ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

フジロックフェスティバル2018、7月28日(土)観戦報告

フジロック2日目です。越後湯沢駅近くの温泉宿11階から見える風景です。この時点では、まだ、台風の影響もなく晴れています。宿については、過去に苗場プリンスにも泊まったこともあり、安い民宿に泊まったこともあります。年を取ると寝るだけの宿ではなく、のんびりとゆっくり出来る温泉宿が良いのです。そうなると越後湯沢駅周辺になるのかな。一緒にフジに参加している友も同じ考えと言うのも大きいです。新幹線を利用しているので帰る時には便利ですしね。ただ、会場の苗場まで毎度のシャトルバス通勤です。キャンプについては、行う切っ掛けを見いだせずに17年も経ってしまいました。今からだとちょっと厳しいですね。

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Lewis Capaldi@Red Marquee 

スコットランド出身の21歳のシンガーソングライターLewis Capaldi。昨年12インチシングルでデビューしたばかり新人です。骨太の力強いヴォーカルで魅了してくれるだろうと思っていたが、予想を遙かに超える素晴らしい歌声でレッドマーキーを包み込んでくれた。シャイでお茶目な若造であるが、今後どのように成長していくか楽しみな存在です。早くアルバムが聴きたいですね。そして、フジに戻って来て欲しい!

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Esne Beltza@White Stage

スペインとフランスの両国にまたがったバスク地方出身のバンドEsne Beltza。独立紛争など政治的にきな臭い話がある中での、Esne Beltzaの奏でる音楽は自由でハッピーなのであります。ラテン音楽をベースに様々な要素をミクスチャーさせて攻め込んでくる。「しゃがんで、しゃがんで」としゃがませて一気にジャンプアップさせるなど、観客の乗せ方も巧い。必要以上に体力を消耗させられるから困る!と思いつつ、フェスにはこうした賑やかしバンドが必要不可欠であることを再確認した。

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Johnny Marr@Green Stage

私に取っての80年代は、音楽リスナー人生暗黒時代だった。The Smithsに関しても何の思入れも無いのですが、取り敢えずJohnny Marrを観る。グリーン・ステージのモッシュ・エリアで観ました。これが以外に素晴らしかった。もちろん、The Smithsの曲も何曲か演奏していました。これを切っ掛けにThe Smithsを聴く気になるかと言うとそうでも無い。80年代を代表する偉大なるバンドだけど、スルーして置くのが身の為かと思っている(笑)。まあ、Johnny Marrが参加していたElectronicやThe Cribsは聴いていたけどね。

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友人TさんとAshを一緒に観るためにホワイト・ステージに向かう。Tさんとは10年前、私が仙台に住んでいた時の友人です。DJのイベントに参加した時に知り合ったのです。フジは1回目から参加している強者ですが、気さくなかたでインディーズ・ロック好きです。毎回、何かしらのバンドを一緒に観ています。今回もお会い出来た良かったです。

 

Ash@White Stage

フジに何回か出演しているけど、今回初めて観ます。それほど熱心なリスナーじゃないけど、大方の曲は知っていたので凄く楽しむことが出来た。90年代の時はガキンチョ・バンドのくせに・・・と言っていた私ですが、未だにその青臭さが感じられることに嬉しくなりました。凝った仕掛けは何も無いけど、分かりやすいメロディーとこの3人である限りAshはまだまだ安泰だと思った。 

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ちょっと休憩です。フジは草村の様々なところに、こんな物が設置されています。 

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D.A.N.@Red Marquee

日本にもこんなバンドが居たのですね。レッド・マーキー後ろの木陰でのんびりと聴いていました。メローでミニマルに鳴り響く陶酔の世界。もっと前の方で観れば良かったかな?海外で活動が多くなるのも納得です。

 

