ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

負の遺産を問うMagic Tuber Stringbandの野心作!

Thrill Jockey

ノースカロライナ州を拠点に活動するアヴァン・フォーク3人組Magic Tuber Stringbandアパラチアの伝統的なストリングス・ミュージックに実験的な音響や即興演奏を融合させた、独自のアヴァン・フォークを展開している。元はCourtney Werner(フィドル)とEvan Morgan(ギター)のデュオであったが、現在はMike DeVito(ベース、バンジョー)が参加しての3人編成となっている。本日は20265月にシカゴの老舗インディーズ・レーベルThrill Jockey Recordsよりリリースされた新作 “Heavy Water” を取り上げます。3人となってからの初アルバムです。

 

Magic Tuber Stringband / Heavy Water

本作の核となるインスピレーションは、Courtney Wernerがサウスカロライナ州の核兵器製造施設 サバンナ・リバー・サイト で生態学者として働いていた経験に基づいています。冷戦時代に重水(Heavy Water)やプルトニウムを製造するために、政府によって強制立ち退きを命じられた町エレントン(Ellenton)の記憶と、その深刻な環境状況をテーマに据えています。

 

アルバムタイトルのHeavy Water1曲目 The Death of Ellenton2曲目 Marker of a Drowning(溺死の徴候)は、彼らのメッセージを端的に表している。そして、3曲目 Sound of a Million Stars は、アメリカを拠点に活動していた映画監督 西川智也(19692025)の福島第一原発事故を題材にした短編映画 “Sound of a Million Insects, Light of a Thousand Stars” の影響をうけた曲です。この曲がアルバムの中でも一番ヘビィーでノイジーに掻き鳴らされる。続くWoodpeckers では、軍事演習の銃声とキツツキの音を対比させるなど、これまでになく直接的に攻め込んでくる。ただ、それ以降の曲のタイトルが、柔和なイメージがする。8曲目 Where the Place Becomes Forgetting(その場所が忘却へと変わるとき)、この地に町があったことを・・・、これが彼らの最大のメッセージだと思う。この曲は牧歌的であるが、もの凄く力強さを感じた。

 

現在のサバンナ・リバー・サイトは、プルサーマル用MOX燃料加工工場として再稼働する予定であったが、運用コストの増大のため計画自体が頓挫。再びプルトニウムを製造する工場へと方針を打ち出している。その負の遺産をMagic Tuber Stringbandは問うている。不穏に鳴り響くCourtney Wernerのフィドルと変幻自在に掻き鳴らされるEvan Morganのギターを中心に、それをしっかりとサポートしているMike DeVitoのベースとパンジョーが、失われた風景に祈りを捧げる全11曲。そこにフィールド・レコーディングスやテープ・マニピュレーションを駆使してリアリティーを構築してくる。彼らのキャリアにおいて最も野心的なアルバムであると同時にしたたかさを感じた1枚です。

 

 

 

 Magic Tuber Stringbandについて、これまでも様々取り上げています。

 

 

Herb Loreのマントラのような瞑想的思想にインスパイアされたサウンドスケープ

ブルックリンを拠点に活動するギタリストHerb Lore。瞑想的な音楽や自然を称えるアンビエント、サイケデリック・ロックを奏でています。これまでに2作のアルバムをリリース。本日は20263月にアンビエントやポスト・ニューエイジを中心に取り扱うレーベルInner Islandsよりカセットでリリースされた2作目 “Mysticism” を取り上げます。

 

Herb Lore / Mysticism

本作はピューリッツァー賞受賞作家であるAnnie Dillard(アニー・ディラード)が1977年に発表した “Holy the Firm” の自然の美と残酷さ、そして神の存在や苦難をめぐる哲学的エッセイに影響を受けています。タイトルのMysticism(神秘主義)もそこからきていると思われる。

 

Herb Loreのギターが、繊細で美しく穏やかに、時折りラウドでファズに掻き鳴らされる。そこに自ら収集した自然や水辺の環境音が、フィールドレコーディングスとして組み込まれていく。さらにゲスト参加した、Sophie Sparnroftの幽玄な無言ヴォーカルとアップライトベース、Bosch Akramのクラリネットが、アルバムの魅力を引き立たせている。マスタリングはレーベル・オーナーSean Conradが行っている。しかし、ドラムに関するクレジットは何もない。

