ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

謎のJärnakollektivetが奏でる瞑想的で中毒性の高い不思議な世界!

これまでスウェーデンのアンダーグランド・ミュージックシーンについて色々と書いてきました。今回は2022年よりカセット音源をセルフ・リリースし続けていたJärnakollektivetを取り上げます。音源の公開やバイオグラフィーなどの情報が無かったため、まさに謎のJärnakollektivetでありました。名前を知ったのは、このブログでも取り上げているBlodことGustaf Dickssonとスウェーデンのアンダーグランドの重鎮Dan Johanssonによるユニット Oroskällanのアルバム “Inspirationsfestivalen” に参加していたことが切っ掛けでした。

 

その後、Discreet MusicがJärnakollektivetのレコードを取り扱うようになった。ディストリビューター的な展開で、ユーチューブでのサンプル音源も公開。音楽以外でも独自のデザインを用いたバック、ワッペン、Tシャツなどのグッズも販売しています。Discreet Musicのレーベルからのリリースではありませんが、積極的に関わっているようです。本日はそのレコードを紹介します。

 

Järnakollektivet / Järnakollektivet

Secondary, 2 of 2

このアルバム・ジャケットは、古いレコードのジャケットを分解して裏返しに貼り合わせたものを利用して作られています。レコード以外に挿入されているものは、Alternativ Verklighetと書かれたイベントのボスターカード?と毛糸の染め方を表した用紙が入っていた。この用紙には男女2人の写真と何かを作っている工房の写真も掲載されている。この2人が何者か分かりませんが、Järnakollektivetに関する記述は一切なし。曲のタイトルもありません。

サウンドの方はフォークを基本として、スピーチ、シュプレヒコール、鳥の鳴き声といったフィールドレコーディングされた音を効果的に活用しながら、瞑想的で不思議な世界を構築。ニューエイジな要素も絡めて中毒性の高い作品に仕上げている。何回か聴いていくうちにJärnakollektivetの深みに嵌っていくヤバさを実感してしまった。

 

限定200枚のレコードで、サンプル音源はこのユーチューブのみです。もちろんデジタルの販売はありません。Discreet Musicにアップされたときに、購入しようと考えていたが、10日間ぐらいで完売したため入手できませんでした。コアな人気もあるようです。諦めていたところ、フランスのtumがDiscogsに出品していたので何とか購入することが出来た。少し高く付いたけどね。

以前に紹介したことのあるスウェーデンを拠点に活動しているミュージシャンが集まったGooseやDan Johansson率いるEnhet För Fri Musik辺りと音楽性の違いはあるが、同じ雰囲気も感じる。Järnakollektivetについて色々と検索しているが、正体不明のまま何も得られてないのです。Discreet Musicの紹介でも Privately pressed album from the mysterious Järnakollektivet ですから。

 

 

Discreet Musicはレコードが完売した後に、カセットもアップしました。これは2020年よりセルフ・リリースしてきたシリーズの6作目です。40本限定で中古カセットに音源をダビングしただけの作品ですが、直ぐに完売です。この記事を書いているときに、こちらもフランスのtumがDiscogsに出品していたので、迷わず即購入。サンプル音源はありませんが、届くのが楽しみです。

Järnakollektivet / Vol.6 Eldprovet

 

 

Discreet Musicが販売しているJärnakollektivetのグッズです。レコードやカセットの注文時に、何か購入したいと思っている。

Järnakollektivet Totebag 

discreetmusic.myshopify.com