Entlang / The Four Sisters(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,919円
The Garbage And The FlowersのHelen JohnstoneとYuri Frusinが中心となった派生バンド。90年代に7インチ、10インチのみのリリースで終わってしまった。それを纏めたコンピレーション盤です。The Garbage And The Flowersより少しノイズポップ色が強いかな。
Brunhild Ferrari & Jim O'Rourke / Le Piano Englouti(Vinyl) 購入先Black Truffle Bandcamp 購入価格€32.40(4,112円)
AMPやMemory DrawingsといったバンドをリリースしてきたギリシャのレーベルSound In Silence。昨年ぐらいから積極的にフォローしていたところ、これだと思う素晴らしいアーティストAstatine(Stéphane Recrosio)に出会うことが出来ました。
Astatine(Stéphane Recrosio)
90年代から後半から活動しているフランス、パリのインディーズ・ロック、ポスト・ロック、スロコア系サウンドを奏でるバンドAcetate Zeroの中心メンバーStéphane Recrosioのソロ・プロジェクトAstatine。現在Acetate Zeroは開店休業中ですが、Stéphane Recrosioは2011年よりAstatineの活動をメインにしている。これまで自身のレーベルOrgasmやFissileで多くのアルバムをリリースしていたが、自分のレーベル以外は少なく、昨年11月にSound In Silenceからリリースされた「Global Exposure」が初となります。
Astatine / Global Exposure(CDR)
くすんだスモーキーなドローン・サウンドから始まって、囁くようなヴォーカルを取り入れたローファイなインディーズ・ロック、シュゲイザー崩れのノイズ・ギター・サウンドなどを雑多にコラージュさせた内容となっています。様々な楽曲がとりとめも無く並べられていますが、整えられた優しいホワイトノイズによって巧くブレンドされ、アルバムとしての統一感や雰囲気を醸し出している。ちょっと不思議で面白いアルバムです。レーベルSound In Silenceがやりたいと思っている音楽要素を凝縮したアルバムといっても過言でないと思う。
Sound In Silence Bandcamp
「Global Exposure」が良かったので、他のアルバムも聴いてみたいと思った。今度は自身のレーベルFissileから昨年の同じ時期にリリースした「Treatment Of Abstract Objects For Unfinished Pointless Ends」をAstatine Bandcampで購入しました。
Astatine / Treatment Of Abstract Objects For Unfinished Pointless Ends(Lath Cut LP)
Larsenは1993年にイタリアのトリノで結成された4人組。初期のアルバムがMichael Gira のプロデュースで Young God Records からリリースされたことも有りました。ミニマル、ポストクラシカル、ドローンといった実験的要素を巧みに取り込みながら多彩なサウンドを構築しています。これまでに、Z'EV、Nurse With WoundとのコラボレーションやXXL(Xiu Xiuとのユニット)などを含めると17タイトルのアルバムをリリースしています。
Richard Youngs / Dissident(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格3,055円
1年に何枚もアルバムをリリースしているRichard Youngsです。今年もフィジカルメディアとして3枚のアルバムをリリースしました。その中でヴォーカルを中心としたのがDissidentです。彼が影響を受けた英国のミュージシャン、The FallのMark E Smith、Van der Graaf Generatorの Peter Hammill、Martin Carthy、Vernon Elliotらに対するオマージュを表したアルバムとのことです。Richard Youngsのエキセントリックな要素を封印して、しっとりと歌い上げています。バックの演奏もヴァイオリン以外はすべて本人が行っています。
Richard Youngs / New World Memory(Vinyl) Richard Youngs Bandcamp 購入価格£32.00(4,732円)
Glenn Donaldson、Loren Chasse、Steven R. Smithなど5人が集まって結成された実験即興音楽集団Thuja。今は活動していませんが、一時期もの凄く嵌まっていました。2002年にLast Visible DogよりCDRでリリースしていた音源のリイシュー盤です。
Astatine / Global Exposure(CDR) 購入先Sound In Silence 購入価格€14.00(1,766円)
90年代から後半から活動しているフランス、パリのインディーズ・ロックバンドAcetate Zeroの中心メンバーStéphane Recrosioのソロ・プロジェクトAstatine。Acetate Zeroは開店休業中ですが、Astatineは2011年より多くのアルバムをリリースしています。今年も2枚リリースされています。その1枚がGlobal Exposureです。ギリシャのレーベルSound In Silenceからで、ノイズ・コラージュされたギター・サウンドからさり気なくヴォーカルを取り入れたローファイなインディー・ロックまでを織り交ぜた内容です。Sound In Silence色の出ているアルバムで面白いです。自身のレーベルからリリースされた今年のもう1枚もオーダーしていますが、こちらは来年になりそうです。
個人的には、2000年代に入ってからの再結成や新作「Part Two - The Endless Not」からXーTG「Desertshore / The Final Report」に至るまでのリアルタイムでフォローしていた時が一番興味深かったです。もちろん、70年代のエログロ時代も面白いのは言うまでもありませんが。やはり、それまでの確執を乗り越えてThrobbing Gristleの音楽を愛するファンの為に、活動を続けることは中々出来ることでは無いと思う。しかし、ドランスジェンダーして性格までも破綻してしまったGenesis P-Orridgeが脱退したことで終わってしまうのです。Peter Christophersonが亡くなったので、本当に伝説になってしまったThrobbing Gristle。これについてはGenesisの意見も聞きたい所でもありますね。この本を読んだ後でThrobbing Gristleのアルバムを聴き直すと、これまで以上にCoseyの葛藤に満ちた心の叫びを感じてしまった。ファン必読の本であることは間違いないです。