ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2018.12.2 King Crimson@札幌文化芸術劇場hitaru

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King Crimsonの札幌公演に行ってきました。個人的にKing Crimsonの初ライブ体験であります。会場である札幌文化芸術劇場hitaruは今年10月に開場したばかりで、札幌発のオペラやバレエなどの舞台芸術を日本国内外に発信する「舞台芸術の創造の場」として位置づけているようです。ロックとはあまり縁が無さそうな感じですが、どこの席でもステージを見渡すことが出来て音響もいいです。King Crimsonのように年齢層の高いリスナーにとっては最高の会場です。

 

17時開場で18時開演と少し早めのスタートです。物販でトートバックとツアーパンフレットを購入しました。会場に入った段階で写真撮影禁止、録音録画禁止、さらには携帯電話の電源を切って下さいとのアナウンス。かなりピリピリした感じですが、東京公演で不祥事が起きたことを考えると当然ですね。

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ライブは3人のドラマーをステージ前面に配置した8人編成で、まずはトリプル・ドラムによるバトルから始まった。このドラムのセンターを勤めているのが、Noel Gallagher's High Flying Birdsの元メンバーJeremy Staceyであることを直前になって知った。このトリプル・ドラムの迫力に圧倒され、食い入るように見入ってしまった。

 

予習編としてMeltdown - Live in Mexicoを聴いてライブに臨んだ。CDで聴くと完璧主義的なミスの許されない緊張感を感じていた。実際のライブでは、繊細に練られたアンサンブルだけど、各メンバーの自由奔放な演奏で解放されたエネルギーが会場内を覆っていた。Robert Frippは右後方でさり気なくそれを見守りながら淡々とギターを弾いている感じであった。Fripp同様に往年のメンバーであるMel Collinsは、ソロ・パートの時にフルートで日本国歌である君が代のフレーズを入れるなど、もの凄く楽しんでいるように見えた。King Crimsonについては、あまり詳しくない為、一音一音逃さず、しっかりと聴いてやろう、見てやろうと観戦していた。 知っている曲Moonchildを演奏した時にはちょっとホッとした。気合いを入れすぎたので、第1部が終わった時には、椅子に座ったままだったけど、疲労感一杯でした(笑)。

 

20分の休憩を入れて第2部のスタートです。第2部もドラム・バトルからのスタートです。第1部でテンションを上げすぎたので、ノンビリと観戦です。それでもRed、Epitaph、Starlessは、こみ上げてくるものがありますね。思わず立ち上がりそうになったけど、回りをみても皆さん冷静にライブ観戦していたのには、少し戸惑いもありました。詳しい友人が言っていたお地蔵さん状態って、このことかと納得。Starlessが終わって本編終了と分かると一斉に立ち上がって拍手喝采のアンコールです。アンコール曲は誰しもが知っている 21st Century Schizoid Manです。Mel CollinsはサックスでジャズのスタンダードナンバーであるA列車で行こうのフレーズを絡めていた。後で、Live in MexicoのCDで確認したけど、しっかりと入ってますね。やはり、この曲は最高です! 

 

新曲もリリースしないで、未だに50年近い古い曲に頼って演奏している懐メロ・バンドに、殆ど興味を持ってない私ですが、このKing Crimsonは違いますね。コアなファンじゃないので大きなことは言えないけど、どの曲も新曲のように聞えてしまう。曲を時代に合わせて再構築して進化させるのは、新曲を作るよりも難しいと思う。ツアーパンフレットのキング・クリムゾン2018の7か条の一つに、「すべての音楽は新曲だ。それがいつに書かれたとしても。」と 記載されている。まさに、これを実践したライブであったと思う。

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最後の最後にベースのTony Levinがカメラを手にした時から写真撮影解禁というお約束ごとを理解していませでした。回りがスマホを取り出したので、自分も慌てて何とか写真を1枚撮ることが出来ました。みんなの輪に加わることが出来て最高に良かったです。

 

 

 

