ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

勝手にGong Familyと名乗っているので・・・

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10月31日に行われたGongのライブ、素晴らしかったです。未だにその余韻から抜けきれずにいます。創始者であるDaevid Allenはいないけど、彼の意思を引き継ぎGongは現代へと蘇っています。

 

1969年結成で来年50周年を迎えるGongです。その長い歴史の中で多くのメンバーが関わってきました。一言でGongといっても色々なGongがあります。70年代中頃にDaevid AllenとGilli Smythが、音楽的にあまりにも複雑になりすぎたことを嫌って脱退します。残ったメンバー達がGongを継続して、そこからPierre Moerlen's Gongが結成されます。一方、Allenの方もPlanet GongやNew York Gongを、そしてGilli SmythはMother Gongとして活動して行きます。それぞれに音楽志向を持っていたし、様々な確執を持っていたのも確かです。


Daevid Allen は1990年にGong本体を再始動させます。90年中頃には全てのGongはみな家族であると言った発言からGong Familyなる言葉が生まれます。97年のGong2回目の来日は、何とPierre Moerlenが参加していたのです。まさにGong Family マジックであります。Steve Hillageについては、2006年のアムステルダムで行なわれたGong UnConventional GatheringでやっとAllenとHillageが同じステージに立つことになりました。2009年には Hillageが参加したGongでフジロックにも出演しています。 

 

2012年にもGongは来日しているが、その時にはSteve HillageやMike Howlettといった70年代黄金期を支えてきたメンバー達はGongを離れていた。そこに新たに参加していたのが、Fabio Golfetti、Dave Sturt、Ian Eastであった。特にGolfettiはInvisible Opera Company Of Tibetのメンバーでもあり、Daevid Allenのソロプロジェクトを支えてきた人でもあります。この時のライブにはAllen と一緒にAcid Mothers Gongを行っていたAcid Mothers Temple河端一 がゲストとして参加してライブを大いに盛り上げてくれたのです。

 

その後、2015年にDaevid Allen、2016年にGilli Smythが宇宙へと旅立っています。残されたFabio Golfetti、Dave Sturt、Ian Eastの3人は、Allenの意思を引き継ぎKaves TorabiとCheb Nettlesを加えてGongを継続します。そして、今回のライブにスペシャル・ゲストとしてSteve Hillageが参加したのであります。

                         

私のGongに対する思いは、ちょっと特別です。2005年に始めたミクシーのハンドルネームはひろし@Gong Familyです。今は閑古鳥が鳴いてブログ更新ぐらいしかやってませんが、ひろし@Gong Familyのままです。このはてなブログのidもhiroshi-gongです。本当はhiroshi-gong familyと登録したかったのですが、確か登録出来なかったかな?何で登録出来なかったか忘れたけどね。それとプロフィール写真のメッセージGet Well Soon Daevid!は、Daevid Allenに向けたものであります。

 

勝手にGong Familyと名乗っているので、Gong関連のCDはメンバーのソロ活動も含めて多数持っている。ただ新生Gongのメンバーについては殆ど持って無いので、今回のライブを切っ掛けに色々と購入してみました。本当はこれを紹介したかったのですが、前置きが長くなってしまいました。

 

Kavus Torabi / Solar Divination

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リード・ヴォーカル、ギターのKavus Torabiの今年リリースされたシングルです。新生Gongの演奏がサイケデリック色強めなのは、Kavus Torabiの影響かな。このシングルを聴いてそう思った。彼の場合、自身のバンドKnifeworldでもサイケデリックサウンドを中心とした活動しています。Knifeworldのサイトによると、12月にライブを行う予定とのことです。そちらの動向も気になります。

 

 

Dave Sturt / Dreams & Absurdities

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2015年にリリースされた本人初のソロ・アルバム。単なるベーシストで終わらない様々な要素を持っています。Daevid Allen、Steve Hillage、Kavus Torabi、Fabio Golfetti、そして、2000年代のGongを支えたサックス奏者Theo TravisらGong Familyが参加。やはりGongの次なる展開もDave Sturtが中心となるのでしょうね。


 

Ian East / Inner Paths

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Gongサウンドに多彩な雰囲気を醸し出しているサックス奏者Ian Eastの2016年リリースのファースト・ソロアルバム。そのままGongに使えそうなものから、民族音楽的なものまで、色々とあるけど、そのどれもがポップで聴きやすい。

 

 

Gong Expresso / Decadence

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新生Gongじゃないけど、彼らもGong Familyの一員です。Daevid Allenが脱退した後のGong、そして、その後Pierre Moerlen's GongのメンバーであったHansford Rowe、Benoit Moerlen、François Causseに新たなるギタリストJulien Sandifordが参加して結成されたGong Expressoの2018年リリースのファースト・アルバム。バンド名からしてもPierre Moerlen's Gongの流れを継ぐジャズテイスト満載の内容です。Pierre Moerlenも天国から喜んでいるにちがいない。