ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2020年6月のディスカホリック

このブログ、2012年6月19日にスタートして8年が経ちました。ミクシーの2005年の頃からディスカホリックという言葉を使って書き続けてきました。コアな音楽を取り上げているのでアクセス数もチョボチョボですが、海外アーティスト本人からのアクセスが有ったりするとやはり嬉しいです。拙い文章ですが、今後もコツコツと地道にやって行くだけですね。8年前、最初に書いた記事をアップします。未だにアクセス数の上位に入っています。

 

 

2020年6月のディスカホリックは15タイトルの実績でした。今月は素晴らしいアルバムが多いです。先に記事で書いたのもありますが、更に個別に取り上げて行きたいと思う。

 

The Strokes / The New Abnormal(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,723円

7年振りの新作。待つだけのことはありました。格好いいです。フジロックが来年に延期になったけど、楽しみですね。 

 

 

 

Aksak Maboulの新作を含めて3作品

Aksak Maboul / Figures(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,800円

まさかの40年振りとなる新作!アヴァンポップで華麗に鳴り響く世界。素晴らしいです~

 

新作「Figures」が素晴らしかったので、1st、2ndアルバムも購入しました。

Marc Hollander、Aksak Maboul / Onze Danses Pour Combattre La Migraine    (CD)    購入先Amazon.co.jp 購入価格3,457円

1977年リリースのMarc Hollanderのソロ・ユニットとして始まったAksak Maboulの1st。

 

Aqsak Maboul / Un Peu De L'Âme Des Bandits(CD) 購入先Amazon.co.jp  (Rarewaves-jp)   購入価格1,703円

Aksak Maboul単独名義として1980年リリースされた2nd。

 

 

 

Sun Araw / Rock Sutra(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,066円

Sun Arawの新作。 このリズミカルで不思議なサウンド、良いですね~

 

 

 

Dire Wolvesのライブ・アルバム2作品

Dire Wolves Just Exactly Perfect Sisters Band / Flow & Heady(Vinyl) 購入先  Feeding Tube Records 購入価格$45.50(5,117円)

2019年9月13日、コペンハーケンで行われたFestival Of Endless Gratitudeのライブ音源。

 

Dire Wolves Just Exactly Perfect Sisters Band / Knee Deep In The Buchla  (Cassette)   購入先Stoned To Death Bandcamp 購入価格€10.50(1,315円)

A面は2019年9月11日プラハでのライブ音源、B面は2019年9月12日ハンブルクでのライブ音源+ダブミックス音源です。Flow & Headyと併せて2019年9月は乗りまくっていたのでしょうね。

 

 

 

Curanderos / Curanderos(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,147円

2017年にリリースされたBardo PondのGibbons兄弟によるサイドプロジェクトCuranderosの1stアルバム。

 

 

 

Sam Gendel & Sam Wilkes / Music for Saxofone and Bass Guitar(Cassette) 購入先Meditations 購入価格2,205円

 

前回の記事で取り上げました。

 

Music for Saxofone and Bass Guitar」が素晴らしかったので、Sam Gendel、Sam Wilkesの個々のアルバムも購入しました。

Sam Gendel / Satin Doll(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,975円

 

2020年リリースの新作。Nonesuchからのリリースです。 

 

Sam Wilkes / Live On The Green(Vinyl) 購入先Meditations 購入価格2,881円

2019年リリースのライブ盤。Sam Gendelもサックスで参加しています。 

 

 

 

エレクトロ・アコースティック先駆者Luc Ferrariの2作品

Luc Ferrari / Dialogue Ordinaire Avec La Machine、Sexolidad(Vinyl)  購入先Meditations 購入価格2,141円

 

2019年にリリースされたLuc Ferrariの2009年にCDでリリースされていたアルバムの初ヴァイナル盤。

 

Luc Ferrari / Photophonie(Vinyl) 購入先Meditations 購入価格2,141円

 

2019年にリリースされた生誕90周年を記念したアルバム。

 

 

 

Kavus Torabi / Hip To The Jag(CD) 購入先Kavus Torabi Bandcamp 購入価格£14.30(1,964円)

現GongのヴォーカリストKavus Torabiのソロ・アルバム。

 

 

 

Arnold Dreyblatt / Star Trap(Vinyl) 購入先Meditations 購入価格2,872円

Arnold Dreyblattは、Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierの下で音楽を学んだアメリカの作曲家です。彼の90年代の未発表アーカイブ音源による新作。

 

 

 

2人のSamが奏でるサックスとベースのための音楽

LEAVING RECORDS on Twitter: "Sam Gendel & Sam Wilkes new album ...

