ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2021年2月のディスカホリック

邦楽については、徐々にではあるがライブが行われる様になってきた。洋楽となるとまだまだ厳しい現状である。何とかならないのかと思う。関東に住んでいた時は7月のフジロック、8月のサマーソニックというのが定番であった私です。今、北海道の田舎に住んでいる身としては、両方制覇するのは無理であり、そうなると泣く泣くフジロックを優先としてきた。今回の記事はサマーソニッククリエイティブマン社長清水氏の話であるが、改めて色々と考えさせられてしまった。

フジロックに関して言えば、今年8月末開催の日程だけは決まっている。ただ、それだけで未だ何の情報も伝わってきていない。昨年購入したチケットはホールドしたままであり、これまで定宿としてきた越後湯沢の温泉ホテルは昨年10月倒産している等、悶々とした気分である。国は文化や芸術に対してもっと理解して欲しいし、このままフェス文化を終らしてしまってはならない。上記記事でのクリエイティブマン社長清水氏のポジティブなメッセージに少し先が見えてきた。是非とも頑張って欲しい。

 

2021年2月のディスカホリックは11作品の購入実績でした。Svitlana Nianioの$135.00は大きかったと思うが、これを買わずには彼女の記事は書けなかった思うしね。

 

Svitlana Nianio / Lisova Kolekciya(Vinyl) 購入先Discogs(Gram Record Store) 購入価格$135.00(14,608円)

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Sky Burrow Tales / Seafarin' & Backporchin'(Vinyl) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€26.25EUR(3,492円)

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Reynols / Home Tapes Vol 1(CDR) 購入先TQN-aut Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,645円)

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Old Million Eye / Warm Alliance with the Outside(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€18.25EUR(2,427円)

 

Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eyeの最新作。自らのヴォーカルも取り入れたBrian Lucas流のサイケデリックサウンドです。

 

 

Scherzoo / 05(CD) 購入先Scherzoo Bandcamp 購入価格€19.00EUR(2,506円)

 

ベーシストFrançois Thollot率いるフランスのジャズ・プログレバンドScherzoo の2020年作。

 

 

The Notwist / Vertigo Days(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

 

ジャーマン・インディ・バンド・The Notwist の7年振りの新作。Spirit Festで活動を共にするテニスコーツのさやを始め、多彩なゲストにも注目です。

 

 

John Luther Adams / Lines Made by Walking(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA) 購入価格2,315円

 

アメリカの現代音楽作曲家John Luther Adams の2020年作。

 

 

Donald Lindsay & Richard Youngs / History Of Sleep(CDR) 購入先Art Into Life 購入価格2,162円

 

実験音楽家Richard Youngsとバグパイプ・プレイヤーDonald Lindsayによる2020年作コラボレーション・アルバム。 

 

 

Antoine Loyer & Megalodons malades、Begayer / Sauce chien et la guitare au poireau(Vinyl) 購入先Art Into Life 購入価格3,042円

画像1: Antoine Loyer & Megalodons malades / Begayer "Sauce chien et la guitare au poireau" [LP] 

ベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとフランスのアヴァン・ロック・バンドBegayerがそれぞれの曲を集めたコンピレーションでありコラボレーションでもある新作。

 

 

Yo La Tengo / We Have Amnesia Sometimes(Vinyl) 購入先Yo La Tengo Bandcamp 購入価格$40.00(4,323円) 

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 Yo La Tengoのインスト曲による新作。

 

 

Flowers Of Hell / Outlanders, Outlanders(CD) 購入先Flowers Of Hell Bandcamp 購入価格$25.00(2,714円)

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Flowers Of Hellの5年振りの新作。 


  

祝、Reynols復活!!

