ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2019年6月のディスカホリック

2019年6月は10タイトルの購入実績でした。今月もフジロック予習としての購入が多いです。そのフジロックまで1ヶ月を切りました。ステージ割が発表になっているけど、King Gizzard and the Lizard WizardとOuzo Bazookaが被っている感じ。まだ、正式なタイムスケジュールまでは出てないけどね。どちらも見たいけど、悩むところであります。それともう一つ注目していたThe Comet Is Comingが、日曜日の深夜帯で27時ぐらいか?もう、諦めるしかないです。ただ、日中のレッド・マーキーにまだ空きがあるので是非ともそこに入れて欲しい!!

 

 

King Gizzard and the Lizard Wizard / Fishing For Fishies(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,304円

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オーストラリア・メルボルンのサイケロック・バンド King Gizzard & The Lizard Wizardの新作。フジロック予習として前作「Gumboot Soup」も購入している。ライブで盛り上がる予定だったが、被っているしね。前作同様に、様々な要素を採り入れたごった煮サウンドがより一層攻め込んで来る傑作。

 

 

Gong / Universe Also Collapses(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,529円

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Ouzo Bazooka / Transporter(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp(RAREWAVES-JP)購入価格3,451円

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Courtney Barnett / Tell Me How You Really Feel(CD) 購入先HMV 購入価格1,538円

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フジロック予習として購入。デビュー作よりもシンプルでタイトにメロディを活かした好盤。ライブ楽しみです。

 

 

Mercury Rev / Bobbie Gentry's The Delta Sweete Revisited(CD) 購入先HMV 購入価格1,397円

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60年代後半の女性シンガーソングライター Bobbie Gentry の1968年リリースアルバム 「The Delta Sweete」をMercury Revがリメイクしました。ゲストボーカルには、Norah Jones、Hope Sandoval (Mazzy Star)、Vashti Bunyan、Rachel Goswell (Slowdive)、Lætitia Sadier (Stereolab)、Phoebe Bridgers、Beth Orton、Carice van Houten、Margo Price、Marissa Nadler、Lucinda Williams 等豪華シンガーが参加。カヴァー・アルバムなので、これまでの路線とは違っているけどMercury Revらしさも見られ、 Bobbie Gentry に対するオマージュを感じる。

 

 

Paradise Bangkok Molam International Band / Planet Lam(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,211円

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フジロック予習として購入。タイ東北部イサーン地方やラオスなどにおける伝統音楽モーラムを現代に伝えるParadise Bangkok Molam International Bandの2016年のアルバム。フジロックならではの出演バンドです。どんなライブになるのか楽しみ!


 

Steven R. Smith / A Sketchbook Of Endings(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,326円

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カルフォルニアを拠点にするギタリストで、Ulaan Passerine、Ulaan Khol、Ulaan Markhor、 Hala Strana といったプロジェクトでも活動する Steven R. Smith の本人名義による8年振りの新作。今回も 孤高のギタリストぶりは健在です。

 

 

Leonore Boulanger / Practice Chanter(CD) 購入先Le Saule Bandcamp 購入価格€16.00(2,043円)

 

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 フランス人女性シンガーLeonore Boulangerの新作。民族音楽や現代音楽、シャンソンなどをミックスしてエクスペリメンタルに鳴り響くアヴァン・ポップの世界です。様々な要素をコラージュして鏤めた不思議なサウンドは、構築と解体を繰り返して心に染みこんでくる傑作。

 

 

Oliver Coates / John Luther Adams Canticles Of The Sky(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,372円

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Radioheadの「A Moon Shaped Pool」に参加するなど、様々な活動を行っている次世代チェリストOliver Coates。現代音楽家John Luther Adamsの2015年リリース「The Wind In High Places」の楽曲Canticles Of The Skyを自身の多重録音にて再構築しています。

 

 

John Luther Adams / Become Desert(CD+DVD) 購入先Amazon.co.jp  (musicex  port-jp) 購入価格1,766円   

