ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

The Flowers Of Hell「Symphony No.1」 Malcolm McLaren、Lou Reedに向けたレクイエム!

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The Flowers Of Hell / Symphony No​.​1

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カナダ出身のギタリストGreg Jarvis率いるThe Flowers Of Hell。2006年のデビュー時には、Death In VegasのTim Holmes、Spacemen 3のSonic Boomらがアルバム制作に深く関わっていて、サイケデリックなギターサウンドを奏でていた。結成当時は6人のメンバーであったが、サイケデリックを追求して行く中でホーンやストリングスなどのメンバーを増やして総勢16名の大バンドに成っていった。

 

そして、今年になって通算5枚目となる「Symphony No​.​1」がリリースされた。サイケデリックを追求していった先にあったのは、何とクラシックなのでありました。実のところ、彼らの2010年リリースのサード・アルバム「"O" .」で、ホーンやストリングスを大胆に活用しています。今回はそれを上回る究極のクラシックアルバムを作り上げてしまったのです。オペラまでも引っ張り出してきた彼らの意気込みに凄さを感じます。

 

Greg Jarvisは「Symphony No​.​1」でMalcolm McLarenとLou Reedに対する熱い思いも寄せています。Sex PistolsのマネージャーであったMalcolm McLarenのソロ活動でのクラシックとロックを融合した実験的な試みに興味を持っていた。実現したMalcolm McLarenとの対談の中から、この「Symphony No​.​1」のアイディアも得ているようです。一方、Lou Reed については、カヴァー曲やリミックスも行っているThe Flowers Of Hell。Lou ReedとはBBCのラジオ番組で共演し、Lou Reedが様々なことでGreg Jarvisにエールを送ったとのことです。Greg Jarvisに多大なる影響を与えたこの二人。このアルバムは故人となってしまった二人に向けたレクイエムなのです。


The Flowers Of Hellの10年の歩みを纏めた映像があります。使われている曲は、デビューアルバムからのThe Sunrise Retreat~Opt Outです。ホーンを効果的に使ったサイケデリックなギターサウンドを聴いてみてくさい。今後、彼らがどのように変化していくのか、もの凄く楽しみです。 

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