ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年12月のディスカホリック

2020年12月のディスカホリックは14タイトルの購入実績でした。年間では150タイトルで、ここ数年では少し多いです。CDが69(CDRも含めて)、カセットが36、レコードが45という結果でした。カセットの36とは、自分でもちょっと驚き!カセットの場合、オンリー…

Alison CottonとMark NicholasのデュオThe Left Outsidesのメランコリックながらも温もりを感じるアシッドフォークの世界とは

ロンドンを拠点とするAlison CottonとMark Nicholasの夫婦デュオThe Left Outsides。2人は2000年代中頃にThe Eighteenth Day Of Mayのメンバーでした。The Eighteenth Day Of Mayが解散した後、2007年にThe Left Outsidesとして活動します。今回、The Left …

Sunburned Hand Of The Man三昧

ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドSunburned Hand Of The Man。彼らのアルバムを9月1作、10月3作、11月3作、12月2作と、毎月買い続けて9タイトル。これは纏めて取り上げる…

2020年11月のディスカホリック

11月のディスカホリックは15タイトルの購入実績でした。仕事柄、不要不急の外出自粛令が出ていることもあって、最近購入量が少し増えています。その分、これと思えるアルバムに多く出会えている気がします。2020年間ベスト10は悩みそうです。あと、今月はブ…

弧高のギタリストからマルチ・インストゥルメンタル奏者への変化を目指したSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina

ロサンゼルスを拠点に活動している孤高のギタリストSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina。彼は本人名義の他、様々な変名ユニットで活動を行っています。Hala Strana、Ulaan Khol、 Ulaan Markhor、Ulaan Passerine、これらのユニットで、東欧の民…

Suzanne Langilleのヴォーカルに絡むNeel Murgaiのパーカッション、喉歌ヴォイスがスピリチュアルに鳴り響くエクスペリメンタル・ブルース!

NYの孤高ギタリストLoren Connorsのパートナーとして知られる女性ヴォーカリストSuzanne Langille。80年代後半よりLoren Connorsと共に活動を行っています。一方、Neel Murgaiはラーガ音楽に影響を受けてBrooklyn Raga Massiveという音楽集団を結成したマル…

Leonore Boulangerのおもちゃ箱をひっくり返したような不思議な世界

舞台音楽、実験音楽、ペルシャ音楽などを学んでいたフランスの女性シンガーLeonore Boulanger。彼女の2019年にフランスの先鋭的なサウンドを奏でるレーベルLe Sauleからリリースされた4作目「Practice Chanter」をピックアップします。 Leonore Boulanger / …

2020年10月のディスカホリック

フィジカルメディアに拘って音楽はスピーカーから聴けよ!と言っている私は、完全に時代遅れなのでしょう(笑)。ただ、近年のレコードやカセットの復活のように、手間暇掛けて音楽を聴く方々も多くいますから、一回りしたら元に戻るかも知れませんね。ただ…

Arnold Dreyblattの90年代未発表アーカイヴ音源集「Star Trap」、チンドン屋みたいな雰囲気のサウンドが最高にかっこいい!!

「70年代のニューヨークのダウンタウンから現れた最もロックンロールな作曲家」と称されていたArnold Dreyblatt。Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んで、エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を展開。1984年…

カセットテープ専門レーベル「Cassauna」より、GRMのメンバーでもあるAlexandre Bazin の作品がリリース!

Alexandre BazinはGRMのメンバーであり、2008年頃より音楽活動を行っています。このGRMというのはGroupe De Recherches Musicalesの略称で1958年にPierre Schaefferにより創設されたフランスの電子音楽に関わる音楽研究グループです。Luc Ferrari、Iannis Xe…

2020年9月のディスカホリック

今月Family Fodderの記事を書いた後に、中心メンバーのAlig FodderからFacebookの友人リクエストを頂きました。英語力がないので翻訳ソフトでの英文ですが、メッセンジャーにてサンクス・メールを送った。返信が戻ってきた時に、私がGongファンであること確…

英国アンダーグランドのポスト・パンク・バンドFamily Fodderのへんてこりんなストレンジ・ポップとは

英国アンダーグランドのポスト・パンク・バンドFamily Fodder。名前は知っていたが、しっかりと聴いたことが無かったのであります。今回、Twitterのフォロワーさんが、彼らのBandcampを紹介していたので聴いてみたら嵌ってしまった。Alig Fodderを中心として…

Marion Cousinの歌声に絡むKaumwaldの異端エレクトロ・ノイズの世界とは

フランス、ノルマンディー出身で舞台翻訳なども手掛ける女性音楽家Marion Cousin。彼女はBorja FlamesのユニットJune et Jimのメンバーとしても活動していました。Marion Cousin名義のアルバムとなると、2016年のフランス人チェリストGaspar Clausとのコラボ…

2020年8月のディスカホリック

2020年8月のディスカホリックは、14タイトルの購入実績でした。今月はDaniel Johnstonのカセット5本を始めとして、ディスクユニオンでの購入が多いです。アマゾンで扱っていないものなど、しっかりと在庫を持っていることを今頃になって気づきました。これま…

フランスの鬼才Luc Ferrariの未発表音源集「Photophonie」、彼を知る上でのベストな1枚! 

