ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

ドイツ・ヴュルツブルクのChristian Büdel、Philipp HagerによるZement、ミニマルに鳴り響く新世代のクラウトロックと呼んでもいいでしょう!

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ドイツ・ヴュルツブルクのChristian Büdel、Philipp HagerによるZement。ミニマルに鳴り響く新世代のクラウトロックと呼んでもいいでしょうね。2014年に結成してこれまでにカセット音源を含めて6タイトルのアルバムをリリースしています。本日は彼らのライブアルバムを紹介します。

 

Zement / Schleifen

本作は2020年2月15日のドイツ・キールでのライブ音源です。Sunhair Musicより今年5月にVinylオンリーでリリースされました。ファーストアルバムより1曲、セカンドアルバムより2曲の定番曲に加えて未発表曲2曲の全5曲が収録されています。尚、デジタル音源は未発表曲1曲が追加収録です。

 

Christian BüdelのドラムとPhilipp Hagerのギター、エレクトロニクスで、2人が醸し出す最大限のパフォーマンスを披露しています。ミニマルに加えてサイケデリックやスペーシーな雰囲気をエネルギッシュに疾走させつつも、リズミカルに鎮静化された宇宙の静けさを表した曲まで、まさにクラウトロックというべき内容です。オーディエンス・ノイズなどを押さえてよりクリアーに鳴り響かせています。スタジオ録音のオリジナル盤で曲を聴き比べても Schleifenの方がダイナミックに再現しており、様々な可能性を感じる。ライブバンドとしての実力も遺憾なく発揮した素晴らしいアルバムです。今、もっともライブが観たいと思うバンドでもあります。

 

Schleifenのライブ映像がありました。演奏しているのはアルバムのラスト曲Sandです。引き込まれて行きますね。


 

 

ZementはSchleifenリリース後に最新スタジオ録音アルバムRohstoffもリリースしています。これまでのアルバムと併せてアップしておきます。

Zement / Rohstoff

2021年7月にCrazysane Recordsよりリリース。これまでよりもエレクトロニクスに重点をおいたエクスペリメンタルなアルバム。注文してますが、まだ、届いていません。今後、Zementがどのように変化していくか楽しみです。

 

Zement / Zement:Werk

2016年にSunhair Musicよりリリースされたファーストアルバム。Schleifenに彼らの代表曲とも言えるSandが収録されています。

 

Zement / Klinker

2018年にSunhair Musicよりリリースされたセカンドアルバム。SchleifenにC3A、C3Sの2曲が収録されています。

 

Zement / Unter Palmen

2020年にSky Burrow TalesのUlrich Roisが運営しているレーベルFeathered Coyote Recordsよりリリース。このカセット・アルバムでZementの存在を知りました。