ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

プロモーターの皆さん、Dire Wolvesを日本へ呼んでください!!

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ブログのアクセス数が急に伸びていたので何かと確認してみたら、「2018年アルバム・ベスト20」のNo17に選んだDire Wolvesが、自身のFacebookInstagramでこの記事をシェアしていたのでした。もの凄く嬉しいです。そんなことで、Dire Wolvesについて書いてみました。

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2008年にJeffrey Alexander(ギター)が中心となって結成されたサンフランシスコのエクスペリメンタル・ロック・バンドDire Wolves。メンバーはSheila Bosco(ドラム)、Brian Lucas(ベース)、Arjun Mendiratta(ヴァイオリン)、レコーディングとなるとLaura Naukkarinen (Lau Nau)、Georgia Carbone、Kelly Ann Nelsonら3人のヴォイス・パフォーマー兼ヴォーカルがアルバムによって参加しています。

 

Jeffrey Alexanderは2013年からJackie-O Motherfuckerのメンバーとしても活動しており、2018年のベストNo.1に選んだアルバム"Bloom"でギター、シンセサイザーとマルチな才能を遺憾なく発揮しています。Jackie-O Motherfucker側からもMichael Whittakerが、Dire Wolvesのアルバムにフルートでフル参加ではないのですが、ちょこちょこと顔を覗かせているようです。

 

個人的に興味深いのはベースのBrian Lucasが、90年代に活動しとていたサンフランシスコのサイケデリック・バンドMirzaのメンバーであったことです。大好きなバンドでしたが、アルバム3枚ほどで終わってしまいました。元メンバーのGlenn Donaldsonは、Dire Wolvesの"Paradisiacal Mind"でフォトグラフィーとしてクレジットされています。このサンフランシスコ人脈、良いですね!

 

Dire Wolvesのアルバムはカセット音源が中心で、デビュー以来すでに12タイトルもリリースされています。最近になってやっとレコードでもリリースされるようになりました。それでも3タイトルのみです。まずは、昨年後半にリリースされた"Paradisiacal Mind"に嵌まってしまい、「2018年アルバム・ベスト20」に入れました。その記事を彼らがシェアしてくれたので、嬉しさのあまり残り2タイトルのレコードも購入したのでした。

 

Dire Wolves / Excursions To Cloudland

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2017年3月にリリースされた初Vinylです。ミニマルでサイケデリックに鳴り響くサウンドに、Laura NaukkarinenのスキャットとArjun Mendirattaのヴァイオリンがさり気なくスペース感を醸し出しています。ゆっくりと微睡みの世界へと導いてくれる素晴らしいアルバムです。 

 

Dire Wolves / Oceans Of Green

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2017年5月リリースでVinylとしての2作目。”Excursions To Cloudland”の続編とも言える内容です。アルバムタイトルやジャケットからも想像できるように、大海原を流れに任せて漂っている感じ。こちらも素晴らしい!

  

Dire Wolves / Paradisiacal Mind 

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2018年11月リリースでVinylとしての3作目。「2018年アルバム・ベスト20」の時に書いているように、クラウト・ロックスピリチュアル・ジャズ、プロクグレッシブ・ロックといった要素も採り入れて、より一層、瞑想的でコズミックな雰囲気満載のサウンドを展開しています。 新たにヴォイス・パフォーマーとしてGeorgia Carboneが加入しています。これまでの功績を築いてきたLaura Naukkarinenも2曲でゲスト参加しています。2人のヴォイス・パフォーマーによるラスト曲でタイトルナンバーでもある”Paradisiacal Mind"は圧巻です。

 

FacebookのコメントでDire Wolvesは let's tour Japan! と書いてました。プロモーターの皆さん、是非とも彼らを日本に呼んでください!日本じゃ、殆ど無名に近い存在ですが、Jackie-O Motherfuckerとのカップリングなら可能性はありますね。


 

 

民族音楽をモチーフにミニマルなドローン・ミュージックを奏でるLa Tène。中毒性の高いサウンドは最高に素晴らしい!

