ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Garbage / Not Your Kind Of People

 

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Garbage / Not Your Kind Of People

 

 歴史的名盤Nirvanaの「Nevermind」をプロデュースしたButch Vigが、1994年に結成したGarbage7年振りの5作目。バンド内での色々な確執もあって、7年という時間が必要だったのでしょう。その間に、紅一点でヴォーカルでもあるShirley Mansonは、女優として、ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ」というターミネーターのテレビドラマ編に女性型の液体金属ターミネーターCatherine Weaver役として出演していた。Shirley Mansonとしては、女優あるいは、ソロ・アーティストとして活動をしたい思いもあったのだが、Garbageとしての活動を選択したのである。生き延びて行くには、多々の事情があるのでしょうね。

 

 そんな状況の中で、リリースされた「Not Your Kind Of People」は、7年振りとは思えないぐらい、自信に充ち溢れた作品になっています。Shirley Mansonのヴォーカルは、さらに妖艶さを増し、大胆かつ繊細に思いの丈をぶつけくる。そして、今や売れっ子プロデューサーとしての地位を確立したButch Vigは、多彩なサウンド・デザインを駆使してGarbageワールドを作りあげようとしている。

 

 Lady Gagaが、影響を受けたアーティストにGarbageを上げているが、そのあたりの回答もしっかりとサウンドで対応していることには凄さを感じる。全米アルバムチャート13位まで上り詰めている。ただし、前作の様な勢いが無いのがちょっと気になる。個人的には、あれもこれも、すべてぶち込んでしまったところに、大仰しさを感じる。もう少しシンプルに纏めても良かったのではないかと思う。まあ、7年間のブランクがあるだけに、やるべきことはやっておこうと言う意欲は、十二分に感じられる。サマーソニック2012でのライブは、観たかったなあと今更なからに、これを聴きながら、そう思う日々であります。

 

http://www.youtube.com/watch?v=4jKHd7tq3BE