ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2018.12.2 King Crimson@札幌文化芸術劇場hitaru

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King Crimsonの札幌公演に行ってきました。個人的にKing Crimsonの初ライブ体験であります。会場である札幌文化芸術劇場hitaruは今年10月に開場したばかりで、札幌発のオペラやバレエなどの舞台芸術を日本国内外に発信する「舞台芸術の創造の場」として位置づけているようです。ロックとはあまり縁が無さそうな感じですが、どこの席でもステージを見渡すことが出来て音響もいいです。King Crimsonのように年齢層の高いリスナーにとっては最高の会場です。

 

17時開場で18時開演と少し早めのスタートです。物販でトートバックとツアーパンフレットを購入しました。会場に入った段階で写真撮影禁止、録音録画禁止、さらには携帯電話の電源を切って下さいとのアナウンス。かなりピリピリした感じですが、東京公演で不祥事が起きたことを考えると当然ですね。

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ライブは3人のドラマーをステージ前面に配置した8人編成で、まずはトリプル・ドラムによるバトルから始まった。このドラムのセンターを勤めているのが、Noel Gallagher's High Flying Birdsの元メンバーJeremy Staceyであることを直前になって知った。このトリプル・ドラムの迫力に圧倒され、食い入るように見入ってしまった。

 

予習編としてMeltdown - Live in Mexicoを聴いてライブに臨んだ。CDで聴くと完璧主義的なミスの許されない緊張感を感じていた。実際のライブでは、繊細に練られたアンサンブルだけど、各メンバーの自由奔放な演奏で解放されたエネルギーが会場内を覆っていた。Robert Frippは右後方でさり気なくそれを見守りながら淡々とギターを弾いている感じであった。Fripp同様に往年のメンバーであるMel Collinsは、ソロ・パートの時にフルートで日本国歌である君が代のフレーズを入れるなど、もの凄く楽しんでいるように見えた。King Crimsonについては、あまり詳しくない為、一音一音逃さず、しっかりと聴いてやろう、見てやろうと観戦していた。 知っている曲Moonchildを演奏した時にはちょっとホッとした。気合いを入れすぎたので、第1部が終わった時には、椅子に座ったままだったけど、疲労感一杯でした(笑)。

 

20分の休憩を入れて第2部のスタートです。第2部もドラム・バトルからのスタートです。第1部でテンションを上げすぎたので、ノンビリと観戦です。それでもRed、Epitaph、Starlessは、こみ上げてくるものがありますね。思わず立ち上がりそうになったけど、回りをみても皆さん冷静にライブ観戦していたのには、少し戸惑いもありました。詳しい友人が言っていたお地蔵さん状態って、このことかと納得。Starlessが終わって本編終了と分かると一斉に立ち上がって拍手喝采のアンコールです。アンコール曲は誰しもが知っている 21st Century Schizoid Manです。Mel CollinsはサックスでジャズのスタンダードナンバーであるA列車で行こうのフレーズを絡めていた。後で、Live in MexicoのCDで確認したけど、しっかりと入ってますね。やはり、この曲は最高です! 

 

新曲もリリースしないで、未だに50年近い古い曲に頼って演奏している懐メロ・バンドに、殆ど興味を持ってない私ですが、このKing Crimsonは違いますね。コアなファンじゃないので大きなことは言えないけど、どの曲も新曲のように聞えてしまう。曲を時代に合わせて再構築して進化させるのは、新曲を作るよりも難しいと思う。ツアーパンフレットのキング・クリムゾン2018の7か条の一つに、「すべての音楽は新曲だ。それがいつに書かれたとしても。」と 記載されている。まさに、これを実践したライブであったと思う。

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最後の最後にベースのTony Levinがカメラを手にした時から写真撮影解禁というお約束ごとを理解していませでした。回りがスマホを取り出したので、自分も慌てて何とか写真を1枚撮ることが出来ました。みんなの輪に加わることが出来て最高に良かったです。