ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2018.10.31 Gong special guest Steve Hillage@Billboard Live TOKYO

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亡きDaevid Allenの意思を継いでバンドを存続させたGongのライブを観に行って来ました。スペシャルゲストとして70年代のGongを支えたギタリストSteve Hillageが参加しています。会場であるBillboard Live TOKYOは食事を楽しみながらライブ観戦出来る場所であり、ライブは17時30分開場の第1部と20時45分開場の第2部の2ステージになっています。友人か取ってくれた第1部のチケット整理番号が1番でしたので、ステージかぶりつきの最高シチュエーションで、このライブを観ることが出来ます。

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ライブは19時にオープニングナンバーとしての定番中の定番You Can't Kill Meでスタート。この時点でSteve Hillageはステージに居ないものの、新生GongのFabio Golfetti(ギター)、Kavus Torabi(ヴォーカル、ギター)、Dave Sturt(ベース)、Ian East(サックス)、Cheb Nettles(ドラムス)の5人が一体となって攻め込んで来ます。シンプルながらもタイトでパワフルに鳴り響くサウンドに会場全体もヒート・アップです。1曲目からノック・アウトさせられてしまった私です。続く曲は新生Gongのアルバム Rejoice! I'm Dead!からのKapitalです。You Can't Kill Meの流れをそのままに、違和感なく引き込まれて行きます。リズム隊のDave SturtとCheb Nettlesがサウンドの屋台骨をしっかりと支えているのが感じられました。

 

3曲目のI Never Glid BeforeでやっとSteve Hillageが登場です。Gongの曲ですが、本人が書いていますので、遅れて出てきた分、気合い充分に演奏していたのが伝わってきました。次の曲もHillageの曲でSteve Hillage Bandライブ定番曲のThe Dervish Riffです。ライブ告知のフライヤー映像で自らの曲もやるよ!って公言してましたしね。彼が一番イキイキとしていた瞬間です。また、それをしっかりとサポートしていたGongの面々も素晴らしいです。元々、Hillageは個性を全面に打ち出すギタリストではなく、曲のアンサンブルに合せて自分の役回りをしっかりと熟していくタイプなので、新生Gongと相性もよく馴染んでいるのが感じられます。

 

新作Rejoice! I'm Dead!からはRejoice!も演奏されました。アルバムでは唯一Steve Hillageがゲスト参加している曲でもあります。Hillageのギターワークが冴える中、Fabio Golfettiのグリッサンド奏法による応酬も格好いいです。リート・ヴォーカルのKavus Torabiを中心にメンバー全員で歌い上げる所もあって、まさに今のGongを象徴している曲だと思う。

 

そして、後半の4曲、Om Riff (Master Builde)、You Never Blow Yr Trip Forever、Tropical Fish、Seleneは、これこそGongというべき名曲はかりの選曲です。3人のギターでアンサンブルを築き、そこにパワフルなリズム隊が絡み、最後はIan EastのサックスがGongらしさを見事に演習してました。Daevid AllenやGilli Smythのカリスマ的な存在はもう居ないけど、Allenの意思を継いだメンバー達が単なるトリビュート・バンドでなくオリジナリティーを兼ね備えて、現代に蘇ってきたと思わせる素晴らしいライブでした。きっと、Allenも天国から喜んでいるに違いない。まさにRejoice! I'm Dead!ですね。

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セットリストについては、ステージかぶりつきの中央テーブル席をキープした為、私の目の前にはエフェクターが有って、そこにセットリストが置いてありました。椅子に座ったままでも手を伸ばせは簡単に届く距離です。ライブが始まる前に思わず写真を撮ってしまいました。次はこの曲だとワクワク、ドキドキしながらライブを見ることが出来ました。

 

来年はGong結成50周年とのことで、これから新作に取り組む様です。Steve Hillageが絡むなら、フジロック2019への出演もあり得ますね。