アルゼンチンの実験的カルトバンドReynolsが2004年に活動中止してから、復活していたことを知りました。ヴォーカルのMiguel Tomasinが音楽シーンに戻って来たことを嬉しく思う。昨年2枚のアルバムをリリース。少量生産でありますが、2枚とも何とか購入することが出来たので、今回はそれを紹介します。尚、2年前に彼らのBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018(6CD&1DVD Box)」をこのブログでも紹介していました。
Reynols / Home Tapes Vol 1
本作はBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018」を祝うことで、Miguel Tomasinの自宅に集まって録音された音源を「Home Tapes Vol 1」として2020年2月にイギリスのレーベルTQN-autよりリリース。限定100枚のCDRで、メンバーの写真とイラストが掲載された12ベージの小冊子とMiguel Tomasinの缶バッチが付属。盤面にはオープンリールの絵柄がプリントされていて、CDRとしてはしっかりと作られています。97/100のナンバリングがされていて何とかギリギリで購入出来た状況です。
オルガン、アコースティック・ギター、フルート、ハーモニカ、パーカッションを駆使してのチープでローファイな音源だけど、その場の雰囲気が伝わってきます。Miguel Tomasinのぶっきらぼうで素っ気ないヴォーカルがReynolsであることを再確認してくれます。どことなくほのぼのとしてくるアルバムです。Vol 1ということなので、第二弾も有りそうですね。
Reynols / Gona Rubian Ranesa
そして、こちらは17年振りのスタジオ録音作品となる「Gona Rubian Ranesa」が2020年11月にカナダのレーベルOutlier CommunicationsよりLPレコードでリリースされました。Anla Courtis、Rob Conlazoのギターがサイケデリックに掻き鳴らされています。ミニマルでクラウトロックな雰囲気もあって、さらにネジが1本緩んだようなグダグダ感が幻覚妄想の世界へと導いてくれる。これまでの休業を感じさせないReynolsの新たなる1枚となる傑作です。
その他、昨年には日本のAcid Mothers TempleとのコラボレーションAcid Mothers Reynolsとしてもアルバムをリリースしてます。先ほど注文を入れました。Reynolsとしては完全復活ですね。ただ、気になるのがMiguel Tomasinのダウン症です。これで休業した経緯もありますしね。あまり、無理せずに活動を行って欲しいです。