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La Tèneはヨーロッパの鉄器時代のラ・テーヌ文化を意味しており、そこから受け継がれきた民族音楽をモチーフにミニマルなドローンミュージックを奏でるバンドです。手回し器具のついた弦楽器のハーディ・ガーディ担当のフランス人Alexis Degrenier、ふいごを付けたオルガンのハルモニウムとエレクトロニクスを操るスイス人D'incise、そしてパーカッションのスイス人Cyril Bondiという3人のメンバーで結成。3人とも様々なプロジェクトに参加しており、D'inciseとCyril BondiアヴァンギャルドなInsub Meta Orchestraで10年近く一緒に活動してきたメンバーでもあります。

 

2016年に1st「Vouerca​-Fahy」、2017年に 2nd「Tardive​-Issime」、そして2018年に3rd「Abandonnée​-Maléja」をリリースしています。私はLa Tèneの存在を今年になって知り、1月に 2ndと3rdをレコードで購入しています。この2枚のアルバムに嵌まってしまい、2月になって1stも購入しました。「2019年1月のディスカホリック」の時に書いているように、La Tèneについては別枠で取り上げている次第です。

 

La Tène / Vouerca​-Fahy

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スイスのレーベルThree:four Recordsから2016年にリリースされた1st「Vouerca​ ​Fahy」は、2nd、3rd同様に素晴らしいアルバムです。このアルバム、レコードだと片面1曲の2曲収録ですが、CDはボーナス・トラック追加の3曲だったのでCDで購入しました。当時、ヨーロッパツアー後に人気沸騰して1stは瞬く間に完売と情報があったのですが、追加でプレスしたのでしょう。Three:four RecordsのBandcampで購入することが出来ました。1曲目はLa Tèneの原点ともいった感じのアンサンブルを聴かせてくれます。2曲目、3曲目が、ロックファンをも唸らせるトライバル・サウンド!かっこいいですよ。

 

La Tène / Tardive​-Issime

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2017年にリリースされた2nd「Tardive​-Issime」は、Three:four Recordsの他にBongo Joeからもリリースされるようになりました。人気が出てきたということなのでしょうね。全2曲収録のこのアルバムは、Alexis Degrenier(ハーディ・ガーディ)、D'incise(ハーモニウム、エレクトロニクス)の民族楽器によるドローン・サウンドにCyril Bondiの強靭なパーカッションが絡んでいます。ゆっくりとシンプルに鳴り響いて音のレイヤーを築いている様は、延々と聴きたいと思うヤバいサウンドです。

 

La Tène & Jeremie Sauvage & Jacques Puech & Guilhem Lacroux、Jeremie Sauvage  / Abandonnée​-Maléja

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2018年の3rd「Abandonnée Maleja」もThree:four RecordsとBongo Joeの共同リリースです。本作は2枚組レコードで各面1曲の全4曲収録。La Tèneの3人に加えて、2人のバグパイプ奏者 Jacques Puech、Louis Jacquesが参加した1枚目と、12弦ギター奏者Guilhem Lacroux、ベース奏者 Jeremie Sauvageが参加した2枚目による内容です。単なるゲスト扱いではなく、ジャケット正面にしっかりとクレジットしていることで、彼らに対するLaTèneの敬意を感じます。基本的な方向性は一緒ですが、ゲストが参加したことで、より一層スピリチュアルで陶酔感やトランス感満載になっています。嵌まると抜け出せない中毒性の高いサウンドは、最高に素晴らしい!

 

メンバーが様々な活動を行っているため、周辺には知られていない面白いバンドが多数存在しています。今後はその辺りも注目していきたですね。最後にLaTèneのライブ映像があったのでアップしておきます。


 

 

2019年1月のディスカホリック

今年初のディスカホリックは4タイトルの購入実績でした。いつもよりかなり少ないです。その分、しっかりと聴くことが出来ました。特にLa Tèneのサード・アルバムは、2018年に購入していたら、年間アルバム・ベストNo.1に入れたかった内容です。La Tèneのファースト・アルバムも注文していますので、届きしたい別枠で 書きたいと思っています。

 

 

XXL (Xiu Xiu Larsen) / Puff O'Gigio(Vinyl) 購入先Bad Paintings Bandcamp 購入価格£29.99(4,478円)

アメリカ、カリフォルニアのノイズポップ・ユニットXiu Xiuとイタリアのアヴァンギャルド・バンドLarsenの合体バンドXXLの昨年後半にリリースされた4作目。両方の特徴を巧くミックスした内容になっていて、ちょっと不思議な世界です。2月にXiu Xiu、Larsen共に新作のリリース予定なので、こちらも楽しみです。 

