ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

CDレビュー

現代音楽作曲家John Luther Adamsがエオリアンハープの音に影響を受けた“Arctic Dreams(極北の夢)”の世界とは

1953年生まれのJohn Luther Adamsは、1978年から2014年まで住んでいたアラスカの自然にインスピレーションを得たアメリカの現代音楽作曲家です。2014年にピューリッツァー賞と2015年にグラミー賞の両方を受賞しています。現在はニューメキシコとNYを拠点にし…

政治的メッセージを掲げながら、縦横無尽にジャンルの垣根をぶっ壊して掻き鳴らすSunwatchersのサウンドにハマッています!

Jeff Tobias(サックス)、Peter Kerlin(ベース)、Jason Robira(ドラムス)、Jim McHugh(ギター)、の4人によるニューヨークのバンドSunwatchers。先月のブログでJonathan Kaneについて書いた時に、Jim McHughとのコラボレーション・ライブ音源がnyctape…

サンフランシスコの変態キチガイ・バンドCaroliner RainbowやSunburned Hand Of The Manのメンバーでもあった Phil Franklinのソロ・プロジェクトFranklin's Mintの13年振りとなる新作

2001年よりSunburned Hand Of The Manのメンバーとして多くのアルバムに参加しているPhil Franklin。ドラム、パーカッションをメインに様々な楽器を弾き熟すマルチプレヤーでもあります。Sunburned Hand Of The ManのリーダーJohn MoloneyもドラマーなのでPh…

Swans結成時のドラマーだったJonathan KaneによるGuitar Trioの世界とは

Swans結成時のドラマーだったJonathan Kane。Swans脱退後はセッション・ドラマーとして様々な活動を行なって来ました。その中でもミニマル実験音楽作家Rhys Chathamとの出会いが、彼の音楽に大きな影響を与えました。Rhys Chathamと言えばギター・トリオ、10…

Alan Lichtの2001年リリース「Plays Well」がリイシュー。 2000年代ベスト・アルバム級の傑作!

ニューヨークのアヴァンギャルド・ギタリストAlan Licht。 80年代後半にパンクバンドLove Childとしてデビューし、90年代中頃にアート・ロックバンドRun Onで活躍します。Run On在籍時よりソロ活動を行い、Loren Connorsのコラボレーターとして多くのアルバ…

The Telescopes「Songs Of Love And Revolution」古典的なタイトルですが、最高傑作です!!

1987年から活動を続けるイギリスのサイケデリック・バンドThe Telescopes。初期のころはあのCreation Recordsに所属していたこともありました。1992年のセカンド・アルバムのあとに、一旦活動を休止してしまう。その後、2000年代初めに復活した時には、Steph…

Clan Caimanの桃源郷への旅立ちにベストな音楽とは

アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリストEmilio Haroが「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの元で結成された 5 人編成のバンドClan Caiman。彼らの注目の2作目となる新作「Asoma」がリリースされました。今回もデビュー作同様に…

アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせたClub Sound Witchesのユニークな世界!

オーストラリアでアンダーグランドに活動するMatt Earle & Nicola Mortonの男女デュオClub Sound Witches。アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせて、これまでにないユニークな世界を築き上げています。彼らに魅了させられて、…

The Flowers Of Hellの“Outlanders”、これまでの15年の活動を振り返ると同時に今後の方向性も伺える1枚!

カナダのトロントを拠点に活動しているGreg Jarvis率いるThe Flowers Of Hell。The Velvet UndergroundやSpacemen 3の影響を受けつつも自分達のオリジナリティーを追求してきたバンドです。2006年のデビュー時は6人編成であったが、ホーンやストリングスなど…

Joan Of Arc のファイナル・アルバム、解散ではなく廃業!