2018年11月のディスカホリック

前回のディスカホリックでCDを売ったことを書いた。その時点では、段ボール箱に詰めて買い取りセンターに送ったところまででした。送ってから2週間ぐらいで明細書が届いた。240枚送って101枚を金額21,788円で買い取ってくれました。当初、1箱20,000円で売れれば良いかと思っていたのでOKなのですが、何でこれに価格が付かないのか?色々と思うところが有ります。事前に価格が付かないものは、処分する契約にしていましたが、それらの方が90年代のインディーズものが多くてマニア受けすると思う。やはり、商売ですから、売れるものしか買い取りません。CD自体が売れてないので価格も予想以上に安い。大物アーティストでも需要と供給のバランスがあるので、同じアーティストでも20円だったり100円だったりと色々とあります。これまでCDを売ったことが無く、今回初めて売ったので色々と勉強になりました。まだまだ、売らなきゃならないものが大量に有るのですが、次に売るのは来年の春ぐらいです。もう寒くて物置でのCD整理は行えないですしね。

 

11月のディスカホリックは金銭的な余裕もあって19タイトルの購入実績でした。私的年間ベストに向けての王道路線の買い込みも一気に行ったディスカホリックなので、楽しみなものも多い。まあ、いつもよりも購入数が多い為、しっかりと聴けてない状況です。なので、簡単な紹介だけになっています。

 

それと、今月は何と9年振りにHMVでCDを買いましたよ。5枚纏めて買うと安くなる企画で、価格的にはWOW HDと比べても遜色ないのです。ただ、取り寄せが多く纏めて出荷されるので、時間が掛かるのが玉に瑕かな。

 

 

Spiritualized / Nothing Hurt 購入先HMV Online 購入価格1,484円

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Spiritualizedとしての最後のアルバムとも噂される6年振りの新作。すべてを1人で作り上げた力作です。9月のライブに行けなかったことに今更ながら後悔している。

 

 

 

Marc Ribot / Songs Of Resistance 1942-2018 購入先HMV Online 購入価格1,231円

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フジロック2018でMarc Ribot's Ceramic Dogとして素晴らしいライブを披露してくれたMarc Ribot名義の新作。彼自身による楽曲の他、過去のプロテスト・ソングのカヴァー曲を含めて豪華なゲストをフィーチャーして作り上げています。心に突き刺さる傑作です。

 

 

Low / Double Negative 購入先HMV Online 購入価格1,354円

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新たなる方向性を示したLowの意欲溢れる新作。彼らのこれまで培ってきたスロウコア的サウンドにノイズやシンセの音が鏤められて、よりダイナミックで幻想的に聞えます。

 

 

Epic45 / Through Broken Summer 購入先HMV Online 購入価格1,289円

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ポストロック、エレクトロニカアンビエントシューゲイザーなど様々な要素をミックスしてサウンドを築き上げてきたEpic45の7年振りの新作。基本的には何も変っていないけど、より壮大で幽玄なサウンドになった感じがする。

 

 

Richard Ashcroft / Natural Rebel 購入先HMV Online 購入価格1,490円

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やりたいことをあれこれ取り込んだ前作よりも、方向性を絞ったことでスッキリと纏まって聞える新作。アコースティックギターを中心としたサウンドが彼の歌声を力強く引き立ててくれる傑作!


 

Suede / The Blue Hour 購入先HMV Online 購入価格1,490円

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再結成後の3作目で3部作の最終章となる新作。新たな試みも伺えるが、Suedeらしいサウンドでファンなら納得の1枚です。


 

King Crimson / Meltdown: Live In Mexico (3CD+Blu-ray)  購入先HMV Online 購入価格3,854円

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ライブ観戦の予習で購入した最新ライブ・アルバム。 

 

 

Primal Scream / Give Out But Don't Give Up: The Original Memphis Recordings (2CD)  購入先HMV Online 購入価格1,633円

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今頃になってオリジナル・メンフィス録音はこれなんです!と言われてもなあ(笑)。1991年のScreamadelicaの時は「今どきロックンロール、イエイ!!! なんて・・」と言っていたのですよ。それで1994年のGive Out But Don't Give Upの時には正直瞞された思いでした。そして今回ですからね。常にファンを瞞し続けてきた彼らですが、憎めないのですよ。当時、この音源をボツにして録音し直しを命じたAlan McGeeの存在も凄い。1994年のGive Out But Don't Give Upとオリジナルを聞き比べるしかないですね!!!

