アメリカ・コネチカット州を拠点に活動しているインディーズバンドLanding。彼らのBandcampサブスクリプションに登録して半年が経ちました。2021年から隔月ごとに新曲をサブスクリプション限定としてデジタル配信を行ってきた。その新曲を毎年年末にSubscription Series Collectionとしてカセット音源でリリースしています。このカセットが欲しいために、登録したのでした。月額$3の料金は掛かりますが、カセットは無料とのことであった。
2021年末のSubscription Series Collection 01は、希望する登録者に送ったあとに一般リスナーにも販売開始となった。しかし、Bandcampではカセット本体 $10に対して、日本への送料$200を取る設定になっていた。日本にリスナーがいることを考えていなかったのかな?諦めていたところに、LandingのアルバムをリリースしたことのあるKレーベルがオンライン販売していたので、そこから購入した。これまでのLandingを踏襲するようなシューゲイザー、サイケデリック、アンビエントをミックスした作風に仕上げていた。
2022年末のSubscription Series Collection 02は、一般販売するも瞬殺で完売となった。しかし、昨年の7月にドイツのSulatron Recordsが “Motionless I-VI” としてヴァイナル化してくれた。これをSulatron Recordsより直接購入した。インスト中心のアンビエントドローンに特化したようなサウンドで攻め込んできた。この時にサブスクリプションに登録してみた。年末までやってみてSubscription Series Collection 03の時に、どんな対応をしてくれるのか、楽しみでもあった。
Landing / Subscription Series Collection 03(Cassette)
昨年末近くにLandingよりSubscription Series Collection 03のカセットが必要であれば、住所を教えてくれとメールが来た。すぐに住所を送ると、“Hey Hiroshi, I'm sorry this has taken so long. The most affordable shipping option costs $18. We will cover $4, so you'd owe $14. Let me know if you'd like to proceed. Thanks!”と返信が来た。アメリカ国内の$4で送れるところは、送料無料ってことなのでしょうね。自分はPaypalにて請求書を送って貰い、$14を支払った。出荷履歴の分かる運送便で送って貰い10日ほどで届いた。ヴォーカル曲を中心に彼らの原点とも言うべきドリームポップな6曲を収録。これが小気味よく鳴り響く。変な気負いもなく等身大の姿をSubscription Series Collection 03で見せつけくれたのであった。
サブスクリプションを始める前のLandingは、2018年に傑作アルバム “Bells In New Towns” をリリースするも、様々な事情でバンド存続の危機が訪れます。そんな状況のなかで、バンドを活動し続けるための手段としてサブスクリプションを開始します。リスナーとの繋がりを持つことでモチベーションが上がり、積極的に音楽と向き合うようになった。その結果、登録者数も増えており、彼ら自身も驚いているようです。LandingのAaron Snowへのインタビュー記事があるのアップします。
今年末のSubscription Series Collection 04については、“Bells In New Towns” 以来のフルレングス・アルバムとなる予定です。サブスクリプションを始める前からの構想を再度構築するとのことで、すでに1曲登録者限定としてアップされています。結成から25年のLandingですが、もの凄くポジティブに活動しています。この勢いでライブ活動も再開して欲しいです。