ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

カセット

Landingのサブスクリプション シリーズ コレクション第3弾!

アメリカ・コネチカット州を拠点に活動しているインディーズバンドLanding。彼らのBandcampサブスクリプションに登録して半年が経ちました。2021年から隔月ごとに新曲をサブスクリプション限定としてデジタル配信を行ってきた。その新曲を毎年年末にSubscrip…

ベルリンを拠点に活動しているNein Rodereのアウトサイダーな世界とは?

Nein Rodereはベルリンを拠点に活動しているDavid Roederの音楽ソロ・プロジェクトです。画家や精神保健福祉士でもあるという経歴から、様々な芸術を熟考、制作、促進することによって、日常の経験をより深い心理的構造と結びつける取り組みも行っている。ベ…

Steven R. Smithの変名ユニットによる2つの新作

様々な変名ユニットを駆使して活動しているSteven R. Smith。このブログでも多く取り上げており、昨年の年間アルバム・ベストNo.1にUlaan Passerine ”Sun Spar” を選出している。今回、早くもUlaan Passerineの新作が2月に、そして3月にはUlaan Kholの新作も…

オーストラリアの男女デュオErasersの奏でるミニマルでマントラをベースにしたポップミュージック!

オーストラリア・パースを拠点に活動しているRupert ThomasとRebecca Orchardのエクスペリメンタル・ポップ・デュオErasers。地元パースのアンダーグランド・シーンで10年以上の活動歴があって、近年のニューエイジ・ミュージック見直しの中で、注目を浴びる…

ニュージーランドのダウナーなフォーク、ロックを奏でるThe Strange Girlsの追悼盤に魅了されています

ニュージーランドのClayton Noone、Kaaterama Morehuによるローファイでダウナーなフォーク、ロックを奏でるカルト・デュオThe Strange Girls。1999年に結成され、2020年にKaaterama Morehuが亡くなるまで断続的に活動していた。そんな彼らの存在を知ったの…

ブラジルのサイケデリックバンドOruãのクラウトロック、アシッドジャズ、インディーズ・ギターロックなど様々な要素を纏めた世界!

ブラジルのサイケデリックバンドOruãは2016年末にリオデジャネイロのダウンタウンで結成します。Oruãの中心メンバーであるLê AlmeidaとJoão Casaesは、Doug Martsch率いるUSインディー・ギターバンドBuilt To Spillのメンバーでもあり、昨年リリースされた名…

ウクライナ、ロシア、エストニアとソ連の3カ国を渡り歩いてきたヴァイオリン奏者Valentina Goncharovaのアヴァンギャルドなアーカイブ音源!

ウクライナのキエフ(キーウ)出身の音楽家Valentina Goncharova。16歳からレニングラード(現サンクトペテルブルク)で、ソ連のクラシック音楽研究に没頭しヴァイオリンを学ぶ。1984年にエストニアに移り、この頃よりクラシックのみならず、フリージャズ、…

フォーク、アンビエント、ドローンをアパラチアン音楽の雰囲気で纏め上げた男女デュオMagic Tuber Stringband

フォークやアンビエントを中心としたアメリカのカセットレーベルGarden Portal。毎回限定150本のカセットを、アメリカ、カナダを中心に販売していた。日本からの直接注文はカセット1本で送料で20,000円以上取るので、フィジカルに拘ると厳しい状況であった。…

Dave Ruderの新作 ”not Great”、ギターポップソングから管弦楽器を駆使したコンテンポラリーな曲まで纏めた傑作!

