フジロックフェステバル2012に行って来ました。2002年より参加しているので、今回で連続11回目の参加となります。今年は、昨年16年振りに再結成された我がThe Stone Rosesや元OasisのGallagher兄弟の個別の参加、そして昨年リリースされた「King Of Limbs」が新たなる方向性を示したRadioheadなど、今、この時点での最強のラインナップを集めた布陣であります。入場者数も前夜祭入れて140,000人、キャンプサイト利用者19.000人で過去最高とのことらしい。さらに過去の世界フェスの中でも、歴代3位という記録のようであります。個人的には、ちょっと入れ過ぎだろうと思うが・・・
初日の7月27日(金)は、10時20分ごろに越後湯沢に到着する。その時点で人の多さは感じていた。ホテルに荷物を預けて、苗場に向かうシャトルバスに乗ることが出来たのは、12時をすでに回っていた。そして会場に着いてからも、リストバンド引き換えに1時間以上待たされたのであった。結局、オアシス・エリアに到着したのは、14時を少し過ぎていた。まずは、腹ごしらえの為に、プリンス食堂でステーキ丼を食べる。このプリンス食堂というのは、私の中ではもはや初日の定番ですね。
前置きが長くなったが、いよいよ観戦です。まずは、グリーン・ステージで行われているOwl Cityの最後の方を観る。特に事前の情報など、何も知らない状況でしたが、楽しく観ることが出来た。後で知ったのだが、機材トラブルで、20分ほど遅れて登場したようであります。
Owl City を観た後は、一番奥の方にあるオレンジ・コートへ向かう。そこでは、初期のPublic Image LimitedのメンバーであったJah Wobbleと Keith LeveneのユニットMetal Box In Dubがライブを行っていた。この二人、今年の2月に日本でライブを行う予定だったが、直前になってキャンセルなっている。聞くところによると観光ビザで入国しようとしていたらしい。Jah Wobbleのソロやコラボ作品を何枚か聴いたことがあるので、もう少しフリーキーでアヴァンギャルドな感じのDub展開かと思っていたが、以外に普通でしたね。途中から謎の覆面ヴォーカリストが登場してくるのだが、覆面を取った辺りからは、完璧にパンク・サウンドになってしまった。この覆面ヴォーカリスト、若き日のJohnny Rottenを思わせるのが何とも笑える。
そのまま、オレンジ・コートで、Moritz Von Oswald Trioを観る。ライブの冒頭にフジロック側から、Moritz Von Oswald (元Basic Channel)は、来日後、体調不良の為、入院したことを知らされる。残されたMax Loderbauer(元Sun Electric)、Vladislav Delayの二人による演奏で、通常とは異なることをご了承くださいと発表される。少し不安になったが、二人とも実力のあるアーティストなので、それなりのことはやってくれるだろうと思っていた。いや、それなりどころか、それ以上のライブを披露してくれた。Max Loderbauerのンセサイザーを中心としたエレクトロ・サウンドにVladislav Delayのメタル・パーカッションが絡む構成であります。ミニマル・アンビエントな展開にメタル・パーカッションが心地よく刻まれる。中ぐらいで観ていたが、気が付くと前列の方で観ていたのでありました。メイン・キーパーソンが居ないなかでのライブであったが、非常に素晴らしいライブであった。ライブが終わったあとの二人は、何となくホットしたような感じに思えた。この演奏にMoritz Von Oswaldが参加していたら、どうなっていたのだろうと、ふと考えてしまった。
Moritz Von Oswald Trioが終わった時点で18時30分だった。19時20分よりグリーン・ステージで行われるBeady Eyeまでには、まだ時間があった。元々Beady Eyeは、頭から観られなくともいいと思っていたし、一緒に同行したMさんは、レッド・マーキーで20時からのOcean Colour Scene狙いだった。そんなことで、夕食をとることした。食べに行くのは、もちろんアヴァロン・エリアの朝霧食堂である。常々、フジロックに来て、朝霧食堂で食事を取らないでどうするのだ、と豪語していた私であります。ここの名物は、「富士宮焼きそば」と「朝霧シチュー」である。今回は「富士宮焼きそば」にした。このシンプルな焼きそばが、実においしいのであります。さあ、これからBeady Eye、そして、その後のThe Stone Rosesを観る為に、グリーン・ステージに向かうのであります。
グリーン・ステージには、19時30分ぐらいに着いた。Beady Eyeは、10分ほど遅れての登場だったので、演奏開始には間に合った。1曲目の「Four Letter Word」を聴いて、冒頭から観ることが出来て良かったと思った。小気味よく展開するライブは流石である。ただ、Oasisの曲では、盛り上がるのだが、本来のBeady Eyeの曲では、観客が冷静だったのは少し残念かな?私もBeady Eyeのアルバム「Different Gear, Still Speeding」を持っているに、あまり聴いていなかったことに少し、反省をしてしまった。それにしても、Liam Gallagherのヴォーカル・スタイルは不変である。派手なアクションは無いし、マイクスタンドに向かって、手を後ろに組んで、斜め45度から覗きこむスタイルは、Liam Gallagherそのものです。ライブレビューなどでは、Liam Gallagherの声が出てないといった酷評が多いのだが、そんなことは、私にとってはまったく関係なく思う。個人的には、Beady Eyeを見直すことが出来た良いライブであった。
さあ、次はいよいよThe Stone Rosesの出番であります。