ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。

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先月購入したSunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとGhazi Barakatのコラボレーション・アルバム「Terminal Desert」が切っ掛けで、再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドです。2000年代中頃のフリー・フォーク・ブームの時に存在を知り、この時にPaul LaBrecqueがギターとして参加していた。彼らはバンドというよりもコミュニティ大集団といった感じで、インプロヴィゼーションを主体に様々な要素をぶち込んでサイケデリックな世界を作り上げています。

 

私はSunburned Hand Of The Manのアルバムを5枚ほど持っているが、すでに80枚以上のアルバムがリリースされています。その多くが自主レーベルでのカセットやCDRが中心です。彼らにすれば、アルバムは名刺代りのようなもので、その時々の記録でしかないのかもしれませんね。リリース量が多すぎて食指が動かず、しっかりと情報収集してないと何時出たのか分からないまま入手困難なるので、最近は殆どご無沙汰気味になっていた。今回2枚のアルバムを購入したので紹介します。

 

Sunburned Hand of the Man / Mind of a Brother

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彼らのデビュー・アルバムでNo Neck Blues BandとJohn Faheyとのツアー商品として、1998年に50枚のCDRとしてリリース。2015年にやっとFeeding Tube Recordsがレコード化しました。CDRでは5曲収録ですが、レコードは3曲のみです。5曲全曲分のDLコードが付いていますが、レコード2枚組にして欲しかった。

 

ギター、サックスス、クラリネットテルミン、エレクトロニックス、パーカッション、そして、呻き声にしか聞こえないヴォーカルを絡めて総勢9名による怪しげで奇妙なサウンドを展開。ジャズ的な雰囲気を醸し出しながら、自由奔放に音を出し合い攻め込んでくる。デビュー時の方が、こんなにもカオス状態だったことに驚く。まさにSunburned Hand Of The Manの原石といったサウンドです。

 

 

Sunburned Hand Of The Man / A

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2010年にThurston MooreのレーベルEcstatic Peace!からレコードのみでリリースされたアルバム。Four TetことKieran Hebdenがプロデューサー、演奏者として参加している。Kieran Hebdenのプロデュース作としては2作目で、2007年リリースの「Fire Escape」 以来となる。

 

ノイズ、ミニマル、ドローン、クラウトロックといった様々な要素を組み入れながらも、アルバムとして統一感をもって聞こえる。Kieran Hebdenのエレクトロニックな感覚がプロデュースにも巧く反映されている。個人的にはリアルタイムで聴いていた「Fire Escape」がSunburned Hand Of The Manの最高傑作だと思うげど、「A」も甲乙つけがたい素晴らしいアルバムの1枚です。

 

 

LaBrecque、Barakat / Terminal Desert

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前回の記事「2019年4月のディスカホリック」で紹介していますが、再度アップしておきます。Sunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとアヴァンギャルドにエレクトロニックスを使いこなし、Pharoah Chromium義で活動しているGhazi Barakatとの2019年リリースのコラボレーション企画。長編2曲の収録で、その1曲がMaster Musicians Of Jajoukaをリスペクトした最高にヤバい曲です。

 

Sunburned Hand Of The Manは今年になって勢力的にライブ活動を行なっています。2019年のアルバムは、まだリリースされていません。そろそろライブ音源とかリリースされても良いかと思っています。最後にBandcampをアップしておきます。フィジカルメディアとして購入できるものは無いけど、おっ、Tシャツがありますね。これ欲しい!!