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アルゼンチンの実験的カルトバンドReynolsが2004年に活動中止してから、復活していたことを知りました。ヴォーカルのMiguel Tomasinが音楽シーンに戻って来たことを嬉しく思う。昨年2枚のアルバムをリリース。少量生産でありますが、2枚とも何とか購入することが出来たので、今回はそれを紹介します。尚、2年前に彼らのBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018(6CD&1DVD Box)」をこのブログでも紹介していました。

 

Reynols / Home Tapes Vol 1

  

本作はBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018」を祝うことで、Miguel Tomasinの自宅に集まって録音された音源を「Home Tapes Vol 1」として2020年2月にイギリスのレーベルTQN-autよりリリース。限定100枚のCDRで、メンバーの写真とイラストが掲載された12ベージの小冊子とMiguel Tomasinの缶バッチが付属。盤面にはオープンリールの絵柄がプリントされていて、CDRとしてはしっかりと作られています。97/100のナンバリングがされていて何とかギリギリで購入出来た状況です。

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オルガン、アコースティック・ギター、フルート、ハーモニカ、パーカッションを駆使してのチープでローファイな音源だけど、その場の雰囲気が伝わってきます。Miguel Tomasinのぶっきらぼうで素っ気ないヴォーカルがReynolsであることを再確認してくれます。どことなくほのぼのとしてくるアルバムです。Vol 1ということなので、第二弾も有りそうですね。

 

Reynols / Gona Rubian Ranesa

そして、こちらは17年振りのスタジオ録音作品となる「Gona Rubian Ranesa」が2020年11月にカナダのレーベルOutlier CommunicationsよりLPレコードでリリースされました。Anla Courtis、Rob Conlazoのギターがサイケデリックに掻き鳴らされています。ミニマルでクラウトロックな雰囲気もあって、さらにネジが1本緩んだようなグダグダ感が幻覚妄想の世界へと導いてくれる。これまでの休業を感じさせないReynolsの新たなる1枚となる傑作です。

 

その他、昨年には日本のAcid Mothers TempleとのコラボレーションAcid Mothers Reynolsとしてもアルバムをリリースしてます。先ほど注文を入れました。Reynolsとしては完全復活ですね。ただ、気になるのがMiguel Tomasinのダウン症ですね。これで休業した経緯もありますしね。あまり、無理せずに活動を行って欲しいです。

 

 

オーストリア・ウィーンのデュオSky Burrow Tales、フリー・フォーク・ムーブメントの雰囲気を彷彿させる世界!

オーストリア・ウィーンを拠点としている Ulrich RoisとSwantje Musaによる夫婦デュオSky Burrow Tales。Ulrich RoisはFeathered Coyote Recordsのレーベル・オーナーでもあり、自身のプロジェクト・バンドBird Peopleとしても活動しています。彼を支えてきたSwantje MusaとのSky Burrow Talesは2019年にライブ活動を始めて、昨年2本のカセットをリリース。今年になってフル・アルバムがLPでリリースされたので紹介します。

 

Sky Burrow Tales / Seafarin' & Backporchin'

本作はA面Seafarin' 、B面Backporchin'として、それぞれ3曲づつ全6曲が収録されています。Ulrich RoisのギターにSwantje Musaのベース、シンセを中心としてシュルティボックス、シタール、ダン・バウ、テルミン、フィールド・レコーディングスなども駆使して個々の曲に特徴を持たせている。ヴォーカル曲では浮遊感溢れる歌声がさり気なく取り込まれていて、歌物というよりは曲全体でイメージを膨らませている感じ。フォーク、ドローン、サイケデリッククラウトロックといった要素を絡めながら、2000年代中頃のフリー・フォーク・ムーブメントの雰囲気を彷彿させてくれる。 白昼夢を見るように延々と聴いていられる傑作!

よく聴いていくと、A面には海辺の水の音、B面には森林の小鳥のさえずりが、曲の始めや曲間、そして曲の終わりにそっと挿入されている。アルバム・スリーブはまさにそれを表した写真が掲載されている。改めてA面B面をそこで分けたのか?思ってしまった。彼らの様々な思いもメッセージとして伝わってくる素晴らしいアルバムです。

 

2月9日にアップされたアルバム発売を記念した自宅でのライブ映像です。彼らは自分達のライブをオンラインで定期に配信しています。


 

 

Sky Burrow Talesの本作以外の音源もアップしておきますね。 

2020年4月のライブ・ツアーで配布しようと思っていた3曲収録のカセット。コロナの影響でツアー中止になったとのことです。

 

2020年10月にCanopy Weekendsよりリリースされた4曲収録のカセット。

 

2011年より活動しているUlrich RoisのプロジェクトBird Peopleの2020年のカセット・アルバム。ジャムセッションをベースにしてサイケデリックを伝えています。

 

 

