ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

レコード・レビュー

オーストリア・ウィーンのデュオSky Burrow Tales、フリー・フォーク・ムーブメントの雰囲気を彷彿させる世界!

オーストリア・ウィーンを拠点としている Ulrich RoisとSwantje Musaによる夫婦デュオSky Burrow Tales。Ulrich RoisはFeathered Coyote Recordsのレーベル・オーナーでもあり、自身のプロジェクト・バンドBird Peopleとしても活動しています。彼を支えてき…

Suzanne Langilleのヴォーカルに絡むNeel Murgaiのパーカッション、喉歌ヴォイスがスピリチュアルに鳴り響くエクスペリメンタル・ブルース!

NYの孤高ギタリストLoren Connorsのパートナーとして知られる女性ヴォーカリストSuzanne Langille。80年代後半よりLoren Connorsと共に活動を行っています。一方、Neel Murgaiはラーガ音楽に影響を受けてBrooklyn Raga Massiveという音楽集団を結成してマル…

Arnold Dreyblattの90年代未発表アーカイヴ音源集「Star Trap」、チンドン屋みたいな雰囲気のサウンドが最高にかっこいい!!

「70年代のニューヨークのダウンタウンから現れた最もロックンロールな作曲家」と称されていたArnold Dreyblatt。Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んで、エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を展開。1984年…

フランスの鬼才Luc Ferrariの未発表音源集「Photophonie」、彼を知る上でのベストな1枚! 

フランスの鬼才Luc Ferrari(1926~2005)との出会いは、David Grubbsが主宰するレーベルBlue Chopsticksからの「Interrupteur/Tautologos 3」でありました。1999年にリリースされたこのアルバムがBlue Chopsticksの最初のリリースです。当初はよく分らず、…

Sun City Girls関連の新作あれこれ

Sun City Girlsの新作(2004年のライブ盤)、弟Rick BishopのSir Richard Bishopによる新作、そして兄Alan Bishop率いるThe Dwarfs of East Agouzaの新作がリリースされました。前回のブログ記事「2020年7月のディスカホリック」で購入履歴を書いていますが…

Adam Franklin(Swervedriver)の2013年ダウンロード・オンリーのカラオケ・アルバム?がヴァイナル・リイシュー!

イギリスのシューゲイザーバンドSwervedriverのヴォーカルでギタリストでもあるAdam Franklin。彼の2013年ダウンロード・オンリーでリリースされたソロ・アルバム「Drones & Clones」がヴァイナル・リイシューされました。 Adam Franklin / Drones & Clones …

愛娘が全面参加した夫婦デュオBig Bloodの新作「Do You Wanna Have a Skeleton Dream」

アメリカ・メイン州のCaleb MulkerinとColleen Kinsellaによる夫婦デュオBig Blood。サイケデリック、フリーク・フォーク、エクスペリメンタル、アヴァンギャルドをごちゃ混ぜにしたサウンドを奏でるバンドです。彼らの新作がFeeding Tube RecordsよりVinyl…

Sunburned Hand Of Man「Headless」、これまでのトリッキーでカオスな部分を控えめにしているけど、彼らの名盤の1枚です

ボストンを拠点にして90年代中頃より、John Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているSunburned Hand Of The Manの新作がリリースされました。新作といっても2017年に録音された音源で、20本限定のカセット「Intentions」と…

ニュージーランドのThe Garbage&The Flowersの派生バンドEntlangのコンピレーション盤

92年にシングル・デビューして97年にリリースしたファースト・アルバム「Eyes Rind As If Beggars」が今なおカルト的な人気を博すニュージーランドのインディーズ・バンドThe Garbage&The Flowers。当時、中心メンバーのHelen JohnstoneとYuri Frusinの2人…

ファニーで白昼夢的な微睡みからすっとぼけた味わいまで網羅したSpecial Occasionの世界!

ローファイでエレクトロニックなサウンドを奏でるイギリスのGuy Gormleyと詳細不明のアーティストDavid Grayによるコラボレーション・ユニットSpecial Occasion。これまでに7インチ1枚、12インチEP盤2枚、アルバム1枚をリリースしています、今回、彼らの2017…

ローファイなインディーズ・ロックとノイズ・サウンドが絡むAstatineの世界

AMPやMemory DrawingsといったバンドをリリースしてきたギリシャのレーベルSound In Silence。昨年ぐらいから積極的にフォローしていたところ、これだと思う素晴らしいアーティストAstatine(Stéphane Recrosio)に出会うことが出来ました。 Astatine(Stéph…

Sun City Girls、新旧聴き比べ

1982年に結成してハード・コアからフォーク、そしてノイズまで縦横無尽にジャンルの垣根をぶっ壊して胡散臭い活動を続けてきたアメリカ・アリゾナのバンドSun City Girls。2007年にメンバーのCharles Gocherの死去により活動を停止してしまった。残されたAla…

Alternative TV / Viva La Rock 'N' Roll(The Complete Deptford Fun City Recordings 1977-1980)オルタナティブロックの元祖は俺たちだぜ!

イギリスで初のパンク・ファンジン「Snuffin’ Glue」を創刊したMark Perryを中心として1977年に結成されたAlternative TV。2015年にコンピレーションBOXがリリースされていたことを今頃になって知り、即購入しました。 Alternative TV / Viva La Rock 'N' Ro…

再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。

先月購入したSunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとGhazi Barakatのコラボレーション・アルバム「Terminal Desert」が切っ掛けで、再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを…

The Parelsの奏でる摩訶不思議なミネラル王国の世界とは

The Parels / Mineral Kingdom 摩訶不思議なサウンドを奏でるロサンゼルスのEddie RuschaとJim Goodallの2人組The Parelsのアルバム「Mineral Kingdom」。2016年にカセット・アルバムでデビューして、今年リリースされた12インチオンリーの「Mineral Kingdom…

The Flowers Of Hell「Symphony No.1」 Malcolm McLaren、Lou Reedに向けたレクイエム!