 

 

La Tène / Tardive Issime(Vinyl) 購入先Meditation 購入価格2,465円

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Alexis Degrenier(ハーディ・ガーディ)、D'incise(ハーモニウム、エレクトロニクス)、Cyril Bondi(パーカッション)のフランス人、スイス人2名の3人が2016年に結成したバンドLa Tene。民族楽器の織りなすミニマル・ドローンは最高にヤバいサウンド!「Tardive Issime」は2017年リリースのセカンドアルバムです。 

 

 

La Tène + Guests / Abandonnée Maleja(2Vinyl) 購入先Meditation 購入価格2,869円

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2018年リリースのサードアルバム「Abandonnée Maleja」は、La Tèneの3人に加えてバグパイプ奏者、エレキベース、12弦ギター奏者のゲストが参加しています。嵌まると抜け出せない中毒性の高いサウンドは、最高に素晴らしいです。 

 

 

La Stpo(La Société des Timides à la Parade des Oiseaux)/ L'Empreinte(CD) 購入先La Stop Bandcamp 購入価格€18.00(2,349)

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フランスのアヴァンギャルド・バンドLa Stopの2018年リリースの新作。数年前にリリースする予定であったが、リリース元と揉めてお蔵入りになっていたようです。これまでのLa Stopのアヴァンな世界を凝縮した素晴らしいアルバム!

 

 

 

Jackie-O Motherfucker「Bloom」、アヴァン・ポップなサウンドがモダンに鳴り響く最高傑作!

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1994年に結成して以来、Tom Greenwoodを中心として活動し続けるUSアヴァン・ロックバンドJackie-O Motherfucker。2000年代初頭のフリー・フォーク・ブームで異才を放っていて、2002年リリースの「Change」で日本でも注目を浴びるようになりました。フリー・フォーク・ブーム以前から、フリー・フォームでサイケデリックサウンドを展開し、ブームが終わった後も、そのモチベーションを維持してきた彼らです。メンバーは、基本的に流動的で、レコーディングともなると多彩なゲストが多数参加してくる。Tom Greenwoodが言うには、パーマネントなメンバーは僕一人だけかな?と発言している。彼らの昨年リリースされたアルバム「Bloom」を前回の記事「2018年アルバム・ベスト20」のNo.1に選出したので、もう少し書いていきたいと思う。

 

Jackie-O Motherfucker / Bloom

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スタジオ・アルバムとしては7年振りで、3年以上かけて制作された11作目。Tom Greenwoodと10年振りにアルバム参加しているアルトサックスの Michael Whittaker以外は、ほぼ新メンバーでの布陣です。興味深いのは、サンフランシスコのエクスペリメンタル・ロックバンドDire WolvesのギタリストJeffrey Alexandeが参加していることです。Dire Wolvesも昨年後半に素晴らしいアルバム「Paradisiacal Mind」をリリースしており、Jackie-O Motherfucker側からもMichael Whittakerがゲスト参加しています。双方の交流関係もいい感じであることか伺えます。それと元TristezaのChristopher Spragueもベースとして参加。彼は自身のスタジオSanto Studioを提供しており、Tom Greenwoodと共にプロデューサーとしてもクレジットされています。

 

アルバム制作は、街の郊外にある橋の建設用のパイプ置き場にメンバーが定期的に集まって、パイプの美しいリヴァーブと共に長時間のフィールド録音を行うことからはじまっています。その時の録音物は、冒頭の1曲目「The Pipe」や5曲目「Wild Geese」のインスト曲で効果的に使用されており、全体のアクセントにもなっていて摩訶不思議な世界を醸し出している。他の曲はTom Greenwoodのヴォーカルをメインに、フォーク、ロック、ジャズ、ノイズ、民族音楽など様々な要素をギター、ヴァイオリン、サックスやフルートなどの管弦楽器を駆使したフリーキーでアヴァンなサウンドとのせめぎ合いです。これがバランス良くアヴァン・ポップでモダンに鳴り響く。全6曲収録のこのアルバムは、彼らの最高傑作だと断言出来る素晴らしさです。2007年の初来日ライブを観ているので、このアルバムでのライブが観たいですね。

 


 

 