7曲の収録で、アンビエント・フォークからサイケデリック・ロックまで、マントラのような瞑想的思想にインスパイアされたサウンドスケープを展開。ストイックにすうっと心の中に忍び込んで行って、ラスト16分を越える曲 Enlightenment で轟音と共に自我崩壊へと変化していく。最後は荒波と一緒に流されていく構図は、かなりヤバいです!是非とも1曲目から通しで聴いて欲しい。

 

 

2025年リリースの1作目もアップします。デジタル音源のみですが、“Mysticism” が注目されたことで、フィジカルとして再発されることもあるかしれませんね。

 

 

ロンドンを拠点に活動する実験的音楽家Thomas Bushの新作2作品

ロンドンを拠点に活動する実験的音楽家Thomas Bush。彼はソロ活動のほか、RAP、cATHOLIC CHURGH、Citrus & Muskなど多数のユニットでも活動しており、実験的フォーク、ミニマル、ポストロックなど変幻自在にスタイルを変えながら独自の美学を追求した音楽を展開しています。本日は今年リリースされたThomas Bushの新作2作品を取り上げます。

 

Thomas Bush / Guld

2026年4月にロンドンのレーベルLost Domainからレコードでリリースされた “Guld” です。レーベル側はHortical Tekno(園芸テクノ)と称していますが、何なのでしょうね?それと、通常のテクノいうとTechnoだと思っていたので、Teknoとの違いを確認してみました。一般的な電子音楽の基本ジャンルを指すのがTechnoで、そこから派生した言葉がTeknoとのことです。主に1990年以降のヨーロッパの野外レイブパーティーから生まれたFree Tekno、Hardtek Teknoなどとして用いているようです。

 

全6曲収録の本作は、これまでよりもエレクトロニクス色を多めにしてアンビエント、エクスペリメンタル、テクノを融合させた独特の音楽スタイルを構築しています。前半の3曲では、彼の低く物憂げなヴォーカルが絡み、より退廃的で憂鬱な雰囲気を生み出している。聴き込むことで、不思議な浮遊感と気怠さに包まれていく。海外のレビューでは、ロンドンの終わらない夜や倦怠感を想起させたプライベート・レイヴミュージックと評価されている。そのなかで、Hortical Teknoについて、Lost Domain流のジョークとセンスが込められた造語で、気になって調べた奴もいるかもしれないね、と書いている。こうなるとThomas Bushがどう思っているのか聞いてみたくなりますね。これが気になって、もう何度も聴き入ってている。もしかすると、それが狙いなのかもしれませんね。

 

 

Thomas Bush / Rejoining

もう1作品が、同じく2026年4月にベルリンのレーベルKashual Plastikからカセットでリリースされた “Rejoining” です。このボタンの付いた布地にカセットを包むパッケージは、もの凄くお洒落です。カセットを中心としたレーベルだけに、作品に対する思いがヒシヒシと伝わってきます。

 

全10曲収録の本作は、Thomas Bushの実験的フォークを軸に、ドローン、サイケ、エレクトロニクスを組み合わせて、そこに変則的なリズムが絡んでくる。DIYスタイルで室内楽的な雰囲気を醸しつつ、“Guld” と同様に孤独や倦怠感を映し出したような世界を、美しくカオスティックに掻き鳴らしています。これまで培ってきた様々な要素をこの10曲にぶち込んだ感じです。Thomas Bushの入門編として最適な作品だと思う。

 

このように勢力的に活動しているThomas Bushです。そして、この9月には、レーベルJolly DiscsのオーナーであるGuy GormleyとのユニットRAPの5年振りとなる新作もリリースされます。楽しみです。

 

 

 

Thomas Bushの前作 ”The Next 60 Years” について書いています。

 

 

フジロックフェスティバル2026 7月26日(日)観戦報告

フジロック3日目最終日です。今日も朝から雨が降っています。初日、2日目よりは少し遅くに宿を出た。シャトルバス乗り場は、混んでいるものの意外とスムーズに乗ることが出来た。思ったよりも早く会場に着いた。

