ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

4月17日、The Notwist with Spirit Festのライブに行きます!

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ジャーマン・インディーズ・バンドThe Notwistがついに初来日します。中心メンバーであるMarkus Acherは、Lali Puna(昨年リリースされたTwo Windowsには参加していませんが・・)や13 & Godのメンバーでもあり、ジャーマン・インディーズ・シーンにとっても重要な人物であります。そのMarkus Acherが日本のTenniscoatsと新ユニットSpirit Festを結成しました。今回のライブはそのSpirit Festとの共演です。

 

詳細はこちらで

The Notwist with Spirit Fest(ノーツイスト&スピリット・フェスト)/AFTERHOURS presents Closet Mix #39: AFTERHOURS

 

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1989年にMarkus Acherは弟のMicha AcherらとThe Notwistを結成します。デビュー時はグランジ的なサウンドを展開していましたが、エレクトロニクスを取り入れるなどして新たな可能性を追求しています。その取り組みで開花したのが、2001年にリリースされた「Neon Golden」なのであります。このアルバムの大ヒットによって、世界的にその実力を知られるようになったのです。このことでMarkus Acherは様々なプロジェクトに引っ張りだこになり、The Notwistとしての活動が思うように出来なくなっていた時期もありました。

 

近年は再び勢力的に活動を行っています。最新作が2016年にリリースされたライブ盤「Superheroes, Ghostvillains + Stuff」で、ライブバンドとしての圧倒的なパフォーマンスを披露しています。同じ時期にMarkus Acherは自身のソロ名義Rayonでミニマル・アンビエントなアルバムもリリースしています。スタジオ盤となると2014年リリースの「Close To The Glass」ですから、そろそろ新作の制作に取り組んでもいいかと思う。まあ、Markus Acherは多忙な方ですからね。

 

インディーズ・ギターロックから、フォーク、ジャズ、エレクトロ、そしてシューゲイザーな雰囲気までも醸し出してくる彼らのライブに今からワクワク、ドキドキです。

 

 

The Notwistの大ヒットアルバム「Neon Golden」からのタイトル曲

 

ライブバンドとしての実力を確認されてくれたアルバム「Superheroes, Ghostvillains + Stuff」のフル音源

 

2014年のライブ映像

 

一方、Spirit FestはMarkus Acherの地元ドイツ・ミュンヘンで録音されたデビュー・アルバムを昨年10月にリリース。その後、ヨーロッパ・ツアーを終えて日本での凱旋ライブとなります。TenniscoatsとMarkus Acherのそれぞれが持っているローファイ・インディーズポップを見事に合体させた世界です。どんなライブになるのか今から楽しみです。

 

 

 

 

フジロック フェスティバル2018、第一弾ラインナップ発表!

第一弾ラインナップ発表になりました。チケット早割に落選したけど、宿は越後湯沢駅近くに26日から押さえたので、今年は前夜祭も参加しようかなと思っています。毎度のシャトルバス通勤になりますけどね。 

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KENDRICK LAMAR
N.E.R.D
SKRILLEX 

VAMPIRE WEEKEND
CHVRCHES 

JACK JOHNSON
MGMT
ODESZA
YEARS & YEARS

ANDERSON .PAAK & THE FREE NATIONALS
CARLA THOMAS
GREENSKY BLUEGRASS
HOTHOUSE FLOWERS
JAMES BAY
SUPERORGANISM
TUNE-YARDS
WESTERN CARAVAN

 

さすがは、フジロック!今年も非ロックで攻めて来ましたね。個人としてはVAMPIRE WEEKEND、CHVRCHESMGMTに注目です。そして驚いたのがHOTHOUSE FLOWERSです。活動していたことすら知りませんでしたよ。しっかりと予習してライブに臨みたいと思います。今後のラインナップ発表も楽しみですね!

 


  

2018年1月のディスカホリック

1月のディスカホリックは12タイトルの購入実績でした。買いそびれていたCD、レコードを昨年11月、12月にオーダーして大晦日、元旦に届いたものが多いです。直近で聴き込んだこともあって、2017年アルバム・ベスト10に3タイトルに入れてしまった(笑)

今月は通常PV (Page View) の3倍以上のアクセスがありました。いつもと変らない内容ですけどね。コアでマニアックなバンドやアーティストを取り上げていて、拙い文章にも関わらす付き合ってくれる皆さんに感謝です。 昨年よりは更新回数を増やして行こうと思っていますので、今後もよろしくお願いします。

 

Kreidler / European Song 購入先WOW HD 購入価格1,844円

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クラウトロックを今に伝えるドイツのKreidlerの新作。これまでの緻密な音作りとは違っていて、かなりラフでフリーな感じがします。

 


 

Broken Social Scene / Hug Of Thunder 購入先WOW HD 購入価格1,319円

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カナダ屈指の大所帯バンドBroken Social Sceneの7年振りの新作。Do Make Say Thinkのメンバーも含めて総勢18名の織り成すアンサンブル・サウンドをライブで観たい!