ウクライナのシンガー・ソングライターSvitlana Nianio(Світлана Охріменко)、彼女の不思議な世界に魅了されています

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ウクライナを拠点に活動しているシンガーソングライターSvitlana Nianio。90年代初期にチェンバー・サイケ・フォークバンドCukor Bila Smertで活動していました。Cukor Bila Smert解散後は、1996年にOleksandr Yurchenckoとのコラボレーション作品「Знаєш Як? Розкажи、Лiсова Колекцiя」をカセットにてプライベート・リリース。1999年にソロ・デビューアルバム「Kytytsi(Китиці)」をポーランドのレーベルKoka Recordsからリリースしてからは、ポーランドやドイツでも活動を始めます。90年代はSvitlana Nianio名義としてアルバム2枚のみで、2006年に音楽シーンから姿を消してしまうのです。

 

しばらくの間、音楽活動もしないで遊んでいたと語るSvitlana Nianioは、2015年に突如Soundcloudで新曲の配信を行ったのです。2017年にはウクライナやイギリスでのフェスでライブ活動も始めます。それに合わせるかのように再評価もされ、過去のアルバムがリイシューされるようになりました。ただ、すぐに売り切れてしまい現在入手困難になっている状況です。そんな中、昨年には2016年録音の音源を纏めた新作アルバム「Zviy(Звій)」がカセットでリリースされています。今回はSvitlana Nianioについて、色々と書き綴っていきたいと思う。

 

Svitlana Nianio & Oleksandr Yurchencko / Znayesh Yak? Rozkazhy、Lisova Kolekciya(Світлана Охріменко、Олександр Юрченко / Знаєш Як? Розкажи、Лiсова Колекцiя)

 

1996年にカセットでプライベート・リリースされたこのアルバムは、A面が1995年録音のZnayesh Yak? Rozkazhy、B面が1996年録音のLisova Kolekciyaの2作品をカップリングしてウクライナ語で表記されています。Znayesh Yak? Rozkazhyはカセットとして2017年にウクライナのレーベルDelta Shockよりリイシュー。その後、2020年にLPとしてイギリスのレーベルNight SchoolとSkireより共同リリースとなる。一方、Lisova Kolekciyaも2017年にSkireよりLPとしてリイシューされます。尚、彼女と共にその傑作を作り上げた相方Oleksandr Yurchenkoは、健康上の問題で音楽業界から引退しているようです。ただ、彼の90年代音源が昨年リリースされています。早く復活して、Svitlana Nianioとのコラボレーションを再開して欲しいです。

「Svitlana Nianio & Alexander Yurchencko」の画像検索結果             

Svitlana Nianio & Oleksandr Yurchencko / Znayesh Yak? Rozkazhy(Світлана Охріменко、Олександр Юрченко / Знаєш Як? Розкажи)

 

カセットの方はすでに完売でLPをDiscogsで購入。リリース元のNight SchoolとSkireでは、この2月にLPを追加生産することになっている。すぐに完売になるので興味のある方は早めの購入をお勧めします。Oleksandr Yurchenkoのパーカッシブに鳴り響くハンマー・ダルシマーの音に絡むSvitlana Nianioの不穏で甘美な歌声とカシオ・キーボードのチープな音。これらをミックスしてエキセントリックでアヴァンギャルドな雰囲気を醸し出しています。

 

Svitlana Nianio / Lisova Kolekciya(Світлана Охріменко / Лiсова Колекцiя)

 

入手困難でDiscogsで見つけた時には $135.00の高値になっていたが、思わず購入してしまった。Oleksandr Yurchenkoとのコラボレーションであるが、LP化になった時にSvitlana Nianioの単独名義になっている。2台のカシオ・キーボードとサウンドエフェクトを絡めたミニマル・サウンドにSvitlana Nianioの歌声が伸びやかに映える展開。美しくアンビエントに鳴り響いています。こちらも素晴らしいアルバムです。

 


Svitlana Nianio / Kytytsi(Світлана Охріменко / Китиці) 

 

1999年のソロ・デビューアルバム。2018年にオリジナルの版元Koka RecordsよりCDにてリイシュー。このKoka Recordsはポーランドウクライナアンダーグラウンドミュージックと伝統音楽を専門としています。Svitlana Nianioのアルバムの中では比較的に購入し易いです。日本のArt Into Lifeで購入。この記事を書いている時点でまだ在庫を持っていました。東欧フォークといった感じで、子守歌的な雰囲気もあって安心して聴いていられる。ピアノ、ギター、アコーディオン、ハープ、弦楽器を組み合わせてクラシック、ミニマルの要素も駆使して穏やかに鳴り響く。パッケージも素晴らしく3面の紙ジャケ仕様で18ページのブックレットが貼ってあり、8枚のイラスト・カードが封入されています。たぶん本人が書いたイラストなのでしょうね。