フジでの食べ処「越後もちぶた」もお勧めです。串焼きともちぶた丼の両方を頂きました。毎度のことながら美味しいです。

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MGMT@Red Marquee 

雨宿り的に予定を変更してレッド・マーキーでMGMTを観ることにした。雨が降り出すと屋根付きのレッド・マーキーは大混雑。何とかPAの前へ行くことが出来た。アルバムはファースト(2007年)とセカンド(2009年)を持っているが、それ以降は殆ど聴いていない。MGMTについては、2人組でちょっと捻くれたポップ・サウンドを奏でるしかイメージとして思いつかないのであります。なので5人編成のバンドで出てきたことに驚いた。しかも、バンドとしての一体感も感じられ、映像も含めた捻くれ感も心に鳴り響く。観ることが出来て良かったバンドです。 

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雨も風も激しくなって来たので、本日もグリーン・ステージのヘッドライナーKendrick Lamarを少し観て早々に宿に戻ったのであります。友とは別行動で、飲み疲れて先に帰ったとのことです。まだ、あと1日ありますね。

 

 

フジロックフェスティバル2018、前夜祭&7月27日(金)観戦報告

7月26日(木)前夜祭

フジロスから抜けきれずに悶々とした日々が続いています。17回目のフジロック観戦報告を書かなくてはね。今年は前夜祭にも参加しました。深夜勤務明けで気力、体力ボロボロの中、やっと越後湯沢駅に着いたのが18時でした。意外と人が多かったのに少し驚く。シャトルバスに乗り込んで苗場の会場に着いたのが19時半近くになっていた。苗場音頭は既に終わった後で、オアシスエリアは超混み状態。花火が上がって気分が盛り上がってきた。まずは、プリンス食堂でビーフステーキプレートを食べる。価格は高いけど美味い!

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レッド・マーキーではライブが始まった。出演者リストをみると、な、なんとTH eROCKERSの名前があった。恐る恐る前の方へ向かうと、俳優の陣内孝則率いるあのTH eROCKERSであった。「Hey!センキュー!TH eROCKERSです。本日はお足元もちゃんとした中、タダで見にきてくれてありがとう!」とMCを発して会場はさらにヒートアップ!たった30分ほどの短いライブだったけど、楽しかったです。フジロックのサプライズなんだけど、通常のラインナップとしてやっても良かったかな。

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明日からの本番に備えて、本日の前夜祭はここまでにして越後湯沢の宿に戻ることにした。後3日あるし、前夜祭でエネルギー使い果たしたくないしね。寝てないので、温泉に浸かってゆっくりしたです。

 

7月27日(金)

Rancho Aparte@木道亭 

初日の一発目は中南米諸国コロンビアのRancho Aparteです。コロンビアというだけで、陽気でラテン系アフロ・ビート満載と想像出来ますね。ボードウォーク脇にある小さなステージ木道亭でのライブです。最初ノンビリと座って観ていたのですが、スタッフの1人がスタンドアップの合図をしたことで、会場全体がお祭り騒ぎです。Rancho Aparteのメンバー達もそれに答えるように、ノリノリのライブを行ってくれました。

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食べることもフジロックの楽しみです。アヴァロンフィールドに行っての昼食は、もちろん朝霧食堂です。今回は朝霧シチューのパンセットを美味しく頂きました。朝霧食堂で食べなきゃフジに来た気にならないと豪語している私です。過去にこのブログでその事を書いたら、朝霧食堂さんから直接コメントを頂いたこともありました。

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Parquet Courts@White Stage

ホワイト・ステージに行ってニューヨークはブルックリンを拠点に活動する4人組ガレージパンクバンドParquet Courtsを観る。2014年の時は見損ねているので今回は必見です。単なるガレージ・パンクに留まらずに、様々な要素をぶち込んで捉えどころのないライブを展開する彼らです。そこがParquet Courtsの魅力ですね。このライブも修羅シュシュシュと自分達のやりたいことやり尽くした最高に面白いバンドでした。