2018年アルバム・ベスト20

今年最初の更新は恒例の年間アルバム・ベスト10なのですが、2018年は絞りきれずにベスト20になってしまいました。18年リリースの新作が対象で、リイシュー盤やライブ盤、コンピレーション盤は外しています。ベスト20に入れそびれたアルバムも多く、後半の順位はかなりアバウトになっています。それだけ素晴らしいアルバムが多かったのです。今年もベテラン、中堅、新人、そして、メジャー、マイナーに拘らず新作を中心に追いかけたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 

No.1   Jackie-O Motherfucker / Bloom

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Tom Greenwood 率いるアヴァン・ロックバンドJackie-O Motherfuckerの7年振りの新作。フォーク、ロック、ジャズ、ノイズ、民族音楽など様々な要素をギター、ヴァイオリン、サックス、フィールドレコーディングスなどを交えてサイケデリックでエクスペリメンタルに鳴り響く世界です。最高に素晴らしいです。


 

No.2   Clan Caiman / Clan Caiman

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アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリスト作家Emilio HaroのバンドClan Caimán。様々な音楽活動を行っており、自身のバンドで活動するのは、今回が初めてです。そのアルバムをリリースするのが、何と日本のレーベルEM Recordsです。ポストロック的な佇まいでミニマルやアンビエントの要素も採り入れたエキゾチックなトライバル音楽。聴けば聴くほどに和んでいくちょっと不思議な世界です。 

 

 

No.3   Elephant Micah / Genericana

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Joseph O'Connellによるソロ・プロジェクト Elephant Micah。フォークをベースにしながらも、アンビエント、エレクトロといったエクスペリメンタルな要素を取り込んだ世界。白昼夢の中で微睡んでいたらいつの間にか海に流されてしまったといった幻想的な想起をもさせる傑作です。 

 

 

No.4   Oneida / Romance

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NYブルックリンのインディーズバンドの大御所Oneida。サイケデリック、ポストパンク、ガレージロック、もう何でもアリアリでカオスしまくりのごった煮サウンドは最高です。本作は、更に一歩進んで各メンバー自由奔放に音を出しあってバトルを繰り返す変態サウンドへと進化しています。

 

 

No.5   Cavern Of Anti-Matter / Hormone Lemonade

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StereolabのTim Gane率いるCavern Of Anti-Matterのサード・アルバム。デジタルとアナログを融合させ、ミニマルでエクスペリメンタルに鳴り響く。ベルリンを拠点に活動していて、より一層クラウトロックに対するオマージュを感じられる傑作。

 

 

No.6   Sandro Perri / In Another Life

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カナダ、トロントシンガー・ソングライターSandro Perriの7年振りの新作。In Another Lifeと Everybody’s Parisの2曲によるミニマル・ポップソングは、ほのぼのと心が癒やされます。追加収録でゲスト・ヴォーカルとして参加したDestroyerのDan BejarとThe Deadly SnakesのAndré Ethierが、それぞれにEverybody’s Parisを歌っています。こちらの方はアレンジも変更してプロデューサーとしての実力も発揮しています。

 

 

No.7   Dirty Projectors / Lamp Lit Prose

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前作のセルフタイトルのアルバムで内省的なことをすべて吐きだして、吹っ切れたのでしょう。本作では本来の奇天烈サウンドで未来に向かおうとしている意欲作。素晴らしいです。

 

 

No.8   Yo La Tengo / There's A Riot Going On

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「今そこで暴動が起っている」というタイトルからは過激で刺激的な動をイメージしたサウンドを思い浮かべるけど、Yo La Tengoはいつもと変らないドリーミーでポップなアルバムに仕上げています。しかし、ただ単にポップじゃないところが、彼らの魅力でもあります。アンビエントやミニマル、そしてジャズの要素をも採り入れてくるあたりは流石です。


 

No.9   Made To Break / Trebuchet

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数多くのプロジェクトで活躍するサックス、リード楽器奏者Ken Vandermarkを中心としたフリージャズ・バンドMade To Break。この新作ではShellacのBob Westonが録音、ミックス、マスタリングを行っています。まさに「ハードコア・パンクに対するフリージャズからの回答」といった言葉がピッタリのサウンドになっています。

 

 

No.10   Peaking Lights / Sea Of Sand

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LAを拠点に活動するサイケデリックでダブ・ポップ的なサウンドを奏でる夫婦デュオPeaking Lightsの新作。このエレクトロニックで摩訶不思議なグルーブ感は、彼らしか出せない世界です。

 

 

No.11   Richard Ashcroft / Natural Rebel

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やりたいことをあれこれ取り込んだ前作よりも、方向性を絞ったことでスッキリと纏まって聞える新作。アコースティックギターを中心としたサウンドが彼の歌声を力強く引き立ててくれる傑作!


