎて始まった。 注目のオープニングナンバーは新作からのSlomoです。美しく鳴り響く轟音サウンドに会場はすくに歓喜の渦となった。シューゲイザーといっても、オーガニックに優しく包み込むアンビエントな雰囲気をも感じさせるのは、彼らならでは世界です。レイヤーされた轟音ギター・ノイズが宇宙の彼方へトリップさせてくれる心地よさは最高であります。

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各メンバーについての感想を簡単に書きますね。Neil Halsteadがヒゲを剃ってこざっぱりしていたのが印象的であった。声の調子が悪いことを謝っていたRachel Goswellであったが、そんなことは微塵も感じさせずにヴォーカル、ギター、ギーボードとマルチな才能を発揮していた。Nick Chaplinのしなる様なベース・ラインは、赤坂BLITZの音響設備の良さもあってか、躍動感溢れよりクリアーに聞えた。Simon Scottのドラミングは曲の輪郭をしっかりと浮かび上がらしてくれていた。そして、轟音サウンドの要であるChristian Savillのギターは繊細で優しく、時には攻撃的に大胆に鳴り響く。改めて5人居てこそのSlowdiveであることを実感しました。

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フジロックの時は時間的制限の中でコンパクトにギュギュッと纏めていたのだが、今回は大らかに余裕を持って演奏していた。ステージングは光を駆使して曲のイメージに合わせたライティングであった。新作からの曲を中心に各アルバムやシングルからも満遍なく選曲されていた。エンディング曲は、やはりSyd Barrettのカヴァー曲Golden Hairでした。この曲は後半の轟音ギター・ノイズをループさせるライブでは外せない定番曲です。ただ、少し短めに纏めていたと思うけど、この後、アンコールにも応じてくれたからね。アンコール3曲を含めての全16曲の演奏でした。およそ1時間半の演奏時間でSlowdiveの魅力を余すところなく出し切ったライブだったと思う。

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<SETLIST>

Slomo

Slowdive

Crazy for You

Star Roving

Avalyn

Catch the Breeze

No Longer Making Time

Souvlaki Space Station

Blue Skied an' Clear

When the Sun Hits

Alison

Sugar for the Pill

Golden Hair

 

<Encore>

Don't Know Why

Dagger

40 Days