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Parquet Courtsが終わった後に友人NYさんと偶然出会う。彼とはFacebookで友人になって、ここ何年かはフジで毎回というよりは毎日お会いしている感じかな。自分との音楽の好みが合っているとは思えないけど、 色々な所でお会いするのですよ。変なオーラを出している不思議な方ですけどね。今回も連絡なしで3日ともお会いしました。

 

Albert Hammond, Jr.@White Stage 

同じくホワイト・ステージにてThe StrokesのギタリストAlbert Hammond, Jr.を観る。この人ってフロント・マンとしてこんなにも明るく、観客の心を鷲づかみに出来ると思っていなかっただけに新鮮に見えた。縦横無尽に動き回り、ステージ下に降りて観客に揉みくちゃにされなからも歌い続ける彼の姿は格好いい!これでThe Strokesの再始動もしばらくは無いと思ってしまった。このままソロとして活動し続けてもいいかもね。

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次の予定としてはフィールド・オブ・ヘブンでThe Teskey Brothersを観ようと思っていたけど、アヴァロンフィールドにあるボディチューニング蓮華堂さんが予約無しで入れたのでマッサージを受ける。ここも毎回行っている穴場のスポットです。ライブを見ることだけがフジロックの楽しみ方じゃないんだよね。こうしたリラックスできる癒やしの場も必要なのですよ。

 

Marc Ribot's Ceramic Dog@Field Of Heaven

Marc Ribotについてはフジで2014年のThe Young Philadelphians名義でも観ている。その時はストリングス隊が参加してソウルの名曲などをアヴァン・ギャルドにカヴァー するといった内容であった。今回はより実験的でロック色の強い展開です。Marc Ribotの殺気だったギタープレーは毎度のことですが、他の2人のメンバーもそれに負けず劣らずのパフォーマンスを披露してくれました。この3人が作り上げるカオスティックな世界はやはり格好いいとしか言いようが無い!!

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Marc Ribot's Ceramic Dogの後、友人SAさんと出会う。Mixi時代からの友人なので、もう13年ぐらいの付き合いになる。 今回は初日のみの参加と聞いていたので、となるとMarc Ribotは外せないと思っていたら、案外近い所で観ていたのでした。自分が北海道に戻ってからは、フジロックでしかお会い出来なくなっているけど、こうして毎年お会い出来るのも凄いと思う。

 

Odesza@White Stage

Clayton KnightとHarrison Millsによるエレクトサウンド・ユニットOdesza。昨年リリースされた「A Moment Apart」では多数のゲスト・ヴォーカルを起用してアルバムが作られていた。ライブは2人によるサンプリングや打ち込みを行って展開するものと思っていた。しかし、実際のライブはトランペット、トロンボーン、ギター、そしてトラム隊を駆使した人力エレクトロサウンドを披露してくれた。ステージングも豪華な演出が施されていて、ホワイト・ステージでここまでのことをやるのかと正直驚いてしまった。素晴らしいライブであったが、生ヴォーカルで聴けなかったことが残念。将来グリーン・ステージのヘッドライナーとして戻って来たときに期待しましょう!!

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最後は、同じくホワイト・ステージでPost Maloneを観る予定であったが、体力の限界もあって早めに切り上げることにした。途中でグリーン・ステージのヘッドライナーであるN.E.R.Dを横目でチラ見しなから宿に戻りました。後2日あります。頑張って書いて行きますね。

 

 

2018年7月のディスカホリック(フジロックまであと3日です)

フジロックまであと3日です。今日はこれから夜勤で15時過ぎには出掛けます。明日の朝、9時までの勤務です。26日は深夜勤務で夜中0時から朝8時30分までの勤務というスケジュールの中、前夜祭に間に合う様に苗場に向かいます。北海道新幹線の中で仮眠は取れるかと思うけど、50後半の爺にとってはちょっとキツいかもね。

 