 

Sam Gendel & Sam Wilkes / Music for Saxofone and Bass Guitar

ミニマル、ドローンミュージック、実験音楽アンビエントサイケデリックなどの音楽を中心に扱っているMeditations。その通販サイトで偶々出会ってしまったサックス奏者Sam GendelとベーシストSam Wilkesによる2018年リリースのコラボレーション・アルバム「Music for Saxofone and Bass Guitar」に嵌まってしまった。レコードとカセットでリリースして瞬く間に完売したとのことです。中古市場でも高値がついていたらしく、最近になってカセットがリイシューされました。2人について詳しく無いのですが、両者ともLAを拠点に様々な音楽活動を行っています。

 

本作はジャズ・テイストに加えて、サイケ、ミニマル、アンビエントなどの要素も絡めたサウンド。サックス、ベースの音を中心に、曲によってエレクトロニックス、リズムボックス、ヴォイスがさり気なく雰囲気を盛り上げている。様々な試みを行っているが、空気感は一貫していて、アヴァンギャルドで有りながらも優しく心に染みこんでくる。瞑想的で独特の響きを持って桃源郷へと導いてくれる素晴らしいアルバムです。ただ、個人的に桃源郷と書いてしまったが、最後の曲が「You'll Never Get To Heaven」でしたね(笑)

 

今回、このアルバムはカセットで購入しました。昨今のカセットブームを意識したのか、パッケージもユニークです。スリーブを小さくカセットケースに貼り付けてあってシンプルです。そこに茶封筒がセットになっていて、アルバムタイトル、アーティスト名、リリース元、曲名が記載。収納には困りますが、もの凄くお洒落に感じます。前回のブログ記事でカセット音源の購入量増えてることを書いた。レコードやCDに比べるとスリーブなどの情報量に限界があるけど、カセット音源に拘るアーティストの中には、レーベルも含めてパッケージを重要視してる方々が多い気がする。

 

 

 

「Music for Saxofone and Bass Guitar」のおかげで、この2人のSamにも興味を持ち、個々のアルバムも購入しました。まもなく届く予定です。

Sam Gendel / Satin Doll

2020年リリースの最新作。Nonesuchからのリリースです。

 

Sam Wilkes / Live On The Green

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2019年リリースのライブ盤。Sam Gendelもサックスで参加しています。

 

 

 

カセットテープ音源の購入量増えています

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CDの売り上げが世界的に落ちている状況の中で、レコード同様にカセットテープ音源の売り上げが伸びている。ストリーミング、ダウンロードといった音楽配信サービスが様々有りながら、やはり物に拘るリスナーは居るのでしょう。インディーズ・バンド辺りは音楽供給を配信で済ませることも多い。ただ、自分達の作品を形に残したいと思った時に、レコードよりはコストの安いカセットでリリースすることも納得出来る。CDはデーターでしかないことに気づいたのかも?カセットでのリリース量が増えているのも売れている要因でしょうね。単なるノスタルジーでなく、カセットテープの全盛期を知らない若者が新しい音楽メディアとして捉えたのも大きいと思う。

 

最近ネットで発見したカセットテープに関する記事二つをアップします。非常に興味深いです。


上記の両記事で話題となっているカセットテープ専門店「waltz(ワルツ)」のホームページです。まだ、行ったことがないので行ってみたいですね。

 

自分のブログでも2018年にポータブル・カセットプレーヤー、そして2019年にカセットデッキを購入した時の状況を書いています。ブログにも書いていますが、デッキを購入した時点ではカセットテープ音源9本しか持って無かったですが、現在は27本になっています。カセット・オンリーのレーベルも多くなっていますので、さらに購入量が増えていくでしょうね。


 

 

Charlemagne Palestine、長年の友人であるTony Conradに捧げたトリビュート・カセット音源

Charlemagne Palestine: Konzert - Kampnagel

可愛いぬいぐるみを使ったインスタレーションを行うアート作家としても知られ、Terry Riley、Steve Reichなどと並ぶミニマル音楽の作曲家Charlemagne Palestine。初期の頃から実験的でオシレーターやホワイト・ノイズを駆使したミニマル・ドローン・ミュージックは、ミニマル界のアウトサイダー的な扱いをされていた。ただその分、ロックやテクノに多大な影響を与えたのは確かです。

 

今回、長年の友人であり、2016年惜しくも逝去したTony Conrad(1940ー2016)に捧げたトリビュート・カセット音源を入手したので紹介したいと思う。この作品が2017年にリリースされていたことを今頃になって知りました。

 

Charlemagne Palestine / STTT THOMASSS’’’’’’’’’DINGGGDONGGGDINGGG zzzzzzz ferrrr TONYYY’’’’’’’’

Charlemagne Palestine - STTT THOMASSS ...

