ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2024.3.11 Slowdive@豊洲PIT

Slowdiveの単独公演に行って来ました。昨年フジロックに参加したあと、リリースされた7年振りの新作 “Everything Is Alive” を提げてのライブです。これまでにフジロックで2014年、2017年、2023年、そして2017年単独公演を含めて、すべての来日公演を観ています。これはもう、観に行くしかないでしょうね。会場となる豊洲PITは2014年に開設され、現在は ぴあ が運営しています。初めて行くライブ会場なだけに、興味津々です。

開演が19:30と少し遅めのスタートで、19:40頃からライブが始まった。注目のオープニングナンバーは、新作 “Everything Is Alive” からのShantyです。この新作に対する彼らの思いが伝わってくる曲で、会場はすくに歓喜の渦に包まれました。3曲目に早くもCatch The Breezeが演奏された。この曲は彼らの1991年のデビュー・アルバム ”Just For A Day“ に収録されている曲で、シューゲイザー・バンドとしての名を知らしめた曲でもあります。ライブの定番曲で何度も観ているが、より美しくエグさを強調した感じで、映像と共に桃源郷へと導かれてしまった。

リリースされた5枚のアルバムすべてから、1曲以上は演奏していた。90年代の曲が半分あって、特にセカンド・アルバム ”Souvlaki” からSouvlaki Space StationAlison、When the Sun Hits、40 Days、Daggeの5曲が演奏された。Rachel Goswellがギターを弾くことも、これまで以上に多かった。これは彼らの原点であるシューゲイザーをもう一度検証したかったのだと思う。そして、再結成後のドリーム・ポップ的な展開とのバランスを巧く融合させながらのライブとなった。聞きなれないSleepという曲は、Christian SavillがSlowdive加入前に参加してたバンドEternalの曲とのことです。SpotifyにはSlowdiveとしてアップされています。違和感なく聴けてしまうことが凄いです。

Neil Halstead(ヴォーカル、ギター)、Nick Chaplin(ベース)、Rachel Goswell(ヴォーカル、キーボード)、Christian Savill(ギター)、Simon Scott(ドラムス)の5人が、ライブで醸し出すサウンドは、今も昔も基本的に何も変わっていない。それならば、毎回観る必要がないと思われるが、そうではない。ライブごとに進化しているのである。先に書いたが、Catch The Breezeのように、より美しくエグさを強調して攻め込んできたのに驚いてしまった。各メンバーの一音、一音に対する執念をも感じてしまった。

アンコールのラスト曲はいつも通りSyd Barrettのカヴァー曲Golden Hairでした。やはり、これを聴かずにSlowdiveのライブは終わりませんね。映像にはSyd Barrettの顔画像も映し出され思わずウルっとしてしまった。美しく掻き鳴らされる轟音サウンドと光のシャワーを浴びた映像との組み合わせも巧く纏まっていたと思う。アンコール含めての1時間35分、心地よく至福の時間を過ごすことが出来た素晴らしいライブであった。

 

 

<セットリスト>

Shanty 

Star Roving  

Catch The Breeze

Skin in the game  

Crazy for You 

Souvlaki Space Station 

Sleep(Eternal) 

Chained  

Slomo  

Kisses  

Alison

When the Sun Hits  

40 Days

<アンコール>

Sugar for the Pill

Dagger  

Golden Hair(Syd Barrett)

 

 

 

 

Landingのサブスクリプション シリーズ コレクション第3弾!

アメリカ・コネチカット州を拠点に活動しているインディーズバンドLanding。彼らのBandcampサブスクリプションに登録して半年が経ちました。2021年から隔月ごとに新曲をサブスクリプション限定としてデジタル配信を行ってきた。その新曲を毎年年末にSubscription Series Collectionとしてカセット音源でリリースしています。このカセットが欲しいために、登録したのでした。月額$3の料金は掛かりますが、カセットは無料とのことであった。

 