7月のディスカホリックは、8タイトルの購入実績でした。これを書いて投稿しようと思っていた時に、アマゾンからDirty Projectorsの新作「Lamp Lit Prose」の26日到着予定の出荷連絡が届く。予習出来ない!!! しょうがないです、これについては8月のディスカホリックに入れますね。

 

 

Peaking Lights / Little Flower、Conga Blue(12inch Vinyl) 購入先Newtone Records 購入価格2,110円

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Peaking Lightの2017年にリリースされた12インチシングル「Little Flower / Conga Blue」。前々回の記事でこのアルバムについても書いています。


 

Odesza / A Moment Apart 購入先Amazon.co.jp (Serendipity) 購入価格1,300円

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フジロック予習編として購入したOdesza2017年リリースのサード・アルバム。最高に気持ちいい!フジのライブが楽しみです。  

 

 

Collections Of Colonies Of Bees / Hawaii 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,570円

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インスト・ポストロックバンドPeleを母体としたCollections Of Colonies Of Beesの4年振りの新作。なんと初の女性ヴォーカルをフィーチャーした新たなる展開。

 

Collections Of Colonies Of Bees / Set 購入先購入先Amazon.co.jp (レコファン) 購入価格1,419円

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買いそびれていたCollections Of Colonies Of Beesの2014年のアルバム。PeleのChris RosenauとJon Muellerの2人が始めたユニットです。Jon Muellerが脱退した後の初アルバムですが、よりPele色を感じさせられる考え深い内容です。 

 

 

Hothouse Flowers / Let's Do This Thing 購入先プランクトン 購入価格2,700円

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フジロックに出演するHothouse Flowersの14年振りの新作。オフィシャル配信されている音源を日本先行でのCDリリース。14年間のブランクがあったとは思えないぐらい佳作揃いです。フジでのライブは必見ですよ。


 

Lewis Capaldi / Bloom(12inch Vinyl) 購入先diskunion.net 購入価格2,232円

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フジロックに出演するイギリス、スコットランドのシンガーソングライターLewis Capaldiの2017年デビュー12インチシングル。今後に期待出来る新人です。フジのライブ楽しみだな。 


 

Gang Gang Dance / Kazuashita 購入先Amazon.co.jp (RAREWAVES-JP) 購入価格1,642円

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Gang Gang Danceの7年振りの新作。サイケ、エレクトロ、シューゲイザーなどがミクスチャーされたエキゾチックな世界。


 

Big Blood / Operate Spaceship Earth Proper 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,568円

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Big Blood、今年の新作2作目です。今回は自身のレーベルDon't Trust The RuinではなくFeeding Tube Recordsからのリリース。いつもの様に様々な要素をぶち込んでのBig Blood節全開です。

 Big Bloodについては、昨年こんな記事を書いています。


 

 

フジロック2018、私はこう観る!

フジロックまで後12日です。いよいよと言った感じです。マイ・タイムテーブルじゃないけど、観ようと思っているバンド、アーティストのYoutubeをアップしてみました。初日の木道亭で行われるコロンビアのバンドRancho Aparteから最終日のChvrchesまで、馴染みのものから新規のものまで雑多な選択であります。現地に行ったら状況に応じてコロコロ変ると思うけどね。

 

7月27日(金) 

オフィシャル・タイムテーブル 7/27 Fri 

Rancho Aparte 木道亭12:50ー13:40

 

Parquet Courts White Stage 14:50ー15:40

 

Albert Hammond, Jr. White Stage 16:30ー17:20 

 

The Teskey Brothers Field Of Heaven 17:10ー18:10 

 

Marc Ribot's trio Ceramic Dog  Field Of Heaven 19:00ー20:10

 

Odesza White Stage 20:20ー21:20

 

Post Malone White Stage 22:30ー23:30


 

 

7月28日(土) 

オフィシャル・タイムテーブル 7/28 Sat

Tomomi Ukumori feat. Hideo Kobayashi  Day Dreaming 10:00ー11:30

 

Lewis Capaldi Red Marquee 11:30ー12:10

 