 「Svitlana Nianio "Kytytsi"」の画像検索結果

 

 

Svitlana Nianio / Zviy(Звій)

 

昨年新作として2016年録音作品をベルギーのレーベルSloow Tapesより限定70本のカセットでリリース。瞬殺廃盤となったが、昨年11月にDiscogsで見つけて注文をする。ところが輸送中に紛失して未だ届かず。返金はして貰ったけどね。デビュー作以来のアルバムとなる本作はSoundcloudで聴くことが出来る。東欧フォークの雰囲気を醸し出しながら、ミニマルに纏め上げた傑作。彼女の不思議な世界に魅了されています。これまでのアルバムの集大成とも言えるだけに、何としても欲しい!  リリース元Sloow Tapesにリイシューのお願いメッセージを送っているけど・・・


 

現在も様々なメンバーとセッションやコラボレーションを行っているようです。それらが早く形となってリリースされるようになって欲しいですね。

 

 

 

2021年1月のディスカホリック

2020年1月のディスカホリックは13タイトルの購入実績でした。


今月もBandcampでの購入が多いです。音楽配信サービスが音楽の聴き方の主流となっている中で、フィジカルメディアに拘るリスナーはまだまだ多くいることをBandcampの躍進が証明したと思う。2008年から音楽販売・配信サービスを行っており、アナログとデジタルが共存する場を提供している。しかも、アーティストやレーベルが直接グッズやアルバムなどを販売できるシステムとなっています。
このことはレコード会社がアーティストを抱え込めなくなったとも言える。これまでのリリースはレコード会社の意向があり、売り上げ予算があって大量にプレスして市場流通させなければならない。そのやり方がもはや通用しなくなったのです。

独自の制作で少部数しか生産出来ない場合、Bandcampを活用したいと思うアーティストが増えたのも確か。カセット音源の見直しがされたのもBandcampのおかげかもしれない。制作費が安く、少量生産が可能ですしね。アーティストからすれば、Bandcampの手数料15%を引かれたとしても直接入金されることで収益率も上がるし、リスナーと直接繫がるメリットも大きい。

私はBandcampを通じて、多くのアーティストと繫がることが出来た。中には日本に呼んでくれよ!とか、日本のレーベルを紹介してくれと言った相談を受けたこともあった。このブログで個別に取り上げたら、CDRやレコードを無償で送ってくれたアーティストもいました。単なるリスナーですが、レーベルも含めて音楽の送り手との距離感が縮まることで、音楽の楽しみ方が増えたと思っている。

 

 

Sunburned Hand Of The Manの2タイトル。

Sunburned Hand Of The Man / Absolute Flake In The Forest(CDR) 購入先Sunburned Hand Of The Man Bandcamp 購入価格$17.50(1,890円)

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Sunburned Hand Of The Man / Burnieleaks 3(CDR) 購入先Sunburned Hand Of The Man Bandcamp 購入価格$17.50(1,890円)

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今月のブログ記事で取り上げています。 


 

Joan Of Arc / Tim Melina Theo Bobby(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

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 前回のブログ記事で取り上げています。


 

Neil Campbell関連4タイトル

Neil Campbell / Roll the vole to the owl(Cassette) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£6.65(964円)

 

2020年リリース。カリンバ、フルート、ヴォイスを駆使したフォーキーな作品。

 

Neil Campbell / The Ancient Volcanic Center Of Scotland(Cassette) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£6.15(891円)

Image of NEIL CAMPBELL "The ancient volcanic centre of Scotland" tape 

2015年リリース。エレクトロニクス、ノイズを巧みにコラージュさせて、ミニマルでアンビエントに纏めた傑作!