2021年末のSubscription Series Collection 01は、希望する登録者に送ったあとに一般リスナーにも販売開始となった。しかし、Bandcampではカセット本体 $10に対して、日本への送料$200を取る設定になっていた。日本にリスナーがいることを考えていなかったのかな?諦めていたところに、LandingのアルバムをリリースしたことのあるKレーベルがオンライン販売していたので、そこから購入した。これまでのLandingを踏襲するようなシューゲイザーサイケデリックアンビエントをミックスした作風に仕上げていた。

 

2022年末のSubscription Series Collection 02は、一般販売するも瞬殺で完売となった。しかし、昨年の7月にドイツのSulatron Recordsが “Motionless I​-​VI” としてヴァイナル化してくれた。これをSulatron Recordsより直接購入した。インスト中心のアンビエントドローンに特化したようなサウンドで攻め込んできた。この時にサブスクリプションに登録してみた。年末までやってみてSubscription Series Collection 03の時に、どんな対応をしてくれるのか、楽しみでもあった。

 

Landing / Subscription Series Collection 03(Cassette)

昨年末近くにLandingよりSubscription Series Collection 03のカセットが必要であれば、住所を教えてくれとメールが来た。すぐに住所を送ると、“Hey Hiroshi, I'm sorry this has taken so long. The most affordable shipping option costs $18. We will cover $4, so you'd owe $14. Let me know if you'd like to proceed. Thanks!”と返信が来た。アメリカ国内の$4で送れるところは、送料無料ってことなのでしょうね。自分はPaypalにて請求書を送って貰い、$14を支払った。出荷履歴の分かる運送便で送って貰い10日ほどで届いた。ヴォーカル曲を中心に彼らの原点とも言うべきドリームポップな6曲を収録。これが小気味よく鳴り響く。変な気負いもなく等身大の姿をSubscription Series Collection 03で見せつけくれたのであった。

サブスクリプションを始める前のLandingは、2018年に傑作アルバム “Bells In New Towns” をリリースするも、様々な事情でバンド存続の危機が訪れます。そんな状況のなかで、バンドを活動し続けるための手段としてサブスクリプションを開始します。リスナーとの繋がりを持つことでモチベーションが上がり、積極的に音楽と向き合うようになった。その結果、登録者数も増えており、彼ら自身も驚いているようです。LandingのAaron Snowへのインタビュー記事があるのアップします。

 

今年末のSubscription Series Collection 04については、“Bells In New Towns” 以来のフルレングス・アルバムとなる予定です。サブスクリプションを始める前からの構想を再度構築するとのことで、すでに1曲登録者限定としてアップされています。結成から25年のLandingですが、もの凄くポジティブに活動しています。この勢いでライブ活動も再開して欲しいです。

 

 

2024年2月のディスカホリック

フジロック2024に向けて、チケットと宿を確保しました。今年も3日間観戦予定で、宿は越後湯沢で予約しました。注目の出演者第1弾は2月9日に発表となりました。KraftwerkとRideは積極的に聴いたことがありますが、後は殆ど知らなラインナップに、もっとトレンドを意識した音楽を聴かなくてはと思ってしまった。フェスは自分の知らない音楽に出会える場でもあるので、今後の追加出演者にもワクワクしながら待ちたいです。

 

2024年2月のディスカホリックは、カセット6、レコード3,CD2の11作品の購入実績となりました。今月はカセットでの購入が多いです。

William Henry Meung / This Saint Won't Rot(Cassette) 購入先Repressed Records 

 

William Henry Meung / The Silhouettes Of Trees And Explosions(Cassette) 購入先Repressed Records 購入価格1,550円

今年になって、ニュージーランドWilliam Henry Meungの2016 年から 2019 年にかけて録音されたアーカイブ音源 “Hiraeth and Limerence” を取り上げました。この作品に魅了されて、最近の活動はどうなっているか?と言うことで、先月には彼とその仲間らと始めた新たなプロジェクトArt Improvement Art Brigade のCDを購入した。そして、今月は2023年のThis Saint Won't Rot、2020年のThe Silhouettes Of Trees And Explosionsも購入しました。William Henry Meungにちょっと嵌っています。購入先Repressed Records はオーストラリアの音楽ショップですが、日本円で決済することが出来ました。