Esne Beltza White Stage 13:10ー14:00

 

Johnny Marr Green Stage 14:50ー15:50

 

 

Ash White Stage 16:30ー17:20

 

Carla Thomas & Hi Rhythm W/Very Special Guest Vaneese Thomas Field Of Heaven 19:00ー20:00

 

Nathaniel Rateliff & The Night Sweats. Field Of Heaven 21:00ー23:00

 

 

 

7月29日(日) 

オフィシャル・タイムテーブル 7/29 Sun 

The Fever 333 White Stage 11:20ー12:10

 

Interactivo Field Of Heaven 14:10ー15:10

 

Kali Uchis White Stage 16:20ー17:10

 

Upendra & Friends 木道亭17:00ー17:50

 

Hothouse Flowers Field Of Heaven 18:00ー19;00

 

Bob Dylan & His Band Green Stage 18:50ー20:20 

 

Dirty Projectors Red Marquee 20:20ー21:20

 

Chvrches White Stage 22:30ー23:50


 

 

 

Peaking Lightsの悟りの境地とは

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Peaking Lights / The Fifth State Of Consciousness(2CD)

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カリフォルニアのAaron CoyesとIndra Dunisによる夫婦デュオPeaking Lightsの2017年リリース「The Fifth State Of Consciousness」に嵌まっています。彼らの存在を世界に知らしめた「936」(2011年リリース)は聴いていたが、その後はちょっとご無沙汰していた。最近になって新作がリリースされていたことを知りました。このアルバムは自らのレーベルTwo Flowers Recordsからリリースされ、自分達のスタジオにて制作されたとのことです。

アルバムタイトルのThe Fifth State Of Consciousnessを訳すると第5の意識と言うことで、これを「悟り」として捉えて紹介していたところもありました。まさにその通りで「936」の雰囲気そのままで、チープでローファイな感覚をじっくりと熟成させ進化させていったのです。Indra Dunisの怪しげなヘタウマ・ヴォーカルは煌びやかでスウィートなメロディを奏で、ダブやレゲエのエッセンスをより一層採り入れたダンサブルサウンドはサイケデリックポップとして心地よく鳴り響く!彼らの悟りの境地を切り開いた最高傑作です。昨年購入していたら間違いなく2017年ベスト10に入れてましたね! 

 

Peaking Lightsの自主レーベルTwo Flowers Recordsは、「936」のリイシュー目的で2013年に設立されます。ただ、その後のリリースは無く、Peaking LightsのアルバムはMexican Summer、Weird World、Dominoからリリースされていました。2017年にやっとTwo Flowers Recordsの第2弾としてPeaking Lights の新作12インチシングルがリリースされました。今回、この12インチシングルも購入しました。因みに「The Fifth State Of Consciousness」は第3弾になります。                                                              

Peaking Lights / Little Flower、Conga Blue(12inch Vinyl)

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パリのDJ、Michel Gaubertがキュレーションを手掛けた新作12インチシングル。「Little Flower」と「Conga Blue」の2曲が収録されています。Little Flowerは人気個性派女優でもあり、ファッションデザイナーでもあるChloë Sevigny(クロエ・セヴィニー)のナレーションをフィーチャー。お洒落でダンサブルな曲です。Conga BlueはIndra Dunisのヴォーカルをメインにしたインディー・ディスコサウンドと言った感じ。ともに完成度が高く素晴らしい!

