ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

レーベルFlower Room を主宰しながら、ソロやコラボレーションなど様々な活動を行っているAsh BrooksとMatt Lajoieの世界に魅了されています!

Cosmically-Inspired Show  Combines Music, Improv Art

アメリカ・メイン州ポートランドを拠点に音楽活動しているAsh BrooksとMatt Lajoie。2人は2017年に自分達の音源をリリースするレーベルFlower Roomを立ち上げます。カセットやレコードを中心にソロ音源、コラボレ-ション音源など多数リリースしています。自主制作的なレーベルなのでフィジカルメディアを見つけたら即購入しないと直ぐに完売となることが多いです。今回、日本のレコード店Tobira RecordsのHPで色々と検索していた時に、目に付いたのがMatt Lajoieの「Paraclete Tongue」であります。どことなく剽軽なこのジャケットに魅せられてしまい、そこからレーベルFlower Roomの存在を知りハマッてしまった。Matt Lajoie中心にパートナーであるAsh Brooksの7インチや2人のコラボレーションなどTobira Recordsより6タイトルも購入したので紹介します。 

 

Matt Lajoie / Paraclete Tongue(Vinyl)2021年リリース

ギターニューエイジミュージックによる全4曲。エフェクターを駆使してレイヤーに掻き鳴らされるギターサウンド。牧歌的な雰囲気も醸し出しながら広大な宇宙へと導いてくれます。私が魅されたこのジャケットもMatt Lajoieが手掛けています。素晴らしい1枚です。 

 

Matt Lajoie / Star Maps(Cassette)2021年リリース

自分達のレーベルFlower RoomではなくシカゴのEye Vybe Recordsより4月後半にリリースされた最新作。Paraclete Tongueをより進化させたサイケデリックでコズミックなギターによる全5曲。クラウトロックの先人達の影響も垣間見ることが出来る傑作。 

 

ML Wah / Deep Roots(Vinyl)2019年リリース

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Matt LaJoieのML Wah名義によるアルバム。自身のヴォーカルも組み入れながら、ダブルベース、トランペット、トロンボーンなども駆使してスピリチュアルでオーガニックに鳴り響いています。Paraclete Tongue、 Star Mapsのギター中心のサウンドとは異なる方向性を示していますが、ほのぼのと聴き入ってしまった。

  

Ash Brooks / Temple Of The Roses(7inch Vinyl)2020年リリース

4曲収録の7インチシングル。ドリームポップとサイケフォークを組み合わせて、ローファイにエキゾチックな雰囲気を漂わしている。Matt LaJoieもベース、パーカッションなどで参加しています。

  

Ash & Herb / In Now Time Vol.4(Cassette)2021年リリース

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Ash BrooksとMatt LaJoieによるコラボレーションAsh & Herb。Matt LaJoieは自身のソロユニットHerbcraftの名義になっています。In Now Timeと題されたライブシリーズの4作目。2021年2月21日のライブストリーミングパフォーマンス音源です。全4曲収録で、冒頭の1曲目にAlice Coltrane & Joe Hendersonのカヴァー曲Earthを持ってくる辺りは、彼らの幅広い音楽志向性を表していると思う。サイケジャムセッションからアシッドフォークまで2人の魅力満載のアルバムです。 

  

Starbirthed / So Long, Green Lodge(Cassette)2020年リリース

Ash BrooksとMatt LaJoieの2人は、Ash & Herb以外にもStarbirthedとしても活動しています。こちらはヴォイス、ギター、シンセ、パーカッションなど駆使してニューエイジアンビエントといった3曲を収録。Ash&Herbとは違う不思議な魅力を表しています。 

 

Flower Roomとして、自分達以外のアーティストのアルバム・リリースも手掛けており、トータルするとこれまでに72タイトルものアルバムを世界に送り出しています。DIY精神に乗っ取り、今この瞬間を記録して素早くリリースしたい思いが伝わってきます。今後も注目していくしかないですね。