 

Sun Araw / Sun Ark Prayer Tapes Vol. 1 & 2(2Cassette) 購入先Repressed Records 購入価格3,050円

Sun Arawの2012年リリースの作品が、カセット2本セットとして2022年にリイシューされていた。すでに完売ですが、Repressed Recordsで在庫を持っていました。しかもリーズナブルな価格ですね。

 

 

Warm Currency / Live at the Petersham Bowling Club(Cassette) 購入先Repressed Records 購入価格2,250円

 

Warm Currency / Returns(10inch Vinyl) 購入先Tobira Records 購入価格3,450円

オーストラリア・シドニーのMP HopkinsとMary MacDougallによる実験フォークデュオWarm Currency。2023年リリースのライブ音源カセット “Live at the Petersham Bowling Club” と2022年リリースのデビュー10インチレコード “Returns” です。どちらもイギリスのレーベルHorn of Plentyからです。

 

 

Annelies Monseré / Mares(Vinyl) 購入先Tobira Records 購入価格4,380円

2000年から活動しているベルギーの実験フォークを奏でるAnnelies Monseré。2023年にイギリスのレーベルHorn of Plentyからリリースした2017年から2022年に録音されたアーカイブ音源。現在はレフトフィールドフォークバンドLusterのメンバーとして活動しています。

 

 

Suzanne Langille, Andrew Burnes, David Daniell, and Loren Connors / Let the Darkness Fall(Vinyl) 購入先Tobira Records 購入価格4,380円

NY孤高のギタリストLoren Connors、ヴォーカリストSuzanne Langilleとの1999年作が初ヴァイナル化。

 

 

Blod / En Ny Tid(Cassette) 購入先Discreet Music 購入価格€14,49EUR(2,429円)

Blod – En Ny Tid (2024, Cassette) - Discogs

スウェーデンのアンダーグランド シーンで活躍しているGustaf DickssonのソロプロジェクトBlod。2024年セルフリリースによる限定50本のカセット音源。デモ音源のような粗い録音であるが、これまでのBlodの様々な要素を網羅した作品。公開されている音源はありませんでした。

 

 

Idea Fire Company / The Island Of Taste(CD) 購入先Discreet Music 購入価格€15,49EUR(2,598円)

Idea Fire Companyの2008年リリース “The Island Of Taste” が、2019年にスウェーデンのDiscreet Music傘下のレーベルFördämning ArkivからのCDリイシュー。Discreet Musicが手掛けているだけに、Idea Fire Companyの中でも重要な一枚であることは間違いないです。

 

 

Daniel Johnston / Alive in New York City(Cassette) 購入先waltz online 購入価格2,165円

2019年に58歳で天国に旅立ったシンガーソングライターDaniel Johnston。今作は2000年にニューヨークで行ったライヴ音源。なんとShimmy DiscのKramerが近年発見したDATからマスタリングしたとのことです。


 

Alex Zethson / Terje(CD) 購入先Dotei Records 購入価格2,150円

レーベルThanatosis Produktionを運営し、ピアニストでコンポーザーでもあるスウェーデンのAlex Zethson。10分弱の曲を2曲収録したミニ・アルバム的な作品が、昨年4月にリリースされていました。

 

 

フリーフォームバンドEyes of the Amaryllisの奏でるゴーストサウンド!

Music | Eyes of the Amaryllis

前回に引き続き今回もイギリスの実験レーベルHorn of Plentyからリリースされた作品を取り上げます。ソロ活動を含めて様々な活動を行い、レーベルCor Ardensも運営する奇才Jim StrongとソロユニットPeople Skillsとしても活動しているJesse S. Dewlowに、Goda Trakumaite、Esther Scanlundが、参加して結成されたアメリカ・フィラデルフィアのフリーフォームバンドEyes of the Amaryllis。彼らの昨年9月リリースの2ndアルバムを紹介します。

 

