ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Pere Ubu、カルトホラー映画「恐怖の足跡(原題:Carnival of Souls)」をベースに新作!

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Pere Ubu / Carnival of Souls

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昨年の「Lady from Shanghai」に続く新作が早くも登場です。「Carnival of Souls」と題された本作は、1962年に公開された Herk Harvey監督のカルトホラー映画「恐怖の足跡(原題:Carnival of Souls)」をベースに制作されたアルバムであります。Pere Ubuのライブにこの映画の映像を使ったのが切っ掛けらしい。それにしても前作から1年半で新作を仕上げるとは、もの凄い制作意欲である。そして、その間も絶え間なくライブ活動を行なっていたのだからバンドとしても絶好調なのでしょうね。

 

最初に新作が出ると聞いた時には、ありまにもインターパルが短いので、前作を踏襲したアルバムになるのかと思っていた。しかし、リリースされた「Carnival of Souls」は、オーソドックスに原点に戻ったかのようなPere Ubu王道路線であります。そこにカルトホラー映画「Carnival of Souls」の不気味な雰囲気を兼ね備えた素晴らしいアルバムに仕上がっています。

 

前作、前々作と可能性を求めて色々とチャレンジしてきたPere Ubuでありますが、本作は彼らの持っている本来のアヴァン・カレージ・パンクの良さを遺憾なく表したアルバムです。ただし、それは昔の Dub Housing、The Modern Danceとは違う。長い年月を掛けて熟成された彼らの今を端的に表していると思う。往年のファンにこそ、このアルバムは是非聴いて欲しい。

 

アルバム冒頭の1曲目

 

映画「Carnival of Souls」とのコラボレーション

 

映画「恐怖の足跡」について

 

 

 

前作 "Lady from Shanghai" が、Pere Ubuの新機軸としてエレクトロ、デジタル色を強く打ち出したアルバムであった。このブログでも「Pere Ubu流ダンス・ミュージック?」というタイトルでレビューを書いています。