 

US(Red Marquee 11:30-12:10)

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フィンランのガレージ・ロックバンドUS。雨が降っていることもあって唯一屋根のあるRed Marqueeは多くの観客で溢れていた。2年前のフジでも観ているが、より一層演奏力が上がった感じがする。毎度のことであるが、ハーモニカがいい味を出していた。今回はしっかりと最後まで観ました。

 

鬼の右腕(苗場食堂 12:10-12:50)

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Red Marqueeのすぐ近くの苗場食堂で行われた鬼の右腕。女性4人組に角の生えた白い鬼2名が加わる。メンバーの演奏自体は殆ど見えなかったが、レースの黒い布のようなものを被っていた。鬼が大きなうちわを仰いで驚しさを表していたが、サウンド自体はスティールパンなども駆使した独自のマスロック的な展開をしていた。この奇妙な雰囲気がいいですね。もっと全体が見えるような大きなステージでやって欲しい!

 

TĀL FRY(Field Of Heaven 13:20-14:20)

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インドの伝統的な音楽を現代に蘇らせるバンドTĀL FRY。タブラ、シタールなどの民族楽器が奏でる独自のパーカッシブなサウンドにラーガヴォーカルが絡む。このグルーヴ感がたまらなく心地いい。こういうのを呼んでくれるは、フジロックならではだと思った。ステージを降りたあと、大人から子供まで気軽に記念撮影に応じていた。一緒に写りたかったなあ。

 


朝、宿で食事をしたあと、何も食べていなかった。隣のOrange CaffのフルーツグルメバーガーLITORでレモンバジルバーカーを食べる。初日の遅い時間帯はソールドアウトでしたね と店員さんに尋ねると昨日もそうだったようです。今年初出店で来年も出店出来るように頑張ります と言っていた。超人気店で並んでから食べるまでに40分近くかかった。価格も高いけど美味しかったです。はたして、来年も来てくれるのかな?

 

Plini(Field Of Heaven 15:10-16:10)

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オーストラリアのギタリストPlini。プログレやメタルといった派手な感じのギターワークを披露してくれた。ギターリフをあれでもか、これでもかというぐらいにこねくり回してくる。これでヴォーカルが入っていたら、うっとうしいと思いつつもインストだけに、すっきりと心に突き刺さる。初日Orange EchoでのMateus Asatoと同様にテクニカルなギタリストであるが、方向性が違っている。このギタリスト2人の聴き比べが出来たことに感謝です。ギター少年なら泣いて喜ぶと思う。

 

このあと、Green Stageに戻ってMogwaiを観る予定であったが、雨が降ったり止んだりする中で、3日間の最終日ということで体力的にもギリギリになっていた。Mogwaiのあと、Angine de Poitrineを観るため、再びここに戻ってこなければならない。そう考えるとField Of Heavenに残ってThe Breaksを観る決断となった。Mogwaiは初来日含めて、もう何回も観ているからね。

The Breaks(Field Of Heaven 17:10-18:10) 

ギター、ドラム、オルガンによるファンク・ジャズバンドThe Breaks。リビング・レジェンド達によるスーパーバンドとのことで、ブレのない完璧な演奏で極上のグルーヴを披露してくれた。普段からあまり聴くことのない音楽で、のんびりと椅子に座って後ろの方で観ていたが、前の方に行ってしまった。

 

KIKI(Orange Echo 18:20-19:00)

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Field Of Heavenに居残ったことで、すぐ近くのOrange EchoでのタイのバンドKIKIも観ることが出来た。インディポップバンドとして、各国のフェスから引っ張りだことのこと。のんびりまったりと聴いていた。

 

Angine de Poitrine(Field Of Heaven 19:00-20:10)

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いや~Field Of Heavenがあんなにも満員になるとはね。水玉模様の奇抜な衣装と覆面の被り物をしたカナダの2人組 Angine de Poitrine。ダブルネックギターとタイトなドラムのシンプルな構成ながらも、変則的で中毒性の高いループサウンドを展開。ヤバいと思いながらもグイグイと引き込まれていく。気が付くと両手を上げて、三角形の枠を作って宇宙と交信してました(笑)

 

Buffalo Daughter(Orange Echo 20:10-20:50)

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最終日の最後は、90年代から活動している日本の何でもありありのインディーバンドBuffalo Daughterです。進化を続ける彼らですが、やはり90年代のNew Rockあたりは、血がさわぐ!