 

 

The Skygreen Leopards / The Jingling World Of The Skygreen Leopards(Vinyl) 購入先Jet Set Online Shop 購入価格2,624円

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2000年代初期より活動しているGlenn DonaldsonとDonovan Quinnによる2人組、Skygreen Leopards。初期のころのCDrでリリースされたていた曲を纏めたコンピレーション盤。

 

The Skygreen Leopards / Family Crimes(Vinyl) 購入先Jet Set Online Shop 購入価格2,224円

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買いそびれていた2014年リリースのアルバム。Woodistからのリリースでレーベル色を意識したローファイ・フォーク・ポップ路線になっています。


  

Peaking Lights / Sea Of Sand(Vinyl) 購入先Jet Set Online Shop 購入価格2,024円

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LAを拠点に活動するインディ・サイケデリック・ダブ・ポップ・夫婦デュオPeaking Lightsの新作。このエレクトロニックで摩訶不思議なダンサブルなグルーブ感は、彼らしか出せない世界です。

 

 

Kavus TorabiからGong Expressoまでの4タイトルは、Gong関連として纏めて記事にしました。

Kavus Torabi / Solar Divination EP 購入先Kavus Torabi Bandcamp 購入価格£9.30(1,434円)

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Dave Sturt / Dreams & Absurdities  購入先Amazon.co.uk 購入価格£5.48(842円)

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Ian East / Inner Paths 購入先Billboard Live 購入価格2,000円

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Gong Expresso / Decadence 購入先Amazon.com 購入価格$28.74(3,380円)

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 以上、4アイテムがGong関連です。

 

 

J Mascis / Elastic Days 購入先HMV Online 購入価格1,419円

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ソロ名義4作目となる新作。肩の力が抜けて、ゆったりと大らか歌い上げるJ Mascisのヴォーカルが心地良い。

 

 

Muse / Simulation Theory  購入先HMV Online 購入価格1,334円

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毎度のことながら、派手で大仰しMuseの新作。もう購入しなくてもいいかと思いつつも購入してしまうのですよ。

 

 

Spirit Fest / あのひと Anohito 購入先HMV Online 購入価格1,889円

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日本のテニスコーツとMarkus Acher(The Notwist)、Cico Beck、Mathew Fowlerによるユニットの2ndアルバム。今年4月のライブが思い出されます。

 

 

Magic Carpathians / Animism(10" Vinyl) 購入先Sklep.Gusstaff.com 購入価格84,00 zł(2,653円) -

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A面B面、1曲ずつの10インチ・シングルです。Magic Carpathiansの独特な雰囲気が溢れています。

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12月2日、札幌文化芸術劇場hitaruにKing Crimsonを観に行きます。

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初めてKing Crimsonを観に行きます。この20年近くまともに聴いたことが無かったのです。一応、スタジオ盤は1995年のThrakまでは買っていたし、Box である紅伝説1969-1984 (The Essential King Crimson)も持っている。物置のどこかに有るはずだけど。まあ、コアなファンでないのは確かです。一応、購入履歴を確認したら2004年にEarthboundの音の良いHDCDを買っているが、聴いた記憶が無い。

 

そんな感じですが、予習しようと思い、詳しい友人に尋ねると、「観客の9割以上が地蔵だと思うので、何となく知っていれば大丈夫かも?」と言った返答。とは言え、取り敢えず、最新ライブ盤でMeltdown - Live in Mexicoを輸入盤で購入する。3CDとBlu-rayのセットだけど、Blu-ray持って無いのですよ。ユーチューブに映像があったので観てみると、まさに友人が言っていた「観客の9割以上が地蔵」に思わず納得してしまった。