 

No.12   Smashing Pumpkins / Shiny & Oh So Bright Vol.1 Lp: No Past, No Future, No Sun

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3/4によるオリジナルメンバーによるSmashing Pumpkinsの新作。大したことないと思っていたら、これが予想以上に良いです。これまでを踏襲しつつも、新たなる展開もしっかりと取り込んでいます。曲数を8曲にして、無駄なくスマパンアイデンティティを伝えているアルバムです。

 

 

No.13   Marc Ribot / Songs Of Resistance 1942-2018

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Marc Ribot名義でアンチ・トランプをテーマにしたアルバム。彼自身による楽曲の他、過去のプロテスト・ソングのカヴァー曲を含めて豪華なゲストTom WaitsMeshell Ndegeocelloらをフィーチャーして作り上げています。心に突き刺さる傑作です。

 

 

No.14   Richard Youngs / Belief

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CharlatansのTim Burgessも運営に関わっているレーベルO GenesisからリリースされたRichard Youngsのヴォーカルアルバムです。アヴァン・フォークを中心に異形な雰囲気満載ですが、しっかりと心に染みいって来ます。近年のヴォーカルものの中では一番好きです。



No.15   Stop Motion Orchestra / Lightworks

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レコメンデッド系のチェンバー/アヴァン・ロックを奏でるテキサス州オースティンのStop Motion Orchestraの2作目。エクスペリメンタルで有りつつも、ポップに鳴り響いてくれます。

 

 

No.16   God Is An Astronaut / Epitaph

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アイルランドポスト・ロックバンドGod Is An Astronautの8枚目。メンバーであるKinsella兄弟の親戚の子供さんが亡くなったことに対するレクイエム・アルバムで、ジャケット・アートワークにも表れています。これまで以上に、よりダーク・ヘビィーでメランコリックに宙を舞うサウンドは圧巻です。彼らの思いがヒシヒシと伝わって来ます。

 

 

No.17   Dire Wolves / Paradisiacal Mind

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サンフランシスコのエクスペリメンタル・ロック・バンドDire Wolvesの新作。クラウトロックスピリチュアル・ジャズプログレッシブ・ロックなどの要素を組み合わせたバンドです。瞑想的でコズミックな雰囲気満載のサウンドを展開しています。 

 

 

No.18   Landing / Bells In New Towns

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コネチカットサイケデリックアンビエント・ロック・バンド Landing の新作。シューゲイザー的な雰囲気をも感じさせる好盤です

 

 

No.19   Low / Double Negative

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新たなる方向性を示したLowの意欲溢れる新作。彼らのこれまで培ってきたスロウコア的サウンドにノイズやシンセの音が鏤められて、よりダイナミックで幻想的に聞えます。 

 

 

No.20   Begayer / Terrain A Mire . Une Maison Retive . Contrainte Par Le Toit

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ブルース、フォーク、民族音楽など、これらの要素を自作楽器でチープかつサイケデリックに掻き鳴らすフランスの3人組Begayerの2作目。時折、垣間見えるノイジーな雰囲気が心地良いです。




2018年12月のディスカホリック

2018年12月、今年最後のディスカホリックは12タイトルの購入実績です。年間ベストを選ぶ関係で、今年リリースされたものを優先に買い漁りました。意外とフランスものが多かったですね。年間でも139タイトルの購入実績です。昨年の109タイトルに比べると大きく伸ばしています。これだと思う素晴らしいアルバムに出会えたので.、購入量が増えたと思います。私的年間ベスト・アルバムについては、いつもの様に来年1月に入ってからのアップですが、何を選ぶか悩んでいます。

 

今年も拙い文章にお付合いして下さった皆さんに感謝です。来年も地道に更新して行きますので、よろしくお願いします。

 