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現代音楽家John Luther Adamsの新作。大自然をテーマに作曲を行なう彼が、今回取り上げたのは砂漠です。フル・オーケストラをバックに壮大な世界が繰り広げられています。

 

 

 

「わたしたちは日の出る国、日本での初ツアーが遂に決まったことをとても嬉しく感じます」イスラエルのサイケデリック・バンド、ウーゾ・バズーカより

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イスラエル・テルアビブを拠点にするサイケデリック・バンド Ouzo Bazooka 。前身バンドであるBoom PamのギタリストUri Brauner Kinrotのソロ・プロジェクトとしてスタートする。Boom Pamは中東の民族サーフロック・バンドとして2003年から活動していて、2014年のフジロックにも出演。フジロックのあとに、よりロック色を求めてOuzo Bazookaを結成します。メンバーはBoom Pamの後半に参加していたDani Ever-HaDani(キーボード)、Ira Raviv(ドラム)も参加してるので、Boom Pamの流れも踏襲しつつ新たな方向性を出そうとしているのでしょう。そんなOuzo Bazookaがフジロック2019の出演を含めて日本ツアーを行います。Ouzo BazookaのFacebookにはJapan Tour 2019のフライヤーと日本語表記による投稿がされています。

 

Ouzo BazookaのFacebook 6月10日の投稿

   

彼らの関係者の中に日本人が居るか?と調べてみるとサポートメンバーとしてバッキング・ヴォーカル兼ダンサーのYurika Hanashimaが、今年リリースされたサードアルバ「Transporter」にクレジットされていました。日本に対する彼らの思いに、彼女が関係しているか不明です。ただ気になるのがダンサーということです。Boom Pamのフジロック2014でのライブにもダンサーが参加していました。Ouzo BazookaのステージもBoom Pamと同じCafé de Parisです。フジロックでBoom Pamを見ることが出来なかったので、今回は必見ですね。楽しいライブに期待しましょう!!!

 

フジロック2014、 Boom Pam@Café de Paris

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Ouzo Bazooka / Transporter

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2014年にファースト・アルバム「Ouzo Bazooka 」、2016年にセカンドアルバム「Simoom」をリリース。今年になってサード・アルバム「Transporter」がリリースされました。フジロック予習編として「Transporter」をレコード購入したので紹介します。エキゾチックな中東の雰囲気とサイケデリックなサーフロックを巧く組み合わせたガレージ・サウンドになっています。シンプルでキャッチーなメロディーから古典的なロックを思わせるのですが、どことなく胡散臭さを感じる。そこが彼らの魅力でもあります。日本の昭和歌謡に影響を受けているといった発言もあるので、その辺りを加味して聴くのも面白いかも。

 

 

 

 

P.S.

この記事を投稿した後で、このサイトを友人から教えて貰いました。


 

 

Gong / The Universe Also Collapses

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今年結成50周年を迎えるGongの新作がリリースされました。2015年に大宇宙へと旅立った故 Daevid Allenの遺志を継いでバンドを継続させたGong。Daevid Allen 亡き後の2016年以来のセカンドアルバムです。

 

Gong / The Universe Also Collapses

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前作「Rejoice! I'm Dead!」はDaevid Allenの面影を残し、Steve Hillage、Didier Malherbe、Graham Clarkといった元Gongのメンバーをゲストに迎えてのアルバムでした。これまでの流れを踏襲しながら現代的なセンスも融合させ、Gongとして継続することを知らしめたかった内容となっていた。それと比べると、本作はゲスト参加もなく、より原点に戻ってのサイケデリックサウンドに仕上げてきました。ヴォーカルでギター担当のKavus Torabiは「プログレやジャズ・フュージョン的なアルバムではなく、私たちが考える、究極のサイケデリック・ロック・アルバムにしたかった」とThe Quietusのインタビューで語っています。

 