フランスの鬼才Luc Ferrari(1926~2005)との出会いは、David Grubbsが主宰するレーベルBlue Chopsticksからの「Interrupteur/Tautologos 3」でありました。1999年にリリースされたこのアルバムがBlue Chopsticksの最初のリリースです。当初はよく分らず、…

Daniel Johnstonのカセットを5本も買った!これほど、カセットが似合うアーティストって彼しかいない

Daniel Johnston が宇宙の彼方へと旅立ってからまもなく一周忌となる。そんな中、ダニエル・ジョンストン追悼展「The Story of an Artist」が8月1日から東京・銀座のヴァニラ画廊で開催されている。何も無ければ今すぐにでも行きたいところではあるが・・・ …

Sun City Girls関連の新作あれこれ

Sun City Girlsの新作(2004年のライブ盤)、弟Rick BishopのSir Richard Bishopによる新作、そして兄Alan Bishop率いるThe Dwarfs of East Agouzaの新作がリリースされました。前回のブログ記事「2020年7月のディスカホリック」で購入履歴を書いていますが…

2020年7月のディスカホリック

昨年の今頃はフジロックで盛り上がっていました。「#エアフジロック」というハッシュタグがあってTwitterで検索しながら、皆さんの熱い思いを拝見している。自分も今年10月か11月に越後湯沢や苗場に温泉旅に行こうと考えていたが、このままだと難しいです。…

Sun Arawの奏でるロックお経とは

ジャマイカの伝説的ヴォーカル・グループThe Congosとの共演盤「Icon Give Thank」(2012年リリース)やニューヨークの電子音楽家でニューエイジ・ミュージックの巨匠Laraajiとの共演盤「Professional Sunflow」(2016年リリース)が、話題となったLAのSun A…

Aksak Maboulの40年振りとなる新作、時代を超えた最高傑作!

ベルギーのレーベルCrammed Discの創始者でもあるMarc Hollander率いるAksak Maboul の40年振りの3rd「Figures」(2枚組)がリリースされました。2014年には80年代前半に録音されメンバー間の主導権争いもあってお蔵入りとなっていた未発表音源「Ex-Futur Alb…

2020年6月のディスカホリック

このブログ、2012年6月19日にスタートして8年が経ちました。ミクシーの2005年の頃からディスカホリックという言葉を使って書き続けてきました。コアな音楽を取り上げているのでアクセス数もチョボチョボですが、海外アーティスト本人からのアクセスが有った…

2人のSamが奏でるサックスとベースのための音楽

Sam Gendel & Sam Wilkes / Music for Saxofone and Bass Guitar ミニマル、ドローンミュージック、実験音楽、アンビエント、サイケデリックなどの音楽を中心に扱っているMeditations。その通販サイトで偶々出会ってしまったサックス奏者Sam Gendelとベーシ…

カセットテープ音源の購入量増えています

CDの売り上げが世界的に落ちている状況の中で、レコード同様にカセットテープ音源の売り上げが伸びている。ストリーミング、ダウンロードといった音楽配信サービスが様々有りながら、やはり物に拘るリスナーは居るのでしょう。インディーズ・バンド辺りは音…

Charlemagne Palestine、長年の友人であるTony Conradに捧げたトリビュート・カセット音源

可愛いぬいぐるみを使ったインスタレーションを行うアート作家としても知られ、Terry Riley、Steve Reichなどと並ぶミニマル音楽の作曲家Charlemagne Palestine。初期の頃から実験的でオシレーターやホワイト・ノイズを駆使したミニマル・ドローン・ミュージ…

フジロック2020、中止です!

正式発表はこれからですけどね。こんな状況だけに仕方ないです。来年に期待しましょう! 正式発表! これを書いた時点では無かったですが、本日の11時に中止ではなく延期の正式発表がありましたね。来年も8月開催です。延期だからチケットはそのままキープし…

2020年5月のディスカホリック

フジロックについて日経新聞が中止の誤報を掲載するなど、様々な情報が錯綜していますが、スマッシュからの公式発表はまだ何も出ていません。フジロックを愛するファンとしては、じっと待つしかないのです。結果がどうであれ、受け入れるしかない。ネットの…

Adam Franklin(Swervedriver)の2013年ダウンロード・オンリーのカラオケ・アルバム?がヴァイナル・リイシュー!

イギリスのシューゲイザーバンドSwervedriverのヴォーカルでギタリストでもあるAdam Franklin。彼の2013年ダウンロード・オンリーでリリースされたソロ・アルバム「Drones & Clones」がヴァイナル・リイシューされました。 Adam Franklin / Drones & Clones …

「ロックでなければなんでもいい」と言い放ってから43年!今が一番ロックしているWireの新作「Mind Hive」

英国ポストパンクの先駆者Wire。彼らの初期のキャッチフレーズは「ロックでなければなんでもいい」だった。あれから43年経った今も勢力的に活動し続けています。現在はColin Newman(ヴォーカル、ギター)、Graham Lewis(ベース、ヴォーカル)、Robert Goto…

愛娘が全面参加した夫婦デュオBig Bloodの新作「Do You Wanna Have a Skeleton Dream」

アメリカ・メイン州のCaleb MulkerinとColleen Kinsellaによる夫婦デュオBig Blood。サイケデリック、フリーク・フォーク、エクスペリメンタル、アヴァンギャルドをごちゃ混ぜにしたサウンドを奏でるバンドです。彼らの新作がFeeding Tube RecordsよりVinyl…

2020年4月のディスカホリック

新型コロナウィルスの影響によりテレワークや休業でStay Home が多くなっていると思います。しかし、私はいつも通り何も変らず、24時間濃厚接触しながら仕事している状況です(笑) たまの休みは、のんびりと音楽を聴いている。立ち止まることで様々なことが…