King CrimsonMeltdown - Live in Mexico

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音源の方は2017年7月にメキシコシティの劇場Teatro Metropolitanで5日間にわたって行ったコンサートの模様を収めている。CDはトータル3時間30分以上で、Blu-rayは2時間以上の映像とのこと。CDだけでも39曲も入っているので、実はお買い得かも?と友人は言っている。今回のジャパン・ツアーもこのアルバムのアレンジが基本とされているようなので、雑誌のアルバム・レビューなどでもこのアルバムで予習OK的なことが書かれている。

 

今、必死になって聴いているが、この独特な緊張感を強いられる雰囲気について行けるかちょっと不安です(笑)。もはや宗教の世界です。いや、昔からそんな感じでしたね。少しの狂いも許さない完璧主義!なんとかついて行くよう頑張ります。どんなライブになるのか、もの凄く楽しみです。

 

Live in Mexico の映像


 

 

勝手にGong Familyと名乗っているので・・・

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10月31日に行われたGongのライブ、素晴らしかったです。未だにその余韻から抜けきれずにいます。創始者であるDaevid Allenはいないけど、彼の意思を引き継ぎGongは現代へと蘇っています。

 

1969年結成で来年50周年を迎えるGongです。その長い歴史の中で多くのメンバーが関わってきました。一言でGongといっても色々なGongがあります。70年代中頃にDaevid AllenとGilli Smythが、音楽的にあまりにも複雑になりすぎたことを嫌って脱退します。残ったメンバー達がGongを継続して、そこからPierre Moerlen's Gongが結成されます。一方、Allenの方もPlanet GongやNew York Gongを、そしてGilli SmythはMother Gongとして活動して行きます。それぞれに音楽志向を持っていたし、様々な確執を持っていたのも確かです。


Daevid Allen は1990年にGong本体を再始動させます。90年中頃には全てのGongはみな家族であると言った発言からGong Familyなる言葉が生まれます。97年のGong2回目の来日は、何とPierre Moerlenが参加していたのです。まさにGong Family マジックであります。Steve Hillageについては、2006年のアムステルダムで行なわれたGong UnConventional GatheringでやっとAllenとHillageが同じステージに立つことになりました。2009年には Hillageが参加したGongでフジロックにも出演しています。 

 

2012年にもGongは来日しているが、その時にはSteve HillageやMike Howlettといった70年代黄金期を支えてきたメンバー達はGongを離れていた。そこに新たに参加していたのが、Fabio Golfetti、Dave Sturt、Ian Eastであった。特にGolfettiはInvisible Opera Company Of Tibetのメンバーでもあり、Daevid Allenのソロプロジェクトを支えてきた人でもあります。この時のライブにはAllen と一緒にAcid Mothers Gongを行っていたAcid Mothers Temple河端一 がゲストとして参加してライブを大いに盛り上げてくれたのです。

 

その後、2015年にDaevid Allen、2016年にGilli Smythが宇宙へと旅立っています。残されたFabio Golfetti、Dave Sturt、Ian Eastの3人は、Allenの意思を引き継ぎKaves TorabiとCheb Nettlesを加えてGongを継続します。そして、今回のライブにスペシャル・ゲストとしてSteve Hillageが参加したのであります。

                         

私のGongに対する思いは、ちょっと特別です。2005年に始めたミクシーのハンドルネームはひろし@Gong Familyです。今は閑古鳥が鳴いてブログ更新ぐらいしかやってませんが、ひろし@Gong Familyのままです。このはてなブログのidもhiroshi-gongです。本当はhiroshi-gong familyと登録したかったのですが、確か登録出来なかったかな?何で登録出来なかったか忘れたけどね。それとプロフィール写真のメッセージGet Well Soon Daevid!は、Daevid Allenに向けたものであります。

 

勝手にGong Familyと名乗っているので、Gong関連のCDはメンバーのソロ活動も含めて多数持っている。ただ新生Gongのメンバーについては殆ど持って無いので、今回のライブを切っ掛けに色々と購入してみました。本当はこれを紹介したかったのですが、前置きが長くなってしまいました。

 