Eyes of the Amaryllis / Perceptible to Everyone

牧歌的なアンビエントフォークからフリージャズに、ささやくようなヴォーカルや退廃的な感触で絡むエレクトロニクス、小鳥の鳴き声などの自然音や日常生活の物音をコラージュ。全8曲、さまざまな楽器を駆使して、もう何がなんだかわからない世界を築いています。即興で作られているのか、元となる曲があって作られているか不明ですが、各メンバーの音に対する拘りは相当なものを感じる。まどろみの中、白昼夢をみているような気分。

最初に彼らのことをフリーフォームバンドと書いた。自由奔放で抽象芸術のように、目に見える対象をそのまま表現しないことでゴーストのようだと比喩している海外レビューが多かったのも確か。まさにその通りで、聴いているうちにゴーストサウンドに取り憑かれるヤバい1枚となっている。

 

 

 

今、個人的に注目しているイギリスの実験レーベルHorn of Plenty。これまでにNein Rodere、William Henry Meung、Idea Fire Company、そして、今回のEyes of the Amaryllisを個別に取り上げてきました。ベテランや新人、あるいは新作やリイシューに関係なくレーベル・カラーに合う作品は積極的にリリースしています。今月も幾つか購入しています。また紹介出来るかな?


 

 

結成35周年を迎えたIdea Fire Companyの新作バスルーム・エレクトロニクス!

結成35周年を迎えたScott FoustとKarla Boreckyによるアメリカ・マサチューセッツのデュオIdea Fire Company。結成時からインダストリアル、ポストパンクをベースにしながらコズミック、ミニマル、ジャズ、クラシックを取り入れてアヴァンギャルドに変革してきました。35周年に合わせた記念すべき作品が、昨年9月にイギリスの実験レーベルHorn of Plentyからリリースされました。個人的に今注目しているHorn of Plentyからで、これはもう取り上げるしかないですね。

 

Idea Fire Company / Bathroom Electronics

タイトルにあるように、バスルームという小さな密閉された空間の中で、シンセ、キーボードと録音機材を持ち込んで制作されました。シーケンサーやコンピューター、オーバーダブの使用をやめて、ライブ感覚の一発録音。バスルームは誰とでも一緒に入ることの出来ないプライベートな場所です。ベッドルーム・ポップはありますが、より閉鎖的なバムルーム環境で、制作された音楽を聞く人がいるのか?といった不安もあります。でも、彼らはそんな状況を楽しむかのように新たな美学を追求したLo-Fiドローン4曲を収録しています。

バスルーム・リバーヴの響きを利用したプリミティブな音響作品で、より近くで演奏していて、メンバーの息遣いが感じられる雰囲気です。2曲目、3曲目でMatt Krefting、Timothy Shortellの2人がシンセでゲスト参加しています。これまでもIdea Fire Companyを支えてきた2人です。ただ、狭いバスルームの中で、どのように録音していったのかも気になります。

 

やはり圧巻なのは、ラスト曲で20分を越える “The End Of The Line” です。2016年に作られた曲で、近年のライブ定番曲とのことです。ライブごとにアレンジを変えていることもあって、2018年に4つの別テイクによるカセット音源をリリースしています。その時に、このバスルーム企画もあって、作品としてリリースすることを考えていたようです。

 

Lo-Fiドローンを軸とした電子音楽でありながらも、どことなくアコースティックに聞こえてしまう。不思議で緩い音風景を作り上げています。ドライで淡々とした電子音楽が多いなかで、人間味あふれる1枚です。これがIdea Fire Companyの美学なのでしょうね。結成35周年は、彼らにとって通過点でしかないように思った。

 

 

 

 

この記事を書こうとした時に、Idea Fire Companyの2008年リリース “The Island Of Taste” が、2019年にスウェーデンのDiscreet Music傘下のリイシューレーベルFördämning Arkivからリリースされていることを知った。すぐさまDiscreet Musicに注文しました。

Idea Fire Company / The Island Of Taste

Primary

ハーシュ・ノイズの重鎮The New BlockadersのRichard Rupenus、レーベルKyeのオーナーGraham Lambkin、Frans de Waardなど総勢8名が参加しています。Discreet Musicが手掛けているだけに、Idea Fire Companyの中でも重要な一枚であることは間違いないです。

 

 

Maths Balance Volumesの奏でる退廃的なフリーフォークの世界とは!

