ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

脳内がカオスするヤバい音源、The Telescopes / Harm(Vinyl)!

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The Telescopes / HarmVinyl 

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昨年の10月にリリース元であるNeon SighにオーダーしていたThe Telescopesの新作「Harm」(LPレコード)が、やっと届いた。レコードとデジタル配信での供給で、レコードについては限定250枚であった。レコードをオーダーするとデジタル配信もセットになっていて、オーダーした時のサンクス・メールと一緒にデジタル配信は送ってきた。ただ、レコードに関しては、4か月も待たされた状況であった。リリースされた時には、レコードはまだ作っていなかったのでしょう。それならば、プレ・オーダーにして欲しかったですね。まあ、届いたので良しとするか。

 

今後はこの様なリリース形態がもっと増えるのかな?デジタル配信をメインにして、レコードを限定でリリースする方法。CDが売れない現状で、未だにパッゲージに拘るリスナーもいることを考えるとCDでリリースするよりは、レコードで限定にした方が得なのかな。250枚限定のレコードが全部売れても、たかが知れているけどね。

 

The Telescopes、昔はCreation Recordsからもリリースしていたこともあった。一歩間違えるとマイブラ並に人気が出てもおかしく無かったと思うけど(笑)。80年代後半に結成された時は、Suicide,やThe Velvet Undergroundそして、The 13th Floor Elevatorsといったバンドの影響を受けていた。それらの影響を継承しつつ、10年間の活動休止を経て2002年に再始動した頃からStephen Lawrieのソロ・プロジェクト化となり、より実験的な試みを行なうようになってきた。


そして、今回リリースされた「Harm」は、Stephen Lawrieの目指していたサウンドの集大成と言える内容です。A面1曲、B面1曲の全2曲。轟音ギターノイズをレイヤーこのごとく鳴り響かせ、サイケデリックな異空間を奏でています。その轟音シャワー・サウンドにStephen Lawrieのドローン・ヴォイスが幻覚度をアップさせ、より危ないサウンドに仕上げた感じです。久しぶりに脳内がカオスするヤバい音源に出会った。

 

彼らのアルバムについては、CDで買えるものは、コンピレーションも含めて殆ど持っている。ただ、今回の様にレコード・オンリーと言うもの結構ある。その一つが、2011年にリリースされたライブ盤「Live. Aftertaste」である。「Harm」を聴いているうちに、欲しくなったのは言うまでもありません。Juno Records(UK)に在庫があったのでオーダーした。ボンドが170円を超えていたのにはちょっと驚いたけどね(笑)。