ギタリスト、クラリネット奏者、そしてヴォーカリストとマルチプレイヤーとしてブルックリンを拠点に活動しているDave Ruder 。4年振り5作目となる新作がリリースされました。コロナ渦での制作で彼自身の様々な思いが伝わってくるアルバムとなっています。 D…

2人のSamが奏でるサックスとベースのための音楽、その2

ともにLAを拠点とするアンダーグラウンド・ジャズ・シーンで活躍するサックス奏者Sam GendelとベーシストSam Wilkes。2人の存在感を示したのが、2018年の傑作「Music for Saxofone and Bass Guitar」です。その第2弾がLeaving Recordsからカセットでリリース…

人間と自然のつながりをテーマとしたGreen-Houseの生活空間のための音楽!

ノンバイナリージェンダーであることを公言しているアーティストOlive ArdizoniのプロジェクトGreen-House。ロサンゼルスを拠点に活動を行い、2020年リリースのデビューEP作 “Six Songs for Invisible Gardens” が、ニューエイジミュージック界の新星として…

Liilaの奏でる禅ミュージックの世界とは

USホートランドのDanielle DavisとSteven WhitelyによるデュオLiilaは、禅宗寺院での共同生活で出会い結成されます。Liilaとは、サンスクリット語で「創造的な遊び」といった意味だそうです。2人はインドや東南アジアの文化や宗教に興味があったことで禅宗に…

レーベルFlower Room を主宰しながら、ソロやコラボレーションなど様々な活動を行っているAsh BrooksとMatt Lajoieの世界に魅了されています!

アメリカ・メイン州ポートランドを拠点に音楽活動しているAsh BrooksとMatt Lajoie。2人は2017年に自分達の音源をリリースするレーベルFlower Roomを立ち上げます。カセットやレコードを中心にソロ音源、コラボレ-ション音源など多数リリースしています。自…

ノイズ、ポスト・パンク、フォークまで多彩な音楽性を披露しているギタリストStefan Christensenに魅了されています

アメリカ・コネチカット州ニューヘイブンを拠点に活動しているギタリストStefan Christensen。2000年代初期より音楽活動を行っており、様々なバンドやユニットを経て2015年よりソロ名義でも活動をスタートします。今はHeadroom、Centerのメンバーでもあり、C…

Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eye

サンフランシスコのサイケデリック・バンドDire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eye。ドローン、アンビエント、ミニマル、エレクトロニクスなど様々な要素を駆使してBrian Lucas流のサイケ感を醸し出し…

アメリカ、コネチカット州のノイジーでサイケデリックなサウンドを奏でるHeadroom、その周辺も含めてユニークな活動を行っています!

David Shapiro(ギター、キーボード)、Rick Omonte(ベース)、Kryssi Battalene(ギター、ヴォーカル)、Stefan Christensen(ギター)、Ross Menze(ドラム)によるアメリカ、コネチカット州を拠点にノイジーでサイケデリックなサウンドを奏でるHeadroom…

アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせたClub Sound Witchesのユニークな世界!

オーストラリアでアンダーグランドに活動するMatt Earle & Nicola Mortonの男女デュオClub Sound Witches。アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせて、これまでにないユニークな世界を築き上げています。彼らに魅了させられて、…

Sunburned Hand Of The Man三昧

ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドSunburned Hand Of The Man。彼らのアルバムを9月1作、10月3作、11月3作、12月2作と、毎月買い続けて9タイトル。これは纏めて取り上げる…

弧高のギタリストからマルチ・インストゥルメンタル奏者への変化を目指したSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina

ロサンゼルスを拠点に活動している孤高のギタリストSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina。彼は本人名義の他、様々な変名ユニットで活動を行っています。Hala Strana、Ulaan Khol、 Ulaan Markhor、Ulaan Passerine、これらのユニットで、東欧の民…

カセットテープ専門レーベル「Cassauna」より、GRMのメンバーでもあるAlexandre Bazin の作品がリリース!