このところフォークに凝っている。でも古典的なフォークではない。2000年代前半にフリーフォーク・ムーブメントがマニアックに盛り上がっていた。そのころを彷彿させるようなバンドが現れている。当時はフォークを音楽ルーツにして、サイケ、エレクトロニクス、インプロなどの要素を取り込んでサウンド構築していた。今はそれぞれに独自の音楽ルーツがあってそれらが一体となったときに、偶々フォークになってしまった感じもする。代表的なバンドの一つが、スウェーデンのEnhet För Fri Musikであります。彼らの場合、インダストリアル、ノイズ、アンビエント、ポストロックを音楽ルーツに持っている各メンバーが集まって不思議なフォークの世界を築き上げている。レーベル側もこうした流れ捉えて様々なフォーク的なサウンドをリリースするようになっている。

 

そんな状況の中、アメリカ・ミネソタ州マンケートを拠点とするMaths Balance Volumesを紹介します。2002年に結成して何度も活動中止をしながら、現在Alena Johnson、Clay Kolbinger、Jameson Sweigerの3人編成となっています。3人での画像が無く、あっても2人の顔の表情が見えないように黒塗りとなっている。

これまでChocolate Monk、Kyeからリリースしたこともあった。2020年にイギリスのPenultimate Pressからリリースされた “A Year Closer” でやっと注目を浴びるようになる。2023年後半にリリースされた新作 ”Cycles Of Tonite“ も同じくPenultimate Pressからのリリースです。このレーベルはアヴァン・ギャルドなコンテンポラリー作品を中心に扱っていて、その辺りも興味深いです。今回は、この2作を取り上げます。

 

Maths Balance Volumes / A Year Closer

A Year Closerのタイトルが、このアルバムのテーマを示している感じです。1曲目 “The Mask Isn't Working” 、2曲目 “Dark Sky” からは、世界に対する警告メッセージのように聞こえる。ラスト曲 “Over The Hill” ではもう終わってしたような退廃的雰囲気を醸し出している。これらをフォーク、ブルース、インプロからノイズ、物音までもごった煮したロー・ファイな世界。ネガティブでエクスペリメンタルであるけど、男女2人のヴォーカルが、幻想の世界から現実へと引き戻してくれる鮮烈な1枚。ちょっとヤバいです。

 

Maths Balance Volumes / Cycles Of Tonite

前作 “A Year Closer” の流れを引き継いだ新作 ”Cycles Of Tonite“ です。ただ、退廃的な雰囲気を残しつつ、1曲目 ”Stay“ では、何があってもここに居るといったメッセージのようにも聞こえます。ロー・ファイでシンプルでありますが、一つ一つの音を活かしつつ、いい感じでヴォーカルが絡んできます。5曲目Egyptian Weddingでは、工業地帯の物音をバックにアカペラで歌い上げています。ラスト曲 ”I’ll Know You“ は、2人のヴォーカルがお互いの特性を活かしたアンサンブルで穏やかに終焉を迎えています。このアルバムも素晴らしいです。

Cycles Of ToniteのBandcampでは3曲しか公開になってないので、文中で取り上げた2曲をYouTubeでアップしておきます。

 

Maths Balance Volumesは2作品で一つの物語を築いています。ライナーノーツでは、「最悪の事態を待ちながら、物事がひとつにまとまっていく。名もない私たちがリズムを持ち、時計の針が進むことを分かち合う。希薄だが確かな音楽を共有するのだ。たとえ電気をつけて誰もいなかったとしても」と書かれている。改めてMaths Balance Volumesの凄さを感じてしまった。

 

 

 

Enhet För Fri Musikについて書いています。

 

 

2024年1月のディスカホリック(今年もフジロック・フェスティバルに行きます!)

