ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

「わたしたちは日の出る国、日本での初ツアーが遂に決まったことをとても嬉しく感じます」イスラエルのサイケデリック・バンド、ウーゾ・バズーカより

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イスラエル・テルアビブを拠点にするサイケデリック・バンド Ouzo Bazooka 。前身バンドであるBoom PamのギタリストUri Brauner Kinrotのソロ・プロジェクトとしてスタートする。Boom Pamは中東の民族サーフロック・バンドとして2003年から活動していて、2014年のフジロックにも出演。フジロックのあとに、よりロック色を求めてOuzo Bazookaを結成します。メンバーはBoom Pamの後半に参加していたDani Ever-HaDani(キーボード)、Ira Raviv(ドラム)も参加してるので、Boom Pamの流れも踏襲しつつ新たな方向性を出そうとしているのでしょう。そんなOuzo Bazookaがフジロック2019の出演を含めて日本ツアーを行います。Ouzo BazookaのFacebookにはJapan Tour 2019のフライヤーと日本語表記による投稿がされています。

 

Ouzo BazookaのFacebook 6月10日の投稿

   

彼らの関係者の中に日本人が居るか?と調べてみるとサポートメンバーとしてバッキング・ヴォーカル兼ダンサーのYurika Hanashimaが、今年リリースされたサードアルバ「Transporter」にクレジットされていました。日本に対する彼らの思いに、彼女が関係しているか不明です。ただ気になるのがダンサーということです。Boom Pamのフジロック2014でのライブにもダンサーが参加していました。Ouzo BazookaのステージもBoom Pamと同じCafé de Parisです。フジロックでBoom Pamを見ることが出来なかったので、今回は必見ですね。楽しいライブに期待しましょう!!!

 

フジロック2014、 Boom Pam@Café de Paris

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Ouzo Bazooka / Transporter

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2014年にファースト・アルバム「Ouzo Bazooka 」、2016年にセカンドアルバム「Simoom」をリリース。今年になってサード・アルバム「Transporter」がリリースされました。フジロック予習編として「Transporter」をレコード購入したので紹介します。エキゾチックな中東の雰囲気とサイケデリックなサーフロックを巧く組み合わせたガレージ・サウンドになっています。シンプルでキャッチーなメロディーから古典的なロックを思わせるのですが、どことなく胡散臭さを感じる。そこが彼らの魅力でもあります。日本の昭和歌謡に影響を受けているといった発言もあるので、その辺りを加味して聴くのも面白いかも。

 

 

 

 

P.S.

この記事を投稿した後で、このサイトを友人から教えて貰いました。


 

 

Gong / The Universe Also Collapses

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今年結成50周年を迎えるGongの新作がリリースされました。2015年に大宇宙へと旅立った故 Daevid Allenの遺志を継いでバンドを継続させたGong。Daevid Allen 亡き後の2016年以来のセカンドアルバムです。

 

Gong / The Universe Also Collapses

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前作「Rejoice! I'm Dead!」はDaevid Allenの面影を残し、Steve Hillage、Didier Malherbe、Graham Clarkといった元Gongのメンバーをゲストに迎えてのアルバムでした。これまでの流れを踏襲しながら現代的なセンスも融合させ、Gongとして継続することを知らしめたかった内容となっていた。それと比べると、本作はゲスト参加もなく、より原点に戻ってのサイケデリックサウンドに仕上げてきました。ヴォーカルでギター担当のKavus Torabiは「プログレやジャズ・フュージョン的なアルバムではなく、私たちが考える、究極のサイケデリック・ロック・アルバムにしたかった」とThe Quietusのインタビューで語っています。

 

冒頭1曲目の20分を越える大曲「Forever Reoccurring」を格とする全4曲構成の大作。たしかにサイケデリックな感じは70年代黄金期のRadio Gnome Invisible3部作を彷彿させてくれます。でも、単なる懐古主義ではありません。現代にも通用する新しさも兼ね備えています。現行メンバーは皆、この10年の間にGongに参加しています。親分であるDaevid Allenを失っているので、昔のファンからはトリビュート・バンド的な扱いをされてもおかしくありません。歴史ある伝説バンドを継続させる難しさ、そのプレッシャーをはね除けて、各メンバーの力量がしっかりと反映された素晴らしいアルバムとなりました。

 

「大宇宙も崩壊する」という誇大妄想的なタイトルに苦笑いしながら、進化したGongサウンドに酔いしれています。あの世からDaevid Allenも喜んでいることでしょう。歴史を築いた往年のメンバーは誰もいません。でも、Gongの名盤であることは間違い有りません。Gongファンと自認している人にこそ、是非とも聴いて欲しい。

