ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Alan Lichtの2001年リリース「Plays Well」がリイシュー。 2000年代ベスト・アルバム級の傑作!

Alan Licht | Family Vineyard

ニューヨークのアヴァンギャルド・ギタリストAlan Licht。 80年代後半にパンクバンドLove Childとしてデビューし、90年代中頃にアート・ロックバンドRun Onで活躍します。Run On在籍時よりソロ活動を行い、Loren Connorsのコラボレーターとして多くのアルバムを残しています。恩田晃、灰野敬二、白石民夫といった日本人アーティストとのコラボレーションも行っており、今現在も幅広く活動中です。最近になってBandcampを開設していたことを知りました。その中で2001年のアルバム「Plays Well」が昨年CDでリイシューされていたことを確認。Alan Lichtの最高傑作だけに、これは取り上げるしかないです。

 

Alan Licht / Plays Well

当時、Run Onのギタリストとして、またはLoren ConnorsのコラボレーターとしてAlan Lichtの存在はは知っていたが、彼のCDを入手することは困難であった。2001年にリリースされた本作を今は無きワルシャワで見つけた時は、本当に嬉しかったことを思い出してしまった。36分越えの大作2曲の収録で、何れもライブ録音ですこのアルバム1枚でAlan Lichtの音楽家としての方向性を凝縮した内容であり、さらにウィットに富んだ遊び心をしっかりと表現できる人であることを再確認してしまった。個人的には2000年代ベスト・アルバム級の傑作でもあります。アルバム・クレジットを見るとTechnical AssistanceでRun OnのメンバーRick Brown、Sue Garnerの名前が上がっています。Alan Lichtのソロ活動のおかげで、Run Onとしての活動が出来なくなったことを考えると、彼の人徳のなせる業なのでしょうね。

Remington Khan

1997年のLoren Connorsとのジョイント・ライブでのAlan Lichtソロ・パートからの1曲です。フォーキーなフレーズをミニマルさせながら、徐々にノイジーなギターを絡めながらコズミックでサイケデリックな世界を築き上げてきます。最後は自由奔放に暴走したギターがカオスティックに鳴り響く。幻想的な雰囲気を醸し出しながらトランス状態へと引きずり込む展開は本当にヤバいです。この感覚を是非とも味わって欲しい!尚、この曲はライブでの定番曲ということもあって、2003年リリースの「A New York Minute」でも2000年のライブ音源が収録されています。Alan Lichtを代表する1曲と言って良いでしょう。

 

The Old Victrola  

1995年、1997年、2000年のライブセットから抜粋した音源をエンドレスで繋いでいます。Captain BeefheartとDonna Summerの曲をサンプリングしながらドローン・ミニマルミュージックを展開。冒頭からCaptain Beefheartの”Well”でスタートして、そこに不穏でノイジーなギターが掻き鳴らされる。その後、Donna Summerの”Dim All The Lights”の声を長く伸ばした部分を10分以上延々と引き延ばして本曲へ突入する。最後の方はAlan Lichtのヴォーカルで幕を閉じるユニークで不思議な曲です。この曲を聴いた時は、Terry Rileyの2000年に発掘音源としてリリースされた「You're Nogood」の手法をパクってしまったのかと思った。”You're Nogood”は60年代の未発表発掘音源なので時間的には無理なんですけどね。もし、Alan Lichtと話が出来たなら、この辺りを聞いてみたいとずっと思っていました。

 

The Old Victrolaでサンプリングした Captain BeefheartとDonna Summerの曲、それと私がパクりと勘違いしたTerry Rileyの曲も合わせてアップしておきます。


 

 

Alan Licht Bandcampでは、新作カセット・アルバム「A Symphony Strikes the Moment You Arrive」もアップしていました。注文済みで間もなく届く予定です。こちらも楽しみです。

 

 

2021年4月のディスカホリック

定年まであと2ヶ月。その後も継続して同じ職場で働くけどね。給料も下がるから、もっと精神的、体力的に楽な仕事をしたいと思っているけど、はたしてどうなるかな?仕事の関係でコロナワクチンの接種を5月に受けることになっている。有難いと思う一方で、コロナ感染してしてはならい職種であることを再確認する。フジロックのホールドしていたチケットについては、悩んだ結果リセールを申し込んだ。応援したい気持ちはあるが、海外勢は来ないし、こればっかりはしょうがない。秋口にドラゴンドラに乗って苗場の紅葉を見たいと考えているけど、すべてはコロナが終息してからです。まあ、じっくりと待つしかない!