 

 

 

Alvarius B. / With A Beaker On The Burner & An Otter In The Oven(2CD) 購入先WOW HD 購入価格1,715円

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Sun City GirlsのAlan Bishopの別名Alvarius B.。年アルバム・ベスト10に入れました。昨年は「Alvarius B Vs Abdel Baqy Byro In Cairo」というアルバムもリリースされているが、本作の方がロック的です。レコードでは3枚別々にリリースされているが、CDは2枚組としてリリースしている。フォークからパンク、そしてサイケまで、どことなく胡散臭く鳴り響くところがいいね。

 

 

 

Alvarius B.、Sir Richard Bishop / Strange Fruit(10inch Vinyl) 購入先Amazon.co.jp  購入価格2,143円

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Alvarius B.とSir Richard Bishopの各2曲ずつ収録したスプリット10インチ・シングル。

 

サンプル音源

https://store15nov.com/listen/psychedelic/ALVARIUS-B_SIR%20RICHARD-BISHOP_Strange-Fruit_01.mp3

https://store15nov.com/listen/psychedelic/ALVARIUS-B_SIR%20RICHARD-BISHOP_Strange-Fruit_02.mp3

 

 

Ash Ra Tempel Experience / Live In Melbourne 購入先WOW HD 購入価格1,796円

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Manuel Göttsching率いるAsh Ra Tempel Experienceの2015年の8月のライブ盤です。参加メンバーが凄いよね。 Ariel Pink, Oren Ambarchi, Shags Chamberlain!しかも Oren Ambarchiがドラムスとはね。

 


 

Wooden Wand / Clipper Ship 購入先WOW HD 購入価格1,194円

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Darin Gray、Glenn Kotche、そして Ryan Norrisなどが参加したフォークシンガーWooden Wandの新作。しっとりと心に染み入ります。このアルバムも年アルバム・ベスト10に入れました。

 

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The One Ensemble / Saint Seven(Vinyl) 購入先The One Ensemble Bandcamp 購入価格£ 22.50(3,549円)

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2017年アルバム・ベストNo.1です。

 

 

 

The One Ensemble Orchestra / Other Thunders 購入先The One Ensemble Bandcamp 購入価格£12.00(1,893円)

2009年にリリースされたThe One Ensembleのオーケストラ編。通常4人のメンバーですが、7人編成になっています。

 

 

 

Musica Elettronica Viva / Symphony No 106 購入先Amazon.co.jpディスクユニオン新宿ジャズ館) 購入価格2,834円

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60年代中頃よりフリーインプロ、コンテンポラリーなどをごちゃ混ぜにした変態音楽を奏でていた彼らです。本作は初期のメンバーAlvin Curran、Frederic Rzewski、Richard Teitelbaumが揃った本当に久しぶりの録音物で、2016年にカナダで行われた音楽祭でのライブ・パフォーマンスとのことです。60分間ノンストップで行われた様ですが、昔よりもトゲトゲしくバキバキな演奏です。80歳近くにもなる爺どもに一体何があったのでしょうか。

 

サンプル音源

http://a-i-l.ciao.jp/Victo129.mp3

 

 

The Fall / New Facts Emerge 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,138円

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買いそびれていた新作を買ったばかりなのに・・・

 

 

 

Do Make Say Think / Stubborn Persistent Illusions 購入先WOW HD 購入価格1,335円

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8年振りとなる新作。ポストロックファン必聴の1枚です。

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Ulaan Passerine / The Landscape of Memory(Vinyl) 購入先Worstward Recordings Bandcamp 購入価格$ 38.00(4,437円)

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孤高のギタリストSteven R. SmithのUlaan Passerine名義による新作。ここ何作かはこのUlaan Passerineでのリリースです。ヴァイオリニストをゲストに迎えていますが、あとは1人で作り上げています。

 

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好きなギタリストなので、当ブログでも2回取り上げています。

 

 

The FallのMark E. Smithが1月24日に死去。まだ60歳ですよ!