 

 

 

 

 


 

 

2019年5月のディスカホリック

2019年5月のディスカホリックは、11タイトルの購入実績です。何とカセットが5本もありました。カセットについて、まだ購入量少ないですが、ノイズやアヴァンギャルドはカセットオンリーのリリースも多いので、購入本数がもっと増えいくかもしれませんね。

 

 

Machinefabriek / With Voices(CD) 購入先Amazon.co.jp(importcds_com) 購入価格1,566円

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MachinefabriekことRutger Zuyderveltによる2019年の新作。Richard Youngs、Peter Broderick、Marissa Nadler、Chantal Acda、Terence Hannumらのヴォーカルを一つの楽器として活用して、そこに様々なサウンドを絡めていく作品。まさにアルバム・タイトル”With Voices”と言った内容です。ノイズ、エレクトロニカ、ドローン、アンビエントなどのファン必聴のアルバムです。

 

 

Tycho / Epoch(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,254円

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フジロック予習編として購入したScott Hansen率いるエレクトロニックミュージック・プロジェクトTychoの2016年リリースのアルバム。こうしたサウンドをハンド編成で行なっています。7月にヴォーカル入りの新作もリリース予定です。ライブ楽しみです。 

 

 

The Telescopes / Exploding Head Syndrome(CD) 購入先WOW HD 購入価格1,254円

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2019年の新作。いつものダーク・ヘヴィードローン・サウンドに、より一層ダウナーで内省的なStephen Lawrieのヴォーカルがひっそりと絡む世界。ドラッキーな感覚満載の最高にヤバいアルバム!!

 

 

Sunburned Hand Of The Man / Mind Of A Brother(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,771円

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Sunburned Hand Of The Man / A(Vinyl) 購入先Discogs 購入価格€15.88(2,100円) 

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 Sunburned Hand Of Manの2枚について、記事を書いています。

 

 

Joseph Hammer / Live In Los Angeles October 2013(Cassette) 購入先Discogs 購入価格$20.00(2,315円)

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LAFMSのテープマニュピレーターとして活躍するJoseph Hammerの2014年カセットリリースによるライブ盤。


 

Joe & Joe / Untitled(Cassette) 購入先Discogs 購入価格$16.00(1,852円)

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Joe Potts & Joseph HammerというLAFMSのアーティストによるノイズデュオJoe & Joe。2018年カセットリリースによる2017年のライブ盤


 

Dire Wolves / Dig Where You Stand(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,841円)

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 2019年カセットリリースによる2018年のライブレコーディングされた新作。

 

 

Pandelindio / El Monte Análogo(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,841円)

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Pandelindio / Meteoro(Cassette) 購入先Rous Records Bandcamp 購入価格€12.00(1,566円)

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Pandelindio / Undisco(CDR) 購入先Discogs 購入価格£9.00(1,329円)

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Pandelindioの3枚について、記事を書いています。


 

 

アルゼンチン・ブエノスアイレスを拠点に、様々な民族楽器を駆使してエキゾチックな世界を奏でるPandelindioとは・・

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Pandelindioはアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点にFederico Fossatiが中心となって活動している音楽プロジェクトです。様々な民族楽器を駆使してアコースティックなドローンをベースに、インドや中東などのエキゾチックな雰囲気をも取り込んだサウンドを展開。デジタルとカセットを中心に2012年よりアルバムをリリースしています。

 

Bandcampで色々な音楽を検索しているなかで、Pandelindioと出会ってしまい、見事に嵌まってしまった。フィジカルメディアを探していたが、少量生産ですぐに販売終了になっていた。それでもカセット2本、CDR1枚のアルバムを何とか購入することが出来ました。見つけたときは即買いですね。

 

Pandelindio / El Monte Análogo(Cassette)

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オーストリアのレーベルFeathered Coyote Recordsから2016年にリリースされたアルバム。このアルバムでPandelindioを知りました。N'vike、Hurdy-gurdy、Harmonium、Singing bowls(チベット鐘)などの民族楽器に、雨音や河のせせらぎなどのフィールドレコーディングスされた音が絡んでいます。1曲目のタイトルに~Jamaicaと書かれていることからも無国籍でエキゾチックなサウンドを聴かせてくれます。こうした音をカセットで聴かせることに、彼らの音楽に対する思いが感じられます。素晴らしいアルバムです。

 

 

Pandelindio / Meteoro(Cassette)