Alexandre BazinはGRMのメンバーであり、2008年頃より音楽活動を行っています。このGRMというのはGroupe De Recherches Musicalesの略称で1958年にPierre Schaefferにより創設されたフランスの電子音楽に関わる音楽研究グループです。Luc Ferrari、Iannis Xe…

Daniel Johnstonのカセットを5本も買った!これほど、カセットが似合うアーティストって彼しかいない

Daniel Johnston が宇宙の彼方へと旅立ってからまもなく一周忌となる。そんな中、ダニエル・ジョンストン追悼展「The Story of an Artist」が8月1日から東京・銀座のヴァニラ画廊で開催されている。何も無ければ今すぐにでも行きたいところではあるが・・・ …

Sun City Girls関連の新作あれこれ

Sun City Girlsの新作(2004年のライブ盤)、弟Rick BishopのSir Richard Bishopによる新作、そして兄Alan Bishop率いるThe Dwarfs of East Agouzaの新作がリリースされました。前回のブログ記事「2020年7月のディスカホリック」で購入履歴を書いていますが…

2人のSamが奏でるサックスとベースのための音楽

Sam Gendel & Sam Wilkes / Music for Saxofone and Bass Guitar ミニマル、ドローンミュージック、実験音楽、アンビエント、サイケデリックなどの音楽を中心に扱っているMeditations。その通販サイトで偶々出会ってしまったサックス奏者Sam Gendelとベーシ…

カセットテープ音源の購入量増えています

CDの売り上げが世界的に落ちている状況の中で、レコード同様にカセットテープ音源の売り上げが伸びている。ストリーミング、ダウンロードといった音楽配信サービスが様々有りながら、やはり物に拘るリスナーは居るのでしょう。インディーズ・バンド辺りは音…

Charlemagne Palestine、長年の友人であるTony Conradに捧げたトリビュート・カセット音源

可愛いぬいぐるみを使ったインスタレーションを行うアート作家としても知られ、Terry Riley、Steve Reichなどと並ぶミニマル音楽の作曲家Charlemagne Palestine。初期の頃から実験的でオシレーターやホワイト・ノイズを駆使したミニマル・ドローン・ミュージ…

中東、東南アジアの民族音楽のアーキヴィストMark Gergisが集めたアーカイヴ音源とは

中東、東南アジアなどの民族音楽のアーキヴィストとして、Sun City GirlsのAlan BishopのレーベルSublime Frequenciesや自身のレーベルSham Palaceでプロデュースやマスタリングなどを手掛けるMark Gergis。今回Mark Gergis名義で、彼が集めたアーカイヴ音源…

オーストラリアの女性サックス奏者Rosalind Hallによるアンビエント・ドローンの世界

オーストラリアの女性サックス奏者で、演劇音楽の作曲も行っているRosalind Hall。2019年にImportant Records傘下のカセットレーベルCassaunaよりリリースされた「Drift」を紹介します。これまでにチェリストJudith HamannやヴォーカリストAlice Hui-Sheng C…

イタリアのエクスペリメンタル・バンドLarsenのパーカッショニストZ'EVに捧げるレクイエム・アルバム

前回の記事「2019年アルバム・ベスト10」でベストNo.2に入れたイタリアのアヴァンギャルドでエクスペリメンタルなサウンドを展開するLarsenの新作「Arrival Vibrate」を取り上げます。このアルバムは2017年に亡くなったパーカッショニストZ'EVに捧げるレクイ…

中古品カセットデッキ、オンキョーのK-185II-Sを購入!

カセット音源が見直される中で、昨年ポータブルUSBカセットプレーヤーを購入した。購入してみたものの、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くことに抵抗感のある私にとって、スピーカーから聴かないでどうするという思いが常にあった。そこでイヤホンジャックか…

アルゼンチン・ブエノスアイレスを拠点に、様々な民族楽器を駆使してエキゾチックな世界を奏でるPandelindioとは・・

Pandelindioはアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点にFederico Fossatiが中心となって活動している音楽プロジェクトです。様々な民族楽器を駆使してアコースティックなドローンをベースに、インドや中東などのエキゾチックな雰囲気をも取り込んだサウンドを…