 

2021年4月のディスカホリックは15アイテムの購入実績でした。 カセットでの購入が多いです。今度も増えて行きそうな気がする。

 

Headroom関連の5アイテム (前回の記事で取り上げています)。

Headroom / Equinox 20(7inch Vinyl) 購入先Discogs(discreet.music) 購入価格€15.50EUR(2,084円)

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今年の初めにリリースされた7インチ・シングル。これが切っ掛けでHeadroomに嵌りました。 

  

Landing、Headroom(Split Vinyl) 購入先Headroom Bandcamp 購入価格$30.00 USD(3,544円)

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LandingとHeadroomによるスプリット・アルバム。 

  

Various / Nobody Knows This Is Somewhere(Vinyl) 購入先Headroom Bandcamp 購入価格$30.00 USD(3,544円)

 

HeadroomファミリーによるVarious盤。Headroom、Stefan Christensen、Alexander(David Shapiro)、The Mountain Moversの4曲が収録。

  

Stefan Christensen / Loimaa(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,423円

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HeadroomのメンバーでもあるStefan Christensenの新作。

  

Center / Contour Process(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,323円

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David Shapiro、Ian McColm、Stefan Christensenによるエクスペリメンタル・ユニットCenterの新作。

 

 

 

Grapefruit / Light Fronds(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,423円

 

Charlie Salas-Humara によるアンビエント・プロジェクト Grapefruit の2020作。

 

 

Astral Social Club / Space Draft Extended Play(Cassette) 購入先Neil Campbell Bandcamp 購入価格£9.20 GBP(1,460円)

 

Neil CampbellのAstral Social Club名義による新作。

 

 

Sunburned Hand of the Man / Pick A Day To Die(Vinyl) 購入先Sunburned Hand of the Man Bandcamp 購入価格$50.00 USD(5,773円)

自主制作以外のスタジオ録音盤としては、何と11年振りとなる新作。

 

 

Jeffrey Alexander / Reyes(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,570円

Dire Wolvesの中心メンバーであるギタリストJeffrey Alexanderの新作。

 

 

Old Million Eye / Set & Drift(Cassette) 購入先Misophonia Bandcamp 購入価格£13.00 GBP(2,074円)

 

Dire WolvesのベーシストBrian LucasによるソロユニットOld Million Eyeの新作。

 

 

Little Kid / Transfiguration Highway(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格480円

カナダ、トロントのインディーズ・バンドLittle Kidの2020作。ハーモニカ、バンジョーが良い感じでアクセントになっているフォーキーなサウンドです。

 

 

Altin Gün / Yol(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,970円

トルコのサイケデリック・ロックやフォーク、ファンクを奏でるオランダのアムステルダムを拠点に活動するバンドAltin Günの新作


 

Mogwai / As The Love Continues(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,640円

Mogwaiの4年ぶりとなる新作。 

 

 

Godspeed You! Black Emperor / G_d's Pee AT STATE'S END!  購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

 

 Godspeed You! Black Emperorの4年ぶりとなる新作。

 

 

Alan Licht / Plays Well(CD) 購入先Alan Licht Bandcamp 購入価格$30.00 USD(3,430円)

Plays Well (CD) album cover

Alan Lichtの2001年の最高傑作。いつの間にかリイシューされていました。

 

 

アメリカ、コネチカット州のノイジーでサイケデリックなサウンドを奏でるHeadroom、その周辺も含めてユニークな活動を行っています!

