ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

アンビエント・サイケデリックバンドLandingのBandcampサブスクリプションに登録しました!

LandingはAaron SnowとAdrienne Snowによる夫婦デュオMay Landingとして音楽活動を行う。90年代後半に友人であったDaron Gardner、Dick Baldwinをメンバーに入れてLandingとバンド名を変えたのか始まりでした。アメリカ・コネチカット州を拠点にアンビエントサイケデリックバンドとして活躍します。新作がリリースされたので取り上げます。

 

ただ、これまでのように新作をリリースしてライブ活動を行うやり方とは、ちょっと違うようです。コロナ・パンデミックの影響でメンバーと会うことが出来すに、Landingをどう継続させていくか模索していたとのこと。自己プロモートが下手で内気なメンバーばかりで、ライブを行っても思うように観客を集めることが出来なくなったこともあるようです。この状況で彼らは普通の仕事に就いていることもあり、それならばライブを行わずに遠隔で音楽を作ることにシフトします。その中でBandcamp サブスクリプションを利用してファンとの繋がりを維持する方向へと進んだとのことです。

 

Landing / Motionless I-VI

これまでリリースされた音源はBandcampにて通常に聴くことが出来ます。2021年からの新曲や未発表音源などをサブスクリプション限定として扱っているようです。 月額$3 USDの料金は掛かりますが、新曲が溜まった時に、Subscription Series Collectionとしてカセット音源としてリリースしています。今回のMotionless I-VIは、Subscription Series Collection 02として昨年リリースされていたカセット音源をドイツのSulatron Recordsがレコードとしてリリースしました。レーベル・オーナーであるDavid Schmidtは、自らもジャケットデザインで参加。このバンドがドイツ出身なら間違いなくクラウトロックと呼ばれることでしょうと発言し、Landing のレコードをリリースできることを誇りに思うと語っています。

Motionlessとしてデジタル配信してあった6曲をA面B面に分けて、レコード1枚分に合うように曲間を無くし、曲の長さも再編集したコンピレーション・アルバムに仕上げています。ドローン・シューゲイザーに特化したサウンドアンビエントに鳴り響く。全編インストかと思いきや、2曲目でAdrienne Snowのヴォーカルがさり気なく囁くようにインサート。穏やかなギターの音色と脈動するリズムが一体となって幻想的なサウンドスケープを築き上げています。David Schmidtが言うように、クラウトロック的な雰囲気も醸し出しながら新たなる次元へと導いてくれます。

 

Landingは自分たちの取り組みに興味を持ってくれる人々がいることを光栄に思い、それが音楽活動を続ける原動力と語っています。私も今月より月額$3 USDを払ってサブスクリプションに登録しました。彼らの戦略に嵌められてしまったかな?すでに新曲も幾つかアップされています。年末にはSubscription Series Collection 03のカセット音源を予定しているとことです。Landingがいつまで定期に音源をアップし続けることが出来るのか、ちょっと楽しみです。