The Flowers Of Hell / Symphony No​.​1 カナダ出身のギタリストGreg Jarvis率いるThe Flowers Of Hell。2006年のデビュー時には、Death In VegasのTim Holmes、Spacemen 3のSonic Boomらがアルバム制作に深く関わっていて、サイケデリックなギターサウンド…

Volcano The Bear「Commencing」(5Vinyl Box)

1995年にイギリスのレスターでAaron Moore、Daniel Padden、Clarence Manuelo、 Nick Mottの4人によって結成されたVolcano The Bear。彼らの5Vinyl Boxが、ベルリンのMiasmahよりリリースされました。初期のカセット作品、CDR作品といった今では入手困難な音…

The Sperm / Pekka Airaksinen / Samsa Trio-Works 1968-76

フィンランドのアヴァンギャルド音楽家、Pekka Airaksinenの重要な初期音源が5Vinyl Boxとしてリイシューされました。 John GageやStockhausenに影響を受けた彼は、60年代後半にThe Sperm(何とも凄い名前ですが)というバンドを始めます。名前のごとく猥雑…

エーモス&クルー トゥルーティアーズ

Amos & Crew / True Tears 怪しけなヤバいレコードを見つけましたよ!エーモス&クルーのトゥルーティアーズであります。なせか日本語表示です。このAmosは、元Henry CowのTim Hodgkinsonが結成したバンドThe Workのメンバーであった人です。その"The Workの…

Bichkraft、情勢不安のウクライナから掻き鳴らされるサウンドはリアルに突きささる !

Bichkraft / Mascot 久しぶりにこれだと思う新人バンドに出会いましたよ!ウクラウナ・キエフの4人組バンドBichkraftであります。アメリカ・ブルックリンのインディーレーベルWharf Cat RecordsからリリースされたBichkraftのデビューアルバム「Mascot」が素…

Daevid Allen三昧!

Daevid Allenが旅立ってから、1カ月が過ぎました。改めて彼の素晴らしさを確認している状況です。気持ち的には、未だGet Well Soon Daevid!でありますが・・・ Daevid Allen三昧!と言うことでオーダーしていたレコード、CDが届きました。今後も色々な物が…

Henry Flyntに再び熱くなっています。

哲学者であり、60年代にGeorge Maciunasの提唱したフルクサス運動にLa Monte Youngらと参加していたアメリカの現代音楽作家Henry Flynt。ただフルクサスは、政治的イデオロギーや権威主義的なことですぐにその一派から遠ざかってしまう。そして、彼が向かっ…

Arnold Dreyblatt、2枚のアルバムより

Arnold Dreyblattは、Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んだアメリカの作曲家です。1984年よりドイツのベルリンを拠点に活動しています。エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を展開するArnold Dreyblattの…

フィンランドの秘境から、ワールドワイドに打って出でる! By Kemialliset Ystävät

Kemialliset Ystävät / Alas Rattoisaa Virtaa (LP) フィンランドのKemialliset Ystavatが、昨年末のピクチャー12インチ片面録音EPのリリースを経て、今年4年振りの新作。フリー・フォーク、サイケデリック、アヴァンギャルド、まあ、その他様々の形容詞が付…

Terry Riley、2枚のレコード盤より

8月のディスカホリックでも簡単に紹介していたTerry RileyのTwo Early Worksの他にもう1枚オーダーしていた。9月の初めに届いたLive Koln 1975というブート盤であります。両方、素晴らしい作品なので、あれこれ書いてみました。 Terry Riley / Two Early Wor…

ギター・アンプからマイク録音された厄介なライブ音源 By The Velvet Underground

The Velvet Underground / The Legendary Guitar Amp Tapes(LP) Lou Reedのギター・アンプのすぐそばからマイク録音された1969年のライブ音源のLP化です。Lou Reedの歪んだギター音を中心として、ギター以外のヴォーカルなどは遠くの彼方で唸っている厄介…

Sun Raの1966年の未発表ライブ音源!

今年はSun Ra(1914年5月22日~ 1993年5月30日)の生誕100周年であります。この生誕100年を記念してMarshall Allen率いるSun Ra Arkestraが世界各地でライブ活動を行なっている。日本でも7月4日と5日に東京・表参道のBlue Note Tokyoでライブが行われた。残…

Spiritualized vs. Oneida、インプロ勝負!

SpiritualizedのJ. Spaceman(Jason Pierce)とOneidaのKid Millionsの2人による2013年9月11日のインプロ・ライブを収録したアルバム「Live At Le Poisson Rouge」 をリリース。LP+7インチという変則的なリリースで、Record Store Day絡みであります。尚、…

Bishop兄弟、アコギ対決!

辺境バンドSun City GirlのAlvarius B(Alan Bishop)とSir Richard Bishopによる初のスプリット盤を今年のRecord Store Dayに合せてリリースしました。 Alvarius B、Sir Richard Bishop / If You Don't Like It...Don't !(LP) Charles Gocherの死去により…

カバー曲が原曲を超えた? By Bardo Pond

Bardo Pond / Looking For Another Place 昨年の年間ベスト・アルバムNo.1にBardo Pond「Peace On Venus」を選んだ私であります。そのBardo Pondがまたしてもやってくれました。今回は今年4月19日のRecord Store Dayにあわせて限定200枚のレコード「Looking …