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イタリアのレーベルRous Recordsから2018年にリリースされたアルバム。Tambura、Shruti Boxを用いてインド・ラーガミュージックに影響を受けた曲が収録されています。La Monte YoungやPandit Pran Nathの 熱烈なファンだったのでしょうね。やはり、Pandelindioの音楽はカセットで聴くのが一番いい良いように思える。デジタルはクリアーに聞こえるけど、チープなカセットの方がよりリアルに感じてしまった。

 

 

Pandelindio / Undisco(CDR)

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スペイン・バスク州のレーベルMakrame Recordsから2012年にリリースされたデビューアルバム。Didgeridoo、N'vike、Bamboo Clarinet、Bansuri、といった民族楽器を組み合わせて エキゾチックな世界を奏でています。デビュー時はFederico Fossatiのソロ・プロジェクトで、全ての楽器を彼本人が演奏しています。このアルバムのみCDRでしたが、2018年に20本という超限定でカセットリリースされました。カセットを布で包んだパッケージ、このセンスの良さに脱帽です。即完売で入手困難ですが、欲しいです!

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文面のなかで、様々な民族楽器の名前を書いてしまった。どんな楽器なのか、イメージが沸かないと思うので、画像だけでもアップしておきますね。

 N'vike                               

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Hurdy-gurdy

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Harmonium                 

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Didgeridoo 

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Tambura                       

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Shruti Box

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Bansuri        

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Bamboo Clarinet

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最後にPandelindioのBandcampをアップしておきます。2012年のデビューからこれまでに12タイトルのアルバムをリリースしています。自分が購入した「El Monte Análogo」と「Meteoro」は、まだカセットで購入出来ますが、他は販売終了です。デジタルは聴けるので、是非Pandelindioの世界に興味を持って頂けると幸いです。


 

 

今年のブライテスト・ホープはThee Repsで決まりかな?

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Dave Ruder(ギター)、Sam Morrison(キーボード)、Jeff Tobias(ベース)の3人が中心となって2015年ニューヨークを拠点に活動を始めたThee Reps。この3人にドラム、ビオラ、ヴァイオリン、チェロのメンバーが参加しています。ミニマル・ミュージックをメインにして、70年代クラウトロック、90年代ポストロックの影響を受けての独自サウンドを追求しているインスト・バンドです。

 

Thee Reps / Minimal Surface

 

今年になってデビュー・アルバム「Minimal Surface」がリリースされました。中心メンバー3人が個々に作り上げた曲をバンドとして演奏しています。全7曲、どの曲も独特の雰囲気をもってユニークに鳴り響く新世代ミニマル・ミュージック。各メンバーそれぞれマルチに活動してるため、その様々な要素を組み入れて、彼らにしか出来ないオリジナリティー溢れるサウンドを構築しています。個人的に2019年プライテスト・ホープ一押し!!

 

2017年のライブ映像です。この曲はアルバムにも収録されています。

 

Thee Repsの現在のパフォーマンス・ラインナップは、Dave Ruder、Sam Morrison、Jeff Tobiasの基本メンバーに、多才でソロとしても活躍しているバイオリニストAndie Springerが参加しています。4人編成として、4月にアルバム・デビュー記念ライブを行ないました。今後の活動にも注目です。

 

Thee RepsのHPです。                   https://somanyreps.com/

 

 

再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。

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先月購入したSunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとGhazi Barakatのコラボレーション・アルバム「Terminal Desert」が切っ掛けで、再びSunburned Hand Of The Manに嵌まりかけています。ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドです。2000年代中頃のフリー・フォーク・ブームの時に存在を知り、この時にPaul LaBrecqueがギターとして参加していた。彼らはバンドというよりもコミュニティ大集団といった感じで、インプロヴィゼーションを主体に様々な要素をぶち込んでサイケデリックな世界を作り上げています。

 

私はSunburned Hand Of The Manのアルバムを5枚ほど持っているが、すでに80枚以上のアルバムがリリースされています。その多くが自主レーベルでのカセットやCDRが中心です。彼らにすれば、アルバムは名刺代りのようなもので、その時々の記録でしかないのかもしれませんね。リリース量が多すぎて食指が動かず、しっかりと情報収集してないと何時出たのか分からないまま入手困難なるので、最近は殆どご無沙汰気味になっていた。今回2枚のアルバムを購入したので紹介します。

 

Sunburned Hand of the Man / Mind of a Brother

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彼らのデビュー・アルバムでNo Neck Blues BandとJohn Faheyとのツアー商品として、1998年に50枚のCDRとしてリリース。2015年にやっとFeeding Tube Recordsがレコード化しました。CDRでは5曲収録ですが、レコードは3曲のみです。5曲全曲分のDLコードが付いていますが、レコード2枚組にして欲しかった。

 