冒頭1曲目の20分を越える大曲「Forever Reoccurring」を格とする全4曲構成の大作。たしかにサイケデリックな感じは70年代黄金期のRadio Gnome Invisible3部作を彷彿させてくれます。でも、単なる懐古主義ではありません。現代にも通用する新しさも兼ね備えています。現行メンバーは皆、この10年の間にGongに参加しています。親分であるDaevid Allenを失っているので、昔のファンからはトリビュート・バンド的な扱いをされてもおかしくありません。歴史ある伝説バンドを継続させる難しさ、そのプレッシャーをはね除けて、各メンバーの力量がしっかりと反映された素晴らしいアルバムとなりました。

 

「大宇宙も崩壊する」という誇大妄想的なタイトルに苦笑いしながら、進化したGongサウンドに酔いしれています。あの世からDaevid Allenも喜んでいることでしょう。歴史を築いた往年のメンバーは誰もいません。でも、Gongの名盤であることは間違い有りません。Gongファンと自認している人にこそ、是非とも聴いて欲しい。

 

 

 

 

 


 

 

2019年5月のディスカホリック

2019年5月のディスカホリックは、11タイトルの購入実績です。何とカセットが5本もありました。カセットについて、まだ購入量少ないですが、ノイズやアヴァンギャルドはカセットオンリーのリリースも多いので、購入本数がもっと増えいくかもしれませんね。

 

 

Machinefabriek / With Voices(CD) 購入先Amazon.co.jp(importcds_com) 購入価格1,566円

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MachinefabriekことRutger Zuyderveltによる2019年の新作。Richard Youngs、Peter Broderick、Marissa Nadler、Chantal Acda、Terence Hannumらのヴォーカルを一つの楽器として活用して、そこに様々なサウンドを絡めていく作品。まさにアルバム・タイトル”With Voices”と言った内容です。ノイズ、エレクトロニカ、ドローン、アンビエントなどのファン必聴のアルバムです。

 

 

Tycho / Epoch(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,254円

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フジロック予習編として購入したScott Hansen率いるエレクトロニックミュージック・プロジェクトTychoの2016年リリースのアルバム。こうしたサウンドをハンド編成で行なっています。7月にヴォーカル入りの新作もリリース予定です。ライブ楽しみです。 

 

 

The Telescopes / Exploding Head Syndrome(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,254円

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2019年の新作。いつものダーク・ヘヴィードローン・サウンドに、より一層ダウナーで内省的なStephen Lawrieのヴォーカルがひっそりと絡む世界。ドラッキーな感覚満載の最高にヤバいアルバム!!

 

 

Sunburned Hand Of The Man / Mind Of A Brother(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,771円

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Sunburned Hand Of The Man / A(Vinyl) 購入先Discogs 購入価格€15.88(2,100円) 

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 Sunburned Hand Of Manの2枚について、記事を書いています。

 

 

Joseph Hammer / Live In Los Angeles October 2013(Cassette) 購入先Discogs 購入価格$20.00(2,315円)

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LAFMSのテープマニュピレーターとして活躍するJoseph Hammerの2014年カセットリリースによるライブ盤。


 

Joe & Joe / Untitled(Cassette) 購入先Discogs 購入価格$16.00(1,852円)

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Joe Potts & Joseph HammerというLAFMSのアーティストによるノイズデュオJoe & Joe。2018年カセットリリースによる2017年のライブ盤


 

Dire Wolves / Dig Where You Stand(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,841円)

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 2019年カセットリリースによる2018年のライブレコーディングされた新作。

 

 

Pandelindio / El Monte Análogo(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,841円)

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Pandelindio / Meteoro(Cassette) 購入先Rous Records Bandcamp 購入価格€12.00(1,566円)

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Pandelindio / Undisco(CDR) 購入先Discogs 購入価格£9.00(1,329円)

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Pandelindioの3枚について、記事を書いています。


 

 

アルゼンチン・ブエノスアイレスを拠点に、様々な民族楽器を駆使してエキゾチックな世界を奏でるPandelindioとは・・

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Pandelindioはアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点にFederico Fossatiが中心となって活動している音楽プロジェクトです。様々な民族楽器を駆使してアコースティックなドローンをベースに、インドや中東などのエキゾチックな雰囲気をも取り込んだサウンドを展開。デジタルとカセットを中心に2012年よりアルバムをリリースしています。

