ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

フジロックフェスティバル2022、7月30日(土)観戦報告

フジロック2日目です。いつもよりも早めに宿を出る。朝10時からのピラミッド・カーデンで行われるTerry Rileyを観るためです。初ピラミッド・カーデンです。元々はキャンプサイト専用ステージということでスタートしているが、その後、出入りが自由になった。行き方が分らなかったので、取り敢えず通常ゲートのキャンプサイトから入場しようとしたら、断られてしまった。スタッフの方が、アプリのエリアマップで現時点がここで、移動することで動くことを説明してくれた。ただ、使いづらいアプリなので、プリンスホテルの方から入って行けばすぐですと口頭で丁寧に対応してくれた。会場に着くと、ピラミッド・カーデンの定番であるヨガワークが行われていた。

 

Terry Riley with Sara Miyamoto - Everything and Beyond  PYRAMID GARDEN 10:00ー11:00

現代音楽、ミニマルミュージックの巨匠Terry Riley87歳。これまでのフジロック出演者の最高年齢記録を更新したようです。2020年より山梨県に在住で、彼の門下生である 古典声楽家宮本沙羅とのコラボレーションです。ラーガ・ミュージックを中心にTerry Rileyのヴォーカル&キーボードに絡む宮本沙羅のコーラス、パーカッションが、宇宙の彼方へと導いてくれました。何と名曲 “A Rainbow in Curved Air” も披露して、朝からトリップしまくりのヤバい世界! フジロックでTerry Rileyを観られるなんて、奇跡みたいなものですね。

 

ピラミッド・カーデンから30分ほどゆっくりと歩いてグリーン・ステージに着く。Bloodywoodが轟音を掻き鳴らしていた。Terry Rileyの余韻が残っていて、体がヘビィーな音を受け付けなくなっていた。これはもう気分を変えるために、ドラゴンドラに乗って山頂にあるデイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズに行くしかないと思った。このドラゴンドラは日本最長の5481mを誇り、標高差425mをスリル溢れるアップダウンを繰り返しながら25分で山頂まで結びます。ドラゴンドラの名称はシンガーソングライターの松任谷由実により名付けられたようです。

デイ・ドリーミングではSugiurumnがDJを行っていた。カッティング・シートを広げ、横になりながら微睡む。サイレント・ブリーズではハイジのコスプレした女性がシャボン玉パフォーマンスを行っていた。昼食としてレストランMangosteenでカレーとクラフトビールを食する。まったりと時間を忘れて休憩をする、これも私のフジロックにおける楽しみ方の一つです。

 

デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズで少しノンビリしすぎたかな?本日の後半は、ホワイト・ステージの4連続ライブです。

Snail Mail  WHITE STAGE 16:10ー17:10

アルバム “Valentine” ジャケットからイメージすると小生意気な女性かと思っていたが、小柄でキュートな感じに驚いた。短パンでオアシスのリヴ・フォーエヴァーのTシャツを着て演奏するサウンドに90年代インディーズ・ギターバンドへのオマージュを感じる。音の調子が悪かったのか、メンバーにふてくされた雰囲気を露わにしていた。ただ、サウンドに対する不備は感じられず、最後まで心地よく観ることが出来た。

 

Glim Spanky  WHITE STAGE 18:10ー19:10

長野県出身の日本のバンドGlim Spanky。期待せずに観たけど意外に良かった。2曲目に演奏した“Singin’ Now” が、テレビ朝日系「警視庁・捜査一課長2020」の主題歌であったことをこの時に知る。世界のフェスの名前でロックと付いているのは、フジロックしかない。たから、カッコいいロックをやる!と語っていました。素晴らしいです。

 

Dinosaur Jr.  WHITE STAGE 20:00ー21:10

もう何回か観ているが、いつも通りのDinosaur Jr.であることに納得してしまう。昨年の新作 “Sweep It Into Space” からの曲も2曲披露していたが、初期、中期の曲を中心に纏めた展開。1991年のアルバム ”Green Mind“ のThumb、The Wagonでスタートしたライブに、拳を振り上げヒートアップした自分がいた。Dinosaur Jr.に大きな変化は必要ないし、このまま進化して欲しいと思った。

 

Cornelius   WHITE STAGE 22:00ー23:10

昨年活動自粛後の初ライブです。Corneliusサウンドについて、私はいつも虚無的なイメージを持っている。それを補っているのが映像だと思っていた。今回も映像とシンクロさせる展開です。最初は前半を観たらすぐに帰るつもりでいたが、どんどん引き込まれていって結局最後まで観てしまった。小山田圭吾ってミュージシャンというよりもプロデューサーであることを再確認。巧さの際立つライブであった。Terry RileyがCorneliusを観に来ていた情報もありました。Terry Rileyと小山田圭吾とのコラボレーションをちょっと期待しますね。

 

越後湯沢の宿に戻ったのは午前1時半ぐらいであった。疲れを癒やすため、ゆっくりと温泉に浸かり、寝たのは午前3時でした。最終日は午後から観たいライブがあるため、遅めのスタートです。フジロック観戦報告もあと1日あります。フジロックに来る前にあった仕事のバタバタ状況は今も変らずです。加えてフジロスに嵌まってしまい思うように書き進んでいませんが、お付き合いのほどよろしくお願いします。