Kavus Torabi / Solar Divination

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リード・ヴォーカル、ギターのKavus Torabiの今年リリースされたシングルです。新生Gongの演奏がサイケデリック色強めなのは、Kavus Torabiの影響かな。このシングルを聴いてそう思った。彼の場合、自身のバンドKnifeworldでもサイケデリックサウンドを中心とした活動しています。Knifeworldのサイトによると、12月にライブを行う予定とのことです。そちらの動向も気になります。

 

 

Dave Sturt / Dreams & Absurdities

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2015年にリリースされた本人初のソロ・アルバム。単なるベーシストで終わらない様々な要素を持っています。Daevid Allen、Steve Hillage、Kavus Torabi、Fabio Golfetti、そして、2000年代のGongを支えたサックス奏者Theo TravisらGong Familyが参加。やはりGongの次なる展開もDave Sturtが中心となるのでしょうね。


 

Ian East / Inner Paths

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Gongサウンドに多彩な雰囲気を醸し出しているサックス奏者Ian Eastの2016年リリースのファースト・ソロアルバム。そのままGongに使えそうなものから、民族音楽的なものまで、色々とあるけど、そのどれもがポップで聴きやすい。

 

 

Gong Expresso / Decadence

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新生Gongじゃないけど、彼らもGong Familyの一員です。Daevid Allenが脱退した後のGong、そして、その後Pierre Moerlen's GongのメンバーであったHansford Rowe、Benoit Moerlen、François Causseに新たなるギタリストJulien Sandifordが参加して結成されたGong Expressoの2018年リリースのファースト・アルバム。バンド名からしてもPierre Moerlen's Gongの流れを継ぐジャズテイスト満載の内容です。Pierre Moerlenも天国から喜んでいるにちがいない。

 

 

 

2018.10.31 Gong special guest Steve Hillage@Billboard Live TOKYO

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亡きDaevid Allenの意思を継いでバンドを存続させたGongのライブを観に行って来ました。スペシャルゲストとして70年代のGongを支えたギタリストSteve Hillageが参加しています。会場であるBillboard Live TOKYOは食事を楽しみながらライブ観戦出来る場所であり、ライブは17時30分開場の第1部と20時45分開場の第2部の2ステージになっています。友人か取ってくれた第1部のチケット整理番号が1番でしたので、ステージかぶりつきの最高シチュエーションで、このライブを観ることが出来ます。

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ライブは19時にオープニングナンバーとしての定番中の定番You Can't Kill Meでスタート。この時点でSteve Hillageはステージに居ないものの、新生GongのFabio Golfetti(ギター)、Kavus Torabi(ヴォーカル、ギター)、Dave Sturt(ベース)、Ian East(サックス)、Cheb Nettles(ドラムス)の5人が一体となって攻め込んで来ます。シンプルながらもタイトでパワフルに鳴り響くサウンドに会場全体もヒート・アップです。1曲目からノック・アウトさせられてしまった私です。続く曲は新生Gongのアルバム Rejoice! I'm Dead!からのKapitalです。You Can't Kill Meの流れをそのままに、違和感なく引き込まれて行きます。リズム隊のDave SturtとCheb Nettlesがサウンドの屋台骨をしっかりと支えているのが感じられました。

 

3曲目のI Never Glid BeforeでやっとSteve Hillageが登場です。Gongの曲ですが、本人が書いていますので、遅れて出てきた分、気合い充分に演奏していたのが伝わってきました。次の曲もHillageの曲でSteve Hillage Bandライブ定番曲のThe Dervish Riffです。ライブ告知のフライヤー映像で自らの曲もやるよ!って公言してましたしね。彼が一番イキイキとしていた瞬間です。また、それをしっかりとサポートしていたGongの面々も素晴らしいです。元々、Hillageは個性を全面に打ち出すギタリストではなく、曲のアンサンブルに合せて自分の役回りをしっかりと熟していくタイプなので、新生Gongと相性もよく馴染んでいるのが感じられます。

 