Begayer / Terrain A Mire . Une Maison Retive . Contrainte Par Le Toit 購入先Reconquista 購入価格2,485円

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ブルース、フォーク、民族音楽など、これらの要素を自作楽器でチープかつサイケデリックに掻き鳴らすフランスの3人組Begayerの2作目となる新作。時折、垣間見えるノイジーな雰囲気が心地良いです。


 

Stop Motion Orchestra / Lightworks 購入先Reconquista 購入価格1,944円

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レコメンデッド系のチェンバー/アヴァン・ロックを奏でるテキサス州オースティンのStop Motion Orchestraの2作目となる新作。エクスペリメンタルで有りつつも、ポップに鳴り響いてくれます。

 

 

Scherzoo / 4 購入先HMV Online 購入価格3,024円

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フランスのプログレ・バンドScherzooの新作。Magmaの影響を受けつつ、カンタベリー的な雰囲気をも感じさせるバンドです。

 

 

Vak / Budo 購入先HMV Online 購入価格3,024円

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こちらもフランスの新鋭プログレ・バンドVakの2作目となる新作。Scherzoo同様にMagmaの影響を受けており、女性シンカーAurélie Saintecroixのスキャットを交えてドラマチックに鳴り響きます。 


 

Smashing Pumpkins / Shiny & Oh So Bright Vol.1 Lp: No Past, No Future, No Sun 購入先HMV Online 購入価格2,700円

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3/4によるオリジナルメンバーによるSmashing Pumpkinsの新作。大したことないと思っていたら、これが予想以上に良いです。これまでを踏襲しつつも、新たなる展開もしっかりと取り込んでいます。曲数を8曲にして、無駄なくスマパンアイデンティティを伝えているアルバムです。


 

Inspector Cluzo / We The People Of The Soil 購入先HMV Online 購入価格2,161円

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フランスで農業も営む2人組兼業ロッカーInspector Cluzoの新作。2014年のフジロック来日時には日本のTV番組「YOUは何しに日本へ?」出演し話題となりました。来年のフジロックに是非とも出演して欲しい!


 

Rick Potts / Greatest Hits (CDR) 購入先LOS APSON? 購入価格1,380円

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LAFMS(Los Angeles Free Music Society)創設者の一人で、様々なバンド、プロジェクトでも活動するRick Pottsの作品集。LAFMS文化を伝え続ける第一人者である坂口卓也氏のレーベルNEURECからのリリースです。坂口氏がライナーノーツを書いています。これを読むだけでもLAFMSの全体像が浮かび上がって来ます。もちろん、音源もアヴァンギャルドでありながら、ポップで面白いです。

http://www.losapson.net/shop/listen/la-18774_1.mp3

http://www.losapson.net/shop/listen/la-18774_2.mp3

http://www.losapson.net/shop/listen/la-18774_3.mp3

 

 

Holydrug Couple / Hyper Super Mega 購入先Amazon.co.jp (importcds-com)  購入価格1,605円

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南米チリの Ives Sepúlveda Minho、Manuel Parraによるドリーミー・サイケディリック・デュオThe Holydrug Coupleの新作。10年近い活動歴で本作が7枚目のアルバムとのこと。チリのサンティアゴを拠点に世界に打って出ると意気込んでいます。日本にも来て欲しい!

 

 

Current 93 / The Light Is Leaving Us All 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,215円

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David Tibet率いるCurrent 93の新作。Tibetのヴォーカル作品で、いつもの様に呪文のようなアシッドフォークを展開しています。シンプルにヴォーカルを際立たせる為、バックの演奏は控えめです。それがより一層、神秘さを増している感じがします。

 

 

Current 93 / The Stars On Their Horsies 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,781円

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こちらも今年リリースされたアルバムで、歌ものでなく1曲40分近いダーク・アンビエントで現代音楽の雰囲気を持っています。サウンド全体から伝わってくる不気味さは、まさにCurrent93の世界です。


 

Jackie-O Motherfucker / Bloom 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,253円

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Tom Greenwood 率いるアヴァン・ロックバンド、Jackie-O Motherfuckerの7年ぶりとなる新作がリリースされていたことを年末ギリギリになって知りました。様々な要素を組み合わせてサイケデリックでエクスペリメンタルに鳴り響く世界、最高に素晴らしいです。



