ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

フジロックフェスティバル2023、7月30日(日)観戦報告

フジロック最終日の観戦報告です。すでに今回の入場者数114,000人と発表されているが、特に多いと言った数字ではない。コロナ前と比べるとステージが3か所も減っている。そのせいなのか、メインのグリーン、ホワイト、レッド、フィールドの何れもが、それなりに混雑していたと思う。あと、子供が多かったようにも感じるが、安心安全をモットーとしているフジとしては良いことなんでしょうね。

 

民謡クルセイダーズ  FIELD OF HEAVEN(11:40~12:30)

日本民謡とラテン、アフロ、カリビアン、アジアなど様々なダンス・ミュージックを融合させたサウンドを奏でる民謡クルセイダーズ。“おてもやん”、“ホーハイ節”、“会津磐梯山”、“炭坑節” などをベースにして様々なアレンジが施されていた。日本民謡の素晴らしさと奥深さを再確認しながら、楽しく踊らされてしまった。

 

写真を撮り忘れてしまったが、昼食はフィールド・オブ・ヘブンの隣で一番奥にあるオレンジカフェ・エリアの “下町バルながおか屋” でラムチョップスペシャルプレートとオニオンスープを食べる。人気店で30分以上並んでやっと食べることが出来ました。食事をする時間を予め決めておかないと、食べ損なうこともありえることを来年に向けて教訓とするしかないです。これまでは、あまり感じなかったけどね。

 

Oki Dub Ainu Band  FIELD OF HEAVEN(13:20~14:20)

アイヌの伝統楽器トンコリ奏者Okiが率いるOki Dub Ainu Bandトンコリが奏でるアイヌ伝統音楽にキーボート、ベース、ドラム、パーカッションが絡む新しい世界。民謡クルセイダーズと同様に日本のバンドが世界で戦っていくのは、こうした日本らしさを兼ね備えたバンドしかないと思った。昨日ライブを行ったGEZANのヴォーカル、マヒトゥ・ザ・ピーポーも観戦してましたね。

 

John Carroll Kirby  RED MARQUEE(16:10~17:10)

キーボード奏者John Carroll Kirbyによる新進気鋭ミュージシャンを招集したフルバンド演奏。本人よりもフルート奏者のパフォーマンスが目立っていた感じもする。サウンドの方は、ニューエイジ系のジャズ、フュージョン、ラテンを巧く組み合わせていた。坂本龍一、高橋 幸宏をリスペクトしており、戦場のメリークリスマスYMOのカヴァー曲も披露していた。ゲストヴォーカルとしてEddie Chaconも参加しており、これがラテン系ムード歌謡に聞えてしまった(笑)

 

夕食はところ天国エリアの “らーめんえにし” でラーメンを食べる。フジロック初期の頃から出店しているラーメン店です。この時間でメニューとして残っているのは、定番のにぼしラーメンだけでした。同じ場所で毎年出店しているにも関わらす、早くソールドアウトするのは店としては、ロスがなくていいのかもしれないけどね。今年は食事に対する人の流れが例年とは違う感じがする。

 

Black Midi  WHITE STAGE(18:00~19:00)

次世代のロックバンドとして注目を浴びていたBlack Midi。ヘビィーで攻撃的な演奏は会場内を盛り上げていた感じであったが、個人的にはもう少し、シンプルでストレートな演奏にして欲しかったかな?

 

G.Love & Donavon Frankenreiter  FIELD OF HEAVEN(19:00~20:10)

G.LoveDonavon Frankenreiterのコラボレーションとなっているが、メンバー4の個性もしっかりと反映させたサウンドは、ハンド編成といった様相になっている。前の方のスタンディング・エリアに行かずに、後ろの奥でビールを飲みながら椅子に座りゆっくりと観戦。ブルーズ・ハープを絡めた古典的なロックで、安心して酔いしれることが出来た。

 

カネコアヤノ  WHITE STAGE(20:00~21:00)

シンガーソングライターのカネコアヤノ、もの凄く良かったです。元々、弾き語りとバンド形態の両方でライブ活動を行っていたようです。フジロックはバンド形態での参加で、これがバリバリのロックを披露してくれました。メロディー・ラインのしっかりとした曲にアヤノの喜怒哀楽を表したヴォーカル&ギターが絡む世界。そこにギター、ベース、ドラムの3人がサポートとして加わった編成です。アヤノのヴォーカルがないときは、サポートのギタリストが何でもありの演奏で盛り上げていた。アヤノも負けじとノイジーにギターを掻き鳴らして応戦します。さらにパンク系のドラムと変幻自在のベースがカオスティックなサウンドへと導いてくる。MC無し、観客の可愛いという声援に苦笑いしたのみ。こんな演奏をすると思っていなかっただけに驚きでした。カッコいい!!

 

Lizzo  GREEN STAGE(21:10~22:40)

開演予定時間よりも20分以上遅れてスタート。その為、何とかオープニングから観ることが出来た。舞台装置や演出等にそれなりのお金を掛けているけど、それに見合うだけのパフォーマンスをLizzoは行っていた。まさにエンターテインメントって、この事なんだなあと実感。この後、予定としてはWeezerを観ることも考えたが、気力体力の限界もあってLizzoを前半だけの観戦で宿に戻ることにした。

 

 

George Williams  Crystal Palace Tent(22:30~23:45)

場外に出た後、フィールド・オブ・ヘブンでMCを担当していたGeorge WilliamsがDJをやることをアナウンスしていたので、Crystal Palace Tentに寄ってみた。フジロックの最終日メイン・ステージは間もなく終了ですが、このエリアはこれから朝5時までなんです。考えてみると、ここに入るのは初めてかな? BOX席に座りながら、15分ぼど音楽を聴きながらのんびりとしていた。

 

シャトルバス乗り場は、まだ混み合う前で待たずに乗ることが出来た。私のフジロック2023は、これにて終了です。3回に渡ってフジロック観戦報告を書いて来ました。お付き合いして下さった皆さんに感謝です。