8月のディスカホリックは8タイトルの購入実績でした。すべて、今年リリースされた新作ばかりです。どれも素晴らしいアルバムなので、年末の私的年間ベストを選ぶときに悩みそうです。
Dirty Projectors / Lamp Lit Prose 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,064円
昨年リリースされたセルフタイトルのアルバムで内省的なことをすべて吐きだしたので、吹っ切れたのでしょう。この新作では本来の奇天烈サウンドで未来に向かおうとしている意欲作。そのことはフジロック2018のライブにも表れており、フジロック2018のベストアクトに選びました。
Stephen Malkmus And The Jicks / Sparkle Hard 購入先Amazon.co.jp (TunesOnline) 購入価格1,466円
元PavementのStephen Malkmus率いるStephen Malkmus And The Jicksの4年振りの6枚目のアルバム。基本的なことは何も変っていないが、若々しくフレッシュに聞こえる。もはや、Pavement復活ということが必要のないことを悟らしてくれる傑作!
Bellini / Before The Day Has Gone 購入先Amazon.co.jp (importcds_com) 購入価格1,676円
イタリアのシチリア出身でアメリカを拠点に活動しているポスト・パンクバンド Bellini。2002年から活動していて4作目となる本作が10年振りの新作アルバムとのことです。アルバム制作にSteve Albiniが関わっているのですが、その影響が反映された素晴らしいアルバムです。
Sea And Cake / Any Day 購入先Amazon.co.jp (フルフィルメント エクスプレス) 購入価格1,566円
6年振りの新作で3人組となっての初リリース。Sam Prekopのヴォーカルをよりメインにしたアルバムで、シンプルながらも、これがSea And Cakeの持ち味であることを再確認した好盤。
Clan Caiman / Clan Caiman 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,142円
アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリスト作家Emilio HaroのバンドClan Caimán。様々な音楽活動を行っており、自身のバンドで活動するのは、今回が初めてのようです。そのアルバムをリリースするのが、何と日本のレーベルEM Recordsです。ポストロック的な佇まいでミニマルやアンビエントの要素も採り入れたエキゾチックなトライバル音楽。聴けば聴くほどに和んでいくちょっと不思議な世界です。
Elephant Micah / Genericana 購入先Amazon.co.jp (RAREWAVES-JP) 購入価格1,923円
Joseph O'Connellによるソロ・プロジェクト Elephant Micah。フォークをベースにしながらも、アンビエント、エレクトロといったエクスペリメンタルな要素を取り込んだ不思議な世界。白昼夢の中で微睡んでいたらいつの間にか海に流されてしまったといった幻想的な想起をもさせる傑作です。
Made To Break / Trebuchet 購入先WOW HD 購入価格1,765円
数多くのプロジェクトで活躍するサックス、リード楽器奏者Ken Vandermarkを中心としたフリージャズ・バンドMade To Break。この新作ではShellacのBob Westonが録音、ミックス、マスタリングを行っています。まさに「ハードコア・パンクに対するフリージャズからの回答」といった言葉がピッタリのサウンドになっています。
God Is An Astronaut / Epitaph 購入先Amazon.co.jp (importcds_com) 購入価格1,586円
アイルランドのポスト・ロックバンドGod Is An Astronautの8枚目となる新作。メンバーであるKinsella兄弟の親戚の子供さんが亡くなったことに対するレクイエム・アルバムで、ジャケット・アートワークにも表れています。これまで以上に、よりダーク・ヘビィーでメランコリックに宙を舞うサウンドは圧巻です。彼らの思いがヒシヒシと伝わってくる最高傑作です。