新作Rejoice! I'm Dead!からはRejoice!も演奏されました。アルバムでは唯一Steve Hillageがゲスト参加している曲でもあります。Hillageのギターワークが冴える中、Fabio Golfettiのグリッサンド奏法による応酬も格好いいです。リート・ヴォーカルのKavus Torabiを中心にメンバー全員で歌い上げる所もあって、まさに今のGongを象徴している曲だと思う。

 

そして、後半の4曲、Om Riff (Master Builde)、You Never Blow Yr Trip Forever、Tropical Fish、Seleneは、これこそGongというべき名曲はかりの選曲です。3人のギターでアンサンブルを築き、そこにパワフルなリズム隊が絡み、最後はIan EastのサックスがGongらしさを見事に演習してました。Daevid AllenやGilli Smythのカリスマ的な存在はもう居ないけど、Allenの意思を継いだメンバー達が単なるトリビュート・バンドでなくオリジナリティーを兼ね備えて、現代に蘇ってきたと思わせる素晴らしいライブでした。きっと、Allenも天国から喜んでいるに違いない。まさにRejoice! I'm Dead!ですね。

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セットリストについては、ステージかぶりつきの中央テーブル席をキープした為、私の目の前にはエフェクターが有って、そこにセットリストが置いてありました。椅子に座ったままでも手を伸ばせは簡単に届く距離です。ライブが始まる前に思わず写真を撮ってしまいました。次はこの曲だとワクワク、ドキドキしながらライブを見ることが出来ました。

 

来年はGong結成50周年とのことで、これから新作に取り組む様です。Steve Hillageが絡むなら、フジロック2019への出演もあり得ますね。

 

 

 


 

2018年10月のディスカホリック

10月のディスカホリックは11タイトルの購入実績でした。 新たにカセットテープ音源も購入して、兎に角フィジカルメディアに拘って行こうと思っています。と言いつつも、CD、レコードの置くスペースが限界に来ているのも確かです。

 

以前にも書いたと思うけど、10年以上、段ボール箱に詰めたCDが物置に放置されているのですよ。これを何とかしなければなりません。何十箱もあるのですが、まずは、1箱分を買い取り処分に出しました。まだ、送ったばかりなので、これから1枚1枚の審査が始まります。1箱といってもCDで200枚以上有ります。10年以上、聴いてないなら、纏めて全部処分すればいいかと思うけど、いざ、封印を解くと過去の様々な思いが蘇ってくるのですよ。中には、これって何なの?何でこんな物を買ったかな?と言ったものもありますけどね。今回封印を解いたのは1箱分で、必要なCDは部屋に戻して、部屋にある聴かないCDを詰めて、何とか1箱にしました。高く売れると良いのですが。

 

 

Sandro Perri / In Another Life 購入先WOW HD 購入価格1,528円

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カナダ、トロントシンガー・ソングライターSandro Perriの7年振りの新作。In Another Lifeと Everybody’s Parisの長めの2曲によるミニマル・ポップソングは、ほのぼのと心が癒やされます。追加収録でゲスト・ヴォーカルとして参加したDestroyerのDan BejarとThe Deadly SnakesのAndré EthierがそれぞれにEverybody’s Parisを歌っています。こちらの方は時間を短くしてアレンジも変更しています。

 

 

Richard Youngsについては、前々回の記事にて書いています。

Richard Youngs / Arrow 購入先Linus Records 購入価格1,630円

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Richard Youngs / Red Alphabet In The Snow(CDr) 購入先Linus Records 購入価格1,265円

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Richard Youngs / This Is Not A Lament(2CD) 購入先Amazon.co.uk 購入価格£15.49(2,383円)

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Richard Youngs / Belief(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp(ZOverstocksJPN) 購入価格2,981円

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Neil Campbell&Richard Youngs / Six Scores(Vinyl) 購入先No Fans Records 購入価格£20.90(3,188円)

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Visionary Hours / Beyond the White 購入先Preserved Sound Bandcamp 購入価格£8.74(1,360円)