 

Bandcampで色々な音楽を検索しているなかで、Pandelindioと出会ってしまい、見事に嵌まってしまった。フィジカルメディアを探していたが、少量生産ですぐに販売終了になっていた。それでもカセット2本、CDR1枚のアルバムを何とか購入することが出来ました。見つけたときは即買いですね。

 

Pandelindio / El Monte Análogo(Cassette)

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オーストリアのレーベルFeathered Coyote Recordsから2016年にリリースされたアルバム。このアルバムでPandelindioを知りました。N'vike、Hurdy-gurdy、Harmonium、Singing bowls(チベット鐘)などの民族楽器に、雨音や河のせせらぎなどのフィールドレコーディングスされた音が絡んでいます。1曲目のタイトルに~Jamaicaと書かれていることからも無国籍でエキゾチックなサウンドを聴かせてくれます。こうした音をカセットで聴かせることに、彼らの音楽に対する思いが感じられます。素晴らしいアルバムです。

 

 

Pandelindio / Meteoro(Cassette)

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イタリアのレーベルRous Recordsから2018年にリリースされたアルバム。Tambura、Shruti Boxを用いてインド・ラーガミュージックに影響を受けた曲が収録されています。La Monte YoungやPandit Pran Nathの 熱烈なファンだったのでしょうね。やはり、Pandelindioの音楽はカセットで聴くのが一番いい良いように思える。デジタルはクリアーに聞こえるけど、チープなカセットの方がよりリアルに感じてしまった。

 

 

Pandelindio / Undisco(CDR)

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スペイン・バスク州のレーベルMakrame Recordsから2012年にリリースされたデビューアルバム。Didgeridoo、N'vike、Bamboo Clarinet、Bansuri、といった民族楽器を組み合わせて エキゾチックな世界を奏でています。デビュー時はFederico Fossatiのソロ・プロジェクトで、全ての楽器を彼本人が演奏しています。このアルバムのみCDRでしたが、2018年に20本という超限定でカセットリリースされました。カセットを布で包んだパッケージ、このセンスの良さに脱帽です。即完売で入手困難ですが、欲しいです!

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文面のなかで、様々な民族楽器の名前を書いてしまった。どんな楽器なのか、イメージが沸かないと思うので、画像だけでもアップしておきますね。

 N'vike                               

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Hurdy-gurdy

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Harmonium                 

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Didgeridoo 

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Tambura                       

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Shruti Box

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Bansuri        

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Bamboo Clarinet

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最後にPandelindioのBandcampをアップしておきます。2012年のデビューからこれまでに12タイトルのアルバムをリリースしています。自分が購入した「El Monte Análogo」と「Meteoro」は、まだカセットで購入出来ますが、他は販売終了です。デジタルは聴けるので、是非Pandelindioの世界に興味を持って頂けると幸いです。


 

 

今年のブライテスト・ホープはThee Repsで決まりかな?

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Dave Ruder(ギター)、Sam Morrison(キーボード)、Jeff Tobias(ベース)の3人が中心となって2015年ニューヨークを拠点に活動を始めたThee Reps。この3人にドラム、ビオラ、ヴァイオリン、チェロのメンバーが参加しています。ミニマル・ミュージックをメインにして、70年代クラウトロック、90年代ポストロックの影響を受けての独自サウンドを追求しているインスト・バンドです。

 

Thee Reps / Minimal Surface

 

今年になってデビュー・アルバム「Minimal Surface」がリリースされました。中心メンバー3人が個々に作り上げた曲をバンドとして演奏しています。全7曲、どの曲も独特の雰囲気をもってユニークに鳴り響く新世代ミニマル・ミュージック。各メンバーそれぞれマルチに活動してるため、その様々な要素を組み入れて、彼らにしか出来ないオリジナリティー溢れるサウンドを構築しています。個人的に2019年プライテスト・ホープ一押し!!

