ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Godspeed You! Black Emperorの新作「Asunder, Sweet And Other Distress」、ライブにおけるメッセージが気になる!

カナダの轟音ポストロックバンドGodspeed You!Black Emperpr。前作2012年リリースの「Allelujah! Don't Bend! Ascend!」が、10年振りのアルバムだっただけにGY!BEのすべてをこれでもかと言うぐらいにぶち込んだ大作であった。高い評価を得ていたのだが、個人的には異様な緊迫感を強要され、少し息苦しさを感じたのも確かでした。 

 

Godspeed You! Black Emperor / Asunder, Sweet And Other Distress

 

そこから、2年半と言う期間を経て新作「Asunder, Sweet And Other Distress」がリリースされた。収録時間が40分と言う彼らのアルバムの中ではコンパクトですが、緩急のメリハリをつけ、静と動のバランスを巧く配置した素晴らしいアルバムです。近年のライブで演奏されていた1曲40分近くある曲をベースに制作されたアルバムとのこと。それを4曲に分けてタイトルをつけているが、切れ目なく聴かせています。1曲目と4曲目は、GY!BEの王道路線とも言うべきギターサウンドにホーンやストリングスが絡む轟音の世界で、まさにGY!BEここにアリといった内容。2曲目と3曲目は、ダーク・ドローン、そしてアンビエントの世界であります。この部分がだれることなくタメを作れたことが、このアルバムの勝因だと思う。これがあったことで4曲目の壮大なスケールで展開される轟音が機能しているのである。全4曲ですが、ドラマチックな1曲といってもいいでしょう。

 

私はGodspeed You!Black Emperprのライブを2001年の来日と2011年のAll Tomorrow's Parties「I'll Be Your Mirror」で観ている。その両方のライブで彼らが掲げたメッセージがHopeだったのでありました。2001年の来日の時は、オープニング会場BGMとして裸のラリーズが延々と流れていて、Hopeはライブ終了間際に映像としてこの文字が映し出された。そして2011年の時は、ライブの冒頭でHopeが映し出されたのであった。10年近く活動休止していたけど、基本的には何も変わってことの証なのでしょう。その時は鳥肌が立ちましたね。残念ながら2013年のライブは観る事出は来ませんでした。2015年の今、彼らがどのようなメッセージで「Asunder, Sweet And Other Distress」を奏でのるか、非常に気になっているのであります。早く日本でライブをやって欲しい!