長いタイトルのこのアルバムは、1曲26分ほどの演奏がA面、B面両方に収録されています。ライナーノーツには1963年から70年までマンハッタンの教会で朝5時〜5時半の間毎日ベルを演奏していたCharlemagne Palestineの所へ、Tony Conradも来ていたと言った内容が書かれています。2人が知り合う切っ掛けだったのでしょう。Charlemagne Palestineのトニーと呼びかけるヴォーカルで始まり、ポエムを読みベルの演奏に繫がって行きます。まさに2人の原点を描いたサウンドです。

 

曲は2カ所の場所で録音されています。イントロの呼びかけからポエムまでの2分ほどが、2017年3月8日に詩人のClemente Soto Velezにちなんで建てられた文化施設で、ベルの演奏は2017年4月7日にNYの教会で行われています。日付に注目です。Tony Conradは3月7日生まれで、4月9日に亡くなっています。びったりと合って居ませんが、この時に合わせたかったのでしょうね。両方ともにライブ録音で、オーディエンスの声や回りの音なども入っています。Charlemagne PalestineのTony Conradに対する哀悼がしっかりと伝わってきます。


2人は60年代より共演も多く行っています。Charlemagne Palestineのミニマルに実験的なドローン要素の影響を与えたのはTony Conradとされています。まだ、まだ、この2人の埋もれた音源が多数あると思うので、是非リリースして欲しい! 尚、Charlemagne Palestineは現在も勢力的に活動を行っています。

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Tony Conradについては、こんな記事も書いていました。


 

 

フジロック2020、中止です!

正式発表はこれからですけどね。こんな状況だけに仕方ないです。来年に期待しましょう!


 

正式発表!

これを書いた時点では無かったですが、本日の11時に中止ではなく延期の正式発表がありましたね。来年も8月開催です。延期だからチケットはそのままキープしても良いとのと。キープしてくれた人には、何か面白いプレゼントを考えているようです。楽しみだなあ。



  

 

2020年5月のディスカホリック

フジロックについて日経新聞が中止の誤報を掲載するなど、様々な情報が錯綜していますが、スマッシュからの公式発表はまだ何も出ていません。フジロックを愛するファンとしては、じっと待つしかないのです。結果がどうであれ、受け入れるしかない。ネットの書き込みを見るとお前ら本当にフジロックを愛するファンなの?と思ってしまう。フジロックに限らず、早く通常にライブが出来る状況になって欲しい!

 

今月のディスカホリックは9タイトルの購入でした。海外からの荷物も遅れながらも届くようになりちょっと一安心です。

  

Wire / Mind Hive(CD) 購入先Amazon.co.jp(ZOverstocksJPN) 購入価格1,886円

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2020年1月リリースの新作。時代としっかりリンクしつつ、フレッシュさも兼ね備えたこんなベテラン・バンドって他にあるのだろうか? しかも、Wireらしさは少しも失われずに新たな側面を表した素晴らしい1枚です。

 

UUUU / UUUU(12Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,459円

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Graham Lewis、Matthew Simms、2人のWireのメンバーSpiritualizedのアルバムにも参加していたTim Lewis、TomagaのドラマーValentina MagalettiによるプロジェクトUUUUの2018年リリースの12インチ・シングル。

 

Slows / Enormous Pause(Cassette) 購入先Store15Nov 購入価格2,100円

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WireのMatthew SimmsのSlows名義による2018年リリースのカセットアルバム。オルガンとシンセでアンビエントアンビエント・ドローンの世界を構築。 

 

Wireの新作「Mind Hive」、UUUU、Slowsについて書いています。


 

Charlemagne Palestine / STTT THOMASSS‘’’’’’‘’’ DINGGGDONGGGDINGGGzzzzzzz ferrrr TONYYY’’’’’’’’(Cassette) 購入先Store15Nov 購入価格2,346円

ミニマル作曲家Charlemagne Palestineによる2016年に亡くなったTony Conradのトリビュート公演のライブ音源。

 

 

Adam Franklin / Drones & Clones(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,307円

 

