ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

フジロックフェステバル2014、7月25日(金)観戦報告

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フジロックフェステバル2014に行って来ました。2002年から参加しているので、今回で13回連続参加です。今年は日本のアーティストも多く参加しており、昨今の洋楽不況では、日本勢を増やさないと集客もままならないと言った感じなのでしょう。大物アーティストは居ないですが、十分に楽しむことが出来ました。

 

初日はいつもの様に、越後湯沢駅に10時半ぐらいに到着。宿に荷物を預けてシャトルバス乗り場に向かう。そのまま、待たずにシャトルバスに乗れてしまった。11時ちょっと過ぎには会場に着いた。まずは、腹ごしらえであります。毎年の定番となっているプリンス食堂でステーキプレートを食べる。少し高いですが、ここで食べないと私のフジロックは始まらないものでして。

 

さて、今日の一発目のライブは、オレンジ・コートでのJames Ihaであります。2年前のフジにも参加していましたが、観ることが出来ませんでした。それだけに楽しみしていました。ギター2本とキーボートというシンプルな編成での展開。The Smashing Pumpkins時代の曲も披露して、今も昔も彼自身の音楽に対するスタンスが、何ら変わっていないことを証明してくれた。

James Hia

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次はレッド・マーキーでSlowdiveです。ステージの位置関係を知っている人なら、端から端ということは理解出来ますね。20分ほど掛けて戻ってきました。あ~シンドイ!(笑)

今年、19年振りに再結成をしたSlowdive。まさが、このフジロックで観られるとはね。シューゲイザーの再評価が定着して、ニューゲイザーなる新世代バンドが台等する中での復活に多少の不安があったのも確かでした。でも、そんな心配は無用でした。シューゲイザーの本筋は、我々に在りと言わんばかりのSlowdiveのサウンドに思わず「うるっ」としてしまった。ラスト曲は、シングルEP盤に収録していたSyd Barrettのカヴァー曲「Golden Hair」で、宇宙の果てまで昇天させてくれたのであった。

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そのまま、レッド・マーキーでTemplesを観る。CDも買って予習も十分に行っていたのだが、何故か物足りなさを感じて、半分ぐらい観てレッド・マーキーを出てしまった。

 

そして、今回のフジロックの最大のお目当てであるRovo & System7を観る為に、フィールド・オブ・ヘブンに向かう。18時からのスタートだが、少し早目に行ってみたら、すでにリハーサルは始まっていた。Rovoは2年前のフジで、System7は昨年札幌で観ているが、2012年の秋に始まったこの合体プロジェクトを観るのは、今回が初めてなのであります。日本、東南アジア、ヨーロッパと、ツアーをしてきた集大成がフジロックだと、ライブの冒頭で語っていたRovo勝井祐二Rovoの面々は、いつもの様に淡々と職人技を繰り広げるのに対して、System7のMiquette Giraudyは笑顔で一番楽しそうにはしゃいでいた。Steve Hillageは、前面に出てみたり、後ろに下がってみたりと、少し落ちつかない感じ。貴方が主役なのだから前面でギターを掻き鳴らして欲しかったかな。ただ両バンドの良いところを凝縮した素晴らしいライブであったことは言うまでも無い。

Rovo & System7

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Rovo & System7の終了と同時に隣のオレンジ・コートでは、Marc Riboの新たなるバンドThe Young Philadelphiansが始まっていた。Marc Riboの変幻自在なギターを中心に、Ornette Colemanと一緒にプレイをしていたJamaaladeen Tacuma(b)、Calvin Weston(d)、そして、今最も注目されている女性アヴァンギャルド・ギタリストのMary Halvorsonが参加。そして、この4人のインプロ奏者に3人の日本人女性のストリングス隊が加わるラインナップであります。このメンバーからすると実験的なことをやるのかと思いきや、誰しもが1度は聴いたことのあるソウルの名曲などをアヴァン・ギャルドにカヴァー。Marc Riboはギターを掻き鳴らしながら、リズム隊、ストリング隊に身振り手振りのパフォーマンスで指示を送る。これが殺気だっていて観ている方からすると結構笑えたりもする。指示を受けた方は、大変だったかもしれないが、しっかりと帳尻を合わせて来る。そこはやはりプロですね。スリリングで奇想天外な演奏は、会場を大いに盛り上げたのであった。

The Young Philadelphians

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本日の最後は、再びフィールド・オブ・ヘブンに戻ってMoe.を観る。20時からのスタートで、タイムスケジュールを見ると23時までとなっている(最後まで観た訳ではないが、3時間半ぐらいやったらしい)20時以降は、貴方がたに任せるから好きにやってくれとのことなのでしょう。私が到着したのは20時30分を過ぎていた立ちっぱなし、歩きっぱなしだったので、疲れが出て来た。椅子に座って、ついでに食事もしながらまったりと観戦であります。ジャム・バンドなので、ダラダラとやるのかと思っていたが、意外にシャープでタイトな演奏であった。疲れた体には小気味よく鳴り響く。ただ、このままラストまで居るのもちょっと辛いと思っていたら、「15分の休憩!」と言ってメンバー全員ステージから下がってしまった。オイオイ、3時間ぶっ通しでやるのが、ジャム・バンドではないのか?(笑)。ならば、こちらもトイレに行って、戻って来た彼らを10分ほど観て今日の観戦を終了にした。

 

帰りがけ、ホワイト・ステージでBasement Jaxxを横目で眺め、グリーン・ステージのFrans Ferdinandには目もくれず、宿に戻ったのであった。越後湯沢の宿には、午前様にならないで着いた。お疲れ様でした。明日もありますからね!