 

帰り際に、Green StageでのMassive Attackをチラ見しながら通り過ぎた。今思うとしっかりと観ておくべきだったと思うが、しょうがない。

ゲートには、来年の開催日時が出ています。もちろん、来年も参加ですね。場外エリアは、これから盛り上がるのでしょう。Yellow CliffのTIMY結でおにぎりを食べた。今日はここまでハンバーカー1個しか食べていなかったのか?

 

2026年7月のディスカホリック

フジロックの観戦報告の3日目を書かなくてはならないところでありますが、月末なのでいつものディスカホリック(購入履歴)です。

 

以前にも書いたことがありますが、このディスカホリックという言葉は、Sonic YouthのThurston Moore、ポストロックで音響派の元祖であるJim O'Rourke、スウェーデンのマルチ・リード奏者Mats Gustafssonの3人によるユニットDiskaholics Anonymous Trio(ディスカホリック・アノマニス・トリオ)から来ています。“レコード盤中毒者の匿名トリオ” ということでレコードマニアの3人が、貴重盤や掘り出し物を探すために世界をライブツアーする目的で結成。 そのライブツアーを最初に行なったのが東京でした。2002年3月青山CAYでの即興ノイズは未だ鮮烈に思い出します。MIXIの日記を始めた2005年よりCDの購入履歴を書く時にディスカホリックを使っていました。20年以上前から今と変わらないことをやっていたのです。

 

そのMIXIよりプレミアム会員料金480円を10月より770円に変更するとお知らせがあった。殆ど使っていないmixiであるが、プレミアム会員として毎月480円払っていた。理由として、過去日記の検索をすることが目的だった。昔は年間400枚近くCDを買っていた。同じものをダブって買うのを防止するために購入履歴を検索していたのです。2009年に北海道の実家に戻った時に、当時のCDは段ボール箱にいれたまま今も物置においたままである。そこから徐々に買取処分をしている状況で購入履歴も関係ないだろうと思っていた。まだ480円ならほっといて良いかと思うけど、770円じゃね~。そんなことで、プレミアムの会員を解約しました。MIXIはそのまま放置ですけどね。

 

2026年7月のディスカホリックは、頂き物を含めてレコード6、カセット2の計8作品の購入実績でした。今月は過去にブログで取り上げたことのあるバンドやアーティストの新作が多く、注目すべき作品が多いです。

Herb Lore / Mysticism(Cassette) 購入先Inner Islands Bandcamp 購入価格$28.00USD(4,678円)

アメリカのギタリストHerb Loreの2作目となる新作。アンビエントでブルージーな曲を奏でています。

 

 

Channelers / Ringing In An Open Sky(Cassette) Inner Islandsからの頂き物

Herb LoreのMysticismをレーベルInner Islandsから直接購入した時、このカセットも一緒に送って頂きました。調べてみるとInner IslandsのオーナーであるSean Conradの変名アンビエント・ユニットChannelersの2024年作品でした。本当に有難いです。

 

 

Nein Rodere / The Perils Of Astir(7Vinyl) 購入先Nein Rodere Bandcamp 購入価格€33.00EUR(6,374円)

ドイツ・ベルリンを拠点に活動するビジュアル・アーティスト兼ミュージシャンであるNein Rodereの7インチによる新作。

 

 

Kreidler / Schemes(Vinyl) 購入先Tower Record Online 購入価格4,990円

ドイツのエレクトロニックなポスト・ロックバンドKreidlerの新作。

 

 

Magic Tuber Stringband / Heavy Water(Vinyl) 購入先Tower Record Online 購入価格6,090円

フィドルとギターにベースが参加して3人編成となったMagic Tuber Stringbandの新作。

 

 

Horse Lords / Demand to Be Taken to Heaven Alive!(Vinyl) 購入先 Meditations 購入価格3,548円