この12インチ、2曲ともインスト・ヴァージョンも収録されており、このあたりはDJを意識したMichel Gaubertの仕掛けですね。Michel Gaubertはファッション・イベントのサウンドデザインも手掛けているのでChloë Sevignyをフィーチャーしたのも納得です。

 

 


 

 

2018年6月のディスカホリック

6月のディスカホリックは13タイトルの購入実績でした。やはりフジロック予習編としての購入が多いです。いよいよ、あと一ヶ月ですね。今回は前夜祭にも参加しようと思っています。7月26日は深夜勤務なので朝8時30分まで仕事してから、苗場に向かいます。越後湯沢に到着するのが18時なので、苗場音頭に参加できるかは微妙ですけどね。

 

 

Chvrches / Love Is Dead 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA) 購入価格1,563円

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フジロック最終日のホワイトステージのトリを勤めるChvrchesの新作。今年のフジはChvrches を観ないで終わる訳にはいかないと思わせる新作です。


 

David Rosenboom & Anthony Braxton / Two Lines 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,240円

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エクスペリメンタル作曲家David Rosenboomとマルチインストプレヤーでフリージャズ作曲家Anthony Braxtonとのコラボレーションアルバム。David Rosenboomの幅広い音楽性に脱帽です。

 

David Rosenboomについては、こんな記事を書いています。


 

Marc Ribot's Ceramic Dog / YRU Still Here?   購入先Amazon.co.jp 購入価格2,022円

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Marc Ribot率いるCeramic Dogの5年振りの新作。このバンドでフジロックにも出演します。2014年の時はThe Young Philadelphians名義でフジロックに出演して素晴らしいライブを披露してくれました。今回も期待出来ますね。

 

 

Albert Hammond, Jr / Francis Trouble Vol. 1 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,575円

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The Strokes のギタリストAlbert Hammond, Jrによる3年振りの新作。ライブではギターを持たずにヴォーカルに専念しています。フジロックでのライブが楽しみです。


 

Parquet Courts / Wide Awake! 購入先WOW HD 購入価格1,532円

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NYのガレージ・パンク・バンドParquet Courtsの新作。ファンキーなノリも兼ね備えているだけに、フジロックでのライブは必見ですね。


 

Landing / Bells In New Towns 購入先WOW HD 購入価格1,598円

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コネチカットサイケデリックアンビエント・ロック・バンド Landing の新作。シューゲイザー的な雰囲気をも感じさせる好盤です。

 

 

Vibracathedral Orchestra / Live At Total Inertia(10inch Vinyl)  購入先Norman Records 購入価格£15.94(2,463円)

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今年になって5タイトルも購入して、再び嵌まりかけているVibracathedral Orchestra。本盤は2017年にリリースされていた10インチヴァイナル・オンリーのアルバムです。


 

Volcano The Bear / Volarton 購入先Discogs 購入価格$13.75(1,567円)

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Volcano The Bearのプライベート・レーベルVolucanから2016年にリリースされていたCDR。2000年と2007年のライブ音源が収録されています。

 

Volcano The Bear / Yak Folks Y'Are 購入先Discogs 購入価格$15.75(1,795円)

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Nefrytレーベルからの1999年にリリースされたいたYak Folks Y'Areの初CDでのリイシューです。

  

Volcano The Bear / Volfurten 購入先Discogs 購入価格$15.75(1,795円)

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こちらも、Nefrytレーベルからの2006年にリリースされていたVolfurtenの初CDでのリイシューです。

 

Volcano The Bearの3作品はDiscogs経由で、いずれもメンバーであるAaron Mooreからの購入でした。Aaron Moore がリリースするところが無いと言っていた2017年デジタル・リリースされた2016年のライブ音源At Uncanny ValleyもNefrytレーベルからCDまたはVinylでリリースして欲しいですね。

 

 

Ash / The Best Of Ash  購入先Amazon.co.jp(リサイクル北本)購入価格404円

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Ash / Islands 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA)購入価格1,651円

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フジロック第9弾ラインナップ発表でAshの出演が決まりました。新作がリリースされたいたことをこのとこで知りました。CD 1枚枚は持っていると思うけど、それほど熱心なリスナーじゃなかったのでベスト盤も購入しました。洋楽ギターロックの出演の少ない今回のフジでは貴重な存在かもしれませんね。


  

Peaking Lights / The Fifth State Of Consciousness(2CD) 購入先Amazon.co.jp (エレクトリック・レコード) 購入価格2,350円

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彼らの存在を世界に知らしめた「936」(2011年リリース)はよく聴いていたが、その後はちょっとご無沙汰していました。2017年リリースのこのアルバムは自らのレーベルTwo Flowers Recordsを立ち上げ、自分達のスタジオを持って制作された意欲作。ダブを採り入れたスイートでダンサブルなサウンドは最高です。昨年購入していたら間違いなく2017年ベスト10に入れてましたね! 