ギター、サックスス、クラリネットテルミン、エレクトロニックス、パーカッション、そして、呻き声にしか聞こえないヴォーカルを絡めて総勢9名による怪しげで奇妙なサウンドを展開。ジャズ的な雰囲気を醸し出しながら、自由奔放に音を出し合い攻め込んでくる。デビュー時の方が、こんなにもカオス状態だったことに驚く。まさにSunburned Hand Of The Manの原石といったサウンドです。

 

 

Sunburned Hand Of The Man / A

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2010年にThurston MooreのレーベルEcstatic Peace!からレコードのみでリリースされたアルバム。Four TetことKieran Hebdenがプロデューサー、演奏者として参加している。Kieran Hebdenのプロデュース作としては2作目で、2007年リリースの「Fire Escape」 以来となる。

 

ノイズ、ミニマル、ドローン、クラウトロックといった様々な要素を組み入れながらも、アルバムとして統一感をもって聞こえる。Kieran Hebdenのエレクトロニックな感覚がプロデュースにも巧く反映されている。個人的にはリアルタイムで聴いていた「Fire Escape」がSunburned Hand Of The Manの最高傑作だと思うげど、「A」も甲乙つけがたい素晴らしいアルバムの1枚です。

 

 

LaBrecque、Barakat / Terminal Desert

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前回の記事「2019年4月のディスカホリック」で紹介していますが、再度アップしておきます。Sunburned Hand Of The ManのメンバーであるPaul LaBrecqueとアヴァンギャルドにエレクトロニックスを使いこなし、Pharoah Chromium義で活動しているGhazi Barakatとの2019年リリースのコラボレーション企画。長編2曲の収録で、その1曲がMaster Musicians Of Jajoukaをリスペクトした最高にヤバい曲です。

 

Sunburned Hand Of The Manは今年になって勢力的にライブ活動を行なっています。2019年のアルバムは、まだリリースされていません。そろそろライブ音源とかリリースされても良いかと思っています。最後にBandcampをアップしておきます。フィジカルメディアとして購入できるものは無いけど、おっ、Tシャツがありますね。これ欲しい!!


 

 

 

 


 

 

2019年4月のディスカホリック(平成最後の日にThe Stone Rosesを聴きまくるとしますか)

単なる月末かと思っていたら、平成最後の日だったのでした。自分にとっての平成と言えば、やはり平成元年(1989年)にデビューしたThe Stone Rosesです。新たなる時代の幕開けを感じさせ、この流れに乗り遅れてはいけないと思った。人生を大きく変えたバンドです。

 

80年代前半に音楽が好きでレコード会社に就職しました。営業をやりつつ雑用も行うハードな仕事でした。昼間はレコード店を回って新譜の売り込み。夕方からはラジオ番組への電話リクエストやテレビ番組への出演リクエスト葉書をアルバイトに指示。そして、夜は有線放送を回って新譜紹介。その後、歓楽街のスナックを訪問して有線リクエストをお願いする毎日。もうヤクザな仕事で身も心もボロボロでした。それでヒット曲が生まれれば、まだ救われたのですが。

 

その時に音楽が一気に嫌いになりましたね。丁度、レコードからCDへの変換時期でもあって、激動の時代でもありました。その対応に乗りきれなかったところは、淘汰されていった。自分のところもレコード事業から撤退させられたのであります。在庫処分や残務整理を半年以上行ない、併せて自分の持っていたレコードもすべて売ってしまったのです。もの凄く清々しかったのを覚えています。

 

その後、音楽に興味を持つことなく過ごしていました。そんな私を再びディスカホリックにさせてしまったのが、The Stone Rosesであります。彼らの曲で好きなのは、アルバムには収録されなかったシングル曲「What the World is Waiting For」です。世界が待ち望んでいるもの、それに早く気付けよ!と歌っています。これからは俺達の時代であることを高々と宣戦布告しています。カッコイイ! よし、今日はThe Stone Rosesを聴きまくるとしますか。


おっと、その前に2019年4月のディスカホリックですね。15タイトルの購入実績で、じっくりと聴けてないアルバムも多いので簡単なコメントになっています。4月はちょっとバタバタしていたかな。本日も仕事で、世間一般の10連休などと関係なく働いています。もっと、のんびりと音楽を聴く時間が欲しい!!