アメリカ・ボルチモアのアヴァンギャルドなエクスペリメンタル・ロックバンドHorse Lordsの新作。

 

 

Old Saw / The Wringing Cloth(2Vinyl) 購入先 Meditations 購入価格5,978円

アメリカ・ニューイングランドを拠点に活動するスティール・ギタリストHenry Birdsey率いるOld Sawの2025年作品。ペダルスチールやラップスチール、バンジョー、フィドル、リードオルガン、ハルモニウム、ベースなどによるドローン・アンビエントの世界。4作目となる本作で最後の作品とアナウンスされている。Henry Birdseyはソロでも活動しているので、今後も注目して行きたいと思う。

 

 

Sam Gendel & Sam Wilkes / Unrelated(Vinyl) 購入先 Meditations 購入価格5,394円

Sam Gendel & Sam Wilkesのコラボレーション第4弾となる新作。何と自主制作とのことです。

 

 

 

今月更新した記事です。

 

 

フジロックフェスティバル2026 7月25日(土)観戦報告

フジロック2日目です。前日が午前様帰りで、宿の温泉に入って寝たのが2時だった。多少寝不足気味ですが、今日も頑張ります。朝から大雨で宿を出る時からレインウェアー上下のフル装備です。シャトルバス乗り場は長蛇の列であった。待っているお客さんの中に こんな雨聞いてないわよ!と豪語する中年のおばさまがいた(中年のおばさま といっても私よりかなり若いですけどね)。藤井風のファンなのかな? 野外フェスに参加するような身なりで無いのも気になります。まあ、関係ないですけどね。

 

シャトルバスに乗るまで時間がかかり、12時に会場に着く。まずは、Oasisエリア入口のジョニーウォーカーのハイボール・ブースで一杯。

 

Zα SAVAGE(苗場食堂 12:10-12:50

トップで観るのは、Oasisエリア内にある苗場食堂でのZα SAVAGEです。12歳から16歳の少年で結成されたインストバンド。小さなステージに多くの観客が集まり、殆ど何も観えない状況でした。ただ、演奏はもの凄くしっかりしていました。もしも来年も出演することがあるならRed Marqueeあたりでやって欲しい!

 

このあと当初の予定では、Field Of HeavenでのYuufを観る計画であった。後半に少し観られるかな?といった感じだった。取り敢えず、Field Of Heaven、Orange Echo方面へ向かう。途中でYuufを諦めて、Avalon Fieldの朝霧食堂で富士宮やきそばを食べることにした。腹減っていたのもあるしね。常々、フジロックに来て、朝霧食堂で富士宮やきそばを食べないでどうするんだ! と豪語していた私であります。今回も美味しく頂きました(写真撮り忘れました)。

 

neco眠る(Orange Echo 13:50-14:30

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名前は知っていたが、来年に結成27年を迎えるベテラン・バンドだったとはね。“盆踊り系インストバンド” とも称されているが、赤い服を着たベーシストの動きを観ているだけで、踊らにゃ損々 ということを実感させてくれた。ピアニカといったチープな楽器を活用して曲を盛り上げるなど、ライブの進め方も巧いと思った。

 

一番奥地にあるOrange Echoって、何か他のステージとは違う雰囲気を感じる。今回のフジロック、Orange Echoの出演者に当たりが多いだけにね。ただ、雨が降るとグチャグチャで歩きにくいし、テントがあるので雨宿りの人で混雑するのも嫌なんだけど。

 

La LomField Of Heaven 14:40-15:40

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アメリカのインスト3人組 La Lom。R&Bからファンクまで様々な要素を絡めていて、1曲ことに盛り上がる曲を選択していた。3人ともパワー全開というのがヒシヒシと伝わってくる。こんなバンド、フジロックじゃないと観る機会がないだけに有難いです。

 

ここで、バッタリと友人に出会ってしまった。コロナ前までは、皆で集まって乾杯など行っていたが、最近は殆ど無くなっている。個々に観るものも違っているからね。La Lomが引き合わせてくれたと勝手に思っています。

 