イギリスのシューゲイザーバンドSwervedriverのヴォーカルでギタリストでもあるAdam Franklin。彼の2013年ダウンロード・オンリーでリリースされたソロ・アルバム「Drones & Clones」がヴァイナル・リイシュー。 

 

前回の記事で書いています。


 

Bardo Pond / Adrop、Circuit Viii(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-jp) 購入価格3,264円

2006年リリースのAdrop、2008年リリースのCircuit Viiiの2枚のアルバムをセットにしてのヴァイナル・リイシュー。

 

 

Seefeel / Peel Session (12Vinyl)  購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-jp) 購入価格3,205円

 

Warp Records30周年記念「WXAXRXP SESSIONS」シリーズとして2019年にリリースされた12作品の1枚。1994年にBBCの伝説的DJ、ジョン・ピールの番組『Peel sessions』で放送された音源。Seefeelは現在も活動しているので、早く新作が聴きたいですね。

 

 

Neil Campbell / sound for empty centre(CDR) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£7.15(989円)

 

次から次へとアルバムをリリースしているNeil Cambellの新作。 1曲45分の曲に徐々に引き込まれてきます。

 

Sticky Foster and Neil Campbell / Split Cane Enabled、Theme From Resonant Ache(Cassette)  購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£6.15(850円)

       

これまでに何作かリリースしているSticky FosterとNeil Campbellのコラボレーションによる新作。2人のヴォイスにSticky Fosterのリード、Neil Campbellのギター、ピアノ、エレクトロニクスが絡む不思議な世界。

 

Neil Campbellについては、今年3月に記事を書いたばかりです。この後に新作をリリースするとは、もの凄い制作意欲です。


 

 

Adam Franklin(Swervedriver)の2013年ダウンロード・オンリーのカラオケ・アルバム?がヴァイナル・リイシュー!

イギリスのシューゲイザーバンドSwervedriverのヴォーカルでギタリストでもあるAdam Franklin。彼の2013年ダウンロード・オンリーでリリースされたソロ・アルバム「Drones & Clones」がヴァイナル・リイシューされました。

 

Adam Franklin / Drones & Clones

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このアルバムは2007年から2010年に制作されたAdam Franklinの3枚のソロ・アルバムの中から9曲を選曲し、追加でインストによる新曲を追加した全10曲入り。それなら単なるベスト盤?いや違いますよ。元々Adam Franklinのヴォーカルの入った曲から、そのヴォーカルを取り除いた演奏だけを収録。簡単に言うとカラオケですね。カラオケとなってもその完成度がもの凄く高いアルバムになっています。メローに響き渡るギターを中心にアンビエントエレクトロニカの要素を散りばめたサウンド。そこにシューゲイザーブレンドしたドリーミーなインスト集です。アルバム裏ジャケットには、10 Songs、No Wordsとサブ・タイトルが大きく書かれています。インスト曲に後からヴォーカルを入れるのは有るかと思うけど、その逆というのはあまりきいたことが有りません。まさに前代未聞のカラオケ・アルバムです。ポストロックファンにもお勧めの1枚!

 

ヴォーカル入りのオリジナル音源もアップしておきます。是非聴き比べてくさい。

1曲目「Two Dollar Dress」は、2009年リリースの「Spent Bullets」より

2曲目「Lord Help Me Jesus, I've Wasted A Soul」は、2010年リリースの「I Could Sleep For A Thousand Years」より

4曲目「Walking In Heaven's Foothills」は、2007年リリースの「Bolts Of Melody」より

ヴォーカルの有る無しで雰囲気が違って聞えますが、演奏自体は一緒です。オリジナル曲がしっかりと制作されているので、ヴォーカルなしのカラオケ・ヴァージョンでもアルバムに出来ると思ったかもしれませんね。Adam Franklinの飄々としたヴォーカルも魅力的であるが、個人的には「Drones & Clones」の方に無限の可能性を感じてしまった。

 

Swervedriverについては、90年代初期のCreation Recordsデビュー時よりフォローしていた。99年に活動休止になって2008年に再結成してライブ活動再開するも、2015年に新作リリースされるまで時間が掛かっていた。この間、新作に対する期待は高まっていたものの、メンバーのソロ活動までフォローしきれていなかったのです。今回、Adam Franklinの素晴らしさを確認させてくれたリリース元Glass Modern Recordsに感謝です。昨年のSwervedriverの来日公演には行くことが出来なかったが、2015年の来日は行っている。その時にAdam Franklinとホンの一言二言、話をしたことを思い出してしまった。