ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

R.I.P. Glenn Branca

Glenn Branca(1948年10月6日~2018年5月13日)

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アヴァンギャルドなギタリストで作曲家でもあるGlenn Brancaが69歳で亡くなりました。No Waveの重鎮で、Thurston Moore、Lee Ranaldoが彼の下で働いていて、Sonic Youth結成の切っ掛けになったことは有名な話です。Sonic Youthサウンドや2人がソロ活動で行っているアヴァンギャルドの原点は、まさにこのGlenn Brancaにあったのであります。尚、Sonic Youthのファースト・アルバムはGlenn BrancaのレーベルNeutral Recordsからリリースされており、ライナーノーツも彼が書いています。

 

Thurston Mooreは、Glenn Brancaの訃報を受けてツイッターに彼の代表アルバム「The Ascension」のタイトルのみを投稿しています。Thurston Mooreの様々な思いが深く伝わってきます。

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Glenn Branca の功績は現代音楽やオーケストラの世界にエレキギターを導入したパイオニアの1人でもあります。90年代のオルタネイティブやミクスチャー、あるいはポストロックの到来を70年代後半に彼の頭の中に構想としてあったのでしょう。彼をリスペクトするミュージシャンは、ベテランや新人に関係無く多い。今後、ロックが更に変化した時には、彼の再評価が再び行われることは確かですね。

 

今回、色々と検索していった中で、彼が1977年から1981年まで参加していたバンドTheoretical Girlsのコンピレーション盤が、2002年にリリースされていたのを知りました。当時は7インチシングルしかリリースされていなかったかな? 1995年リリースのアルバム「BrancaーSongs '77-'79」で、やっとTheoretical Girlsの一部の音源を聴くことは出来ましたが、まだ未発表音源があったとはね。遅れましたけど、先ほど注文しました。届くのが楽しみです。