Thurston Moore GroupRed Marquee 18:00-19:00

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本日のお目当てであるThurston Moore Groupです。Thurston Mooreの他、ギターにDevon Ross、ギター、クラリネットにAlex Ward、そしてドラムは元Sonic YouthのSteve Shelleyの布陣です。早めにRed Marqueeに行き、前から3列目位の場所を確保。Thurston Mooreはリハーサルの時から上機嫌で、観客に声を掛けたりして楽しんでいる様子が伺えた。ライブが始まるとフィードバックギターを中心にThurston Mooreらしいサウンドが披露された。Devon Rossも1曲歌っていた。気になってセットリストを詮索すると、Ramonesのカヴァー I Don't Wanna Go Down To The Basementが入っていたので、この曲を彼女が歌ったのでしょうね。改めて、こうしたフィードバック ギターサウンドが好きであることを再確認してしまった。

 

Oasisエリアの たっぽ家 で鶏そばを食べる。隣のGreen Stageで藤井風の演奏が始まっているので、超人気店以外は並ばなくともすんなりと対応してくれた。雨は午前中に上がっていたけど、Tシャツ1枚じゃちょっと寒いかな? なので、温かい鶏そばにした。美味しく頂きました。

 

Fujii KazeGreen Stage 19:00-20:10

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後半からの観戦です。昨年の山下達郎と同様に凄いものを見せつけられた感じ。これぞ、エンターテインメントであることを実感しました。最後にショルダーシンセを掻き鳴らし、本人が倒れて終了なんて、カッコよすぎると思います。

 

KhruangbinGreen Stage 21:10-22:40

サポートメンバーを入れての4人編成です。ヘッドライナーとしての役不足など色々と言われていますが、そんなの関係ないです。彼らの持っているクオリティーを最大限に引き出した素晴らしいライブでした。最初はまったりと始まり徐々にミニマルでダンサブルなサウンドへと変化していく。PAの横で観ていたが、後半モッシュエリアの中に入って観戦。すると、ベースのLaura Leeがステージを降りてすぐ近くまで来た!彼女の衣装もスリットの入った長いスカートから足が見えてしまうなど、らしさ満載。派手な演出はないが、曲の進行に合わせて、ステージの後ろにある月が変化していった。常に淡々とストイックに演奏しながらも、観客の心をグイグイと引き寄せていく。観客は少なかったかもしれないけど、彼らはフジロックのヘッドライナーなのですよ!

 

深夜12時に宿に戻ってきました。あと1日ありますね。早々に書き上げたいと思っています。また、よろしくお願いいたします。

 

 

フジロックフェスティバル2026 7月24日(金)観戦報告

自分にとって23回目となるフジロックに今年も行ってきました。越後湯沢駅周辺の温泉ホテルに前日23日16時チェックイン。北海道の自宅を9時に出て6時間近くかかりますからね。前夜祭に行かずに、温泉でのんびりしました。宿代がこれまでよりも大幅に上がっているが、60代中の年寄りだけに宿のレベルは下げたくないのであります。当日は宿で朝食を食べたあと、いつもの様にシャトルバスで苗場に向かいます。11時頃に会場に到着する。いよいよフジロックのスタートです。

 

まずはUpendra and friends plus Mr. Sunilを観るために、Gypsy Avalonに向かう。ステージの横にあるAvalon Fieldのタナカクマキチで舞茸天丼を食べる。ここ数年の定番食で美味しいです。

 

Upendra and friends plus Mr. Sunil(Gypsy Avalon 12:10-13:00)

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前半がUpendra and friendsで後半がMr. Sunilの2部構成となっていた。ネパールのピアニストのUpendraについては、フジで何回も観ており、今はステージとしてライブを行っていない木道亭でのライブが定番でした。ネパールの伝統的な打楽器が心地よく鳴り響く。一方、Mr. Sunil はインドのフルート奏者で、ノイズを絡めたフルートのソロ演奏がサイケデリックに聴こえた。

 

Son Pompe Pera(White Stage 13:00-13:50)