 

Stewart Keith and Neil Campbell / GASIO 2020(CDR) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£6.15(891円)

2020年リリース。Stewart KeithがカシオCT-400、Neil CampbellがカシオSA-35を駆使したユニークな電子音楽。ゲームソフトの音楽に使えそうなサウンドです。

 

Stuart Estell and Neil Campbell I / II(CDR) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£6.15(891円)

 

2020年リリース。ピアノ、メロディカメロディオンウクレレ、テープ、電子音を駆使したちょっと変ったドローンの世界。

 

 

Bird People / Molting(Cassette) 購入先Was Ist Das? Bandcamp 購入価格$15.50(1,670円)

夫婦デュオSky Burrow Talesとしても活動し始めたFeathered Coyote RecordsのオーナーUlrich Rois率いるBird Peopleの2020年作のアルバム。ジャムセッション的にサイケデリックを伝えています。


 

The Left Outsides / A Place To Hide(CDR) The Left Outsides Bandcamp 購入価格£14.00(2,026円)

2018年に行われたロビン・ヒッチコックのロンドン公演のオープニング・アクト時のライブ音源。彼らの素晴らしさが伝わってきます。

 

 

Thurston Moore / By The Fire(2CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,836円

 

2020年の新作。Sonic Youthを彷彿させるギター・サウンドに思わずにんまり。ベースとしてマイブラDeb Googeが参加。盟友Steve Shelleyが1曲ドラムを叩いています。

 

 

Reynols / Gona Rubian Ranesa(Vinyl) 購入先Outlier Communications Bandcamp 購入価格$57.00 CAD(4,827円)

スタジオ・アルバムとしては、17年振りの新作です。ダウン症を患うヴォーカルでドラマーのMiguel Tomasinが、音楽シーンに復帰出来たことだけでも嬉しい。

 

 

MV & EE / Cap Trips(CD) 購入先mvandee.blogspot.com 購入価格$27.75(2,675円)

夫婦デュオMatt Valentine&Erika Elderの新作。フォーキーな佇まいだけど、サイケデリックに攻め込んでくる傑作!

 

 

Wet Tuna / Eau'd To A Fake Bookie Vol. 3(CD) 購入先mvandee.blogspot.com 購入価格$27.75(2,675円)

 

MV & P.G. Six(Matt Valentine&Pat Gruber)によるサイケデリック・ユニットWet Tunaの新作。 

 

 

Joan Of Arc のファイナル・アルバム、解散ではなく廃業!

1996年の結成時より、シカゴのアヴァン、ポストロックをリードしてきたJoan of Arc。彼らのファイナル・アルバムが昨年12月にリリースされました。中心メンバーのTim Kinsellaは9月の段階で2017年よりこのアルバムを作り始めていたことをメッセージとして公表していた。その中で解散ではなく廃業したと言っている。これまでの自分達の築き上げてきたコミュニティや文化は絶滅して、それを維持していくことが不可能になったと語っています。

 

Joan of Arcがデビューした頃とは、音楽マーケットや音楽の聴き方が大きく変化しており、それに対するTim Kinsellaのけじめのつけかたなのでしょう。様々なプロジェクトなども行って来た彼にすれば、生真面目な対応とも思ったが、それだけJoan of Arcが重要だったことを再確認する。

 

Joan of Arcがファイナル・アルバムで何を伝えるかにも興味を持ってしまった。本国のリリース元Joyful Noise Recordingsはレコードとカセットのみのリリースだったので、今回は歌詞・対訳付の国内盤限定のCDを購入しました。

 

Joan Of Arc / Tim Melina Theo Bobby

Joan of Arcといえば、Tim Kinsellaのユニット的な感覚で様々なメンバーが関わりながら活動してたが、本作は現在のラインナップであるTim Kinsella、Melina Ausikaitis、Theo Katsaounis、Bobby Burgの名を冠したタイトルでちょっとウルッとしてしまった。2008年来日の時に仙台のBIRDLANDで彼らを観ている。Theo Katsaounis、Bobby Burgのリズム隊2人は参加していたが、女性ヴォーカルのMelina Ausikaitisはまだ先のことである。このメンバーでのライブは2014年、2016年と日本で行われたが、見損なったことを本作を聴いて今更ながら後悔してしまった。

 