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サイケなドローン・サウンドで桃源郷へ導いてくれるVibracathedral Orchestraの世界に嵌まっています!

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90年代後半から活動しているイギリスのリーズで結成されたエクスペリメンタル・ドローン・アンサンブルバンドVibracathedral Orchestra。Adam Davenport、Bridget Hayden、John Godbert、Julian Bradley、Michael Flower、Neil Campbellの6人が中心となって即興ベースのジャムセッションから生み出されるサイケなドローン・サウンドが魅力です。そこにノイズやミニマルが絡んで私達を桃源郷の世界へと導いてくれます。初期の頃より彼らをフォローしていたが、最近はちょっとご無沙汰していた。今年になって5タイトルも購入しているので改めてしっかりと紹介しないとね。

 

Vibracathedral Orchestraのサウンドが他と一味違うのは、メンバー個々の様々な活動から培ってきた要素を結集させたことにあると思う。Neil Campbellはソロとしてよりエクスペリメンタルなサウンドを追求しているし、エレクトロサウンドをメインにしたユニットAstral Social Clubとしても活動している。Michael Flowerはアシッドフォーク・デュオThe MV/EE(Matt Valentine&Erika Elder)のコラボレーターとしてThe MV/EEの多くのアルバムに参加しています。そして、Bridget HaydenはStephen LawrieのソロユニットとなってしまったThe Telescopesのメンバーでもあり、プロデュースやアルバムデザインなども手掛けていた人でもあります。最近やっとソロ活動も行っています。そんな多才なメンバー達が奏でるVibracathedral Orchestraの世界は嵌まると抜け出すことが出来ずに厄介なのです。

 

多忙なメンバーが多いだけに、6人全員集まらないこともあります。一時期リーダー格のNeil Campbellが脱退していたこともあった。その時はMichael Flowerを中心として最強のサポートメンバーChris Corsano、Matthew Bower(Skullflower)、John Moloney (Sunburned Hand Of The Man)、Pete Nolan(Magik Markers)らを擁してライブ活動やアルバム制作を行っていたことも有るようです。私にとってはもの凄く馴染み深い面々です。ゲストが参加することでVibracathedral Orchestraのサウンドにプラスアルファーの変化をもたらしているのですが、その辺りの情報をあまり公表してないのも彼らの戦略なのかな?

 

Vibracathedral Orchestraは今年5月26日のスペインでの音楽フェスKaiola festibalaに出演しています。Volcano the BearやOtomo Yoshihideも出演している興味深いフェスです。このライブ音源をアルバムとしてリリースして欲しいと思っているのですが・・

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今年になって購入したVibracathedral Orchestraのアルバムを纏めてアップしました。「Live At Total Inertia」については、この記事を書こうとして、色々と調べている時に見つけました。先ほどイギリスのNorman Recordsに注文しましたよ。届くのが楽しみです。

 

2010年VHF Recordsからリリース Vibracathedral Orchestra / The Secret Base(Vinyl)

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2010年VHF Recordsからリリース Vibracathedral Orchestra / Smoke Song (Vinyl)

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2015年Krayon Recordingsからリリース Vibracathedral Orchestra / Unnatural With Pain(Vinyl)

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2017年セルフリリース Vibracathedral Orchestra / So-called Texture(CDR)

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2017年Vanity Case Recordsからリリース Vibracathedral Orchestra / Live At Total Inertia(10inch Vinyl)

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