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Preserved Soundのレーベル・オーナーHayden Berryのソロ・ユニットVisionary Hoursの2017年リリースの4枚目のアルバム。Richard YoungsのArrow、Red Alphabet In The Snowをリリースしていたことで知りました。フォーキーでアンビエントな世界は、まさにPreserved Soundの方向性を示しています。Richard YoungsやRichard Formbyも参加しています。レーベルの動向も含めて、今後注目していきたアーティストですね。

 

 

Richard Formby / Sine(CDr) 購入先Preserved Sound Bandcamp 購入価格£7.74(1,204円)

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Spacemen 3、Spectrum、Jazz Butcher、Dakota Suiteなどのバンド・メンバーとして活動し、プロデューサーやエンジニアとして様々な作品に参加してきたRichard Formby。2013年にPreserved Soundからソロ・アルバムをリリースしていたのでした。サイケでコズミックなアンビエント・ドローンの世界。彼のこれまで培ってきた要素を、全1曲30分に纏めています。

 

 

DDAA / GNz-11 購入先Art Into Life 購入価格2,642円

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フランスのアヴァンギャルド集団DDAA(Déficit Des Années Antérieures)の79年から84年までの初期7インチ・シングル5枚を纏めたコンピレーション盤。初期の変態サウンドが満載!


 

カセットテープ・プレーヤーを購入しました。それでカセットテープ音源2作も購入しました。前回の記事で書いています。

Tony Conrad & Tobias Kirstein / Live from Mayhem March 1st 2012(Cassette) 購入先 Art Into Life 購入価格1,778円

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Ulaan Markhor / Helm(Cassette) 購入先Discogs Marketplace(Redscroll) 購入価格$21.39(2,490円)

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カセットテープ音源!

この前、Yo La Tengoのライブを観に東京へ行った時に、タワーレコード渋谷店でカセットテープ・プレーヤーを買ってしまった。昨今、レコードと同様にカセットも見直しされている状況ですが、カセットまでは要らないと思っていた。ただ、ノスタルジーと関係のない若い世代に売れていることや、私の好きなノイズやアヴァンギャルド系はカセット・オンリーのリリースが多いのも見逃せない。そんな事をぼんやりと考えて、商品を手に取ったら思わずレジへと進んでしまった。

                                       ION:ポータブルUSBカセットテープ・プレーヤーTape Express    

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実際に購入してみたものの、聴く音源が無い。何か早々に買わなくてはと思っていた所に、この2作品に出会いました。いずれもフィジカルメディアについては、カセット・オンリーでのリリースです。

 

Tony Conrad & Tobias Kirstein / Live from Mayhem March 1st 2012

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アメリカの作曲家でヴァイオリニストである故Tony Conrad(1940-2016)と、デンマークで2000年代中頃よりフリーインプロヴィゼーション系のドラマーとして活動しているTobias Kirsteinとのコラボレーション・ライブ。2012年3月1日にデンマークコペンハーゲンのライブハウスMayhemにて録音されています。Tony Conradの70歳を越えても現役バリバリのサウンドに驚かされます。このアルバムは2017年にリリースしています。この年に1972年の幻の未発表音源Ten Years Alive On The Infinite Plainもリリースしているが、個人的には今回のLive from Mayhem March 1st 2012の方に、よりリアリティーを感じる。


Tony Conradについては、過去にこんな記事を書いています。

 

 

Ulaan Markhor / Helm

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カルフォルニアを拠点にするギタリストSteven R. Smithの別プロジェクトUlaan Markhorの3枚目となる新作。本人名義の他、Ulaan Khol、Ulaan Passerineとしても活動しています。このUlaan Markhorが一番サイケデリックロック色を打ち出しているかな。今回も自宅のスタジオで録音して、すべての楽器を自分で演奏しています。私は彼のことを孤高のギタリストと呼んでいますが、より一層、孤高振りがにじみ出た素晴らしいアルバムです。 バンド編成にしてライブ活動を行って欲しいのですが、毎度の事ながらアルバム制作中心で、それは無さそうですね。

 

Ulaan Markhor、Steven R. Smithについては、過去にこんな記事を書いています。