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私にとってのThe Fallは80年代じゃなく、まさに2000年代以降なのでした。この1月に買いそびれていた2017年リリースの新作「New Facts Emerge」を買ったばかりなのに。まだ、死因について公表されていませんが、ここ最近の健康状態はよくなく、2017年秋の米国ツアーをキャンセルしていたとのことです。あのぶっきらぼうな歌が聴けないと思うともの凄く悲しい。

 

 

R.I.P

 

 

The Fall「New Facts Emerge」より

 

 

 

 

東欧や中欧の伝統音楽の雰囲気を持った独特の世界を奏でるMagic Carpathians Project

今回も2017年アルバム・ベスト10に入れた中からMagic Carpathians Projectについて書きます。1998年にポーランドのAnna NacherとMarek Styczyńskiの2人が中心となって結成されました。Carpathiansとはカルパティア山脈のことであり、主にスロバキアポーランドウクライナルーマニアにまたがっています。まさに彼らの奏でる音楽も、東欧や中欧の伝統音楽の雰囲気を持った独特の世界であります。バンド名はポーランド語表記でProjekt Karpaty Magiczneとされることもあり、Projectは付いたり付かなかったりしています。昨年はMagic Carpathians Projectの「Khemia」とAnna Nacher&Marek Styczyński名義による「Throbbing Plants」がリリースされました。

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Magic Carpathians Project「Khemia」

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昨年12月にリリースされた「Khemia」。タイミング良く年内にギリギリに届きました。インドの民族楽器シュルティ・ボックスのドローン音をベースにしてシンセやオルガンが絡み、幾つかの民族打楽器がリズミックに鳴り響く。そこにAnna Nacherのヴォイス&コーラス、ポエムリーディングが呪文のように訴えかけてくる。民族音楽電子音楽、さらには宗教音楽の要素まで取り入れたサイケデリックな魔力にどんどん引き込まれて行きます。Marek StyczyńskiはAnna Nacherと共に曲を作り、マルチに様々な楽器を用いてサウンドを構築しています。他のメンバーは流動的ですが、このアルバムに参加しているJan KubekやDawid Adrjanczykは節目節目でMagic Carpathiansを支えてきたメンバーでもあり、息もピッタリです。ライブにおける彼らの存在も注目です。

 

 

2011年のライブ映像です。 

 

 

Anna Nacher&Marek Styczyński「Throbbing Plants」

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昨年3月にリリースされた「Throbbing Plants」。タイトルのThrobbing Plants、植物の鼓動とでも訳するのかな。大自然をテーマにストーリーテリングしている内容です。フジャラ、ダクソフォンといった民族楽器から未知の楽器、そして団扇太鼓まで用いたアンビエントサウンドはAnna Nacherの語りをさり気なくしっかりと包み込んでいます。言葉の意味が分からなくても2人の思いは充分に伝わってきます。

 

 

 Magic Carpathians Projectの前作は以前に書いてます。

 

 

アヴァンギャルドでポストクラシカルな世界を奏でるバンドThe One Ensembleとは

前回のブログで2017年アルバム・ベスト10をアップしました。そのベストNo.1に選んだバンドThe One Ensembleについて、もう少し書きます。日本でこのバンドを取り上げるのは私ぐらいでしょうね。Volcano The BearのメンバーでもあるDaniel Paddenがよりポストクラシカルなサウンドを目指して活動しているバンドです。

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Daniel Paddenは1995年にイギリスのレスターでAaron Moore、Nick Mott、Clarence Manuelo の4人でVolcano The Bearを結成。エクスペリメンタルなインプロバイズド・ミュージックを中心にフリー・ジャズエレクトロニカ、クラシックなどあらゆるものを組み合わせて、不思議な音楽を展開しています。2000年代初期から各メンバーが個々の活動も行う様になり、Daniel PaddenもソロユニットThe One Ensemble Of Daniel Paddenとして2002年に活動をスタート。バンド編成になりメンバーが固定されるようになった2007年頃から、すっきりとThe One Ensembleに名前を変更。ちょうど同じ時期に本人名義でもアルバムをリリースしてソロ活動も行っています。

 

The One Ensemble、現在のラインナップはShane Connolly(パーカッション)、Peter Nicholson(チェロ、ヴォイス)、Alex South(バスクラリネットアコーディオン)、そしてDaniel Padden(ヴォーカル、ギター、etc)といった布陣です。アルバムによっては、ビオラトロンボーン、サックス、民族楽器などの奏者をゲストに入れています。室内楽を思わせるクラシカルな楽器から醸し出されるサウンドに、Daniel Paddenのヴォーカルやコーラスが絡むことでアヴァンギャルドでポストクラシカルな世界を構築しています。

 

2017年アルバム・ベストNo.1 The One Ensemble「Saint Seven」

今回のアルバム「Saint Seven」は、Part 1、Part 2の全2曲による大作です。LPレコードとMP3でのリリースです。2013年には既にライブで演奏されていました。前作「Oriole」のリリースが2012年ですから、曲自体は同時期に制作されていたのかも知れませんね。リリースするのに、ここまで時間が掛かっていたのは、リリースしてくれるレーベルが無かったのかな?結局、本作はセルフリリースなのです。色々と事情が有りそうですね。フィジカルメディアに拘る私はLPレコード+MP3で購入出来たので、まずは良かったといった感じです。現在、The One Ensembleはライブ活動を行っています。日本でもライブを行って欲しいのですが、現状の知名度を考えると難しいでしょうね。多くの方々に彼らの素晴らしさを知って欲しいです。