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メキシコのマリンバを中心としたパンクバンド。意外と簡単に前の方に行けてしまった。攻撃的に叩きつけるマリンバのサウンドに凄さを感じていた。メンバーが煽ったのでしょうね、途中から円が出来て観客が回り始めてしまった。その中にいたので、駆けずり回るしかなかった。2回、3回と回り続けるなかで、ここままだと押しつぶされそうになったので何とか円の外に出た。いきなり体力を消耗させられてしまったけど、楽しかったです。

 

Takuto and Nekkoya Band(Gypsy Avalon 13:50-14:40)

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奄美大島のバンドで三味線、奄美竪琴を用いた土着系フォーク。少し遅れて行った時に、雨が降り始めた。“フジロックですから、こんなの雨じゃないですね” とMCを入れていた。穏やかな歌声にのんびりと聴き入ってしまった。

 

Altın Gün(Field Of Heaven 15:40-16:40)

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トルコの伝統民族音楽とロックを融合したオランダのAltın Gün。女性ヴォーカルMerve Dasdemirが脱退したあとだけに、どんなライブを行うのか気になっていた。しっかりとした演奏をやっていたが、やはり彼女の抜けた影響は大きかった。どことなく味気ない感じがした。

 

Mateus Asato(Orange Echo 16:40-17:20) 

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ブラジルのギタリストMateus Asato。ハードからメローまで多彩なギターサウンドを披露してくれた。テクニカルな演奏が、嫌味にならずにカッコよく聴かせてしまう。バックの面々もしっかりとサポートしていた。

 

Mateus Asatoが演奏していたOrange Echoの同じ敷地内にあるOrange CaffのLaLa Curryでデビルチキンカレー&ライスを食べる。少し辛かったけど、体がシャキッとした。まだまだ、このあともありますからね。

 

Ogre You Asshole(Field Of Heaven Heaven 17:40-18:40) 

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途中から観ることになった日本のミニマル、サイケデリックバンドOgre You Asshole。このレフトフィールド的な雰囲気が良いですね。最初からしっかりと観るべきだったと思った。

 

井上園子  Band Set(Orange Echo 18:40-19:20)  

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Orange CaffLaLa Curryでデビルチキンカレー&ライスを食べているときに、リハーサルをやっていて、これはもう観るしかないと思った。個性的な歌声が心に突き刺さる。曲名とか分からないけど、歌詞の中でたぶん“ 夜の9時も朝の9時もキミで頭がいっぱい” と歌っているのを、“夜のフジも朝のフジもキミで頭がいっぱい” と聴こえてしまった(笑) フォークを軸にブルージーなサウンドまで面白かったです。Band Setということなので、通常はギター1本の弾き語りなのかな?

 

Bad Trip Summer  Night Ambient Set(Gypsy Avalon 19:40-20:40)

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2026年に結成されたBad Trip Summer。まだ、アルバムも出してないとMCで語っていた。フジロックだけの特別編成とのことです。ダンサー2名を含めて総勢8名のメンバーが入れ替わり立ち替わりステージ上に表れて、ドローン、アンビエント、ヒップホップ、コンテンポラリーなど様々な要素を絡めてくる。すうっと心に沁み込んでくる不思議な世界で、まったりと聴きってしった。

 

Black Boboi(Orange Echo 20:40-21:20 )

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日本の女性3人組エレクトロニック・ユニットBlack Boboi。トリップポップ、アンビエント、シューゲイサーなどの要素を融合させたサウンドがもの凄く心地いい!霞のかかったライティングのみの演出で美しく幻想的な雰囲気が、さらにサウンドを盛り上げていたと思う。日本にもこんなサウンドを奏でるユニットがあったとはね。

 

Lettuce(Field Of Heaven 21:30-23:00)

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本日の最後は、アメリカのジャム・ファンクバンドLettuce。自分の好みではなくとも、ブレのない圧倒的な演奏力と即興性の高いライブは、安心して聴くことが出来る。Lettuceの凄さを再確認してしまった。

 

これまではWhite Stageが、メイン・ステージのなかで一番遅くまで演奏していました。ただし、今日に限ってはField Of Heavenが最後でありました。宿に戻ったのが午前1時です。まだ、2日間あります。早めに観戦報告を書き上げたいと思いますので、よろしくお願いします。