David Shapiro(ギター、キーボード)、Rick Omonte(ベース)、Kryssi Battalene(ギター、ヴォーカル)、Stefan Christensen(ギター)、Ross Menze(ドラム)によるアメリカ、コネチカット州を拠点にノイジーサイケデリックサウンドを奏でるHeadroom。このバンドはThe Mountain Moversの女性ギタリストKryssi Battaleneのソロ活動のために集まったメンバーで、2016年にHeadroomとしてスタートします。これまでに、シングル3枚、アルバム1枚、スプリット・アルバム2枚、Various盤をリリースしてきました。かなりスローなペースで活動しています。スプリット・アルバムの相手がLanding、Dire Wolvesという私にとっては、お馴染みのバンドだけにHeadroomの名前ぐらいは知っていた。偶々、私が今注目している音楽サイト「Raven Sings The Blues」で彼らの最新7インチ・シングル “Equinox 20” を紹介していました。これが切っ掛けで、各メンバーのソロ活動も含めて色々と掻き集めてしまったのです。

 

Raven Sings The Bluesの記事です。

http://www.ravensingstheblues.com/headroom-equinox-20/

 

 

Headroom / Equinox 20(7inch Vinyl)

今年の初めにリリースされた7インチ・シングル。12分を越える曲をAB両面に分けて収録しています。インスト曲でKryssi Battaleneのギターがサイケデリックに宙を舞う世界。バックのキーボード、リズム隊もそれを支えるがごとくシンプルでミニマルに鳴り響いています。気持ちいいです~

 

 

Headroom / Head In The Clouds(Vinyl)

2017年リリースのファースト・アルバム。同じ時期にThe Mountain Moversもアルバムをリリースしており、Kryssi Battaleneはその両方に参加しています。 主導権を握っているHeadroomの方が、より実験的にギターの様々なテイストを取り込んでいると思う。全5曲収録で自身のヴォーカルも2曲披露しています。無理に纏めようとせずに、彼女の可能性を追求したアルバムです。

 

 

Landing、Headroom(Split Vinyl)

2020年にリリースされた同じくコネチカット州で2000年代初期から活動しているサイケデリック・ドローン・バンドLandingとのスプリット・アルバム。HeadroomはB面で3曲収録しています。Kryssi Battaleneを中心にバンドとしての方向性や纏りも見えてきた感じです。 

 

 

Various / Nobody Knows This Is Somewhere(Vinyl)

2020年にリリースされたVarious盤。Headroomの他に、メンバーでもあるStefan Christensen、David Shapiroのソロ名義であるAlexander、Kryssi Battaleneが参加しているバンドThe Mountain Moversの全4曲が収録。しかも、Rick Omonte、Ross MenzeってThe Mountain Moversのメンバーでもあることをこのアルバムで知った。Stefan Christensenがオーナーを務めるC/Site Recordingsからのリリースです。HeadroomファミリーでVarious盤をリリースするのも興味深い。

 

特にHeadroomの1曲目「Over Easy」は9分を越える曲ですが、Kryssi Battalene、Stefan Christensen、David Shapiroの3人によるギターワークが最高に格好いいです!

 

 

Various / Nobody Knows This Is Somewhereの影響もあって、Stefan ChristensenやDavid Shapiroの活動にも興味を持ってしまった。その辺りも少し取り上げておきます。

 

Stefan Christensen / Loimaa(Cassette)

2000年代中頃よりパンクからフォークまで様々な音楽を奏でているStefan Christensen。ジョージア州のフォークレーベルGarden Portalより今年3月末にリリースした新作。アコースティック・ギターだけで製作した牧歌アンビエントフォークといった世界。

 

 

Center / Contour Process(Cassette)

2013年より活動しているDavid ShapiroとIan McColmによる実験デュオNagual。そこにStefan Christensenが参加して新たなユニットCenterとして活動。ロンドンのコラージュ・ノイズレーベルRegional Bearsより今年3月にリリースした新作。ギターを中心とした不穏なダーク・アンビエントな世界。

 

 

このようにHeadroomのメンバーは、この他にもアメーバーのように様々な活動を行っている。その時々の状況に合わせて変化しているのです。もしかするとHeadroomとしては、これで終わりといったこともあるかもしれません。 定期でアルバムをリリースするよりも、この1曲で最高のパフォーマンスを披露する意識が強いように思う。今後も彼らのユニークな動向をしっかりとフォローしていく必要が有りそうですね。

 

 

The Telescopes「Songs Of Love And Revolution」古典的なタイトルですが、最高傑作です!!