全10曲で、Tim Kinsellaのヴォーカル5曲、Melina Ausikaitisのヴォーカル3曲、そしてインスト2曲の構成になっています。歌詞の世界も興味深い。1曲目「Destiny Revision」では"Let go、Let go、Revising My Destiny"と歌っており、8曲目「Cover Letter Song」では" I got derams and I got goals:I’m gonna be the next Tim Kinsella"と自らの名前までも持ち出してポジティブに歌い上げている。ただ、ラスト曲「Upside Down Bottomless Pit」では "It’s all an upside down bottomless pit and there’s no way to know above from below. There’s no bleachers. no sidelines. no out of bounds"と締めくくっている。ここにTim Kinsellaの苦悩と葛藤を伺うことが出来る。Melina Ausikaitisも2曲目「Something Kind」でIn the dawn of Something Kind. I’m the one taking you from behind you get the tits and periods and you’re the one who get pregnantと歌っている。えっ、彼女、妊娠してしまったのか? と言った感じでプライベートも含めて自分達の心境をさらけ出しています。

 

この4人の他、Nate Kinsella (American Football)、Jeremy Boyle、Todd Matteiといった旧メンバー、そしてTim Kinsellaとのコラボレーション・ユニットGood FuckのJenny Pulseが参加しています。関わったメンバー全員の英知を結集させてJoan of Arcの轟音ギターが鳴り響く曲からエレクトロニクスな曲まで様々な要素を凝縮した10曲です。四半世紀に渡って活動してきた彼らの集大成と呼ぶに相応しい傑作!これで廃業なんて寂しさも感じる。

 

I got derams and I got goals:I’m gonna be the next Tim Kinsella(俺には夢があり、目標があったから:俺は次のティム・キンセラになりたい)早く戻って来て欲しい!

 

 

今月のSunburned Hand Of The Man

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立っている、木、植物、空、草、屋外、自然

昨年9月から毎月何かしら購入しているSunburned Hand of the Manです。12月後半にBandcamapで注文した2枚のCDRが1月1日に届いてしまった。メンバーのJohn Moloneyからは、こんなメッセージも頂きました「Thanks again Hiroshi! We really appreciate your support. Hopefully we will get to come to Japan in the next year or so. Happy New Year. best, John」まさにHappy New Yearって感じです。彼らの場合、リリース量が多くて少量生産なので見つけた時は、即購入しないと直ぐに販売終了になってしまいますからね。

 

Sunburned Hand of the Man / Absolute Flake In The Forest

2020年12月リリースの新作。デジタルとCDRのみの販売でCDRは限定30枚です。彼らのBandcampをいつもチェックしていたのですが、見つけた時には残り5枚になっていました。郊外にあるメンバーの自宅の庭なのでしょうか?週に1度集まってセッションを行っていた時の音源です。リラックスした雰囲気で自由奔放に録音されたことが伝わってくる好盤。4曲目のヒップホップ的なヴォーカルもあり、遊び心も満載です。

  

Sunburned Hand of the Man / Burnieleaks 3

2019年リリースのCDR。こちらもリリース時は限定30枚だったようです。ほんのわずかの枚数がBandcampに追加でアップされていました。購入出来て良かったです。2019年1月から3月までのLive and Practiceとなっています。スタジオでの練習を含めてのセッション録音なのかな?こちらはトリッキーなことをせずに纏め上げた音源です。

  

2枚のCDRは自身のレーベルManhandからのリリースです。市販のCDRに音源を焼いてジャケットと一緒にビニール袋に入れてあり、チープ感溢れるハンドメイドとなっています。少量生産のため一般流通は殆どありません。Sunburned Hand Of The Manにすれば、音源の内容ではなく、その時の記録として残したいという気持ちなのかもしれません。これがリリース量を上げている要因です。価格も7ドル前後なので送料を入れても比較的安く購入出来る。購入し損ねたとしても2020年アルバム・ベスト10のNo.1に入れた彼らの「Headles」のように自主制作されたあとに通常のレーベルCardinal Fuzzからリリースされることもあります。今回購入の特に「Absolute Flake In The Forest」は完成度が高いので、レコードとして他のレーベルからリリースがあっても良いかと思う。集め始めると切りが無いけど・・

 

 

 

追伸:                               

この記事を書いている時にThree Lobed Recordingsから新作が3月にリリースされる情報を知りました。これまでの自主制作によるセッション録音やライブ音源ではなく、レーベル主導のスタジオ録音とのことです。エクスペリメンタルな音楽が好きな方には定評のあるレーベルだけに楽しみです。

 

Sunburned Hand Of The Manについては、以前にも色々と取り上げています。