ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年12月のディスカホリック

12月のディスカホリックは14タイトルの購入実績です。今月は年間ベスト10の選出で色々と聴き直しを行っているため、購入したアルバムをあまり聴けていません。まあ、ディスカホリックは購入履歴ということで。年間ベスト10については、次の更新で発表出来る…

Richard Youngsの今年リリースされた2枚のレコードより

毎年多くのアルバムをリリースしているイギリスのエクスペリメンタル系アーティストRichard Youngs。今年も私の知る限りでは、コラボレーションも含めフィジカルとして5タイトルリリースしている。デジタルなどでも公開になっているので、すべて購入する必要…

Dave Ruderの新作 ”not Great”、ギターポップソングから管弦楽器を駆使したコンテンポラリーな曲まで纏めた傑作!

ギタリスト、クラリネット奏者、そしてヴォーカリストとマルチプレイヤーとしてブルックリンを拠点に活動しているDave Ruder 。4年振り5作目となる新作がリリースされました。コロナ渦での制作で彼自身の様々な思いが伝わってくるアルバムとなっています。 D…

Lowの新作 ”Hey What” 異次元の世界へと達した最高傑作!

USミネソタ出身のAlan SparhawkとMimi ParkerによるインディーズバンドLow。13作目となる凄いアルバム “Hey What” がリリースされました。彼らの20年前の2001年初来日を今は無き原宿アストロホールで観ています。思入れもあるバンドですが、このブログでは取…

2021年11月のディスカホリック

日本でのコロナ感染が減少傾向の中で、やっと海外アーティストの公演が行われるようになりました。11月27日からKing Crimson日本ツアーが始まっています。日本国内において実質的に最初の単独ツアーがKing Crimsonというのも凄い。まだまだ、様々な制約があ…

GongおよびDaevid Allenの好きなアルバム10選

はてなブログ10周年企画として、前回の記事で特別お題キャンペーン「はてなブロガーに10の質問」に答えてみました。今回も特別お題キャンペーンとして上がっている「好きな◯◯10選」にチャレンジします。音楽ブログなので、自分のはてなid “hiroshi-gong” に…

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答えました!

はてなブログは、2021年11月7日(日)にサービス開始から10周年を迎えます。これを記念し、はてなブログでは「10にまつわる4つのお題」として特別お題キャンペーンを実施。「はてなブロガーに10の質問」「私が◯◯にハマる10の理由」「好きな◯◯10選」「10年で…

Peltの新作 “Reticence、Resistance” は、故Jack Roseと正面から向き合った傑作!

USバージニア州を拠点にドローンやノイズミュージックを奏でるPelt。9年振りとなる新作がThree Lobed Recordingsよりリリースされました。1993年に結成され、伝説のギタリストJohn Faheyの後継者とも言われていた故Jack Rose (1971-2009) も結成時から参加…

2021年10月のディスカホリック

当ブログの1ヶ月アクセス数が、今月過去最高を記録しました。いつものようにフォローして頂いている読者の皆さん以外に、取り上げたアーティストや関係するレーベルがSNSなどでシェアして頂きました。もの凄く有難いです。これからも自分の好きな音楽を地道…

孤高のギタリストSteven R. Smithの “In The Spires” 、今後を占う重要なアルバム!

ロサンゼルスを拠点に活動している孤高のギタリストSteven R. Smithの本人名義による新作 “In The Spires” がリリースされました。彼について当ブログでも何回か取り上げていますが、まずは簡単におさらいしておきましょう。 90年代中頃よりソロ活動を行いな…

Alan Vega、一夜限りのロックンロール・セッション!

パンク、インダストリアル、エレクトロなど様々な要素を駆使していたNYのアンダーグランド・シーンを象徴するユニットSuicideのAlan Vega(1938-2016)。彼の音源については、Suicide、ソロ、コラボレーションなど多数の未発表音源があるようです。今年はそ…

2人のSamが奏でるサックスとベースのための音楽、その2

ともにLAを拠点とするアンダーグラウンド・ジャズ・シーンで活躍するサックス奏者Sam GendelとベーシストSam Wilkes。2人の存在感を示したのが、2018年の傑作「Music for Saxofone and Bass Guitar」です。その第2弾がLeaving Recordsからカセットでリリース…

2021年9月のディスカホリック

にほんブログ村に登録して、「音楽ブログ」 と 「洋楽」 のバナーをこのブログに設置してみました。アクセス数を増やすブログじゃないけど、今に拘った音楽をもっと色々な人に知って貰いたいと思ったのです。今のところアクセス数にあまり変化はないですけどねw…

人間と自然のつながりをテーマとしたGreen-Houseの生活空間のための音楽!

ノンバイナリージェンダーであることを公言しているアーティストOlive ArdizoniのプロジェクトGreen-House。ロサンゼルスを拠点に活動を行い、2020年リリースのデビューEP作 “Six Songs for Invisible Gardens” が、ニューエイジミュージック界の新星として…

Liilaの奏でる禅ミュージックの世界とは

USホートランドのDanielle DavisとSteven WhitelyによるデュオLiilaは、禅宗寺院での共同生活で出会い結成されます。Liilaとは、サンスクリット語で「創造的な遊び」といった意味だそうです。2人はインドや東南アジアの文化や宗教に興味があったことで禅宗に…

多彩な要素を含んだSix Organs Of Admittanceの新作「The Veiled Sea」 近年のアルバムの中では1番の傑作です!