The Telescopes – Songs of Love and Revolution – P3DRO

1987年から活動を続けるイギリスのサイケデリック・バンドThe Telescopes。初期のころはあのCreation Recordsに所属していたこともありました。1992年のセカンド・アルバムのあとに、一旦活動を休止してしまう。その後、2000年代初めに復活した時には、Stephen Lawrieのソロ・プロジェクト的なスタイルで現在に至っています。2年振りとなる通算12作目となる新作「Songs Of Love And Revolution」がドイツのTapete Recordsよりリリースされました。

 

The Telescopes / Songs Of Love And Revolution

最初にこのアルバムを知った時、何この60年代、70年代のような古典的なタイトルの付け方は?と思ってしまった(笑) The Telescopesのこの10年位は、何台ものギターを重ね合わせたドローン・サウンドを中心に展開していた。本作はこれまでとは違っていて、ドラム、ベースのリズム隊がしっかりと土台構築した中で、轟音ノイズギターを掻き鳴らしている。そこにStephen Lawrieの呪文のように呟くヴォーカルが不気味に絡んでいます。よりシンプルで攻撃的なサイケデリックサウンドです。原点に戻ったというよりは、進化してガレージ的な雰囲気をも兼ね備えた感じであります。

 

冒頭の「This Is Not a Dream」、2曲目の「Strange Waves」は、このアルバムを象徴とするノイズギターが炸裂した曲を収録。この2曲でガツンとやられてしまった。その他、Stephen Lawrieの幻想的なドローン・ヴォイスを中心とした曲「Mesmerized」では新たな展開を模索し、ラスト曲「Haul Away The Anchor」はコロナで亡くなった義父に対するレクイエムなど聴きどころ満載。さらに、「Come Bring Your Love」や「You're Never Alone With Despair」といった曲名からはStephen Lawrie流の愛情や優しさも感じます。コロナ渦で疲弊しきった人々にはLove and Revolutionが必要であることを改めて確認してくれる1枚。The Telescopesの最高傑作と言ってもいいでしょう!!

 

 

2012年2月の初来日がキャンセルになっているので、早く日本での来日ライブを実現して欲しいなと思います。

 

 The Telescopesについては、7年前にこんな記事も書いていました。

 

 

Clan Caimanの桃源郷への旅立ちにベストな音楽とは

Clan Caiman [ Asoma ] CD - emrecords

アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリストEmilio Haroが「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの元で結成された 5 人編成のバンドClan Caiman。彼らの注目の2作目となる新作「Asoma」がリリースされました。今回もデビュー作同様に日本のレーベル EM Recordsからです。

 

Clan Caiman / Asoma 

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Emilio Haroのカリンバを改造したカリンバフォンという名の自作楽器を軸にラップスティール、バリトン・ギター、パーカッション、エレクトリック・ギター、ベースを駆使してエキゾチックでメローかつミニマルに鳴り響く幻想的な世界。派手さを押さえてシンプルに楽器の音色を引き出しながら、オーガニックな雰囲気で独自の民族音楽的グルーヴを醸し出しています。Emilio Haro自身も「ヴォーカルもシンバルもファンファーレもありません」と説明しつつ、「旅行が制限されている中、桃源郷への旅立ちにベストな音楽です」とも語っています。時代を超越しながら穏やかに心地よく桃源郷へと導いてくれる傑作です。より深化したサウンド・ワールドへ架空の部族は向っています。制作スタッフ、アートワークも含めてデビュー作と同じメンバーで作り上げたチームClan Caiman部族としての結束力も感じられる素晴らしい1枚です。

 

EM Recordsの皆さん、コロナが終息した時には早く日本でClan Caimanのライブを行って欲しいです。彼らのデビュー・アルバムも以前、このブログで書いています。 


 

2021年3月のディスカホリック

” 海外からのアーティストを迎えての開催は断念し、国内アーティストのみによる開催となります” 何となく予想していたけどね。洋楽オンリーの私だけに悩む。大声を出さずに、密にならずに、フェスを楽しめるかとも思う。エッセンシャルワーカーとして働く身としては、細心の注意を払ったとしてもチョット不安な部分もあります。毎年一緒に行っている友人は諦めたと言っているし・・・