Dire Wolves / Paradisiacal Mind(Vinyl) 購入先Reconquista 購入価格3,544円

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サンフランシスコのエクスペリメンタル・ロック・バンドDire Wolvesの新作。クラウト・ロックスピリチュアル・ジャズプログレッシブ・ロックなどの要素を組み合わせたバンドです。瞑想的でコズミックな雰囲気満載のサウンドを展開しています。 

 

 

2018.12.2 King Crimson@札幌文化芸術劇場hitaru

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King Crimsonの札幌公演に行ってきました。個人的にKing Crimsonの初ライブ体験であります。会場である札幌文化芸術劇場hitaruは今年10月に開場したばかりで、札幌発のオペラやバレエなどの舞台芸術を日本国内外に発信する「舞台芸術の創造の場」として位置づけているようです。ロックとはあまり縁が無さそうな感じですが、どこの席でもステージを見渡すことが出来て音響もいいです。King Crimsonのように年齢層の高いリスナーにとっては最高の会場です。

 

17時開場で18時開演と少し早めのスタートです。物販でトートバックとツアーパンフレットを購入しました。会場に入った段階で写真撮影禁止、録音録画禁止、さらには携帯電話の電源を切って下さいとのアナウンス。かなりピリピリした感じですが、東京公演で不祥事が起きたことを考えると当然ですね。

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ライブは3人のドラマーをステージ前面に配置した8人編成で、まずはトリプル・ドラムによるバトルから始まった。このドラムのセンターを勤めているのが、Noel Gallagher's High Flying Birdsの元メンバーJeremy Staceyであることを直前になって知った。このトリプル・ドラムの迫力に圧倒され、食い入るように見入ってしまった。

 

予習編としてMeltdown - Live in Mexicoを聴いてライブに臨んだ。CDで聴くと完璧主義的なミスの許されない緊張感を感じていた。実際のライブでは、繊細に練られたアンサンブルだけど、各メンバーの自由奔放な演奏で解放されたエネルギーが会場内を覆っていた。Robert Frippは右後方でさり気なくそれを見守りながら淡々とギターを弾いている感じであった。Fripp同様に往年のメンバーであるMel Collinsは、ソロ・パートの時にフルートで日本国歌である君が代のフレーズを入れるなど、もの凄く楽しんでいるように見えた。King Crimsonについては、あまり詳しくない為、一音一音逃さず、しっかりと聴いてやろう、見てやろうと観戦していた。 知っている曲Moonchildを演奏した時にはちょっとホッとした。気合いを入れすぎたので、第1部が終わった時には、椅子に座ったままだったけど、疲労感一杯でした(笑)。

 

20分の休憩を入れて第2部のスタートです。第2部もドラム・バトルからのスタートです。第1部でテンションを上げすぎたので、ノンビリと観戦です。それでもRed、Epitaph、Starlessは、こみ上げてくるものがありますね。思わず立ち上がりそうになったけど、回りをみても皆さん冷静にライブ観戦していたのには、少し戸惑いもありました。詳しい友人が言っていたお地蔵さん状態って、このことかと納得。Starlessが終わって本編終了と分かると一斉に立ち上がって拍手喝采のアンコールです。アンコール曲は誰しもが知っている 21st Century Schizoid Manです。Mel CollinsはサックスでジャズのスタンダードナンバーであるA列車で行こうのフレーズを絡めていた。後で、Live in MexicoのCDで確認したけど、しっかりと入ってますね。やはり、この曲は最高です! 

 

新曲もリリースしないで、未だに50年近い古い曲に頼って演奏している懐メロ・バンドに、殆ど興味を持ってない私ですが、このKing Crimsonは違いますね。コアなファンじゃないので大きなことは言えないけど、どの曲も新曲のように聞えてしまう。曲を時代に合わせて再構築して進化させるのは、新曲を作るよりも難しいと思う。ツアーパンフレットのキング・クリムゾン2018の7か条の一つに、「すべての音楽は新曲だ。それがいつに書かれたとしても。」と 記載されている。まさに、これを実践したライブであったと思う。

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最後の最後にベースのTony Levinがカメラを手にした時から写真撮影解禁というお約束ごとを理解していませでした。回りがスマホを取り出したので、自分も慌てて何とか写真を1枚撮ることが出来ました。みんなの輪に加わることが出来て最高に良かったです。