アメリカのギタリストBen ChasnyによるソロプロジェクトSix Organs Of Admittance。2000年代前半のフリーフォーク・シーンの中心的存在として名を知られるようになり、エクスペリメンタル、サイケディリック、ドローンなどの要素も取り入れアルバムごとに変…

2021年8月のディスカホリック

フジロックについて少し書きます。私は2002年から毎年参加してきましたが、今年は悩んだ結果参加しませんでした。仕事の関係で5月にワクチン摂取を完了。このことは、絶対にコロナ感染してはならいということでもあります。ホールドしていたチケットを5月に…

現代音楽作曲家John Luther Adamsがエオリアンハープの音に影響を受けた“Arctic Dreams(極北の夢)”の世界とは

1953年生まれのJohn Luther Adamsは、1978年から2014年まで住んでいたアラスカの自然にインスピレーションを得たアメリカの現代音楽作曲家です。2014年にピューリッツァー賞と2015年にグラミー賞の両方を受賞しています。現在はニューメキシコとNYを拠点にし…

ドイツ・ヴュルツブルクのChristian Büdel、Philipp HagerによるZement、ミニマルに鳴り響く新世代のクラウトロックと呼んでもいいでしょう!

ドイツ・ヴュルツブルクのChristian Büdel、Philipp HagerによるZement。ミニマルに鳴り響く新世代のクラウトロックと呼んでもいいでしょうね。2014年に結成してこれまでにカセット音源を含めて6タイトルのアルバムをリリースしています。本日は彼らのライブ…

Matt ValentineのPreserves名義による Galactic Ooze、彼の集大成を表した傑作!

サイケデリック・ロックからアシッド・フォークまで奏でるアメリカ・バーモント州の夫婦デュオMV & EE( Matt Valentine&Erika Elder)としてもお馴染みのMatt Valentine。彼は90年代中頃からThe Tower Recordingsというサイケ・フォークバンドで活動してい…

2021年7月のディスカホリック

今月、はてなブログでフォローしているShigeo Hondaさんの「Sound & Silence」の記事で、この「ディスカホリックによる音楽夜話」を取り上げて頂きました。6月のディスカホリックでPresident Onlineの「店頭でワクワクしながらCDを選ぶという人が絶滅危惧種に…

レーベルFlower Room を主宰しながら、ソロやコラボレーションなど様々な活動を行っているAsh BrooksとMatt Lajoieの世界に魅了されています!

アメリカ・メイン州ポートランドを拠点に音楽活動しているAsh BrooksとMatt Lajoie。2人は2017年に自分達の音源をリリースするレーベルFlower Roomを立ち上げます。カセットやレコードを中心にソロ音源、コラボレ-ション音源など多数リリースしています。自…

ブルックリンの解散したPillのメンバーとEatersのメンバーが合体したP.E.のデビューアルバム!

またまた、新たなるバンドに出会うことが出来ました。解散したNYブルックリンのバンドPill(Benjamin Jaffe、Jonathan Campolo、Veronica Torres)に同じくブルックリンのBob Jones、Jonathan Schenkeによるコラボレーション・ユニットEatersのメンバーが合…

2020年6月のディスカホリック

昔はCDやレコードを買わないことには、内容が確認出来なかった。雑誌レビューや店頭でのキャッチ・コピーを参考にワクワクしながらCDを選んでいた。例えそれが外れたとしても、元を取るために10回は聴くようにしていた。その事で新たなる発見が出来ることも…

政治的メッセージを掲げながら、縦横無尽にジャンルの垣根をぶっ壊して掻き鳴らすSunwatchersのサウンドにハマッています!

Jeff Tobias(サックス)、Peter Kerlin(ベース)、Jason Robira(ドラムス)、Jim McHugh(ギター)、の4人によるニューヨークのバンドSunwatchers。先月のブログでJonathan Kaneについて書いた時に、Jim McHughとのコラボレーション・ライブ音源がnyctape…

サンフランシスコの変態キチガイ・バンドCaroliner RainbowやSunburned Hand Of The Manのメンバーでもあった Phil Franklinのソロ・プロジェクトFranklin's Mintの13年振りとなる新作

2001年よりSunburned Hand Of The Manのメンバーとして多くのアルバムに参加しているPhil Franklin。ドラム、パーカッションをメインに様々な楽器を弾き熟すマルチプレヤーでもあります。Sunburned Hand Of The ManのリーダーJohn MoloneyもドラマーなのでPh…

ノイズ、ポスト・パンク、フォークまで多彩な音楽性を披露しているギタリストStefan Christensenに魅了されています

アメリカ・コネチカット州ニューヘイブンを拠点に活動しているギタリストStefan Christensen。2000年代初期より音楽活動を行っており、様々なバンドやユニットを経て2015年よりソロ名義でも活動をスタートします。今はHeadroom、Centerのメンバーでもあり、C…

2021年5月のディスカホリック

2021年5月のディスカホリックは20作品の購入実績でした。久しぶりにちょっと買い込んだ感じです。20年位前が月に30~40作品近くCDを買い込んでいたので、それから比べると可愛い数字ですが。まだ聴けてないものも多くあり、個別に取り上げたいものも今月は多…

Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eye

サンフランシスコのサイケデリック・バンドDire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eye。ドローン、アンビエント、ミニマル、エレクトロニクスなど様々な要素を駆使してBrian Lucas流のサイケ感を醸し出し…

Swans結成時のドラマーだったJonathan KaneによるGuitar Trioの世界とは

Swans結成時のドラマーだったJonathan Kane。Swans脱退後はセッション・ドラマーとして様々な活動を行なって来ました。その中でもミニマル実験音楽作家Rhys Chathamとの出会いが、彼の音楽に大きな影響を与えました。Rhys Chathamと言えばギター・トリオ、10…