ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2023.10.20 The Album Leaf@渋谷WWW X

The Album Leafの渋谷WWW Xでのライブに行ってきました。今回はJimmy LaValleのキーボード以外に、RaaysことAaron RaaysのドラムとWalter Trappのトランペットが、サポートメンバーとして参加しています。Raaysはポストニューエイジアンビエント系マルチ奏者で、今年Leaving Recordsよりカセット音源 “Innervzm I+II” でソロ・デビューしている。ゲストとしてオープニング・アクトで演奏することになっているので、この辺りも興味深かった。それと会場に着いて告知を確認すると、Featuring Guest Vocal:Maika Loubtéとなっていたので驚いた。翌日の朝霧JAMThe Album Leafともに出演する東京在住のシンガーソングライターも参加することになっていた。どんなライブになるのか、始まる前からワクワクです。

OPEN17:00で STARTが18:00と、通常のライブよりも少し早く始まる。翌日の朝霧JAM出演のことを考慮したのかな? 会場に入ったときは観客少ないと思っていたが、係員の方より早く始まるため、後から来る観客も多いので全体的一歩前に詰めてくれといったアナウンスがあった。5分ほど遅れてライブがスタートした。

 

最初に登場したのは、やはりRaaysであった。モジュラーシンセによる演奏で、ポストニューエイジアンビエント系のサウンドでオリエンタルな雰囲気も醸しながらスピリチュアルに鳴り響いていた。ラスト曲はエリック・サティジムノペディのカヴァーであった。これが霞かかった感じで良かったです。40分ほどの演奏でしたが、Raaysの世界を堪能することが出来た。

 

10分ほどでステージチェンジを行ない、右にキーボードのJimmy LaValle、中央にトランペットのWalter Trapp、左に今まで演奏を行っていたRaaysが、今度はドラマーとして配置していた。新作 “Future Falling” の曲順通りのPrologueで始まり、途中で過去の曲入れ、再び新作に戻ってアルバムタイトルナンバーFuture Fallingからラスト曲Epilogueまで一気に演奏して終了。新作をすべて演奏する辺りは、Jimmy LaValleの思いが伝わってくる。アンコールもあって、Red-Eye、Another Day、Vermillionの初期の名曲も演奏してくれた。デビュー時からフォローしてきたファンとしては、この上もなく嬉しい。

 

ゲストヴォーカルとしてMaika Loubtéは、新作でKimbraが歌ったAfterglowと同じく新作でBat for Lashesが歌ったNearで参加した。この2曲は最初から演奏しないと思っていただけに、ヴォーカルは違うけど特別感があって良かったです。アンビエント色が強かっだ新作だけに、どうなるのかと思っていたが、The Album Leafの原点でもあるポストロック的な雰囲気を前面に押し出した気持ちのいいライブであった。

今回のライブ、サポートとして参加したRaaysの影響が大きいと思った。彼のドラムは縦横無尽に鳴り響き、曲に合わせてライブを引っ張っていた感じ。そこにWalter Trappのトランペットが官能的な音色を組み合させていた。この2人がいたからこその、素晴らしいライブとなった。Jimmy LaValleのキーボードは、これまでと同じくソロであっても完結できる内容をもったサウンドを披露していた。ただ、初期の名曲を演奏するには、強力な助っ人が必要なことも再確認した。

 

RaaysとWalter Trappの2人は、これまでThe Album Leafのアルバム制作に関ったことは無い。次作はこの2人を入れてアルバム制作して欲しい。もちろん、ゲスト・ヴォーカルはMaika Loubtéですね。

 

セットリストです。ライブが終わった後に、写真を撮らせてくれた方に感謝です。