2021.03.26

「コロナ禍で開催する特別なフジロック」を目指します。

「KEEP ON FUJI ROCKIN’」
昨年フジロックの延期を発表してから、このフレーズを掲げていろいろな取り組みを行ってきました。開催を待ち望んでくれている皆さまやアーティストなど、たくさんの方々の理解と協力を得て、今日まで支えていただいたこと、本当に感謝いたします。

今年、フジロックは苗場での開催実現に向けて、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、全ての方々が安心・安全に過ごせる「コロナ禍で開催する特別なフジロック」を目指します。

場内各所で混雑が生じないよう入場人数を減らし、苗場の広大な野外空間における大自然の恩恵を活かした「自然と音楽の共生」を目指すフジロックならではの創意工夫を図り、感染リスクの回避に取り組んでまいります。

また、開催するにあたっては、コロナ禍における新たな制約や制限へのご協力を皆さまにお願いすることになりますが、互いに尊重して思いやりを持っていただくことで、安心・安全に過ごせる空間を、一緒に創り上げられると信じています。

フジロックに携わる全ての方々のさらなるご協力の元、一丸となって開催に向けて動き出してまいります。
そして、今年8月約束の地「苗場」で再び皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

野外フェスティバルの未来は明るいと信じて。NO FESTIVAL, NO LIFE.

フジロック・フェスティバル事務局

今年のフジロックを楽しみにしてくれている皆さんへのメッセージです。

いつもフジロックを応援してくれている人たち、そして去年からこのバカ高いチケットを持っていてくれる人たち、本当に有難う。君たちによってフジロックが支えられていることを本当に感謝しています。

去年約束したように、今年は去年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で楽しめるように進めていきます。でもコロナウイルスの影響はまだ収まった訳ではありません。どうしたら、またどの様にすれば開催できるのかと思案し続けています。海外からのアーティストの出演を断念。感染予防のガイダンスに従い観客数を減らす。
徹底した感染症対策。スタッフはもちろん、来てくれる皆さんの協力が絶対に必要になる。これが出した結論です。

今年は日本の素晴らしいアーティストとともに、苗場という森と清流に恵まれた大自然の中でコロナ禍の中で開催する「特別なフジロック」を創っていこうと思います。
自然の中で音楽を体験することを、また楽しんでいただけるよう一層の努力をしていきたいと思います。

こんな時だからこそ、フジロックでみんなと少しでも勇気と元気を分かち合えたらいいなと思います。苗場でみんなと会えるのを楽しみにしています!

それまで皆さん、くれぐれも体に気をつけてください。

最後に、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめ、最前線で対策に携わっておられる方々に敬意を表します。

日高正博

ラインナップに関して

海外からアーティストを迎えての開催は断念し、国内のアーティストのみによる開催となります。ラインナップの発表は4月中を予定しています。

FRF’20のチケットに関して

保有されているFRF’20のチケットはそのまま今年のフジロックに有効となります。また、コロナ禍での開催において不安のある方に向けて、新たにチケットの払い戻しの対応をさせていただきます。詳細につきましては後日ご案内いたします。

 

 

2020年3月のディスカホリックは15タイトルの実績でした。いつものようにジャンル関係なくあれこれと購入しています。

 

オーストラリアのClub Sound Witchesの4タイトル。前回のブログで取り上げています。

Club Sound Witches / bdtd208(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

 

Club Sound Witches / bdtd227(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

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Club Sound Witches / bdtd258(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

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Club Sound Witches / #freakinmeout(CDR) 購入先Art Into Life 購入価格1,964円

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Yo La Tengo / Sleepless Night E.P.(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,247円

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2020年EP盤。人気芸術家でバンドとも親交の深い奈良美智の個展でのエキシビションに提供した楽曲集。アートワークは奈良美智が手がけており、オリジナルの新曲「Bleeding」と奈良美智が共同で選曲を手掛けたBob Dylan、The Delmore Brothers、Flying Machine、Small FacesのRonnie Lane、The Byrdsのカヴァーの全6曲をレコードA面に収録。B面はJames McNewによるエッチングによる模様が施されています。Yo Laファンは必聴です。


