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ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Tony Conrad R.I.P.

Tony Conradが今月9日に肺炎の為、76歳で亡くなりました。彼はミニマルミュージック、エクスペリメンタルミュージックのパイオニアとして後進たちにも多大な影響を与え続けていたアーティストであった。ご冥福をお祈りいたします。

 

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今月の初めにTony ConradとクラウトロックFaustによる1973年の伝説的コラボレーションアルバム「Outside The Dream Syndicate」がリイシューされた。それを買って聴きまくっていた時に、Conrad死去のニュースが飛び込んできた。いや~、驚きましたね。近年も積極的に音楽活動をしていたが、闘病をしながの活動だったようです。

 

Tony Conrad With Faust「Outside The Dream Syndicate」については、2002年のTable Of The Elementsからのリイシュー2枚組CDを持っている。発売30周年記念盤として7インチのみでリリースされた曲なども追加収録されていた。今回はオリジナルマスターテープからのマスタリング音源をリマスターしているとのことである。CDとVinyl両方でリリースされているが、Vinylで買った。追加音源は収録されてないけどね。改めて聴き直してみたが、このヴァイオリンとドラムのミニマルでアヴァンギャルドに鳴り響く世界は傑作としかいいようがない。40年以上経った今でも、その素晴らしさは普遍的であることを実感した。尚、Jim O’RourkeとBranden W. Josephがライナーノーツを書いています。

 

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偉大な音楽家であることは言うまでない。しかし、私がTony Conradに填まって、CDを集め始めたのは90年代中頃なのである。それまでは「Outside The Dream Syndicate」しかリリースされていなかったのです。60年代、70年代の音楽活動は本当に伝説のままだったのであります。そして、Tony Conradを現代に蘇らせたのはJim O’Rourkeだった。1995年に「Outside The Dream Syndicate」以来の新作「Slapping Pythagoras」がリリースされた。Jim O’Rourkeがプロデューサーで、David Grubbsがギターで参加。しかも、Steve AlbiniまでもがエンジニアとしてTony Conradをサポートしているのでした。

 

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このアルバム「Slapping Pythagoras」のリリースを切っ掛けに、60年代の伝説とされていた音源が次々とリリースされていくのであります。私がエクスペリメンタルミュージックに傾倒していく一つの要因でもあった。La Monte Youngの音源を初めて聴いたのもJohn Cale、Tony Conrad、Angus MacLiseらによる「Inside The Dream Syndicate Volume I: Day Of Niagara(1965)でした。 新作も都度リリースしています。Genesis Breyer P-Orridge、Charlemagne Palestineといったベテラン勢とのコラボレーションを始めとして、無名のアーティスト達とのコラボについても積極的でした。昨年はIssue Project Roomの企画によるライブも行っていたのであった。

 

Pitchforが生前のTony Conradにインタビューしたことの中で「私にはまだ陽の光を見せられていない音楽がたくさんある」と語っていたようです。早くそれらの音源が聴きたいものであります。