読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

ラジオドラマ作品集 By Brunhild & Luc Ferrari

CDレビュー

f:id:hiroshi-gong:20131026150319p:plain

 

Brunhild & Luc Ferrari / Contes Sentimentaux(4CDBOX)

f:id:hiroshi-gong:20131026150354j:plain

 

フランスの作曲家であり、アヴァンギャルド、エクスペリメンタル、フィールドレコーディングスといった言葉が当て嵌まるLuc Ferrari19292006)の興味深い4枚組BOXContes Sentimentaux」が遂にリリースされました。彼の奥方であり、同じく作曲家であるBrunhild Ferrariの存在なくしてはリリース出来なかったこともあって、BrunhildLuc Ferrariの名義になっている。

 

ドイツのラジオ局に依頼されて制作されたラジオドラマ作品の1989年~1994年までの音源を纏めた作品集である。ドラマということだから重要なのは言葉である。残念なのは日本人の私にとってこの言葉を理解するのは、非常に困難なのである。ただし、日本のラジオドラマという概念ではなく、ラジオアートとして捉えるのであれば、こちらのイメージで勝手に楽しむことは出来る。

 

子供たちの日常会話からポエムリーディング、トークセッション、そしてフィールドレコーディングスされた街角の風景音などを、すでにリリースされているLuc Ferrariの楽曲とコラージュさせているのである。その楽曲には、HétérozygoteMusic PromenadeCellule 75といったお馴染みのナンバーも収録されている。特にCellule 75は、ピアノとパーカションを中心としたミニマル・フリーインプロを展開している楽曲なのであるが、男女の会話、街角の風景音が加わることで、イメージが無限大に広がることを実感できる。


CDで全11楽曲収録されている。統一性を持たせる為なのか、ピアノによる同じフレーズが全曲に入っている。これが非常に印象的である。ひとつのテーマに基づいてトータルとして4枚のCDで表しているのか、楽曲毎にショート・ストーリーで纏めているのか、その辺りは興味深い。まあ、私の語学力では理解不能であるけどね。でも、その詳細なデーターを知らなくとも、Luc Ferrariの摩訶不思議なラジオドラマの世界を楽しむことは十分に可能である。