 

God Is An Astronaut / Ghost Tapes #10(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA) 購入価格1,986円

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アイルランドのポストロックバンドGod Is An Astronaut の新作。

 

 

The Telescopes / Songs Of Love And Revolution(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-JP) 購入価格2,111円

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Stephen Lawrie率いるThe Telescopesの新作。 

 

 

Black Country, New Road / For The First Time(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

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ロンドンを拠点とする期待のニューカマーBlack Country, New Roadのファースト・アルバム。今後が楽しみなバンドです。 

 

 

Headroom / Head In The Clouds(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,204円

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アメリカ、コネチカット州を拠点にノイジーサイケデリックサウンドを奏でるHeadroom。2017年のファースト・アルバム。 

 

 

Vapour Theories / Celestial Scuzz(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格3,230円

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Bardo PondのJohn Gibbons, Michael Gibbonsによる兄弟ユニットVapour Theoriesの久しぶりの新作。

 

 

Bird People / Winter's Haze(Cassette) 購入先Misophonia Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,734円)

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オーストリア、ウィーンのUlrich Rois率いるBird Peopleの新作。

 

 

The Man from Atlantis & The Moon of Deliverance /  Kali Ma Rama Lama Fi Fo Fi Fum(Cassette) 購入先Misophonia Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,734円)

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オーストラリア、メルボルンのミュージシャンThe Man from Atlantisのアルバム。殆ど情報が無いのですが、サイケデリックなギター・ワークが特徴です。

 

 

Acid Mothers Reynols / Vol.1(Vinyl) 購入先Vert Pituite La belle Bandcamp 購入価格€26.00 EUR(3,477円)

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2020年に復活したReynolsと日本のAcid Mothers Templeとのコラボレーション・バンドによるアルバム。

 

 

Old Million Eye / Smoking Holes(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,518円

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Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・ユニットOld Million Eyeの新作。ベースとキーボードによるドローン・サウンド

 

 

Clan Caiman / Asoma(CD) 購入先Record Shop Reconquista 購入価格2,178円

CLAN CAIMAN / クラン・カイマン / ASOMA / アソマ

アルゼンチンのEmilio Haro率いるClan Caimanの2作目となる新作。前作同様に今回も日本のEM Recordsからのリリースです。

 

 

 

アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせたClub Sound Witchesのユニークな世界!

Music | CLUB SOUND WITCHES

オーストラリアでアンダーグランドに活動するMatt Earle & Nicola Mortonの男女デュオClub Sound Witches。アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせて、これまでにないユニークな世界を築き上げています。彼らに魅了させられて、一気に4作品も購入したので紹介します。尚、Matt EarleはレーベルBreakdance The Dawnのオーナーでもあります。一方、Nicola Mortonはビジュアル・アート、サウンド・アートなども手掛けておりマルチ・アーティストとしても活動しています。

 

Club Sound Witches / bdtd208

自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2016年カセット音源。ポコポコとへんてこりんなリズムがミニマルに鳴り響く一方で、遙か彼方でさり気なくヴォイスや電子音がアンビエント、エクスペリメンタルに絡んできます。ローファイでチープな展開ですが、心地よく聴き入ってしまう傑作!

 

 

Club Sound Witches / bdtd227

同じく自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2016年カセット音源。ドローンでミニマルに鳴り響くパーカッションにさり気なくエレクトロ・ノイズが絡むアンビエント。白昼夢を見ているかのごとく静かに幻想の世界へと導いてくれます。

 

 

Club Sound Witches / bdtd258

こちらも自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2018年カセット音源。ノンストップで演奏されるラジオ受信ノイズと得体の知れないエレクトロ・ノイズがジャム・セッションのようにゴソゴソと蠢く。カオスティックに鳴り響く音像に引き込まれて行きます。

 

 

Club Sound Witches / #freakinmeout

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オーストラリアのエクスペリメンタル・ミュージック専門レーベルShame File Musicよりリリースの2020年CD音源。トントントンと奇怪なリズムで始まってウィスパーヴォイスが絡むライブパフォーマンスとエレクトロニクスに地下の洞窟から滴り落ちる水の音を散りばめたサウンドによる不思議な世界。