ブログのアクセス数が急に伸びていたので何かと確認してみたら、「2018年アルバム・ベスト20」のNo17に選んだDire Wolvesが、自身のFacebookやInstagramでこの記事をシェアしていたのでした。もの凄く嬉しいです。そんなことで、Dire Wolvesについて書いてみました。
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2008年にJeffrey Alexander(ギター)が中心となって結成されたサンフランシスコのエクスペリメンタル・ロック・バンドDire Wolves。メンバーはSheila Bosco(ドラム)、Brian Lucas(ベース)、Arjun Mendiratta(ヴァイオリン)、レコーディングとなるとLaura Naukkarinen (Lau Nau)、Georgia Carbone、Kelly Ann Nelsonら3人のヴォイス・パフォーマー兼ヴォーカルがアルバムによって参加しています。
Jeffrey Alexanderは2013年からJackie-O Motherfuckerのメンバーとしても活動しており、2018年のベストNo.1に選んだアルバム"Bloom"でギター、シンセサイザーとマルチな才能を遺憾なく発揮しています。Jackie-O Motherfucker側からもMichael Whittakerが、Dire Wolvesのアルバムにフルートでフル参加ではないのですが、ちょこちょこと顔を覗かせているようです。
個人的に興味深いのはベースのBrian Lucasが、90年代に活動しとていたサンフランシスコのサイケデリック・バンドMirzaのメンバーであったことです。大好きなバンドでしたが、アルバム3枚ほどで終わってしまいました。元メンバーのGlenn Donaldsonは、Dire Wolvesの"Paradisiacal Mind"でフォトグラフィーとしてクレジットされています。このサンフランシスコ人脈、良いですね!
Dire Wolvesのアルバムはカセット音源が中心で、デビュー以来すでに12タイトルもリリースされています。最近になってやっとレコードでもリリースされるようになりました。それでも3タイトルのみです。まずは、昨年後半にリリースされた"Paradisiacal Mind"に嵌まってしまい、「2018年アルバム・ベスト20」に入れました。その記事を彼らがシェアしてくれたので、嬉しさのあまり残り2タイトルのレコードも購入したのでした。
Dire Wolves / Excursions To Cloudland
2017年3月にリリースされた初Vinylです。ミニマルでサイケデリックに鳴り響くサウンドに、Laura NaukkarinenのスキャットとArjun Mendirattaのヴァイオリンがさり気なくスペース感を醸し出しています。ゆっくりと微睡みの世界へと導いてくれる素晴らしいアルバムです。
Dire Wolves / Oceans Of Green
2017年5月リリースでVinylとしての2作目。”Excursions To Cloudland”の続編とも言える内容です。アルバムタイトルやジャケットからも想像できるように、大海原を流れに任せて漂っている感じ。こちらも素晴らしい!
Dire Wolves / Paradisiacal Mind
2018年11月リリースでVinylとしての3作目。「2018年アルバム・ベスト20」の時に書いているように、クラウト・ロック、スピリチュアル・ジャズ、プロクグレッシブ・ロックといった要素も採り入れて、より一層、瞑想的でコズミックな雰囲気満載のサウンドを展開しています。 新たにヴォイス・パフォーマーとしてGeorgia Carboneが加入しています。これまでの功績を築いてきたLaura Naukkarinenも2曲でゲスト参加しています。2人のヴォイス・パフォーマーによるラスト曲でタイトルナンバーでもある”Paradisiacal Mind"は圧巻です。
FacebookのコメントでDire Wolvesは let's tour Japan! と書いてました。プロモーターの皆さん、是非とも彼らを日本に呼んでください!日本じゃ、殆ど無名に近い存在ですが、Jackie-O Motherfuckerとのカップリングなら可能性はありますね。