1996年の結成時より、シカゴのアヴァン、ポストロックをリードしてきたJoan of Arc。彼らのファイナル・アルバムが昨年12月にリリースされました。中心メンバーのTim Kinsellaは9月の段階で2017年よりこのアルバムを作り始めていたことをメッセージとして公…

今月のSunburned Hand Of The Man

昨年9月から毎月何かしら購入しているSunburned Hand of the Manです。12月後半にBandcamapで注文した2枚のCDRが1月1日に届いてしまった。メンバーのJohn Moloneyからは、こんなメッセージも頂きました「Thanks again Hiroshi! We really appreciate your su…

Magik Markers「2020」、7年の充電期間を経て新たなる出発点に立つことが出来た素晴らしいアルバム!

このブログの2020年アルバム・ベスト10のNo.9に選んでいたMagik Markers「2020」。個別に取り上げていなかったので、色々と書いてみたいと思う。2001年にコネチカット州ハートフォードでElisa Ambrogio(ヴォーカル、ギター)、Leah Quimby(ベース)、Pete …

Alison CottonとMark NicholasのデュオThe Left Outsidesのメランコリックながらも温もりを感じるアシッドフォークの世界とは

ロンドンを拠点とするAlison CottonとMark Nicholasの夫婦デュオThe Left Outsides。2人は2000年代中頃にThe Eighteenth Day Of Mayのメンバーでした。The Eighteenth Day Of Mayが解散した後、2007年にThe Left Outsidesとして活動します。今回、The Left …

Sunburned Hand Of The Man三昧

ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドSunburned Hand Of The Man。彼らのアルバムを9月1作、10月3作、11月3作、12月2作と、毎月買い続けて9タイトル。これは纏めて取り上げる…

Leonore Boulangerのおもちゃ箱をひっくり返したような不思議な世界

舞台音楽、実験音楽、ペルシャ音楽などを学んでいたフランスの女性シンガーLeonore Boulanger。彼女の2019年にフランスの先鋭的なサウンドを奏でるレーベルLe Sauleからリリースされた4作目「Practice Chanter」をピックアップします。 Leonore Boulanger / …

英国アンダーグランドのポスト・パンク・バンドFamily Fodderのへんてこりんなストレンジ・ポップとは

英国アンダーグランドのポスト・パンク・バンドFamily Fodder。名前は知っていたが、しっかりと聴いたことが無かったのであります。今回、Twitterのフォロワーさんが、彼らのBandcampを紹介していたので聴いてみたら嵌ってしまった。Alig Fodderを中心として…

Marion Cousinの歌声に絡むKaumwaldの異端エレクトロ・ノイズの世界とは

フランス、ノルマンディー出身で舞台翻訳なども手掛ける女性音楽家Marion Cousin。彼女はBorja FlamesのユニットJune et Jimのメンバーとしても活動していました。Marion Cousin名義のアルバムとなると、2016年のフランス人チェリストGaspar Clausとのコラボ…

Sun Arawの奏でるロックお経とは

ジャマイカの伝説的ヴォーカル・グループThe Congosとの共演盤「Icon Give Thank」(2012年リリース)やニューヨークの電子音楽家でニューエイジ・ミュージックの巨匠Laraajiとの共演盤「Professional Sunflow」(2016年リリース)が、話題となったLAのSun A…

Aksak Maboulの40年振りとなる新作、時代を超えた最高傑作!

ベルギーのレーベルCrammed Discの創始者でもあるMarc Hollander率いるAksak Maboul の40年振りの3rd「Figures」(2枚組)がリリースされました。2014年には80年代前半に録音されメンバー間の主導権争いもあってお蔵入りとなっていた未発表音源「Ex-Futur Alb…

「ロックでなければなんでもいい」と言い放ってから43年!今が一番ロックしているWireの新作「Mind Hive」

英国ポストパンクの先駆者Wire。彼らの初期のキャッチフレーズは「ロックでなければなんでもいい」だった。あれから43年経った今も勢力的に活動し続けています。現在はColin Newman(ヴォーカル、ギター)、Graham Lewis(ベース、ヴォーカル)、Robert Goto…

ローファイなインディーズ・ロックとノイズ・サウンドが絡むAstatineの世界

AMPやMemory DrawingsといったバンドをリリースしてきたギリシャのレーベルSound In Silence。昨年ぐらいから積極的にフォローしていたところ、これだと思う素晴らしいアーティストAstatine(Stéphane Recrosio)に出会うことが出来ました。 Astatine(Stéph…