今年もフジロック・フェスティバルに行きます。残念ながら早割抽選には落選したけどね。出演者第一弾発表は今週末ぐらいにでもあるのかな?もの凄く楽しみです。宿の方は、何件か電話にて確認していますが、まだ、価格が決まっていないので予約が取れないとのことです。オフィシャル・ツアーとの関係もあるのかな?ネットにはあまり出てこないので、これから電話掛け捲りで宿を確保したいと思う。宿のクオリティーにも拘りたいので、そうなると越後湯沢駅周辺ですね。ピンからキリまで様々な宿に泊まったことがあるけど、年を取るとしっかりとした温泉宿でゆっくり休息したいのですよ。これもフジロックの楽しみの一つでもあります。

 

2024年1月のディスカホリックはレコード8、CD2、カセット1の計11作品の購入実績でした。ニッチな作品ばかりですが、今年も ”貴方の知らない音楽” を紹介出来ればと思っている。

Art Improvement Art Brigade / Another Sunday(CD)  購入先Discreet Music 購入価格€18,99(3,110円)

Art Improvement Art Brigade はWilliam Henry Meungとその仲間らと始めた新たなプロジェクトです。日本のMotoko Kikkawaも参加。ギター中心にカオティックに鳴り響かせています。

 

 

Headroom / Headroom(CD) 購入先Discreet Music 購入価格€18,99(3,110円)

Headroom CD

アメリカ・コネチカット州を拠点にノイジーサイケデリックサウンドを奏でるHeadroom。すでに廃盤となっているシングルやEP盤を集めたコンピレーション盤。


 

Stefan Christensen / F.D Grave & Son(7inch Vinyl) 購入先Discreet Music 購入価格€26,99(4,419円)

Headroomのメンバーでもあり、レーベル運営も行い様々な活動をしているStefan Christensen。昨年10月にリリースされた限定30枚の7インチ・シングル。


 

Drifting / Dream Autopsy(Vinyl) 購入先Discreet Music 購入価格€28,99(4,747円)

Primary

スウェーデンヨーテボリのレーベルDiscreet Music傘下Förlag För Fri MusikからリリースされたDan Johansson、Julia Bjernelind、Weston CzerkiesによるユニットDrifting。Julia Bjernelindのフォーキなボーカルに絡むサイケデリック・ノイズが最高!いかにもFörlag För Fri Musikらしい作品です。

 

 

Eyes of the Amaryllis / Perceptible to Everyone(Vinyl) 購入先Tobira Records 購入価格4,280円

牧歌的なアンビエント・フォークからフリージャズまでを奏でるEyes of the Amaryllis。昨年9月にHorn of Plentyよりリリースされた3作目となる新作。

 

 

Idea Fire Company / Bathroom Electronics 購入先Tobira Records 購入価格4,280円

浮遊感のある独特のエレクトロニックス・サウンドを奏でている結成35年のIdea Fire Company。昨年9月にHorn of Plentyよりリリースされた新作。

 

 

Maths Balance Volumes / A Year Closer 購入先Tobira Records 購入価格3,888

2002年に結成して、ドローン、フォーク、ノイズを奏でるMaths Balance Volumesの2020年作品。

 

 

Maths Balance Volumes / Cycles of Tonight 購入先Tobira Records 購入価格4,488円

昨年12月にリリースされた新作。

 

 

Dakhabrakha / The Bedouin Reworks Of Dakhabrakha(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,017円

ウクライナの4人組エスノ・フォークバンドDakhabrakhaの楽曲を、ブルックリンのRami Abousabe & Tamer MalkiによるデュオBedouinがリワークした2022年作品。

 

 

Six Organs Of Admittance / Sleep Tones(2Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,952円

2020年にデジタル配信されていたアンビエント作品をリマスターしてレコードとしてリリース。


 

Landing / Subscription Series Collection 03(Cassette) 購入先Landing Bandcamp 購入価格$14.00USD(2,163円)送料のみ

Landing Bandcampサブスクリプション会員限定のカセットが届きました。 月額$3 USDは掛かりますが、届くとやはり嬉しいです。送料だけは自己負担ですけどね。