 

2017年のライブ映像です。この曲はアルバムにも収録されています。

 

Thee Repsの現在のパフォーマンス・ラインナップは、Dave Ruder、Sam Morrison、Jeff Tobiasの基本メンバーに、多才でソロとしても活躍しているバイオリニストAndie Springerが参加しています。4人編成として、4月にアルバム・デビュー記念ライブを行ないました。今後の活動にも注目です。

 

Thee RepsのHPです。                   https://somanyreps.com/

 

 

再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。

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先月購入したSunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとGhazi Barakatのコラボレーション・アルバム「Terminal Desert」が切っ掛けで、再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドです。2000年代中頃のフリー・フォーク・ブームの時に存在を知り、この時にPaul LaBrecqueがギターとして参加していた。彼らはバンドというよりもコミュニティ大集団といった感じで、インプロヴィゼーションを主体に様々な要素をぶち込んでサイケデリックな世界を作り上げています。

 

私はSunburned Hand Of The Manのアルバムを5枚ほど持っているが、すでに80枚以上のアルバムがリリースされています。その多くが自主レーベルでのカセットやCDRが中心です。彼らにすれば、アルバムは名刺代りのようなもので、その時々の記録でしかないのかもしれませんね。リリース量が多すぎて食指が動かず、しっかりと情報収集してないと何時出たのか分からないまま入手困難なるので、最近は殆どご無沙汰気味になっていた。今回2枚のアルバムを購入したので紹介します。

 

Sunburned Hand of the Man / Mind of a Brother

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彼らのデビュー・アルバムでNo Neck Blues BandとJohn Faheyとのツアー商品として、1998年に50枚のCDRとしてリリース。2015年にやっとFeeding Tube Recordsがレコード化しました。CDRでは5曲収録ですが、レコードは3曲のみです。5曲全曲分のDLコードが付いていますが、レコード2枚組にして欲しかった。

 

ギター、サックスス、クラリネットテルミン、エレクトロニックス、パーカッション、そして、呻き声にしか聞こえないヴォーカルを絡めて総勢9名による怪しげで奇妙なサウンドを展開。ジャズ的な雰囲気を醸し出しながら、自由奔放に音を出し合い攻め込んでくる。デビュー時の方が、こんなにもカオス状態だったことに驚く。まさにSunburned Hand Of The Manの原石といったサウンドです。

 

 

Sunburned Hand Of The Man / A

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2010年にThurston MooreのレーベルEcstatic Peace!からレコードのみでリリースされたアルバム。Four TetことKieran Hebdenがプロデューサー、演奏者として参加している。Kieran Hebdenのプロデュース作としては2作目で、2007年リリースの「Fire Escape」 以来となる。

 

ノイズ、ミニマル、ドローン、クラウトロックといった様々な要素を組み入れながらも、アルバムとして統一感をもって聞こえる。Kieran Hebdenのエレクトロニックな感覚がプロデュースにも巧く反映されている。個人的にはリアルタイムで聴いていた「Fire Escape」がSunburned Hand Of The Manの最高傑作だと思うげど、「A」も甲乙つけがたい素晴らしいアルバムの1枚です。

 

 

LaBrecque、Barakat / Terminal Desert

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前回の記事「2019年4月のディスカホリック」で紹介していますが、再度アップしておきます。Sunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとアヴァンギャルドにエレクトロニックスを使いこなし、Pharoah Chromium義で活動しているGhazi Barakatとの2019年リリースのコラボレーション企画。長編2曲の収録で、その1曲がMaster Musicians Of Jajoukaをリスペクトした最高にヤバい曲です。

 

Sunburned Hand Of The Manは今年になって勢力的にライブ活動を行なっています。2019年のアルバムは、まだリリースされていません。そろそろライブ音源とかリリースされても良いかと思っています。最後にBandcampをアップしておきます。フィジカルメディアとして購入できるものは無いけど、おっ、Tシャツがありますね。これ欲しい!!