Gold Bolus RecordingsのDave Ruderからの頂き物

以前、Thee Repsというバンドをこのブログで取り上げた。その記事を見たThee Repsの中心メンバーであるDave RuderからFacebookのメッセンジャーを通じてメッセージが届いた。貴方がブログで取り上げているのを見たよ!自分がオーナーであるGold Bolus Record…

Alternative TV / Viva La Rock 'N' Roll(The Complete Deptford Fun City Recordings 1977-1980)オルタナティブロックの元祖は俺たちだぜ!

イギリスで初のパンク・ファンジン「Snuffin’ Glue」を創刊したMark Perryを中心として1977年に結成されたAlternative TV。2015年にコンピレーションBOXがリリースされていたことを今頃になって知り、即購入しました。 Alternative TV / Viva La Rock 'N' Ro…

「わたしたちは日の出る国、日本での初ツアーが遂に決まったことをとても嬉しく感じます」イスラエルのサイケデリック・バンド、ウーゾ・バズーカより

イスラエル・テルアビブを拠点にするサイケデリック・バンド Ouzo Bazooka 。前身バンドであるBoom PamのギタリストUri Brauner Kinrotのソロ・プロジェクトとしてスタートする。Boom Pamは中東の民族サーフロック・バンドとして2003年から活動していて、201…

Gong / The Universe Also Collapses

今年結成50周年を迎えるGongの新作がリリースされました。2015年に大宇宙へと旅立った故 Daevid Allenの遺志を継いでバンドを継続させたGong。Daevid Allen 亡き後の2016年以来のセカンドアルバムです。 Gong / The Universe Also Collapses 前作「Rejoice! …

今年のブライテスト・ホープはThee Repsで決まりかな?

Dave Ruder(ギター)、Sam Morrison(キーボード)、Jeff Tobias(ベース)の3人が中心となって2015年ニューヨークを拠点に活動を始めたThee Reps。この3人にドラム、ビオラ、ヴァイオリン、チェロのメンバーが参加しています。ミニマル・ミュージックをメ…

LAFMS(Los Angeles Free Music Society)の重要人物で創始者の一人でもあるJoe Pottsのソロ・アルバム2枚をやっと購入しました。

1975年にLAFMSの根源バンドLe Forte Fourで活動を始め、78年にはノイズ・オーケストラAirwayの総指揮官として、アヴァンギャルド・ミュージックに多大な影響を及ぼしてきたJoe Pottsです。現在も積極的に活動を行っており、昨年はAirwayの4作目となるライブ…

アルゼンチンの実験的カルトバンドReynolsのBOXセット、ヤバいです!!

Anla Courtis、Miguel Tomasin、Roberto Conlazoによるアルゼンチンの実験的カルトバンドReynols。このバンドのヴォーカルでドラマーのMiguel Tomasinは、ダウン症を患いながら音楽活動を行っています。そんな彼の奇想天外なアイデアを元に結成されました。1…

Jackie-O Motherfucker「Bloom」、アヴァン・ポップなサウンドがモダンに鳴り響く最高傑作!

1994年に結成して以来、Tom Greenwoodを中心として活動し続けるUSアヴァン・ロックバンドJackie-O Motherfucker。2000年代初頭のフリー・フォーク・ブームで異才を放っていて、2002年リリースの「Change」で日本でも注目を浴びるようになりました。フリー・…

南米のワニの名をもじった怪しいバンド名Clan Caimanによる、架空の部族の奏でる音楽を空想し、あるはずの無い秘境に流れる音楽とは。

「Panorámico」(2007)と「Estrambótico」(2012)の2枚のソロ・アルバムでアルゼンチン音楽の新世代音響派のキーマンとして注目されてきたマルチ・インストゥルメンタリスト作家Emilio Haro。その彼が新たなるバンドClan Caiman(カイマン族)を結成してデビュ…