 

2013年のライブ映像 

 

2012年 The One Ensemble「Oriole」(フルバージョン)

:

2010年 The One Ensemble and Sarah Kenchington「Dummy Jim」(1曲のみ)

 

2011年 Daniel Padden「Ship Chop」(フルバージョン)

:

これまでに取り上げたこのブログでのVolcano The Bearの記事

 

 

2017年アルバム・ベスト10

今年1回目の更新は、もちろん2017年アルバム・ベスト10です。昨年リリースされた新作のなから私的に選んだ10枚です。いいアルバムがたくさんあったので悩みましたが、何回も聴き直してやっと選びました。No.1、No.2は、私のみが知る世界といった感じですね。

 

No.1  The One Ensemble / Saint Seven

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Volcano The BearのメンバーでもあるDaniel Paddenがよりポストクラシカルなサウンドを目指して2002年より活動しているバンドです。アコーディオンバスクラリネット、チェロ、ギター、パーカッションによる室内楽的なサウンドなのですが、Daniel Paddenのヴォーカルやコーラスが絡むことで摩訶不思議な世界を構築しています。

 


 

No.2  Magic Carpathians / Khemia

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1998年から活動しているポーランドの Anna NacherとMarek Styczyńskiの2人を中心としたMagic Carpathians。民族音楽電子音楽、さらには宗教音楽の要素まで取り入れたサイケな世界を奏でています。ムーグ・シンセ、シュルティ・ボックスの音に民族打楽器が絡むサウンドが、Anna Nacherのヴォイス&コーラス、ポエムリーディングをより一層際出させています。

 


 

No.3  Mogwai / Every Country's Sun

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静寂と轟音のバランスが巧く組み合わさったMogwaiならではのアルバム。サウンドの透明感が増したと思っていたら、プロデューサーは初期の頃以来のDave Fridmannですね。

 


 

No.4  Slowdive / Slowdive

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フジロック、そして12月の単独公演と、2回も観てしまったSlowdive です。22年振りの新作は、これまでのシューゲイザー路線を踏襲しつつも、各メンバーが行ってきたバンドやソロ活動の軌跡をしっかりと反映させたアルバム。

 


 

No.5  Portugal.The Man / Woodstock

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アラスカ出身のインディー・オルタナバンドPortugal.The Man。多彩なゲストをフューチャーして様々なことにチャレンジしている意欲作です。フジロック2013で彼らのライブを観ています。今年は是非とも再来日して欲しい。

 


 

No.6  Juana Molina / Halo

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今年11月にミニマル・ミュージックの大御所Terry Rileyとのコラボ・ライブを行ったアルゼンチンのシンガーソングライターJuana Molina 。残念なから私はJeff Mills × Terry Rileyのコラボ・ライブしか観れなかったのでした。Juana Molina のライブも観たかったです。新作「Halo」のエクスペリメンタルなサウンドにMolinaの独特のヴォーカルが絡むちょっとミステリアスな感じがいいですね。

 


 

No.7  Angèle David-Guillou / En Mouvement 

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英国インディーズバンドPiano Magicのメンバーであったフランス人作曲家Angele David-Guillou。Piano Magicを脱退後に、彼女が取り組んでいったのがポストクラシカルの世界なのでした。ピアノ、管楽器、ストリングスを中心として、ミニマルに鳴り響くオーケストレーションは、躍動感溢れる世界です。

 


 

No.8  Lali Puna / Two Windows

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Lali Puna サウンドを支えていたNotwistのMarkus Acherが脱退後の7年振りとなる新作。ヴォーカルのValerie Trebeljahrのソロ・プロジェクト的な感じで、より一層オーガニックなエレクトロサウンドになっています。

 


 

No.9  Alvarius B. / With A Beaker On The Burner & An Otter In The Oven

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Sun City GirlsのAlan Bishopの別名Alvarius B.。昨年は「Alvarius B Vs Abdel Baqy Byro In Cairo」というアルバムもリリースされているが、本作の方がロック的です。レコードでは3枚別々にリリースされているが、CDは2枚組としてリリースしている。フォークからパンク、そしてサイケまで、どことなく胡散臭く鳴り響くところがいいね。

 


 

No.10 Wooden Wand / Clipper Ship

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Darin Gray、Glenn Kotche、そして Ryan Norrisなどが参加したフォークシンガーWooden Wandの新作。しっとりと心に染み入ります。