毎年恒例のアルバム・ベスト10です。2020年にリリースされた新作の中から、選んでいます。こんな事をミクシー時代から15年以上もやっています。音楽業界、コロナの影響で厳しい状況でありました。その中でも素晴らしい音楽に出会えたことに、改めて感謝です。このベスト10以外にも傑作と思うアルバムが幾つもありますので、これからまた個々に取り上げて行きたいと思っています。今年もよろしくお願いします。
No.1 Sunburned Hand Of The Man / Headles
これまでのトリッキーな部分を控えめにしてアンサンブル中心に纏め上げています。新たな展開を打ち出してメローに鳴り響くSunburned Hand of the Manの世界。
No.2 Wire / Mind Hive
時代としっかりリンクしつつ、フレッシュさも兼ね備えたこんなベテラン・バンドって他にあるのだろうか? しかも、Wireらしさは少しも失われずに新たな側面を表した素晴らしい1枚です。
No.3 Aksak Maboul / Figures
これまでのアヴァンギャルドな雰囲気はそのままでポップになる、まさにアヴァン・ポップなサウンドを作り上げています。時代を越えた彼らの最高傑作!
No.4 Marion Cousin & Kaumwald / Tu Rabo Par'Abanico
Marion Cousinの凛とした哀愁を感じさせる歌声をぶち切るがごとく散りばめられた異端エレクトロ・ノイズの数々。伝統と実験の融合から生み出された素晴らしい世界。
No.5 The Left Outsides / Are You Sure I Was There?
今の混沌とした状況をメランコリックに伝えつつも、どことなく温もりをも感じる。映画のサウンド・トラックのストーリーテリングを意識したようなアシッド・フォークの世界。
No.6 Sun Araw / Rock Sutra
ポリリズミックで不思議なサウンドにSun Arawのヴォーカルが絡む恍惚感と酩酊感に満ちあふれた中毒性たっぷりの世界。
No.7 Big Blood / Do You Wanna Have a Skeleton Dream
父Caleb Mulkerin、母Colleen Kinsella、娘Quinnisa Kinsella Mulkerinの家族愛を感じるアルバム
No.8 The Strokes / The New Abnormal
7年振りの新作。待つだけのことはありました。格好いいです。フジロックが楽しみですね。
No.9 Magik Markers / 2020
マサチューセッツの3人組Magik Markersの7年振りのアルバム。ノイズ系ロックにダウナーな雰囲気をも取り入れた意欲作。
No.10 Ulaan Janthina / Part Ⅰ、Part Ⅱ
Steven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina。今後2作まとめてCDでリリースする予定もあるようです。