 

Frans de Waard、Peter Johan Nyland、Richar Youngs / Onder、Stroom (Vinyl) 購入先Art Into Life 購入価格2,843円

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3人のマルチ・アーティストによるコラボレーション・アルバム。エレクトロニックスを中心にノイズ、ドローン、アンビエント、エクスペリメンタルと3人の英知が集約された不思議な世界です。

 

 

David Rosenboom / Zones of Influence(2CD) 購入先Art Into Life 購入価格2,843円

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実験音楽家David Rosenboomの2014年リリース・アルバム。コンピューターとエレクトロニックを奏でるDavid Rosenboomに絡むWilliam Winantのパーカッション、ヴィブラフォン、タブラなどバッキバキに鳴り響いています。

 

 

Joe Potts / Gift from the Dead(CD) 購入先Art Into Life 購入価格2,303円

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http://a-i-l.ciao.jp/JP596.mp3
 

Joe Potts / Sex Machine(CD) 購入先Art Into Life 購入価格2,303円

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 Joe Potts については、前回の記事で取り上げました。


 

Comet Is Coming / Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery(CD) 購入先HMV Online 購入価格1,615円

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フジロック予習編として購入。サックス、シンセサイザー、ドラムの3人組によるComet Is Coming。アヴァンギャルドなコズミック・ジャズロックといった感じ。ライブが楽しみです。


 

King Gizzard & The Lizard Wizard / Gumboot Soup(CD) 購入先HMV Online 購入価格1,221円

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フジロック予習編として購入。オーストラリアのサイケデリックロック・バンド King Gizzard & The Lizard Wizard。サイケといっても、様々な要素を採り入れたごった煮サウンド。リリース量も多くて2017年だけで5アルバムもリリースしています。この4月にも新作がリリースされているので、こちらも購入予定です。

 

 

Stephen Malkmus / Groove Denied(CD) 購入先HMV Online 購入価格1,538円

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Stephen Malkmus&The Jicks ではなく、久しぶりのソロ・アルバム。The Jicks名義とは一味違うエレクトロニックなサウンド。これはこれで面白い!


 

Cosey Fanni Tutti / Tutti(CD) 購入先HMV Online 購入価格1,608円

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Throbbing GristleのCosey Fanni Tutti、35年ぶりのソロ・アルバム。エクスペリメンタルでビートを効かせたサウンドは最高に格好いい!! 

 

Neal Heppleston / Folk Songs for Double Bass(CD) 購入先Preserved Sound Bandcamp 購入価格£12.74(1,933円)

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ダブルベースコントラバス)の制作職人として、自らの工房を持って活動を行なっているNeal Hepplestonの初ソロ・アルバム。彼のダブルベースに対する愛情がひしひしと伝わってくるアルバムです。

 

 

Aaron Martin / A Room Now Empty(Vinyl) 購入先Preserved Sound Bandcamp 購入価格£19.74(2,997円)

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アメリカ、カンザス在住のチェリストであり、マルチ奏者でもあるAaron Martinの新作。コンテンポラリーなアンビエントな世界がしっとりと心に染み渡ってくる世界。

 

 

Steven R. Smith / Old Skete(Vinyl) 購入先Worstward Recordings Bandcamp 購入価格$22.00(2,530円)

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Steven R. Smithの買いそびれていた2011年のアルバム。毎度のことながら孤高のギタリスト振りを遺憾なく発揮しています。まもなく「Old Skete」に続く新作もリリースされます。こちらも楽しみです。

 

Ulaan Passerine / New Evening(Vinyl) 購入先Worstward Recordings Bandcamp 購入価格$27.00(3,105)

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Steven R. SmithのUlaan Passerine名義による新作。ギターだけでなく、ヴァイオリン、ハーディ・ガーディ、チェロ、マンドリュートなども採り入れて、よりメランコリックに鳴り響いています。すべてSteven R. Smith一人の演奏です。

 

Ulaan Passerine / Moss Cathedral(Cassette) 購入先Worstward Recordings Bandcamp 購入価格$19.00(2,185円)

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同じくSteven R. SmithのUlaan Passerine名義による2016年カセット音源。17分、19分越えの2曲を収録。 

 

 

Thee Reps / Minimal Surface(CD) 購入先Art Into Life 購入価格2,370円

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 2015年にNYで結成されたバンドThee Repsの2019年のデビュー・アルバム。ミニマル、クラウトロック、ポストロックなどの影響を受けて独自のサウンドを追求する注目バンドです。

 

 

LaBrecque、Barakat / Terminal Desert(Vinyl) 購入先Art Into Life 購入価格3,018円

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ボストンのエクスペリメンタル・サイケバンドSunburned Hand Of The Manの中心人物Paul LaBrecqueとアヴァンギャルドにエレクトロニックスを使いこなし、Pharoah Chromium名義で活動しているGhazi Barakatとの2019年リリースのコラボレーション企画。長編2曲の収録で、その1曲がMaster Musicians Of Jajoukaをリスペクトした最高にヤバい曲です。