ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Gong / Rejoice! I'm Dead!

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Gong / Rejoice! I'm Dead!

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Daevid Allen亡き後、彼の意志を受けたメンバー達はGongの存続を決めたのでした。そして、リリースされたアルバムが「Rejoice! I'm Dead!」であります。最初にこのタイトルを見た時に、ぐっとこみ上げて来るものがありました。末息子Ynys Allenの発言でDaevidが亡くなった時は、悲しむのではなく祝福してくれと言っていました。思わずそれを思い出してしまった。まさに、それを引用したのでしょう。Thanks toにはしっかりとYnys Allen名前がクレジットされています。

 

「Rejoice! I'm Dead!」はGong2012年の来日時のメンバーが中心となり、その後2014年リリースの「I See You」にゲスト参加していたKavus Tobabiをメインヴォーカルとして迎えて制作されました。ただ、Orlando Allenは参加していません。しかし、彼は自身のスタジオを提供するなど全面的に協力を行っていたようです。そして、Steve Hillage、Didier Malherbe、Graham Clarkがゲスト参加しています。新生Gongの面々が歴代のメンバーにもしっかりとリスペクトしていることに嬉しさを感じます。

 

アルバムはRadio Gnome Invisible3部作の精神を現代に蘇らせた素晴らしい内容です。Daevid Allenの直接的な参加はないのですが、彼のヴォイスリーディングを曲に絡めるあたりは、やはりウルっと来てしまう。Steve Hillageがゲスト参加した曲「Rejoice」では、70年代の彼のギターワークを彷彿させてくれます。2010年以降Gongに加入したメンバー達が、何がGongに相応しいかを真剣に問うているアルバムであります。黄金期のメンバーはいないけどGongを知っている人なら是非聴いて欲しい。

 

私は最初に通常盤CDを購入したが、慌てて限定エディション2CD+DVD-Aも購入した。ボーナス・ディスクには未発表音源やデモ音源、そしてDaevid Allenのヴォイスが収録されています。LPサイズより少し小さいハードカバー・ブック仕様で写真満載なのが嬉しい。ただ、DVDに関しては、DVDオーディオだと言うことを届いてから気付いたので、自分のDVDプレーヤーでは再生出来ませんでした。いい音質の音源よりも通常のDVDで映像を収録して欲しかったかな(笑)

 

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